公開日:2021/06/30
更新日:2024/02/29

DXの必要性とは?DX推進を行う必要性と未実施の際のリスクについて解説する

DXの必要性とは?DX推進を行う必要性と未実施の際のリスクについて解説する | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

DXの検討を進めている企業が多くなっています。本記事では、DXの必要性と未実施によるリスクについて解説しています。DXは難しいと考えることも多々ありますが、DXにおけるメリットを理解し自社において推進するかを検討していきましょう。

 

01デジタルトランスフォーメーション(DX)とは

デジタルトランスフォーメーション(DX)とは何を意味しているのでしょうか。DXの定義と類似している用語との違いを解説します。現在、国をあげて推進しているプロジェクトです。DXとは何かを正しく理解していきましょう。

経済産業省によるDXの定義

経済産業省では、DXを以下の様に定義しています。

「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」

企業においては、DXを推進することで様々な課題解決を実現し企業成長向けた活動であると言われています。

類似用語「IT化」との違い

DXの類似用語として紹介される「IT化」との違いを解説します。IT化とは業務をデジタル技術により効率化することで、デジタル化が目的となります。これに対してDXとは、IT化を手段としてとらえ事業基盤やプロセスに改革をもたらすことを意味しています。DXの方が広義となる点で大きな違いを持っています。

 

02DX推進を行う必要性とは

企業がDX推進を行う必要性について解説します。経済産業省が推奨する理由を含めて解説しており、企業だけではなく我が国にとっても必要不可欠な推進であることを理解していきましょう。自社におけるDX推進を検討する際にも、同じ観点での必要性を検証してください。

グローバル市場で勝ち抜くため

企業においてDX化が進むことは、事業基盤のシステム改訂だけではなく企業の業務プロセスも大きな変革がおきます。このプロセスの変更により業務の効率化が促進されるだけではなく、日常の業務工程自体も大きく効率化することが期待できます。この変革は、今までのないサービスや商品の提供も実現することができるため、企業の競争力が増すことに繋がり、結果的に市場のグローバル化に対応することも可能です。現在は、どの業界においてもグローバル化が進んでいるため、協力を増すことは必然となっている点も理解しておきましょう。

既存システムの老朽化対応

DXにおいて最大の対応は、既存システム老朽化の対応です。既存システムを導入し年数が経過することでシステム自体の老朽化や開発当時の担当者不在、機能追加による複雑化が発生しています。DXを行う際には、既存システムの見直しを行うことにより無駄を取り除くことや機能の整理を実現できます。また、結果的に処理能力の向上などが起き生産性の向上にも大きなメリットを生むことに期待することができると考えましょう。

2025年の崖

経済産業省では、2025年におきるレガシーシステムにおける課題を示唆しています。老朽化による問題であり、2025年までに改訂が行われない場合には年間12兆円の経済損失が生まれると想定しています。レガシーシステムを抱える企業の約6割以上が、この課題を抱えており早急な対応が必要だと明確に示唆している点をおさえておきましょう。

2027年SAPサポート期間の終了

大手企業の多くが基盤システムのSAPを利用しています。このSAPについては、2027年にサポートが終了することが発表されており企業の対応が必要です。SAPについては、2025年にサポート終了としていましたが、DXの遅れなどを踏まえサポート期間が2年延長されています。しかしながら、まだまだ対応が完了している企業は少なく今後の対応を急ぐ必要があると言われており注意が必要です。


 

社員のDXスキルを可視化したい」「DXを実践できる社員を育成したい」を解決!
DXスキルを診断&結果に応じて学習動画のレコメンドができるスクーの資料をダウンロードする


■資料内容抜粋
・DXスキル診断の概要
・診断結果のイメージ
・他社サービスとの比較 など


Schoo_banner
 

03DX を行わないことのリスク

では、DXを実施しないことによってどのようなリスクが生じるのでしょうか。 具体的なリスクとなりうる項目を紹介します。

競争力の低下

DXを進めない企業は、市場での競争力が低下する可能性があります。競合他社がデジタルテクノロジーを活用して効率的なサービスや製品を提供する中、伝統的な手法やプロセスのままでいると、顧客や取引先から取り残される可能性が高まります。

