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アサーションとは?アサーショントレーニングが職場にもたらすメリットを紹介

公開日:2021/09/10
更新日:2021/09/14
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アサーションとは?アサーショントレーニングが職場にもたらすメリットを紹介 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

コミュニケーションが円滑な職場はストレスとは無縁で、良好な人間関係が構築されているのではないでしょうか。「アサーション」は、周囲とのコミュニケーションを円滑にする手法として、近年注目を集めています。当記事ではアサーションの考え方や、アサーショントレーニングが職場にもたらすメリットについて紹介します。

 

アサーションとは

アサーション(assertion)とは、日本語に直訳すると「主張」「断言」というような強いニュアンスをもつ言葉です。当記事における「アサーション」とは、「自分の気持ちと、相手の気持ちの両方を大切にするコミュニケーションの手法」のことです。 アサーションには相手の意見を受け入れ尊重した上で、自分の意見も率直に伝えるという特徴があります。「アサーション」は「アサーティブ」と呼ばれることもあり、この二つの単語はほぼ同義であるといえます。

アサーションの概念が生まれた背景

アサーションという概念が生まれた背景には、社会的に弱い立場の人々が、上手に意思表示をする必要に迫られたという点があります。アサーションという言葉は、1950年頃のアメリカで精神医学の分野で使われるようになります。うまく自己主張ができない患者に対する行動療法の手法の一つとして誕生しました。 その後、人種差別や性差別に対する人件運動が活発化するなか、社会的に立場が弱い人々の自己主張の手法としてアサーションは発展していきました。

自分も相手も大切にするコミュニケーション

ビジネスの現場では、意見の相違や利害の対立が生じます。どちらか一方が自分の主張を強引に押し通した場合、もう一方は気分を害しストレスを感じるようになります。アサーションを意識して接することで、こうした事態に陥ることなく、良好なコミュニケーションが可能になります。アサーションは、相手の気分を害することなく自分の意見を率直に伝える、相手も自分も大切にした対等な関係を築くコミュニケーションの手法です。

 

アサーションが注目される背景

近年アサーションが注目されるようになった背景には、職場におけるストレスの高まりがあるといえます。働き方や価値観の多様化により、職場の人間関係は複雑になっています。また、テレワークの発達など仕事のスタイルも多様化し、以前に比べ円滑なコミュニケーションが取りづらく、ストレスをためやすい状況にあるといえます。 こうしたなかアサーションはコミュニケーションの改善方法として注目されるようになりました。アサーショントレーニングにより、職場のストレス改善に取り組む企業が増えてきているのです。

ハラスメントの問題

職場のストレスを原因として発生する実害に、ハラスメントの問題があります。上司と部下、あるいは同僚の間で「いじめや嫌がらせ」といったトラブルは、年々増加傾向にあります。ハラスメントは被害者が精神疾患を発症したり、離職の原因になったりと、正常な組織運営の妨げとなります。ハラスメントの原因の多くは、コミュニケーション不全です。こうした背景から、コミュニケーションの改善手法の一つとして、アサーションは注目を集めています。

テレワークのストレス

職場において昨今、新たな問題となっているのは、テレワークを原因としたストレスです。テレワーク経験者の多くは、非対面のコミュニケーションに、相手の気持ちが察しにくいといった不安を感じています。また同僚とのたわいのない雑談といった、職場における気軽なコミュニケーションの機会が激減したことにより、孤独を感じストレスとなっているケースも多いようです。 ストレスが高まることによる衝突を防止する手段として、アサーションを意識したコミュニケーションは注目されています。

 

自己表現の3タイプ

アサーションでは自己表現のタイプを3タイプに分類しています。いずれのタイプも自己中心性があり、トラブルにつながりやすい側面があります。アサーションではこうした自己表現を改善し、相手の気持ちに配慮した上手なコミュニケーションを目的としています。

攻撃的タイプ

攻撃的なタイプとは相手の気持ちに一切構わず、一方的に自分の主張を押し付けるタイプのコミュニケーションです。ときには大きな声で相手を威圧したり、巧妙に言いくるめたりして、自分の意見を押し通します。強い自己主張で、はっきりと意見を伝えるのは良いことかもしれませんが、強引すぎると相手には嫌な気持ちが残るものです。その結果、距離を置かれるなどしてコミュニケーションがうまくいかなくなるという状況に陥ります。

受け身的タイプ

受け身的なコミュニケーションは、攻撃的タイプと正反対のスタイルです。常に控えめで、はっきりとした自己主張が苦手な場合も多く、相手の主張に合わせることが多い自己表現です。衝突を恐れ、常に自分の本音を抑圧しているためストレスがたまりやすく、ときにそのストレスが爆発し周囲を驚かせることもあります。こうしたコミュニケーションの根底にあるのは、自己主張することで「嫌われたくない」という消極的な自己中心性であるといえます。

