EQ研修とは?目的やメリット、具体的な研修内容もご紹介

EQ研修とは、感情を理解し適切にコントロールする力である「EQ(心の知能指数)」を高めるための研修です。EQはリーダーシップの発揮、対人コミュニケーション、ストレスマネジメントなどに関係が深いスキルであり、ビジネスで成果を出すために必要なスキルとして、近年注目を集めています。この記事では、EQ研修を実施するメリットや、具体的な研修プログラムについて紹介します。
- 01.EQ研修とは何か?
- 02.EQ研修の目的とメリット
- 03.SchooのEQ研修
- 04.まとめ
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■資料内容抜粋
・大人たちが学び続ける「Schoo for Business」とは?
・研修への活用方法
・自己啓発への活用方法 など

01EQ研修とは何か?
EQ研修は、感情を認識し、受け止めた上で適切にマネジメントするスキルを高めるための研修です。ここでは、前提となるEQ(心の知能指数)についての概要と、研修の内容についてご紹介します。
EQ(心の知能指数)とは?
EQとは「Emotional Intelligence Quotient」の略称で、日本語では「心の知能指数」と訳されます。EQに含まれる「emotional Intelligence(EI/感情知能)」とは、自分自身や他人の感情を正確に捉えて表現する力、感情に振り回されず調整する力、さらには感情を利用して望ましい思考や行動をとる力の総称です。
そしてこの「EI(感情知能)」を指数化したものが、EQという位置付けです。EQの高さはビジネスシーンにおいて、良好な人間関係の構築、円滑なコミュニケーション、ストレスの軽減、モチベーションの維持・向上などさまざまな観点で役立つと考えられています。
また実際に、高い成果を出すビジネスリーダーはEQが高い傾向があるとする研究もあり、ビジネスパフォーマンスに関連の高いスキルとして注目されています。
▶︎参考リンク:EQ(心の知能指数)とは?高い人の特徴や高め方、人材の育成方法を解説
EQ研修とは?
EQ研修とは、自己や他者の感情を理解し、適切に管理・活用する能力(EI/感情知能)を高めるための研修です。この研修の目的は、感情を適切にマネジメントするスキルを習得することで、ビジネス成果を上げることです。
EQ研修は、受講者のセルフマネジメント力やコミュニケーション力といった、汎用的に求められるビジネススキル向上に寄与します。そのため対象者は、マネジメント層から新入社員までさまざまです。
具体的には「組織内の対人関係の改善」、「管理職のリーダーシップ強化」、「組織の心理的安全性の向上」、「営業担当者の顧客満足度向上」など多様な課題にアプローチできます。
EQ研修を実施する重要性
厚生労働省の「過労死等の労災補償状況」調査によると、仕事においてうつ病など精神障害を理由とする労災の認定数は、過去6年において毎年増加しています。
また同省の「労働安全衛生調査(令和6年)」では、仕事や職業生活において強いストレスを感じている人の割合は68.3%にのぼり、職場におけるメンタルヘルス対策は重要な課題となっています。
研修を通じたEQの向上は周囲への共感力を高め、社員のコミュニケーション能力や管理職のマネジメントスキルの向上、ひいては対人トラブルの減少、職場環境の改善に役立ちます。
また自分自身の感情と向き合って上手くマネジメントする力が身につくことから、ストレスに対する対応力も向上します。つまりEQ研修は、近年重要性が増す職場でのストレスマネジメントの向上の観点でも、重要な取り組みと言えるでしょう。
▶︎参考リンク:2024年度「過労死等の労災補償状況」|独立行政法人労働政策研究・研修機構
▶︎参考リンク:令和6年労働安全衛生調査|厚生労働省
02EQ研修の目的とメリット
ここまで見てきた通り、EQ研修にはさまざまな効果が期待できます。ここでは以下の目的・メリットについて解説します。
- ・職場のストレスマネジメント
- ・社内コミュニケーションとチームワークの強化
- ・マネジメント力・リーダーシップの強化
- ・ハラスメントの防止
- ・従業員エンゲージメントの向上
組織のストレスマネジメント
EQ研修を実施する目的の1つに、組織のストレスマネジメントがあります。「EQ研修を実施する重要性」で述べた通り、近年職場におけるストレスマネジメントは、会社経営における重要課題となっているためです。
EQを高めると、社員は自分の感情を上手く扱えるようになります。その結果として自分のストレスの「正体」がわかり、ネガティブ感情に振り回されにくくなるのです。
EQ研修として、社員それぞれが自身のストレスをコントロールできるようになることで、組織全体のストレスマネジメントになります。
社内コミュニケーションとチームワークの強化
社内コミュニケーションとチームワークの強化にも、EQ研修は効力を発揮します。EQを高めることにより、社員の共感力や対話スキルが向上します。
するとチーム内のコミュニケーションが円滑化し、意見の衝突があったとしても感情的な対立をせずに、建設的な議論ができるようになります。
このように、EQ研修は職場のコミュニケーションを円滑にし、チームワークの強化に貢献します。
マネジメント力・リーダーシップの強化
EQ研修で他者への共感力、そして自身の感情を活用する力を高めると、管理職のマネジメント力・リーダーシップの強化にもつながります。
例えば部下が仕事で失敗をし自信を失っている時には、上手くその気持に寄り添いながら、再度の挑戦を後押しすることができます。
また組織が直面した困難に対し、不安や怒りといった感情をコントロールして冷静に対処すれば、部下からの信頼は高まるでしょう。このようにEQは、マネジメントやリーダーシップと深く関係するスキルであり、管理職のスキルアップに効果的なのです。
ハラスメントの防止
ハラスメントとは、他者を不快にさせたり、精神的・身体的な苦痛を与えたりする行為全般を指します。近年パワハラやセクハラなどの予防措置が法律で定められるなど、世の中でハラスメントに対する意識が高まっています。
そのため、暴言を吐くなどのあからさまなハラスメント行為だけでなく、受け手と話し手の意識の差により、何気ない一言がハラスメントと指摘されてトラブルになるケースもあります。
EQ研修は感情のコントロールを助け、職場内のコミュニケーション品質を高めることで、ハラスメント防止にも役立ちます。
従業員エンゲージメントの向上
管理職がEQ研修を受講すると、従業員エンゲージメントの向上効果も期待できます。例えば上司のEQが強化されると、高い共感性により部下との信頼関係が構築されます。
その結果、安心して本音が話せる心理的安全性の高い職場環境が醸成されるでしょう。また上司が上手く感情を伝えることで、部下のモチベーションが刺激され、職場への満足度向上が期待できます。
また部下もEQ研修を受講することで、セルフマネジメント力が向上し、成果創出やさらなるエンゲージメント向上につながりやすくなります。
「研修をしてもその場限り」「社員が受け身で学ばない」を解決!
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■資料内容抜粋
・大人たちが学び続ける「Schoo for Business」とは?
・研修への活用方法
・自己啓発への活用方法 など

