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ウェルビーイングがビジネスに必要な理由とは?構成要素や高めるメリット・高める方法を解説

公開日:2021/09/10
更新日:2021/09/10
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ウェルビーイングがビジネスに必要な理由とは?構成要素や高めるメリット・高める方法を解説 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

ウェルビーイングとは、精神的・社会的・身体的といったすべての条件が満たされている状態のことです。ウェルビーイングは個人の幸福度を向上させるだけでなく、企業全体に大きなメリットをもたらします。当記事では、ウェルビーイングがビジネスに必要とされる理由・高めるメリットや方法などを解説します。

 

ウェルビーイングとは

ウェルビーイング(well-being)とは、幸福感とも訳され、精神的・社会的・身体的といったすべての状態が良好で満たされている状態のことです。瞬間的なものではなく、持続的な幸せこそがウェルビーイングです。 ウェルビーイングという言葉が初めて用いられたのは、1946年の世界保健機関(WHO)設立の際に考案された憲章です。その後、社会福祉の分野で多く利用される言葉となっていましたが、近年ではビジネスの現場でも用いられるようになりました。

 

ウェルビーイングがビジネスに必要な理由

ウェルビーイングがビジネスの現場で必要とされるようになった理由として、社会価値の変化と労働人口の減少が挙げられます。 人生100年時代といわれる現代では、働くことは賃金のために自己を犠牲にすることではなく、人生を豊かにする手段として考えられるようになりました。そのためビジネスにおいては、従業員一人ひとりがより自分らしく働けるような仕組み作りが求められるようになりました。 また、若年層の労働人口がだんだんと減少していることからも、人材の定着化のためにすべてが満たされた状態であるウェルビーイングに注目が集まっています。高収入などの待遇面だけでなく、従業員のウェルビーイングを実現するために他社と差別化を図り、組織運営していくことが必要とされています。

 

世界におけるウェルビーイングの取り組み

ウェルビーイングは世界においても注目されている概念です。ここでは、日本がウェルビーイングが低いといわれている理由や、世界の取り組み事例について解説します。

日本のウェルビーイングが低い理由

国際連合が2019年に発表した調査によると、幸福度ランキングにおける日本の順位は先進国の中でワースト2位という結果でした。

日本のウェルビーイングが低い理由の1つとして、日本人の「寛容さ」が低いことが挙げられます。 「空気を読む」という言葉があるように、日本人は個人の自由に関して不寛容で、同調圧力に従うことが美徳であると信じているという特性があります。たとえ自分の考えをもっていても、本音を隠して周囲に合わせてしまう人が日本人には多くいます。 「親や上司といった立場の強い人に反論して意見が言えない」「周囲の人が仕事していたら帰りにくい」こういった自分の意見を言えず周りに流されがちな日本人の国民性が、日本人の幸福度を低下させる一つの要因となっていると考えられるのではないでしょうか。
参考:国際連合|幸福度ランキング

ウェルビーイングが高い国と取り組み事例

国際連合が発表する幸福度調査において、3年連続1位なのはフィンランドです。 そのため、フィンランドはウェルビーイングの取り組みを検討する上で欠かせない社会モデルとして注目されています。フィンランドでは「誰もが尊重され自分らしく生きられる社会」を作るために、教育や福祉、働き方のすべてにおいて国として取り組んでいます。 働き方について紹介すると、フィンランドでは午後4時頃に仕事を切り上げる人がほとんどです。また、夏休みとして1か月休むことも標準です。このようにフィンランドでは、一人ひとりが労働にあてる時間を減らし、子育てや趣味の時間にあてることでプライベートの充実が実現しています。

 

ウェルビーイングが注目されている理由

近年ウェルビーイングに注目が集まっている理由として、新型コロナウイルスの影響も少なからずあります。 新型コロナウイルスが流行したことで、リモートワークが取り入れられるようになり、対面で集まる機会が減少しました。会社の仲間と親睦を深めるためのイベントや飲み会が制限されるようになっただけでなく、プライベートにおいても旅行や外食に気軽に行くことが難しくなってしまいました。 そういった背景もあり、世界中でストレスや不安、さらにはうつを感じる人の数が過去最高に達しているといわれています。そのため、多くの企業が従業員のウェルビーイングを向上させるため、福利厚生や従業員同士のコミュニケーション方法の改善に取り組み始めています。 従業員の不安やストレスを解消し、モチベーションが高い状態で前向きに仕事に取り組んでもらうために、ウェルビーングに関心が寄せられているのです。

 

ウェルビーイングの構成要素

ウェルビーイングは大きく分けて5つの要素で成り立っています。ここでは、ウェルビーイングの構成要素について解説します。

キャリアウェルビーイング(Career well-being)

キャリアウェルビーイングとは、仕事だけ、というよりもプライベートも含めた幸福度を表したもので、1日の中で多くの時間を費やしていることに関する幸福度です。ワークライフバランスと近い意味で使われています。 仕事だけでなく、個人の趣味や子育てなど、も含めた幸福を指しています。家庭と仕事との幸福度を両立させることで、より個人のウェルビーイングを高めることができます。

ソーシャル ウェルビーイング(Social well-being)

ソーシャルウェルビーイングとは、対人関係において幸福をもたらす関係であるかどうかを意味しています。 多くの人と関係を築けているかということではなく、一人ひとりと信頼しあえるような愛のある関係を築けているかどうかが重要となります。

フィナンシャル ウェルビーイング(Financial well-being)

