公開日:2021/06/30
更新日:2022/09/20

ビジネスのDX化とは?企業が行うべきDX化について解説する

ビジネスのDX化とは?企業が行うべきDX化について解説する | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

この記事では、企業が行うDX化について解説しています。現在、国をあげて推進しているDX化ですが、企業においてはどのような変化を生み、どのような課題があるかを解説しているのを参考に、今後のDX化に向けた参考にしてください。

 

01ビジネスのDX化とは

ビジネスにおけるDX化とはどんなDX化なのでしょうか。経済産業省などが定めるDX化の定義から、企業におけるDXの定義とは何かを考えていきましょう。企業におけるDX化に関する定義を理解し自社内での推進の参考にしていきましょう。

DXの定義

経済産業省は、DXの定義を以下の様に明文化しています。

企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること

これは、2018年に経済産業省が取りまとめた「デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するためのガイドライン」で定義されているものです。企業におけるDX化とは、デジタル化による企業改革と理解でき、自社の基盤システムなどを含め業務システムの見直しによる業務の在り方自体に変化が起きることと言えるでしょう

参考:経済産業省 「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン (DX 推進ガイドライン)」

情報処理推進機構(IPA)による定義

情報処理推進機構(IPA)では、DXについてこのように定義しています。

AI や IoT などの先端的なデジタル技術の活用を通じて、デジタル化が進む 高度な将来市場においても新たな付加価値を生み出せるよう従来のビジネスや組織を変革すること

参考:情報処理推進機構(IPA)「デジタル・トランスフォーメーション推進人材の 機能と役割のあり方に関する調査」

 

02ビジネスにおいてDX化に取り組む理由とは

次にビジネスにおいてDX化に取り組む理由について解説していきます。企業がなぜDXに取り組むのかを知り、今後のDX化推進で期待できることを整理する上での参考にして頂き、実施計画の目的に加えてください。

生産性の向上

生産性の向上とは、デジタル化が進むことで従来の業務をデジタル化し処理の自動化を行うことで生じるメリットです。また、従来は人が行っていた確認工程を自動化することでミスを無くし精度向上にも期待できます。ただし、DX化を行うことで業務プロセスのあり方自体に変化を起こす可能性もあり、そうした場合には既存業務の自動化ではなく新しい業務プロセスにおいて予め自動化された仕組みを準備することを意味します。

業務効率の促進

業務効率化の促進にも期待できます。DXは基盤システムや業務システムだけではなく業務プロセスそのものを見直すことを視野に入れた改革です。この業務プロセスの改訂により業務効率化の促進が実現します。実際には、業務プロセスの改訂に合わせた業務システムの構築が実施されることで業務システムと業務プロセス両側面での改訂が実施され、より一層の業務効率化が促進されます。業務プロセスの改訂に伴い、従来実施していた無駄な工程が排除されシンプルな処理が実現すれば、ミスの抑制も置き精度の高い処理を実現する効果にも期待できます。

企業の継続的な成長を促す

DX化が促進されると市場の動向に合わせた柔軟な対応が可能となります。顧客データの蓄積による動向分析が可能になり、より顧客ニーズにあった製品やサービスの提供が実現し継続的なサービス利用に期待が持てます。こうした関係性の構築は、企業にとって継続的な顧客を抱えることに繋がり、結果的に企業の継続的な成長に繋がります。

 

03DX化における課題

DX化における課題には、どのようなものがあるのでしょうか。DX化を推進する上で企業が抱える課題について解説します。今後のDX化においては、これらの課題に対してあらかじめ対応策を講じることで、DX化の推進を止めることなく遂行させることができます。

経営のあり方と仕組み

今後、どのような経営をしたいのか、DX化で何を達成したいのかが明確にされないとDX化の推進を行うことはできません。経営サイドとして企業の進むべき道筋や方向性を明確に示し、DX化で叶えたい、実現したいことを明確にすることがDX化を開始する前に必要です。この方向性があいまいな場合には、構築しているデジタル化を見直す必要が出たり計画の修正を大幅に行う必要性が生じてしまいます。DX化については、トップ方針を明確に打ち出す必要がある点に注意が必要です。

基盤システムの構築が難しい

既存の基盤システムがブラックボックス化している場合には、新たな基盤システムを構築することが難しくなります。構築ができないということではなく既存システムの解析に難航し当初のスケジュールに遅れを生じさせる要因になります。基盤システムの構築が遅れてたしまうことで業務システムのデジタル化に遅れを出す可能性もあるため、既存システムのブロックボックス化を早期に対応し基盤システムの構築を行える環境作りが必要になります。

デジタル化費用の課題

基盤システムの改訂や業務システムの改訂には、ある程度のコストを必要とします。このコストはデジタル化を行う範囲にもより様々ですが、想定しているよりも高額となる可能性があります。DX化においては、このコストが課題となることも多いため、予め予算組みを実施していくなどの対応を取っておく必要があります。

DX推進人材の不足

DX化における推進人材不足は、企業における課題ですが、これは、我が国全体の課題でもあります。現在は、文部科学省が主導となり未来のDX化推進人材の育成を行っています。しかし、この人材が社会に出てくるのはまだ先のことであり、圧倒的な人数不足に対応する方法を模索する必要があります。海外からの優秀な人材の確保を行いつつも、企業においては企業内での人材育成をもとに推進人材の確保を行う動きが主流です。しかしながら、まだまだ人材不足傾向が続くため、推進人材の確保は大きな課題であると認識し社内での人材育成を急務として対応していく必要があります。

