公開日:2021/06/30
更新日:2023/11/30

DX変革とは|DXによるビジネスモデル変革について解説する

DX変革とは|DXによるビジネスモデル変革について解説する | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

本記事では、DX変革をテーマにDXによるビジネスモデルの変革について解説しています。政府主導で様々な取り組みを実施されているDXについての定義や国内の課題についても解説していますので、今後のDX推進の参考にしてください。

 

01DX変革とは

デジタルトランスフォーメーション(以下、DX)とは、どの様な定義を持つのでしょうか。経済産業省が出している「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン(DX推進ガイドライン)」から、その定義について確認していきましょう。

DX変革の定義

経済産業省は、DXについて以下の通り定義しています。

企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること

実際のビジネスシーンにおいては、「デジタル化による基盤システムを始めとするシステムの改訂及び業務プロセスの変革」と定義することができます。

参考:経済産業省 「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン (DX 推進ガイドライン)」

 

02DX変革に向けた国内の課題

政府主導で進めているDXですが、国内における課題も多く残っています。では、国内にある課題とはどんな内容なのでしょうか。次に国内の課題について解説していきます。課題を把握することは、今後のDX変革への理解度を増し対応策を講じることができます。

推進人材の不足

最大の課題として認識されているのが、DX推進人材不足です。専門性を持つDX推進を行う人材は大幅に不足しており企業における人材確保に難航しています。現在では、未来の推進人材を育てるべく文部科学省が高等教育などへの指針を発表し対応策を講じていますが、現時点での人材不足を補える訳ではなく当面に渡り人材不足の状況は続くと予測されています。

一貫性のあるシステム構築ができていない

国内企業のITシステムの課題が一貫性のあるシステム構築ができていないことです。多くの企業で短期的な支援で開発・改修が行われ結果的には保守費用や開発費用が高騰かしています。これによりDX変革を行うためには、既存システムの解析や基盤システムからの再構築が必要とされブラックボックス化したシステムの問題点が浮彫になっています。

IT関連予算の戦略的な活用ができていない

経済産業省のレポートによると企業のIT予算の9割以上が老朽化したシステムの維持管理費に充てられており、予算を戦略的に活用できていないと発表しています。老朽化しているシステムにコストが係り戦略的に新しいシステムへの移行を妨げる結果を生んでいます。

参考:経済産業省「 デジタルトランスフォーメーションに向けた課題の検討」


 

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03DX変革が必要な背景とは

DX変革はどうして必要なのでしょうか。変革が必要となる原因について解説します。どの様な変化が今起きているのか、その変化は自社には影響がないかという視点で確認していきましょう。

事業環境の変化

商品やサービスの提供方法の変化や新商品リリースなど企業の事業環境は年々変化しています。現在のシステムを構築した当時と比べると、その変化は大きく今後の変化に対応するためには柔軟な対応ができる事業環境を構築する必要があります。この変化に対応するためにはDX変革を用い既存システムを始めとするシステム面、業務プロセスに至るまでの大きな変革が必要になっているのです。

テレワークの導入企業が増えるなど、企業で働く方たちの働き方も多様化しています。しかしながら、従来のシステムでは、遠隔地での勤務においてはデータの共有などに課題があり実現しにくい現状があります。こうした働き方の多様化もDX変革の要因の1つといえます。

IT技術の高度化

IT技術の進歩はめまぐるしく、既存システムを構築した時から比べ数段に高性能となっています。性能が上がっていることで、既存システムでは実現できなかったことを実現できるよにもなっているだけではなく、シンプルな構成で高性能な処理を行うことも可能です。こうしたIT技術の進歩による性能向上も変革の一要素となっています。

ユーザー行動の変化

商品やサービスを利用するユーザーの行動にも変化が現れています。既存システムでは、ユーザーの行動の変化には柔軟に対応できないため、企業の競争力低下が危惧されており、早急な対応を行う必要があると考えられています。

 

04DX変革によるビジネスモデルの事例

DX変革がもたらした新しいビジネスモデルの事例をご紹介します。DX変革によりビジネスモデルにも変化が訪れています。次にDX変革が起因となり注目されている代表的な3つのビジネスモデルについて解説します。

