4/26(Fri)

今日の生放送

『PIXTA』に学ぶ、WEBサービスローンチに向けた段取りの立て方

ピクスタ株式会社 代表取締役 古俣 大介先生

多摩大学在学中から起業し、ECサイトなどの運営を手がける。大学卒業後に株式会社ガイアックスに入社。同社でいくつもの新規事業立ち上げに参画。その後、いくつかのECサービスを起業したのち、2005年8月に株式会社オンボード(現ピクスタ株式会社)を設立。翌年の2006年5月に「PIXTA」をリリース。


<学べるポイント>
「Google検索窓が理想的なサービス」という月間1300万PVある、ピクスタ株式会社代表取締役・古俣大介先生から、サービスローンチ時の機能はどのぐらい作ったほうがいいのか、について学べます。

※ローンチとは
ローンチという表現は、WebサイトやWebアプリケーションを新たに公開する場合などで用いられている場合も多いが、それだけでなく、新商品や新サービスの公開という意味で一般的に用いられている。(weblio辞書より抜粋)

『PIXTA』に学ぶ、WEBサービスローンチに向けた段取りの立て方

答えは2番ですね。

「最低限の機能だけでローンチする」。本当にこれしか道はない、というわけではないんですけども、私が考えるに、色々見てきた中では、このパターンというのが非常に良いかなと思っています。

なぜかというと、まず「ユーザー行動の単一化」。

これを意識すると。これは何なのかというと、最初にローンチしたサービスというのは世の中にまだ浸透していない、初めて見る人が多いということで、まずぱっと見て「何のサイトなのか」「何のアプリなのか」分かる必要がありますね。

なのでサイトに来た人がまず何をしなきゃいけないか、というのをなにも読まずとも、パッと理解できるというのが理想、という意味では、まず来た人が何をすべきか、というのをパっと見てわかるということです。

つまり、最低限の機能だけ用意して、すべてのユーザーに同じ行動をとってもらう、ということをするべきかなと。いろんな機能がありすぎると、ここで離脱率が非常に高まってしまうという傾向がございます。

後は、「速く出して速く反応を得る」というのが非常に大事でして、極論を言うとですね、ローンチ後というのは結局変わると。いろんな機能やいろんなサイトの雰囲気とか、そういうのを含めて変えていかないといけないんですよ。

ということをまず前提として、いかに速く出して、速く反応やフィードバックを得るか。そこからブラッシュアップしていけるか、という勝負になってきますので、そのためには速く出す。速く出せば出すほど完成度が速く高まってくる、ということが間違いなくありますので、とにかく速く出すということをまず前提におく、ということですね。

で、シンプルな形ではやく出す。というところでは、大事なことというのは、「やらないことを意識する」やらないことをいかに考えるか。いろいろ盛り込みたいこともあると思うのですが、それを一つ一つ、本質的に最低限の機能でないものは外していって、できるだけシンプルに機能を作ってリリースする。

究極に理想的なサービスとしては、皆さんご存知のGoogleがありまして。Googleは未だにアクセスすると、検索窓が一個ですね。15年以上たった今でもそこは徹底していて、ひたすら追求してます。そのUIでずっとやっていますので、あれが本当に理想系だなというのは常々思っております。

検索をするしかない、あえてそこには何もいれない。右上の方に最近いろんな機能がありますけども、余計なものは入れない。

つまり、そもそもサービスやアプリを出すという時には、提供したい価値とか、解決したい課題があると思うんですね。

それを、極限までシンプルに追求した状況で、ローンチをするということが非常に大事です。これを結構強く意識しないとあれも、これもと結局ローンチで出してみたものの、使われない機能が沢山あるというのは、意味がない状況になってしまいがちなので、いかにシンプルに速くだすかを念頭に置きながら進めていっていただけたらなという風に思っております。

 

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