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教養としての「社会課題」入門シリーズ

PREMIUM
第3回

ホームレス問題から「貧困」について考える(ビッグイシュー日本 佐野未来)

2020年9月16日 60min

授業の概要

GDP世界第3位という一見豊かなように思える日本には、どのような「貧困」が存在しているのか。

ホームレス状態にある人の存在は広く知られているものの、貧困そのものについてはなかなか知られる機会がありません。ホームレス状態にある人のなかには、自ら働いて収入を得ることを望んでいる人も少なくなく、そんな彼・彼女らに対して、救済(チャリティ)ではなく仕事を提供し、自立支援をしているのがビッグイシューです。

本授業では、ホームレス問題から貧困について考えるとともに、ビジネスとしての手法を用いて社会課題の解決を担うビッグイシューの取り組みについても学んでいきます。

 

■講師

佐野未来

ビッグイシュー日本 東京事務所長

大阪生まれ。高校卒業後渡米し、ウェスタン・ミシガン大学で英文科・ジャーナリズムを専攻。卒業後帰国し、英語講師、翻訳・通訳などを経験。2002年に「質の高い雑誌を発行し、ホームレ状態にある人の独占販売とすることで、すぐにできる仕事をつくる」というビッグイシューUKの仕組みに出会い、日本一路上生活者の多かった大阪での創刊を仲間とともに検討。2003年にビッグイシュー日本を3人で創業。2008年まで雑誌『ビッグイシュー日本版』編集部で国際担当。2009年から東京事務所に移動し、社会的排除・孤立の最たる状態であるホームレス問題から、個人が孤立せずに生きられる社会を考えるため、様々なセクターの人たちとの協働を進めている。

 

 

【「教養としての社会課題入門」シリーズ】

多くの人が“なんとなく”でしか知らない社会課題。さまざまな社会課題に対する新たな「視点」や「捉え方」について学ぶことで、みんなで社会課題について考える「場」となることを目指します。

授業紹介コメント

  • 佐野 未来
    先生

    佐野 未来

    ホームレスや貧困の問題を知れば知るほど「もったいない」と感じます。子どもたちの未来、若者の未来、大人・高齢者の未来、社会の未来。たくさんの機会や可能性を奪ってしまう「貧困」について、一緒に考えていただく機会になれば嬉しいです。