サブスクリプション

「サブスクリプションビジネス」とは、サービスや製品を売り切りではなく、サービスや製品を利用した期間、用途、利用量に対して対価を支払う課金型のビジネスモデルです。動画配信サービスなどが有名で利用できるコンテンツの内容に応じてプランや料金が決められています。料金プランやオプションなどは好みや目的に合わせて決められることから従来の定額制サービスに比べ、顧客満足度の高いサービスを提供できる点が特徴です。

プラットフォーム

DXに関連するハードウェアやクラウドサービス、AI、IoTなどの「DX変換を実施する基礎技術」をベースに、様々な技術を一括でまとめて提供しようとするサービスです。従来よりあった概念ですが、現在では、DXに関連づけた商品をセット化して提供する動きに変化してきました。

パーソナライゼーション

顧客の属性をあらかじめ分析し興味・関心・嗜好に合わせて自社のサービスを最適化していくマーケティング手法です。パーソナライゼーションの目的は、ユーザー・企業の両方にメリットをもたらすエクスペリエンスの構築です。ユーザーの興味・関心・嗜好の情報を収集し製品やサービスのユーザー・エクスペリエンスを最大化することが狙いです。

 

05DX変革を成功させるノウハウとは

DX変革を成功させるには、どのようなことを実施したらよいのでしょうか。次に、DX変悪を成功させるノウハウ(ポイント)を解説します。自社におけるDX推進を行う際には、このノウハウに注意して実施をしていきましょう。

戦略とビジョン

どのようなプロジェクトにも戦略とビジョンが必要ですが、DX変革を実施する際には、その重要視は格段に増します。基盤システムをはじめ業務プロセスの大幅な改訂に至る可能性のあるDX変革では、トップダウンにより戦略、将来ビジョンの発信が重要不可欠です。

組織風土とプロジェクト体制

次に必要なのは、DX変革を全社をあげて実施するという組織風土、そして、それを推進すうプロジェクト体制の構築です。DX変革に関わる部署は多く、プロジェクトチーム以外のメンバーに協力を仰ぐことも少なくありません。全社をあげて推進風土を構築することでスムーズな対応ができることを意識しておきましょう。

顧客の差別化とデータ活用

DX変革後には、蓄積されている顧客データを使い顧客の差別化を実施していきます。告悪のランク分けなどをもとに個別の対応を行うことで、顧客サービスの差別化を実現します。顧客のニーズにあったサービスの提供ができれば、顧客離れを防ぎ継続したサービス利用を実現することが可能です。

 

06DX変革による成功事例

最後にDX変革による成功事例を紹介します。現在では、DXに関連する事例は数多く紹介されているため、自社の業態やDX化の目的とあっている事例を参考にしましょう。今後も事例紹介記事は増えてくると想定されますので、定期的に確認を取っていくことで参考にできる内容が増えてきます。

ブラザー工業:データドリブン型エンジニアリングプロセスで生産性向上

ブラザー工業は「プリンターIoTプロジェクト」を立ち上げ、出荷前のプリンターのデータを分析することで、紙詰まりや印字不良の可能性を事前に発見することに成功。試作品段階で事前に検知した不具合を解消することで、後続の設計プロセスでの手戻りの削減と製品化後の不具合発生の可能性を未然に防止することができる。

参考:ブラザー工業 データを活用した研究・設計開発でプリンターの不具合発生の可能性を未然防止

JapanTaxi(日本交通):日本のタクシー業界をITの力で効率化

配車アプリのJapanTaxiを提供し日本交通以外のタクシー会社もネットワークに加盟することでJapanTaxiの仕組みを活用。アプリを立ち上げて、乗車場所を選択し、「今すぐ呼ぶ」ボタンを押すだけで、周辺のタクシーを呼ぶことができ迎えにかかるまでの時間を確認できたり、乗車前に料金相場を確認することができます。

参考:JapanTaxi(日本交通) タクシー会社のITベンチャー「JapanTaxi」は、どんなスマート社会を目指すのか?

