公開日:2020/12/17
更新日:2024/02/12

新人研修の内容とは?目的や手法、カリキュラム例などをご紹介

新人研修の内容とは?目的や手法、カリキュラム例などをご紹介 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

新入社員を短期間で人的リソースに加えるためにも、新人研修は重要です。近年ではリモートワークの普及により、新人教育でもオンライン研修を活用する企業が増えてきています。 当記事では、新人研修を実施する目的や研修の内容、主な手法などを解説していきます。

 

01新人研修とは

新人研修は、新たに組織に入社した社員に向けた研修プログラムであり、企業の紹介、業務プロセスとポリシー、スキル開発、メンタリングとサポート、評価とフィードバック、安全とコンプライアンス、文化と価値観などの基礎となる内容を指導する研修です。これを通じて、新人は組織を理解し、業務に必要なスキルや知識を習得し、組織文化に適応し、安全かつ効率的に業務を遂行できるようになります。

新人研修の目的

新人研修の目的は、企業ごとの具体的な業務の他、ビジネスマナーやロジカルシンキングなど、社会人として必要なスキルを習得してもらうことです。また、専門職の場合は職種別研修を実施し、それぞれの職種における広義的な技能を身に付ける研修を行うことが多いです。

具体的な業務の習得にはOJT研修を利用することが多く、新入社員と既存社員のコミュニケーション構築や新入社員ごとの特性の確認も合わせて行われます。

 

02新人研修の作り方

新人研修計画の作成フロー

新人研修を効果的に行うためには、事前の準備が大切です。研修計画を作成し、目標の設定や研修スケジュールなどをきちんと設計しておくようにしましょう。

1.新人の能力レベルを確認する

1.新人の能力レベルを確認する

新人研修の計画作りに取り掛かる際に、最初に行わなければならないことが、新人の能力レベルの把握です。いまの大学生には、インターンやアルバイトで既に社会人経験を経ている人もいます。そのため、新入社員とひとえに言っても、身につけているスキルやマインドセットが大きく異なるはずです。そのため、新入社員の能力レベルを把握した上で、どのような研修内容にすべきかを考える必要があります。

2.研修の目的とゴールを設定する

2.研修の目的とゴールを設定する

新入社員の能力を把握したら、次に研修の目的やゴールの設定をしましょう。配属される部署の管理職と経営陣へのヒアリングを行い、新入社員に1年間でどのような状態になって欲しいのか、現場配属時にはどのようなスキルを習得していて欲しいのかを確認します。

3.研修期間を設定する

3.研修期間を設定する

次に、研修期間を設定します。新人研修は概ね1〜2週間ほどで実施されることが多いですが、中には1ヶ月ほど研修を実施してゴールデンウィーク明けから現場配属という企業もいます。また、大手企業では半年ほど新人研修に時間をかけることもあり、企業によって研修期間は様々です。

経営陣や管理職にヒアリングして策定したゴールや目的を達成するためには、どのような研修をすべきで、それに必要な期間はどれくらいかと言ったように考えていくとスムーズです。

4.研修の手法を設定する

4.研修の手法を設定する

研修の手法としては、集合研修やオンライン研修などがあり、その中でもWeb会議ツールを用いたものやeラーニングを用いたもの、グループワークや課題が必要なものなど多岐にわたります。

例えば、名刺の渡し方を教える場合は、ロールプレイが効果的です。上司や他の受講者に相手になってもらい、ロールプレイングを行うことで、身体に染み込ませることができるでしょう。一方で、コンプライアンスの知識を身につけて欲しいのであれば、オンライン学習サービスや集合研修を活用した座学が効果的です。このように、教える内容から研修手法を選ぶ必要があります。

5.具体的なカリキュラムを決定する

5.具体的なカリキュラムを決定する

最後に、具体的なカリキュラム・スケジュールを決定します。基本的には、現場配属の日付が決まっているはずなので、その日付までの営業日数から逆算してカリキュラムを組んでいくことになるでしょう。

時には、上司や先輩社員に協力してもらう研修カリキュラムもあるでしょう。そのため、新入社員だけでなく上司や先輩のスケジュールも考えながら、研修カリキュラムを決めていく必要があります。