03SchooのEQ研修
オンライン研修を提供するSchoo for Businessでは、EQ研修も実施可能です。この章では、SchooのEQ研修が解決できる課題や具体的なプログラム例を紹介します。
研修対象者
- ・感情と思考のマネジメントに興味のある方
- ・対人関係を円滑にしてストレスを減らしたい方
- ・管理職としてマネジメントに従事している方
研修で解決できる課題・ニーズ
- ・対人関係を円滑にしてストレスを減らしたい
- ・感情や思考のマネジメント方法を知りたい
- ・自身だけでなく、他者の感情に関しての認識や自己管理を高めたい
研修プログラム例
第1回 | 「自分自身」をどこまで語れるか |
時間 | 60分×1コマ |
学べること |
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第2回 | 「自分が取るべき言動」は? |
時間 | 60分×1コマ |
学べること |
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第3回 | ノーブルゴールの追求 |
時間 | 60分×1コマ |
学べること |
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株式会社 感性労働研究所 代表
1982年 株式会社 ジェーシービー入社。会員獲得営業を経て、プレミアム会員専用の電話応対窓口を立ち上げる。人事部で採用と人材育成にたずさわった後、品質管理部長、執行役員コミュニケーションセンター部長。関連会社 ジェーシービー・サービスの代表取締役社長。2013年に独立し、株式会社 感性労働研究所の代表となる。6seconds認定EQプラクティショナー、同SEI EQアセッサー。一般財団法人 女性労働協会 評議員。公益財団法人 日本電信電話ユーザ協会 認定講師。オーデリック 株式会社 社外取締役。株式会社 ライフコーポレーション 社外監査役。
04まとめ
EQ研修は、自己・他者の感情を理解・活用するEQ(心の知能指数)を高めることを目的にした研修です。これにより、対人関係によるストレスやメンタル不調を防止し、ハラスメント防止にも繋がります。
結果として、社内コミュニケーションやチームワークが強化され、管理職のリーダーシップが向上。最終的に従業員エンゲージメントを高め、組織全体の生産性向上に貢献します。