みずほ銀行:AI技術を活用した来店・決算書不要の融資サービス

中小企業の融資の場合、経営者が窓口で書類を提出して、審査される流れであったためかなりの時間がかかっていた。この課題を解決するため、みずほ銀行はAIを活用したスマートビジネスローンという新たなサービスを開始しました。スマートビジネスローンは決算書と来店が不要で、オンラインで10分程度銃砲登録を行うだけで審査までの手続きが完了でき、最短2営業日で融資実行が可能なサービスとなっています。

参考:みずほ銀行 決算書不要なオンライン融資サービス「みずほスマートビジネスローン」開発の裏側
参考:みずほ銀行は来店不要、決算書不要の中小企業向けの「みずほスマートビジネスローン」を、AI技術を使いいかにして実現したのか

 

07Schoo for BusinessのDX研修

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オンライン研修/学習サービスのSchoo for Businessでは約8,000本の講座を用意しており、DXほか様々な種類の研修に対応しています。

受講形式 オンライン
(アーカイブ型)
アーカイブ本数 8,000本
※2023年5月時点
研修管理機能 あり
※詳細はお問い合わせください
費用 1ID/1,500円
※ID数によりボリュームディスカウントあり
契約形態 年間契約のみ
※ご契約は20IDからとなっております
 

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DX研修では、診断結果から自動で学習内容を推奨してくれる機能だけでなく、実務で使えるスキルを身につける3ヶ月の学習プログラムまで用意しており、組織全体のDXスキルを底上げすることが可能です。

特長1. DXスキルを診断・結果に応じて学習のレコメンド

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「DXスキル診断」で社員のDXスキルを可視化することができます。100問ほどの質問に回答することで、社員一人ひとりの強みや課題が明らかになります。

また、この診断結果に基づいて自動で学習コンテンツをレコメンドする機能も備わっています。学習内容は、経産省のデジタルスキル標準に準拠しています。

※DXスキル診断の利用に、追加料金は一切かかりません。Schoo for Businessの利用者は無料でこの機能をお使いいただけます。

特長2. 実践的なDXスキルが学べる

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Schooの学習動画では、第一線で活躍するビジネスパーソンが講師を務めています。そのため実践的なスキルが身につく研修を実施することが可能です。

また、データ分析・ITリテラシーなどスキル毎にカリキュラムもご利用いただけます。カリキュラム作成に時間を割く余裕が無いという方でも、簡単に研修を開始できます。

※DXカリキュラムの利用に、追加料金は一切かかりません。Schoo for Businessの利用者は無料でこの機能をお使いいただけます。

特長3.実務で活用できるスキルを3ヶ月で習得できる(オプション)

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オプションメニューとして、実務で使えるスキルを3ヶ月で習得するプログラム「S.L.P. for DX」もご用意しています。

eラーニングによる自己学習・Zoomでのオンライン研修・実践を意識した課題提出を繰り返すことで、実務で活用できるスキルを習得することが可能です。

また、受講者の悩みや課題に専門家がチャットで回答するサポートを行っています。研修をして終わりではなく、実務で活用するところまで伴走します。

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08まとめ

本記事では、DX変革をテーマにDXの定義や変革における課題について解説しています。本記事を参考にして頂き、自社におけるDX変革の推進を実施していきましょう。

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経済産業省の商務情報政策局 情報技術利用促進課でDXリテラシー標準化の検討会を行っている同課の金杉 祥平氏をお招きし、「経済産業省が取り組むデジタル人材育成プラットフォーム」について語っていただいたウェビナーのアーカイブです。デジタル人材要件の定義や、リスキリングするための構造化された項目、さらに経済産業省で構想している人材育成プラットフォームについてもお話しいただいております。

  • 登壇者:金杉 祥平様
    経済産業省 商務情報政策局 情報技術利用促進課 課長補佐(企画)

    2006年に経済産業省に入省。過去には、再生可能エネルギーの推進、家電製品の安全基準の整備、電気事業制度のルール整備、福島第一原子力発電所の廃炉推進に従事し、2021年5月から現職。情報技術利用促進課では、地域企業・産業のDXの実現に向けて、デジタル人材の育成を推進するため、デジタル知識・能力を身につけるための実践的な学びの場を提供する「デジタル人材育成プラットフォーム」の制度設計を担当。

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