 

03新人研修の内容例

HR総研の調査によると、新入社員研修の内容で最も多いものが「社会人としての心構え」で86%。続いて「マナー」が84%、「会社の仕組み・ルール」が76%という結果となっています。

“新人研修のカリキュラム内容”

▶︎参考:HR総研|人材育成(階層別研修)に関する調査 結果報告【新入社員研修編】

研修内容は各企業で異なりますが、これから新人研修の内容を検討する方はぜひ参考にしてみてください。

田爪 芳貴
ワンポイントアドバイスSchooカスタマーサクセス・田爪 芳貴

弊社のお客様事例では「新入社員同士の横のつながりを強化する」「早くから自発学習の習慣をつける」という観点でご利用頂いているケースもあります。前者ではオンライン集合学習が、現場配属後も定期的に同期生同士で意見交換できる場として活用されています。また、自発学習の早期定着は、現場で自律的に成長・活躍する人材の育成にもつながります。

社会人としての心構え

まず、新入社員に必要なことは社会人としてのマインドセットを身につけることです。学生気分から脱して、社会人として必要なマインドセットを身につけることは新入社員研修で最も大事なことと言えるかもしれません。社会人として守るべき適切な行動や言動、仕事への向き合い方などは各研修を実施する前に、まず新入社員に習得してもらう必要があります。

また、マインドセットは新入社員のモチベーション向上にもつながるので、新人研修の序盤に取り入れることで他の研修に向き合う姿勢も変わってくるでしょう。

ビジネスマナー

ビジネスマナーは社会人として当たり前ではありますが、社内外問わず良好な人間関係を築くために求められる必須スキルです。身だしなみや言葉遣い、電話対応や名刺交換の方法、報連相やメールの書き方、コミュニケーションスキルなどが挙げられます。

また昨今ではオンラインでの業務や商談なども増えてきています。オンラインでのプレゼンやテキストコミュニケーションの方法についても研修内容に取り入れると良いでしょう。

社会人としての基礎的なマナーを押さえるだけでなく、社内外で良好なコミュニケーションを取るために必要なスキルを今一度洗い出し、研修を行うのがおすすめです。

▶︎関連記事:ビジネスマナー研修|Schoo for Business

自社への理解を深める

企業の理念や方向性、事業への理解や社内の決まりなど、会社についての理解をより深めてもらうようにしましょう。会社の軸となる理念への理解を深めることは、新入社員の方向性を統一することや、やりがいを高め離職を防止することにもつながります。

また社内のルールや規範を学ぶことも大切です。業務を進める上で必要なことを事前に学んでおくことで、新入社員の不安を軽減し、上司や先輩社員と円滑なコミュニケーションを取ることができます。

そのほかにも、自社に関連する市場の動向や商品・サービスへの理解や、配属される部署の業務内容などについても研修内容に取り入れると良いでしょう。

コミュニケーション

「報連相」や「論理的に話す力」など社会人として必要不可欠なコミュニケーションスキルを研修で学ぶ必要があります。新入社員が円滑かつ効果的にビジネス環境でコミュニケーションをとるための基礎を築くのに重要となるので、 仕事をする上でどのようなコミュニケーションが必要となるか洗い出した上で研修内容を考えるといいでしょう。

コンプライアンス

コンプライアンス研修は、リスクマネジメントのために実施されます。社員のコンプライアンスへの理解を促進することで、未然にコンプライアンス違反に至るような事案になることを避けることが、コンプライアンス研修を実施する最大の目的です。 特にSNSの取り扱いなど、新入社員に身近な内容を取り入れることでリスクを防ぐことにつながります。

PCスキル

WordやExcelなどは業務上使用する機会が多いため、新入社員のうちに基本的な操作は身に付けておきたいところです。特に事務職ではExcelのVlookup関数やマクロに関するスキルも必要となってくるため、OAスキルの取得は必須といえます。

OAスキルが使えれば、近年利用率が増えているスプレッドシートをはじめとしたGoogleのアプリケーションもある程度使用できるようになるため、習得しておいて損はないでしょう。