新規ビジネス機会の損失

DXを実施しないと、新たなビジネスモデルや市場の可能性を見逃すことがあります。デジタルトランスフォーメーションによって得られるデータ分析や顧客洞察を活かさないままでいると、新しいビジネス機会を逃すことになります。

効率の低下とコスト増加

デジタル技術を活用することで業務プロセスを効率化できるため、DXを実施しない企業は効率の低下や生産性の向上が期待できません。これに伴い、従来型の手法に比べてコストが高くつく可能性があります。競争激化や市場変動に対応するためには、効率の向上が不可欠です。

セキュリティリスク

DXを実施しない場合、企業は重大なセキュリティリスクにさらされます。適切なデジタルセキュリティの実施がないと、情報漏洩、サイバー攻撃、悪意あるソフトウェアの侵入などが企業を脅かします。従来の手法やシステムでは、新たな脅威への迅速な対応やセキュリティの強化が難しく、業務の中断や機密情報の流出といった被害が発生しやすくなります。

 

04DX化のメリット

次にDX化におけるメリットについて解説します。DX化を行うことで企業におけるメリットはどのようなものがあるのでしょうか。企業におけるメリットを理解し自社で推進した際のメリットと比較してみましょう。

生産性や効率性の向上

DXを推進することで、これまでは分散していたワークフローを統合したり、タスクの自動化を図ることができます。こうした変化により作業の負荷分散が実現し、優先度が高い他のタスクへ集中することができます。ワークフロー改訂による生産性の向上は高く、重要度の高いタスクへの集中が業務効率化を促進することになります。ワークフローの整備が進むことは、他部門との連携力も高まりコミュニケーションの向上にも期待できると考えておきましょう。

新商品や新サービスの開発

DXが進むことで、市場に変化に柔軟な対応ができる環境が構築されます。柔軟化な対応が可能になることで、新商品や新サービスの開発環境が整うことが実現します。開発環境が整うことにより、今まではチャンジすることができなかった業界でのサービス展開も可能になり事業拡大をのチャンスを得ることも可能になります。

市場変化への柔軟な対応が可能となる

市場変化は常に起きておりDX推進が進むと、この変化にも柔軟に対応可能となります。既存システムでは分析できなかった顧客動向などをデータとして蓄積し活用することで、より顧客ニーズにあった商品やサービスを提供可能となります。この繰り返しを行うことで企業は市場に対応した経営ができると理解しましょう。

 

05部門別のDX化の推進ポイント

部門別にみるDX化の推進ポイントを解説します。DX化を推進する場合には、部門により効果を期待できる内容が異なります。部門により行っている業務の相違点があるためにおきることです。DX推進をする際には、部門の特徴を理解し推進する必要があります。

営業部門のDX化

営業部門のDX化は企業成績に大きな影響を与えます。売上をあげる部門だけに、その営業度合は大きいといえます。営業部門でのDX化は、WEBを使った営業戦略の立案、営業状況の管理が主軸となります。従来では対面で行っていた営業活動をWEBを使うことで、距離や時間に縛られず顧客獲得を行えるようになり、新たな販路獲得に繋がります。また、日々の営業管理もWEB化することで、社外にいても情報の共有が可能となり生産性の向上に繋がるメリットを生むことが想定されます。

管理部門のDX化

管理部門においては、紙面で行う業務が多い特徴があります。管理部門のDX化では、紙面をできるだけ無くし、入力後のチェックなど人手で行っていた工程の自動化をはかることが可能になります。自動化により生産性の向上が品質の向上に期待できるだけではなく、他の業務へシフトすることも可能となる点に大きな期待ができます。

 

06Schoo for BusinessのDX研修

Schoo_banner

オンライン研修/学習サービスのSchoo for Businessでは約8,000本の講座を用意しており、DXほか様々な種類の研修に対応しています。

受講形式 オンライン
(アーカイブ型)
アーカイブ本数 8,000本
※2023年5月時点
研修管理機能 あり
※詳細はお問い合わせください
費用 1ID/1,500円
※ID数によりボリュームディスカウントあり
契約形態 年間契約のみ
※ご契約は20IDからとなっております
 