作為的タイプ

作為的なタイプとは、不満があってもストレートに伝えることはせず、嫌味や、態度によって自分の気持ちを伝えようとする自己表現です。このタイプは率直な表現を避けるため本音が分かりにくく、接しにくい印象をもちます。しかし、何か不満を感じていることは態度から分かるため、周囲の人は距離を置くようになりコミュニケーションに問題を生じるようになります。

 

アサーションを身につけるトレーニング

問題がある自己表現を改善し、周囲とのコミュニケーションを円滑にするには、アサーションを身につけるトレーニングをする必要があります。アサーションを実践できるようになれば、人間関係が円滑になり仕事も進めやすくなります。自分の気持ちを飲み込むことも少なくなるためストレスをためず、良い精神状態で仕事ができるでしょう。 アサーションは理論を学ぶだけで身につくものではありません。日頃から意識してトレーニングすることが習得の近道であるといえます。

アサーションのポイントを知る

アサーションを意識した自己表現を身につけるには、以下に挙げるポイントを普段のコミュニケーションで意識することが重要です。

  • ・自分は「どうしたいのか」気持ちを明確にする
  • ・相手に「どう思われるか」といった周囲の評価を気にしすぎない
  • ・固定観念や思い込みを疑ってみる
  • ・相手の気持ちも尊重する

こうしたポイントを実践できているか、日々のコミュニケーションを振り返り訓練していきます。

Iメッセージ

相手に要望や意見を伝えるときは、私(I)を主語にして伝える習慣を身につけると良いでしょう。あなた(YOU)を主語にして要望を伝えた場合、相手を責めるようなニュアンスが出てしまうものです。「私はあなたに◯◯してほしい」「〇〇してくれると(私は)助かる」というように、私を主語にすることで相手を責めるニュアンスが排除でき、気持ちが伝わりやすくなります。

自分の気持ちや状況を素直に伝える

相手に気を使いすぎず、自分の気持ちや状況をはっきりと素直に伝えることを意識します。困っている状況があれば「私は今とても困っているので手を貸してほしい」というように率直に状況を伝え、協力をお願いします。相手の気持ちに配慮することも重要ですが、それと同じくらい自分の気持ちも重要です。相手と自分は対等な関係であると意識すれば、素直に気持ちを伝えられるようになります。

否定的な表現を使わない

人から何か頼み事をされて、自分がすぐに対応できそうにないとき、「できません」「無理です」と否定的な表現で即座に断ると、相手は拒絶されたように感じます。こうなると、「あの人は自分の頼み事を聞いてくれない」という意識が強く残り、その後のコミュニケーションも円滑にいかなくなります。こうしたときは、「今は無理ですが午後からなら対応できますがどうでしょうか?」というように代替案を出すことを習慣づけます。 即座に否定するのではなく、相手の状況に配慮して前向きな態度と言葉を意識すると良いでしょう。

DESC法を身につける

DESC法とはコミュニケーションの手法の一つで、これを身につけることで自分の気持ちや状況を上手に伝えられるようになります。伝える手順を以下4つのプロセスに分けて考え、それぞれの段階ができているか振り返りをもち、意識して実践します。

  • ・Description(描写)客観的に事実を描写し伝える
  • ・Explanation(説明)自分の意見や感情を説明する
  • ・Specify(提案)自分が対応できる範囲の代替案を提案する
  • ・Choose(選択)相手の反応から自分の行動を選択する

自分の気持ちをどのように表現したら良いのか分からない場合は、こうしたプロセスを意識することでアサーションが身についていきます。

 

アサーショントレーニングがもたらすメリット

アサーショントレーニングを実践し、従業員の多くが上手な自己表現を身につけることで、各個人が「我慢すること」が減ります。その結果、職場のストレスの総量が減り、コミュニケーションが円滑になります。適切な意思疎通により連携が強化されることで、仕事がスムーズに進むようになり、さらにストレスが軽減するという良い循環が生まれます。 こうした「風通しの良い職場」は、ハラスメントや離職の問題とは無縁の職場となるのではないでしょうか。

 

アサーショントレーニングの実施方法

職場でアサーションを推奨し実践していくためには、まず、研修等でアサーションの考え方や理論を知ってもらう必要があります。自社でこうした取り組みが実施できない場合は、外部に委託するのも良い方法です。昨今ではアサーションに関する研修は充実しており、自社に合ったものを選択すれば高い効果を期待できます。 こうした研修を実施し、従業員全員が日常業務のなかで意識して実践することで、アサーションは職場に浸透していきます。

 

まとめ

アサーションが浸透した職場は、ハラスメントなどの人間関係のトラブルとは無縁の職場となるでしょう。そのためには従業員がアサーションの知識を身につけ、日々実践することが重要です。従業員がストレスを感じず、活き活きと仕事ができる環境は理想的な職場であるといえます。アサーショントレーニングを実践し、理想の職場を目指していきましょう。

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