 

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04新入社員研修のカリキュラム例

ここまで新入社員研修で取り扱う内容例や、目的を紹介しました。本章では、Schoo for Businessを活用した新入社員研修のカリキュラム例を紹介します。

マインドセット研修のカリキュラム例

マインドセット研修では、社会人への意識改革を促します。 仕事を教えてもらう立場として、自ら質問しにいく主体性やもらったフィードバックに対して真摯に受け止める素直さなどが身につけられるような内容を組むといいでしょう。

第1回 頼られる新入社員になるために今すぐ身に付けたいこと
時間 60分×1コマ
研修内容
  • ・仕事のプロセスとは
  • ・「仕事ができる」の定義
  • ・言われた仕事ができるようになるために必要な6つのポイント
  • ・仕事ができるための「思考」①目的思考
  • ・仕事ができるための「思考」②なぜなぜ思考
  • ・仕事ができるための「実行力」①目的思考
  • ・仕事ができるための「実行力」②やり切る力

 

ビジネスマナー研修のカリキュラム例

ビジネスマナー研修では、社会人として必要なビジネスマナーや報連相などを学びます。電話やメールといったコミュニケーション面や名刺交換、身だしなみなど社会人として基礎スキルが身につけられるような内容にしましょう。

第1回 会社での働き方と仕事の基本
時間 60分×1コマ
研修内容
  • ・会社とはどのようなものかを理解する
  • ・仕事のできる社会人とは
  • ・第一印象の構成要素(メラビアンの法則)
  • ・ビジネスマナーの基礎(あいさつ)
  • ・正しいビジネス敬語
第2回 ビジネスコミュニケーションのマナー〜電話・メール・チャット
時間 60分×1コマ
研修内容
  • ・各コミュニケーション手段の特徴
  • ・電話のメリットとデメリット
  • ・メールのメリットとデメリット
  • ・メールのデメリットを克服するコツ
  • ・チャットのメリットとデメリット
  • ・チャットのデメリットを克服するコツ
第3回 来客応対・訪問のマナー
時間 60分×1コマ)
研修内容
  • ・来訪/来客時のマナー
  • ・会議中のマナー
  • ・辞去/見送りのマナー
  • ・オンライン上のマナー
第4回 身だしなみのマナー
時間 60分×1コマ)
研修内容
  • ・身だしなみの定義
  • ・身だしなみのポイント
  • ・美しい身だしなみの要素
  • ・オンライン上の身だしなみ
第5回 会議・打ち合わせのマナー
時間 60分×1コマ)
研修内容
  • ・会議と打ち合わせの目的
  • ・会議と打ち合わせのマナーポイント
  • ・オンライン上の会議と打ち合わせのマナー
 

コミュニケーション研修のカリキュラム例

コミュニケーション研修では、同僚や先輩社員、取引先など業務で関わる人と円滑なコミュニケーションを取るために身につけることを学びます。 具体的には報連相や、論理的に話す力などです。座学とワークを組み合わせて実践的な内容を検討するといいでしょう。

授業名 デキる若手の報連相
時間 2時間(60分×2コマ)
学べること ・報連相とは
・報連相の重要性とトラブル
・具体的なケースを交えた報連相のポイント
・報連相のポイント
・ロジカルシンキングの基本
・具体事例を交えたフレームワークの紹介
授業名 現代ビジネスパーソンの必須スキル、「気くばり力」診断テスト
時間 1時間(60分×1コマ)
学べること ・気配り診断力テスト
・気配りのポイント
授業名 「真・コミュニケーション能力」の教科書 -論理的に話す力編-
時間 6時間(60分×6コマ)
学べること ・思考の基本
・「だから何?なぜ?」の重要性
・表現の3原則
・構成で必要な5要素
・リライト(書き直し)手順
・タイトルの付け方
・情報の取捨選択と分類について
・提案前にするべき聴衆の分析方法
・提案前にするべき目的と目標の分析方法
・提案前にするべき手段(方法)の分析方法
・提案における基本フレーム
・反論に対する対処方法
・メリットの提示方法
・基本構成を用いた提案事例
・提案内容の論理性を高めるためのチェックリスト
・問題の定義とは
・問題と課題の違いについて
・プランの提案に必要な2つの要件
・実践:「少子化」というテーマの整理と具体的な内容
 