フィナンシャルウェルビーイングとは、経済的な幸福度を意味しています。満足のいく報酬を得られるかどうかだけでなく、安心して生活を送れるように資産を管理・運用できるのかということもフィナンシャルウェルビーイングに含まれます。 精神的な余裕は、経済的な余裕と比例しています。経済的な不安を抱えてしまうと、それがストレスとなり仕事や対人関係に悪影響を及ぼしてしまうでしょう。

フィジカル ウェルビーイング(Physical well-being)

フィジカルウェルビーイングとは、身体的・精神的な幸福度のことを意味します。自分がしたいと思ったことに不自由なく取り組める健康状態やエネルギーがあることが望ましいとされています。 健康であっても、対人関係や仕事などでストレスがたまってしまうと精神的なエネルギーが失われてしまうでしょう。日々の生活において、何事にも前向きに取り組める健康状態と精神状態をもっていることが重要です。

コミュニティ ウェルビーイング(Community well-being)

コミュニティウェルビーイングとは、自分の身の回りのコミュニティにおける幸福度のことを意味します。住んでいる地域社会だけでなく、所属する団体や勤める会社もコミュニティウェルビーイングに当てはまります。

 

ウェルビーイングを高めるメリット

ウェルビーイングを向上させることは、個人だけでなく、企業全体に良い影響をもたらします。ここでは、ウェルビーイングを向上させることにより企業にどのようなメリットがあるのかについて解説します。

従業員満足度の向上

ウェルビーイングを高めることで、従業員満足度の向上につながります。従業員満足度とは、職場での人間関係や環境・働きがいや福利厚生における満足度を総合的に示したものです。 従業員満足度が高い企業では、従業員のモチベーションが高く、主体的に業務に取り組みます。また、従業員満足度が高い企業では従業員同士が円滑なコミュニケーションがとれます。そのため、結果的に生産性の向上にもつながるでしょう。

離職率の低下

離職理由の1つに「職場内の人間関係」が挙げられます。人間の悩みの多くが対人関係にあるといわれるほど、人間関係でのトラブルは大きなストレス要因となります。 たとえ離職を考えていたとしても「真剣に向き合ってくれる上司の存在」や「信頼できる同期の存在」によって離職を思いとどまったという例は多くあります。ウェルビーイングを高め、人間関係が良好になるほど離職率は低下するといえるでしょう。

顧客満足度の向上

ウェルビーイングが向上し、従業員満足度が高まると、結果的に顧客満足度の向上にもつながります。従業員によって対応の仕方や言動が異なると顧客は不信感を抱いてしまうでしょう。 従業員満足度が高い企業では、従業員に会社の方針や理念が浸透しており、全員が共通の目的意識をもって働いています。そのため、どのような顧客に対しても、共通した質の高い対応が可能となります。 また、従業員同士の連携も円滑にとれているため、顧客への対応速度が上がります。スピード感のある対応は、顧客の満足度を向上させることができるでしょう。

 

ウェルビーイングを高める方法

ウェルビーイングを高めることは、従業員や顧客満足度を向上させ、人材の定着化につながることを解説しました。では、ウェルビーイングを高めるためには具体的にどのような取り組みをしたら良いのでしょうか。 ここでは、ウェルビーイングを高める方法について詳しく解説します。

コミュニケーション方法の改善

ウェルビーイングを高めるために、組織内におけるコミュニケーション方法を見直しましょう。 社内コミュニケーションが活発に行われ、良好な人間関係が構築されることは、ウェルビーイングの向上に必要不可欠です。上司と部下でコミュニケーションがとれていないと、上司は部下の悩みや些細な体調の変化に気づくことができません。 また、気軽に相談できる関係性ができていなければ、悩みがあっても周りに相談できずストレスを抱えてしまう人が増えてしまうでしょう。コミュニケーション方法を改善する具体的施策は以下の通りです。

  • 1on1を定期的に実施
  • 情報共有を気軽にできるツールの導入
  • 社内イベントを開催する

評価方法の改善

評価方法を改善することも、ウェルビーイングの向上につながります。仕事へ取り組む姿勢や結果が正当に評価されなければ、従業員はモチベーションを失ってしまいます。 自分のがんばりを評価してくれる人がいなければ、「会社から必要とされていない」と感じ、次第に頑張る意味を見失っていってしまう恐れもあります。評価方法を改善するための具体的な施策は以下の通りです。

  • ・明確な評価基準や項目を設ける
  • ・会社に合った評価方法を取り入れる(MBO評価、360℃評価など)
  • ・上司が部下に定期的なフィードバックをする

労働環境・福利厚生の改善

ウェルビーイングを高めるために、職場の労働環境や福利厚生を見直しましょう。従業員が高いモチベーションを維持し、自身の能力を最大限に発揮するためには、体調やプライベートとのバランスがとれていることが重要です。 精神的なストレスなく仕事に集中できる環境作りのためにも、ワークライフバランスは欠かせません。具体的施策は以下の通りです。

  • ・従業員の残業管理を徹底する
  • ・従業員の日々の体調を把握する
  • ・福利厚生を充実させる
 

まとめ

ウェルビーイングは近年ビジネスの現場において非常に重要視されています。ウェルビーイングが向上すると、組織全体にも大きなメリットをもたらします。 従業員一人ひとりが自分らしく働き、ウェルビーイングを実現させるためにも、自社にあった取り組みを始めていきましょう。

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