ベンチャー企業が成長してのために必要なことはいくつもありますが、その中でも必要な資金を調達できるのか。という点は非常に重要です。
もちろん事業から生み出される営業キャッシュフローで成長資金を賄っていくということも選択肢の一つですが、そのような企業は稀有なケースであり、増資や借入によって資金調達をしていくのが一般的です。
この授業では、こうしたベンチャー企業の成長において必要となる資金調達の中でも、調達の難易度が上がってくるアーリーステージ後半以降における特に1億円以上の資金調達をする際に必要なことについてお話したいと思います。
私はシード~アーリーステージ前半のベンチャー企業へ投資を行っており、投資先企業のより大きな成長を実現していくためには、アーリーステージ後半以降の資金調達が欠かせません。
このため投資先企業の経営者と私が協力しながら、どのように資金調達を行っているのかをお話しつつ、各ステージのベンチャーキャピタルの果たしている役割や投資についての考え方などについて、実例なども交えながらお話をしていきたいと考えております。
日本のベンチャーキャピタルは大きな変革期に迎えています。その変革がどういったものかといった背景や今後の傾向と対策についてもお話をしていきたいと考えています。
資金調達を実現しつつ、大きな成長を遂げて世界に影響を与え続けるようなベンチャー企業が1社でも多く出る。この授業がそんな一助となれば嬉しいと思っています。