コンプライアンス研修のカリキュラム例

コンプライアンス研修では、コンプライアンスとは何かという基本的なことから、自分の身の回りの出来事と関わりの深いことを知り、違反のない組織に向けて自身ができることを考えることを促すような内容が求められます。

第1回 組織で働く人のためのコンプライアンス
時間 35分×2コマ,30分×1コマ
研修内容
  • ・コンプライアンスとは何か
  • ・コンプライアンスは誰のためのものか
  • ・コンプライアンスがなぜ必要なのか
  • ・コンプライアンスは経営課題である
  • ・不祥事はなぜ起こるのかを理解する
  • ・ハラスメントは異文化対応が必要
  • ・コンプライアンスを自分ゴト化させるアプローチ手法
  • ・well-beingな職場形成におけるコンプライアンスの貢献

 

 

PCスキル研修のカリキュラム例

Excel、PowerPoint、Wordといった社会人にとって必要不可欠な PCキルの習得を目的に内容を検討しましょう。座学だけでなく実習や課題を用いることで参加者の理解促進にもつながります。

授業名 最速のExcel術
時間 1時間(60分×1コマ)
研修内容
  • ・見やすいエクセル表の作成方法
  • ・エクセル表の編集、修正方法
  • ・エクセル表のセル移動を行う方法
  • ・エクセル表のセル移動を行う方法
授業名 Word入門 仕事上のドキュメント作成効率化
時間 5時間(60分×5コマ)
研修内容
  • ・Wordで文書作成する際のおすすめの作業の順番
  • ・効率的な文字列の選択と書式設定
  • ・画面に表示される記号の意味
  • ・文字列、段落などの単位、段落書式の基礎知識
  • ・箇条書きの作り方
  • ・文字の開始位置、折り返し位置の決め方
  • ・文字同士の間隔をきれいに整える方法
  • ・図形を追加するときの流れ
  • ・表を作るときの基本操作
  • ・見た目の良い表を作る、挿入するときのポイント
授業名 PowerPoint入門 仕事上のスライド作成効率化
時間 3時間(60分×3コマ)
研修内容
  • ・PowerPointの画面の使い方と、スライドの種類
  • ・スライドのデザインを決定するときのポイント
  • ・スライドに文字を表示する方法
  • (アウトライン、プレースホルダー、テキストボックス、図形)
  • ・スライドデザインを調整する方法
  • ・別ファイルからスライドをコピーする方法
  • ・図形をコピーする方法と注意点
  • ・スライドに写真を貼るときの注意点
  • ・特殊効果(画面切り替え、アニメーション)の種類と必要性
  • ・画面切り替え効果の設定方法と注意点
  • ・アニメーション効果の設定方法と注意点

 

 

05新人研修で使われる5つの手法

新人研修には様々な手法が利用されます。特に利用されることが多いのが以下の5種類です。

  • ・集合研修
  • ・eラーニング
  • ・グループワーク
  • ・レクリエーション
  • ・ロールプレイ

知識やスキルのインプットとして、集合研修やeラーニングなどの手法が用いられます。そして、インプットしたスキルをアウトプットする場として、グループワークやロールプレイなどを行うことが一般的です。

集合研修

集合研修とは、講義式の研修のことです。講師が複数の受講者に対して講義を行います。会議室やセミナー会場などで、講師から直接学ぶ研修方式もあれば、Web会議ツールなどを用いて自由な場所で受講する方式もあります。

社員が講師を務める場合もあれば、社外から講師を招く場合もあり、どのような方式で集合研修を実施するかは企業ごとの予算や工数によるところが大きいです。

eラーニング

新型コロナウイルス感染症の流行を経て、eラーニングを新入社員研修に使用する企業も増えています。新入社員研修では知識やスキルのインプットが中心になるため、eラーニングとの相性が良いためです。ただし、新入社員研修の中には名刺の渡し方や挨拶など、実践することで習得する研修内容もあるため、全ての研修をeラーニングで行うというのではなく、内容によってeラーニングを効果的に活用している企業が増えてきています。

