交流分析とは?交流分析をわかりやすく解説

公開日:2021/12/02
更新日:2022/05/23
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交流分析とは?交流分析をわかりやすく解説 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

職場の人間関係が円滑であることは、仕事をスムーズに進めていく上で必要なことです。 そのためには円滑なコミュニケーションが不可欠です。従業員の対人スキル向上は、生産性と密接に関わる重要な要素であるといえます。 そのため、社内の人間関係の改善やコミュニケーションスキル向上のために、交流分析を社内研修に取り入れる企業が増えてきているようです。 当記事では交流分析について、わかりやすく解説します。

 

01交流分析とは

交流分析とは、自分自身の人間関係やコミュニケーションの傾向を知り、対人関係の問題を解消したり、トラブルを回避したりするための心理療法のことです。 人と関わるときの思考や感情、行動のクセや傾向を「自我状態」と定義し、診断することで自身の性格傾向を把握できます。 また、自分自身や他人に対する態度の傾向を「人生態度」と定義し、自身のタイプを知ることでコミュニケーションの改善を図れるようになるというものです。

交流分析の提唱者

交流分析は1950年代にアメリカの精神科医である、エリック・バーン氏により提唱されました。エリック氏は「人が抱える悩みの大半は人間関係によるものであり、人間関係が上手くいくことで悩みの多くは解消できる」と考え、交流分析を心理療法として確立しました。 近年では精神医学にとどまらず、さまざまな分野で活用されています。

交流分析の活用分野

昨今ではメンタルヘルスの分野だけでなく学校教育や社会福祉のほか、ビジネスシーンでも活用されています。特にビジネスシーンにおいては、対人スキルを向上させる取り組みの一環として活用され、接客やクレーム対応にも応用されています。 そのほか、社内コミュニケーションの活性化や、リーダースキル向上にも役立つとして、社内研修に多く取り入れられるようになりました。

 

02ストロークとは

交流分析には「ストローク」という基本的な概念があります。 ストロークとは「人間が生きていくために必要な心の栄養」とされ、人との関わりはストロークのやりとりが発生している状態であるという考え方です。 ストロークは2種類あるといわれています。相手を喜ばせ温かい気持ちにさせる「プラスのストローク」、反対に不愉快な気持ちにさせる「マイナスのストローク」の2種類です。 マイナスのストロークは避けるべきものと考えがちですが、そうではありません。 交流分析ではストロークの交換が無いことを「無視・無関心」として問題視します。たとえマイナスのストロークであっても、無いよりはあったほうが良いと考えます。

 

034つの基本分析

交流分析における4つの基本理論を紹介します。

構造分析

構造分析は、人と関わるときの思考のクセを自我状態とし、P・A・Cの3種類のカテゴリーに分類します。

  • ・P(Parent):「親」の影響を受け継いだ思考・感情・行動
  • ・A(Adult):現状で直面している状態に反応している「成人」の思考・感情・行動
  • ・C(Child):「子供」時代のような思考・感情・行動

この3つの自我状態のどの部分が強く出るかで、人の性格が形成されるという考え方です。

やりとり分析

P・A・Cの自我状態モデルを用いて、会話の「やりとり」を分析する手法です。 両者でかわされるメッセージが、相手のP・A・Cのどの自我状態から発せられ、自身の自我状態におけるP・A・Cのどの部分で受け取ったのかを分析します。 分析することで、どのパターンで生じた「やりとり」で問題が発生するのか理解でき、感情の行き違いが発生しやすい「やりとり」を排除できるようになるというものです。

ゲーム分析

相手とのこじれた関係、とくに何度も繰り返しては嫌な気分で終わる「やりとり」を「ゲーム」と定義します。 ゲームに発展しやすい交流パターンを理解し、それを避けることで人間関係の改善を図るものです。 人はストロークが不足すると、マイナスのストロークでも無いよりはましであるため、ゲームでストロークを得ようとするので注意が必要です。

脚本分析

幼少期における親のしつけや、経験から無意識にシナリオ(脚本)をつくり、その脚本が自身の思考や行動パターンを決めているという考え方です。 無意識のうちに自身の可能性を狭くしている脚本に気がつき、手放すことで本当の自分の力を発揮できるようになるというものです。

 

04エゴグラムとは

交流分析における4つの基本理論のうち、構造分析を応用した性格診断に「エゴグラム」というものがあります。ビジネスにおいてもっとも活用されていると考えられるのが、東京大学医学部が開発した「TEG東大式エゴグラム」です。 53の質問に対し「はい」「いいえ」「どちらでもない」の3択で回答していきます。 構造分析における、自我状態(P・A・C)をさらに細分化し5つの自我状態とします。質問に答えることで、自身の自我状態の高い部分と低い部分が把握でき、性格やコミュニケーションの傾向をつかめるものです。5つの自我状態を以下に挙げます。