課題発見力の不足

DX推進人材の不足とも関係性が強い課題です。DX化における課題発見力が不足していることから、何を変えるべかが明確に整理できないことによるDX化の難航が懸念されています。既存業務をどう変えるべきかについての明確な判断がなければDX化は推進されません。既存業務のプロセスに疑問を感じたことがなければ余計に変更箇所を提案することができないため、デジタル化を行う箇所を見いだせない問題が生じてしまいます。こうした場合には、業務の可視化を行い業務フローなどを作成し業務プロセスのみえるかによる視覚での検証などを実施していく方法を取り課題や改善点を明らかにしていきましょう。

 

04ビジネスのDX化を実現する方法とは

最後に、ビジネスのDX化を実現する方法について解説します。実際のDX化を行うために何をするべきかを明確にすることで、DX化を推進し目的の実現をはかっていきます。解説している内容を自社のDX推進計画に盛り込み対応を組み込んだ実施計画としていくことで、より成功率の高いプロジェクトにしていきましょう。

経営戦略の明確化

未来の企業イメージを持ち、どういった経営戦略を展開していくかを明確にしていきます。この明確化によりDX化で実現すべきことを明らかにし、業務プロセスの在り方についても議論をしていきます。この方向性を出すためには、経営トップからのメッセージを重要視し方向性の確定をしていきます。

予算の確保

DX化推進に必要な予算の確保をおこないます。年間の予算編成での盛り込みや事業絵企画への盛り込みを行い予算の確保をすることが最善です。ベンダーを始め関係先からの見積をとり予算として、どの程度を盛り込む必要があるかについてもあらかじめ算出しておく必要があります。見積については、1社だけの独占ではなく複数社でのコンペ形式にし、コスト面、提案力やサポート内容を勘案し決めていくなどの工夫も取っていきましょう。

推進人材の人選と育成

外部からの人材確保が難しいのであれば、社内よりDX推進担当者の人選を行い育成を実施します。短期間で育成が完了するということはないため、ある程度の期間を設け段階を踏んだ育成プログラムを作成し研修等への参加を促していきます。この時、必要なスキルをスキルマップ化し対象となる人材とのFIT-GAPを行い不足しているスキルの精査を行うことも必要です。また、外部ベンダーからの人選アサインなども視野入れ人材不足を補う対策も同時に行っていきましょう。


 

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05Schoo for BusinessのDX研修

Schoo for Businessでは約7000本を超える数の授業をご用意しており、様々な種類の研修に対応しています。その上、自己啓発にも効果的な内容の講座を毎日配信しているため、研修と自己啓発の両方に対応することができるシステムになっています。研修と自己啓発を掛け合わせることにより、誰かに要求されて学ぶのではなく、自発的に学び、成長していく人材を育成することが可能になります。ここでは、Schoo for Businessの具体的な活用方法と、特徴、さらにはどのようなメリットがあるのかを解説します。

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1.研修と自律学習推進を両方行うことができる

Schoo for Businessは社員研修にも自律型学習にも利用できるオンライン学習サービスです。通常の研修動画は、研修に特化したものが多く、社員の自律型学習には向かないものも少なくありません。しかし、Schooの約7000本にも上る授業では、研修系の内容から自己啓発に役立つ内容まで幅広く網羅しているため、研修と自律型学習の双方の効果を得ることができるのです。

SchooのDX研修カリキュラム

Schooの数多くの授業の中にはDXが学べる授業も多くあります。ここでは、SchooのDX研修カリキュラムを紹介します。

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3.管理画面で受講者の学習状況を可視化できる

Schoo for Businessには学習管理機能が備わっているため、研修スケジュールの作成を容易に行うことができます。さらに、社員の学習進捗度を常に可視化することができる上に、レポート機能を使って学んだことを振り返る機会を作ることも可能です。ここでは学習管理機能の使い方を簡単に解説します。

管理画面の使い方1

まず、Schoo for Businessの管理画面を開き、「研修を作成するという」ページで作成した研修の研修期間を設定します。ここで期間を設定するだけで自動的に受講者の研修アカウントにも研修期間が設定されるため、簡単にスケジュールを組むことができます。

管理画面の使い方2

この、管理者側の管理ツールでは受講者がスケジュール通りに研修を受けているかを確認することができます。もし決められた研修をスケジュール通りに行っていない受講者がいれば注意したり、話を聞くことができるなど、受講者がしっかりスケジュールを守っているかを確認することができます。

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06まとめ

本記事は、ビジネスとDXをテーマにDXの定義付けやビジネスにおけるDXの注意点などについて解説しました。DX化を推進することによる企業変革を期待できる反面、課題解決のための準備や検討も必要であることを踏まえ、自社におけるDX化推進のプロジェクト計画を立案し段階を踏んだ確実な実施を行っていきましょう。本記事が、今後のDX化推進の参考になり、企業のDX化の促進になれば幸いです。

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経済産業省の商務情報政策局 情報技術利用促進課でDXリテラシー標準化の検討会を行っている同課の金杉 祥平氏をお招きし、「経済産業省が取り組むデジタル人材育成プラットフォーム」について語っていただいたウェビナーのアーカイブです。デジタル人材要件の定義や、リスキリングするための構造化された項目、さらに経済産業省で構想している人材育成プラットフォームについてもお話しいただいております。

  • 登壇者:金杉 祥平様
    経済産業省 商務情報政策局 情報技術利用促進課 課長補佐(企画)

    2006年に経済産業省に入省。過去には、再生可能エネルギーの推進、家電製品の安全基準の整備、電気事業制度のルール整備、福島第一原子力発電所の廃炉推進に従事し、2021年5月から現職。情報技術利用促進課では、地域企業・産業のDXの実現に向けて、デジタル人材の育成を推進するため、デジタル知識・能力を身につけるための実践的な学びの場を提供する「デジタル人材育成プラットフォーム」の制度設計を担当。

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