▶︎関連記事:eラーニング研修で社員育成を加速|比較軸や導入までの手順を紹介

グループワーク

グループワークは文字通り、研修の参加者がグループになって行う研修方式になります。基本的には、出題された課題に関して話し合い、最終的に代表者がプレゼンを行うものや、グループで協力して作業を行うようなものが多いです。グループワークを行うことで、グループ内でのコミュニケーションのとり方や、個々の特性について確認することができるので、主に新入社員ごとの特性を知る際に利用されます。

レクリエーション

レクリエーションは脱出ゲームや野外研修など、新入社員がチームになってゲームを行うような研修方式になります。コミュニケーションが活発になる他、チームで1つの目的を達成する感覚を掴むことができるため、新入社員同士の団結力を高める目的で実施することが多いです。

ロールプレイ

ロールプレイは、実際のビジネスの場での役割を参加者が演じることで、業務上の立ち振る舞いや適切な行動を学ぶ研修方式です。場面ごとでとるべき行動を体で覚えられるのが特徴で、主にビジネスマナー研修や営業研修などで利用されます。

 

06新人研修を成功させるための6つのポイント

新人研修を成功させるには、以下のようなポイントに着目するのが重要です。

  • ・業務を意味を具体的に教える
  • ・将来的な人事配置を想定する
  • ・指摘だけでなく改善点も伝える
  • ・研修後には効果測定と改善を行う
  • ・新人研修にかけるべき期間は2,3か月程度
  • ・新人研修後にはフォローアップを行う

特に、将来的な人事配置や研修後の効果測定など、先につながるポイントを踏まえて研修を行うことで、組織全体の生産性を向上することができます。詳しく見ていきましょう。

業務の意味を具体的に教える

まず重要になるのが、業務の意味を具体的に教えることです。ただ業務内容を教えるだけでは、新入社員が仕事に価値を見出せず、入社後しばらく経った時期にモチベーションが著しく低下する恐れがあります。OJT研修などで具体的な業務について学ばせる際には、1つ1つの業務の意味を説明し、最終的にどのようにして会社や社会の利益になるかをしっかりと教え、新入社員に自身が仕事する意味を自覚させることが重要です。

将来的な人事配置を想定する

将来的な人事配置を想定することも、研修を成功させるためには重要です。企業では、最終的な人事配置を見据えつつ、必要な知識を身に付けさせるために最初は新入社員を他部署に配置することも多いでしょう。上記のような場合に、配属された部署での研修を部署内の業務に帰結してしまうと、将来新入社員が最終的な人事配置に基づいた部署に配置された際に、企業全体の仕事の関連性がイメージできないという事態に陥る可能性があります。将来的な人事配置を想定し、あえて他部署に新入社員を配置して研修を行う場合は、目の前の業務だけでなく、最終的に配置される部署との関係性も学ばせることが重要です。

指摘だけでなく改善点も伝える

OJT研修などで新入社員がミスをした際には、指摘するだけではなく改善点を伝えるようにしましょう。改善点を伝えることで、次回以降同じミスをしないよう対策をすることが可能です。また、改善点を一緒に考えることも有効で、物事の因果関係を踏まえて課題を解決する訓練にもなります。ミスを指摘するだけで改善点を伝えないと、新入社員を思考させる機会を奪ってしまうので注意しましょう。

研修後には効果測定と改善を行う

研修が終了したら、テストやレポートなどで参加者の習熟度を測定しましょう。効果測定を行うことで、研修の内容が効果的かどうかを確認することが可能です。加えて、研修後に新入社員を一定期間経過観察することで、研修が実際の業務にどの程度影響を与えているかを確認することができます。研修後の効果測定や経過観察でデータが収集できたら、PDCAサイクルを回して研修の内容を改善していきましょう。研修ごとに効果測定と改善を行うことで、将来的により効果的な研修を行うことが可能です。

