インターネットのもたらした情報革命によって社会の価値観が大きく変動し、今まで常識と考えられてきたことが次々に塗り替えられてゆく。こうした時代を乗り越えていく鍵として、今「デザイン」に改めて注目が集まっている。
元来、工業的に作られたモノでデザインされていないものはない。よってデザインは私たちの生活のいたるところに存在しているが、その割になぜか、難しいものと思われているようだ。
しかし、デザインとは「観察による問題発見・問題解決である」と定義するならば、むしろ科学に近い。
この授業では今までのデザインの歴史、これからの現代社会において求められるデザインの可能性を35年以上デザインの世界でイノベーションを起こし続けてきた坂井直樹がレクチャーする。
デザインはどのようにして生まれ、広まっていったのか。本授業で、デザインの歴史を時代のコンテクストと合わせて紐解き、これからのデザインや社会について考えていきたい。