Schoo for Businessの資料をもらう

DX研修では、診断結果から自動で学習内容を推奨してくれる機能だけでなく、実務で使えるスキルを身につける3ヶ月の学習プログラムまで用意しており、組織全体のDXスキルを底上げすることが可能です。

特長1. DXスキルを診断・結果に応じて学習のレコメンド

Schoo_banner

「DXスキル診断」で社員のDXスキルを可視化することができます。100問ほどの質問に回答することで、社員一人ひとりの強みや課題が明らかになります。

また、この診断結果に基づいて自動で学習コンテンツをレコメンドする機能も備わっています。学習内容は、経産省のデジタルスキル標準に準拠しています。

※DXスキル診断の利用に、追加料金は一切かかりません。Schoo for Businessの利用者は無料でこの機能をお使いいただけます。

特長2. 実践的なDXスキルが学べる

Schoo_banner

Schooの学習動画では、第一線で活躍するビジネスパーソンが講師を務めています。そのため実践的なスキルが身につく研修を実施することが可能です。

また、データ分析・ITリテラシーなどスキル毎にカリキュラムもご利用いただけます。カリキュラム作成に時間を割く余裕が無いという方でも、簡単に研修を開始できます。

※DXカリキュラムの利用に、追加料金は一切かかりません。Schoo for Businessの利用者は無料でこの機能をお使いいただけます。

特長3.実務で活用できるスキルを3ヶ月で習得できる(オプション)

Schoo_banner

オプションメニューとして、実務で使えるスキルを3ヶ月で習得するプログラム「S.L.P. for DX」もご用意しています。

eラーニングによる自己学習・Zoomでのオンライン研修・実践を意識した課題提出を繰り返すことで、実務で活用できるスキルを習得することが可能です。

また、受講者の悩みや課題に専門家がチャットで回答するサポートを行っています。研修をして終わりではなく、実務で活用するところまで伴走します。

Schoo for Businessの資料をもらう

 

07まとめ

本記事では、DXの必要性をテーマにDXにおけるメリットなどについて解説しています。DX化がなぜ必要であるのか、実施した際のメリットを参考に今後の推進を進めていきましょう。

【無料】経済産業省が取り組む デジタル人材育成プラットフォーム|ウェビナー見逃し配信中

経済産業省が取り組む
デジタル人材育成プラットフォーム
 

経済産業省の商務情報政策局 情報技術利用促進課でDXリテラシー標準化の検討会を行っている同課の金杉 祥平氏をお招きし、「経済産業省が取り組むデジタル人材育成プラットフォーム」について語っていただいたウェビナーのアーカイブです。デジタル人材要件の定義や、リスキリングするための構造化された項目、さらに経済産業省で構想している人材育成プラットフォームについてもお話しいただいております。

  • 登壇者:金杉 祥平様
    経済産業省 商務情報政策局 情報技術利用促進課 課長補佐(企画)

    2006年に経済産業省に入省。過去には、再生可能エネルギーの推進、家電製品の安全基準の整備、電気事業制度のルール整備、福島第一原子力発電所の廃炉推進に従事し、2021年5月から現職。情報技術利用促進課では、地域企業・産業のDXの実現に向けて、デジタル人材の育成を推進するため、デジタル知識・能力を身につけるための実践的な学びの場を提供する「デジタル人材育成プラットフォーム」の制度設計を担当。

アーカイブを無料視聴する

  • Twitter
  • Facebook
  • はてなブックマーク
  • LINE

20万人のビジネスマンに支持された楽しく学べるeラーニングSchoo(スクー)
資料では管理機能や動画コンテンツ一覧、導入事例、ご利用料金などをご紹介しております。
デモアカウントの発行も行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

お電話でもお気軽にお問い合わせください受付時間:平日10:00〜19:00

03-6416-1614

03-6416-1614

法人向けサービストップ