新人研修にかけるべき期間は2,3か月程度

新人研修にかける期間は企業によって異なります。基本的には、マインドセット研修やビジネスマナー研修などの全体研修は2週間から長くても2,3カ月程度、OJT研修には半年から1年かける企業が多いです。新人研修は期間よりも目的が達成できるかが重要なので、新入社員に習得させたい内容を重視するようにしましょう。

新人研修後にはフォローアップを行う

研修後は一定期間経った後にフォローアップを行うことが重要です。特に新人研修の場合、研修後に新入社員のモチベーションが著しく低下することが多いため、より入念にフォローアップを行う必要があります。フォローアップは一般的に、3ヶ月後と1年後に行うことが多いです。新人研修のフォローアップでは研修内容の振り返りの他、面談などで入社前と入社後のイメージが乖離していないかをヒアリングするようにしましょう。

 

07Schoo for Businessを活用した新人研修の事例

ここまで新入社員研修の内容例や、カリキュラム例をご紹介してきました。本章では、Schoo for Businessを活用した新入社員研修の取組事例をご紹介します。

ブイキューブ

オンラインイベント・セミナー支援、汎用ウェブ・ライブ配信SDK、個室ブース等のサービスの企画・開発・販売を手掛けている株式会社ブイキューブでは、 ビジネスマナー研修を中心にSchoo for Businessを活用しています。その後グループ形式で学んだことをディスカッションしたり、ロープレをすることでスキルの習得に繋げています。

USEN-NEXT GROUP

通信・エネルギー事業、店舗・施設支援事業、コンテンツ配信事業など多岐に渡るビジネスを展開しているUSEN-NEXT GROUPでは、職種ごとに必要となる基礎分野を中心に、各月の必修コンテンツを指定して新入社員への研修を実施しています。 研修後に、人事が作成した理解度テストを受け、知識の定着を促しています。

 

08Schoo for Businessの新人研修

Schoo for Business

オンライン研修/学習サービスのSchoo for Businessでは約8,000本の講座を用意しており、様々な種類の研修に対応しています。新入社員研修はもちろんのこと、若手社員研修・管理職研修からDX研修まで幅広いコンテンツで全てを支援できるのが強みです。

受講形式 オンライン
(アーカイブ型)
アーカイブ本数 8,000本
※2023年5月時点
研修管理機能 あり
※詳細はお問い合わせください
費用 1ID/1,500円
※ID数によりボリュームディスカウントあり
契約形態 年間契約のみ
※ご契約は20IDからとなっております
 

Schooの新入社員研修の特長は、ビジネスマナーからマインドセット、ロジカルシンキングやExcelまで、新入社員に求められるスキルに関する幅広いコンテンツが充実しているという点にあります。また、営業基礎やマーケティング基礎のような授業も揃っており、現場に配属されてからの研修や自律学習という側面でも活用できるという点も特長です。

また、Schooはeラーニングによる研修受講となるので、社員1人ひとりが好きな時間や場所、タイミングで研修を受講することができるので、リモートワークを導入している企業や多拠点展開している企業におすすめです。

大企業から中小企業まで3,200社以上が導入

Schoo導入企業ロゴ

Schoo for Businessは、大企業から中小企業まで3,200社以上に導入いただいております。利用用途も各社さまざまで、階層別研修やDX研修としての利用もあれば、自律学習としての利用もあり、キャリア開発の目的で導入いただくこともあります。

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09まとめ

新人研修の目的や内容、手法などについて解説してきました。新人研修は新卒採用と中途採用で目的が大きく変わってくるので、社員ごとに研修内容を調整することが重要になります。また、将来的な利益を考えて新人研修を行うことで、組織全体の生産性を向上させることができるでしょう。オンライン研修なども利用しつつ、それぞれの人材に適した新人研修を行うようにしましょう。

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この記事を書いた人
Schoo編集部
Editor
Schooの「世の中から卒業をなくす」というミッションのもと活動。人事担当や人材育成担当の方にとって必要な情報を、わかりやすくご提供することを心がけ記事執筆・編集を行っている。研修ノウハウだけでなく、人的資本経営やDXなど幅広いテーマを取り扱う。
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