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スライド資料
授業の概要
担当の先生/パーソナリティ
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小川泰治
NPO法人こども哲学・おとな哲学アーダコーダ事務局/学校教員
1989年生まれ。上智大学文学部哲学科卒業。早稲田大学大学院文学研究科哲学コース博士後期課程単位取得退学。大学院ではカント哲学や倫理学の研究を行う一方で、学校や街場での哲学対話の実践に出会い、深く傾倒する。現在は中学、高校、専門学校で「倫理」「現代社会」「哲学対話」などの非常勤講師を務めるほか、休日には地域での子どもの哲学の実践を重ねている。分担執筆に『こころのナゾとき 小学1・2年/ 小学3・4年/ 小学5・6年』(成美堂出版、2016年)など。論文に「「子どもの哲学」における対等な尊重」(『フィロソフィア』、2017年)」、「「子どもの哲学」における知的安全性と真理の探究 ― 何を言ってもよい場はいかにして可能か」(『現代生命哲学研究』、2017年)がある
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目黒 広和
ITコンサル企業/経営企画部IT企画課長
宮城県仙台市出身。上智大学哲学研究科博士前期課程修了。英米哲学研究、特に18世紀スコットランドの哲学者D.ヒュームの「情念の哲学」を専攻、信念論および物語の哲学を専門とする。3.11の震災ボランティア、地方公務員(情報システム・人事)を経て、現在はITコンサル企業でITを活用したBPM(ビジネス・プロセス・マネジメント)及び情報セキュリティ企画をIT企画課長として担当。休日は哲学の勉強会の主催、哲学対話への参加、クラフトビールの大量摂取。
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徳田 葵
スクー放送部
チャプター
授業紹介コメント
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先生
目黒 広和
あなたは働いていて、喜びや楽しみを感じていますか。働くことに意味があって、自分や他人の暮らしをよりよいものにする可能性があるという実感がありますか。あなたに裁量が与えられていて、成長の機会があり、能力が発揮できていますか。
これらは、「やりがいのある仕事」の条件です。しかし、データは、こういった仕事をできているひとは、全体の10数%しか居ないことを示します。それは不幸であるように思います。しかし、作家の森博嗣さんは「やりがいのある仕事」など幻想だと言います。仕事とは、お金のために「やりたくないけれど、やらなければならない」ものだから、せめて楽しくやろうとして作り出す幻想であると。
後者は事実かもしれません。それでも、全員が「やりがいのある仕事」についていて、そこから幸福感を得ている世界はより素晴らしい、価値ある世界であると思います。テクノロジーはそのように進歩するべきであり、国や自治体、経営者はそのような働き方をあらゆる人ができる世の中を実現するべきであると思います。
皆さんはこの私の意見に同意されるでしょうか、あるいはこうした世の中の実現には何が必要だと思われるでしょうか。実現不可能だと思われるのであれば、それは何故でしょうか。一緒に考えてみませんか。 -
先生
小川泰治
哲学はそれを手にすればすぐに日々の悩みをまるごと解決してくれるような万能薬ではありません。ですが日頃の忙しい生活のなかではじっくり考えはしないテーマについて自分たちで問いを立て一緒に考えていく哲学対話の場は、普段は意識をすることのなかった自分の考えの暗黙の前提に気付いたり、新しい考えのヒントをもらえる大切な機会です。
本講座では受講生のみなさんとのコメント欄でのやりとりを通してみんなで問い、考える時間を一緒につくっていきます。テーマは「恋愛」「AI」「働く」。ぜひふだんから気になっている問いを持ち寄ってご参加ください。各回には、それぞれのテーマを一緒に考えてくれるゲスト講師も及びしています。日曜日の夜に、一緒に哲学する世界へ踏み出しましょう!