CP:批判的な親の心

厳しさを表現する自我です。適度な値であれば、「責任感」として表れます。低すぎると「怠惰」な性格、高すぎると「批判的で厳しい」性格として表れます。

NP:養育的な親の心

優しさを表現する自我です。適度な値であれば「思いやり」として表れます。低すぎると「冷淡で冷酷」な性格、高すぎると「お人好し」となります。

A :大人の心

冷静さや合理性を表現する自我です。適度な値であれば「聡明さ」として表れます。低すぎると「非合理的」な性格、高すぎる場合は「計算高く、ずる賢い」性格として表れます。

FC:自由な子供の心

明るさや自由奔放さを表現する自我です。適度な値であれば「ユーモア」「明るさ」として表れます。低すぎる場合は「閉鎖的で暗い」性格として、高すぎる場合は「わがまま」な性格として表れます。

AC:順応した子供の心

協調性を表現する自我です。適度な値であれば「節度」として表れます。低すぎる場合は「マイペースで空気を読まない」性格として、高すぎる場合は「我慢しすぎて不満を溜め込みやすい」性格として表れます。

 

05エゴグラムの解釈

ここまでは、エゴグラムにおける自我の解釈について解説してきました。 エゴグラムによる診断では、自我状態の値はエネルギーの総量を示します。高い値を示す項目が多いほど、エネルギーであふれている状態といえます。 また、それぞれの自我の状態を単体で判断せず、全体のバランスを見て判断しなくてはなりません。 改善を図る際は高い自我を下げるのではなく、低い自我をどのように上げるかを考えたほうが良いとされています。

 

06人生態度とは

交流分析では、その人の「人生に対する基本的な姿勢」を以下の4つの「人生態度」として分類しています。 自身がどのタイプかを知り、相手のタイプを知ることで接し方がコントロールできるようになります。

わたしはOK、あなたもOK

理想的な人生態度です。相手も自分も肯定し受容する姿勢です。豊かな人間関係を構築し、幸せな人生を生きていけます。この人生態度をもつ人であれば、建設的なやりとりができ、仕事面でも良い結果をもたらすでしょう。

わたしはOKではない、あなたはOK

劣等感の強い人がとりやすい人生態度です。自分に自信がもてず消極的になりがちです。NOといえない性格で、ストレスを溜め込みやすいでしょう。 自己防衛の傾向も強く、言い訳や弁解が多くなる傾向も見られます。

わたしはOK、あなたはOKではない

支配的な人がとりやすい人生態度です。他責的で、自分に都合が悪いことは相手のせいにしがちです。また自分に合わないものは排除しようとすることが多く、他罰的な考えをもちやすい傾向にあります。

わたしはOKではない、あなたもOKではない

自閉的な人生態度です。人との関わりを拒絶し自身のカラに閉じこもる傾向があります。 人生そのものを無価値なものと捉えており、ストロークのやりとりを嫌います。

 

07交流分析を研修で学ぶメリット

交流分析を社内研修で従業員に学んでもらうことで、社内コミュニケーションや人間関係が円滑になるメリットが期待できます。 特に管理職やリーダー層においては、交流分析の基礎知識を学ぶことは必須です。 リーダー自身が自分の性格傾向を把握していることはもちろん、部下の性格傾向も客観的に把握できることは、マネジメントにおいて大きな力となるでしょう。

自身のコミュニケーションのタイプを知ってもらう

エゴグラムを実践したり、自身の人生態度について考えてみたりすることで、自身のコミュニケーションのタイプを知ってもらいます。 そうすることでトラブルの原因が把握でき、気をつけるべき点が明確になるでしょう。 また、相手のタイプも意識できれば、接し方をコントロールできるようになり、無用な衝突を回避できます。

プラスのストロークの重要性を知ってもらう

指導的な立場の人には、周囲に常にプラスのストロークを投げかける必要性を認識してもらいます。プラスのストロークは部下のモチベーションを高め、能力を引き出します。 管理職やリーダー層の人材には、こうした部下のやる気を引き出すストロークスキルを身につけてもらいましょう。 部下や育成対象者に対して温かい関心を寄せ、接することが育成の近道であることを知り、日々の業務で実践してもらうことが重要です。


 

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08まとめ

交流分析を学ぶことは、自身の思考や行動パターンを理解できるため、コミュニケーションに役立ちます。 多くの従業員が学ぶことで、円滑な人間関係が構築され、生産性も向上するでしょう。 また、管理職やリーダー層の人材にとっては、部下育成のために学ぶべき必須のスキルであるといえます。ぜひ研修を企画してみてください。

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