10/22(Fri)

今日の生放送

ラーニングオーガニゼーションの5つのディシプリンと構築するメリットやポイントを解説

公開日:2021/09/10
更新日:2021/09/14
  • Twitter
  • Facebook
  • はてなブックマーク
  • LINE
ラーニングオーガニゼーションの5つのディシプリンと構築するメリットやポイントを解説 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

企業を取り巻く環境の急激な変化はさまざまな問題を生じさせますが、それらに対応するための新しい組織の概念として「ラーニングオーガニゼーション」が提唱されました。本記事では、ラーニングオーガニゼーションの5つのディシプリンや構築する際のポイントを解説します。

 

ラーニングオーガニゼーションの概要

まず、ラーニングオーガニゼーションの概要と提唱された背景について解説します。

環境の急激な変化が生み出す問題に対応するための新しい組織の概念

ラーニングオーガニゼーションは、環境の急激な変化により生み出されるさまざまな問題に対応するための新しい組織の概念です。ラーニングオーガニゼーションを構築するには、企業内の諸要素の複雑な相互作用を把握し、組織メンバーと協働して能力を継続的に高め、伸ばし続けることが必要とされます。 この概念は、マサチューセッツ工科大学のピーター・センゲ教授により提唱されました。1990年に著した「The Fifth Discipline(邦題:最強組織の法則)」は欧米でベストセラーになり、同書で言及されたラーニングオーガニゼーション(学習する組織)が概念として注目されるようになりました。

ラーニングオーガニゼーションが提唱された背景

ラーニングオーガニゼーションが提唱された背景に、ビジネスサイクルの短縮化や社会環境の急激な変化などが挙げられます。80年代から90年代にかけて、技術や知識の更新スピードが高まり、上司から部下へ仕事のノウハウを教えることや、組織として知識をマニュアルで伝承することが困難になりました。 加えて、社会環境の急激な変化やグローバル化により、企業の資源はモノや金から知識へ移行するようになりました。そこで、現場で働く社員一人ひとりが、変化への対応をスピーディに行い、自立的に「学習する組織」が必要とされるようになりました。

 

ラーニングオーガニゼーションの3つの柱

ラーニングオーガニゼーションを構築するためには、3つの力をバランスよく伸ばす必要があります。ここでは、これら3つの柱について解説します。

志を育む力

ラーニングオーガニゼーションの一つ目の柱は「志を育む力」です。これは、個人やチーム、組織として本当に望むことを思い描き、その実現のために自らを変革させる能力のことです。これには、研鑽を続ける「自己マスタリー」を高め、組織として「共有ビジョン」を持つことが関係します。

複雑性を理解する力

「複雑性を理解する力」とは、自身と他者の理解を重ね合わせ、さまざまな繋がりから成るシステムの全体像と作用を理解する能力です。利害関係や時間の経過によって複雑性が増すため、それを理解するための「システム思考」が重要なポイントになります。

共創的に会話する力

「共創的に会話する力」は、個人やチーム、組織の中の無意識の前提を振り返り、創造的に考えて話し合うための能力です。根強く存在する無意識は自身の行動を制限するため、思い込みを振り払うための「メンタルモデル」と、オープンな対話で理解を深める「チーム学習」が必要です。

 

ラーニングオーガニゼーションの5つのディシプリン

ラーニングオーガニゼーションの3つの柱は、5つのディシプリンで成り立っています。ここでは、ラーニングオーガニゼーションの実践に不可欠な、5つのディシプリンを解説します。

システム思考(System Thinking)

「システム思考」とは、組織や市場、社会におけるさまざまな要素が絡み合った複雑な問題の相互関連性を理解することです。複雑なシステムの根底には構造があり、問題のパターンを学習することで構造が生み出す問題を解決するヒントが得られると考えられます。

自己マスタリー(Personal Mastery)

メンバー一人ひとりが自己を高める意思を持つ「自己マスタリー」も、ラーニングオーガニゼーションの実行に不可欠な要素です。自身が心から望むビジョンと現実を見据えて探求や内省を繰り返し、意識的な選択によって目標に向かって自己啓発を進める組織環境を作り出します。

メンタルモデル(Mental Models)

「メンタルモデル」とは、思い込みや固定観念のような、自身の中の凝り固まった考え方のことです。このようなメンタルモデルは、思考や行動に影響を与えて行動を制限します。それで、無意識のうちに持っているメンタルモデルに気づくために、さまざまな視点や価値観を受け入れ、固定観念を取り払いつつ物事を進めていくことが求められます。

共有ビジョン(Shared Vision)

ここで言う「共有ビジョン」とは、企業のトップが決めたビジョンのことではなく、組織のメンバーが目指すべき将来の理想像のことです。個人のビジョンに重きを置きつつ、組織のビジョンに整合性を持たせることが大切です。

チーム学習(Team Liarning)

「チーム学習」とは、メンバー同士の対話を通して組織のパフォーマンスの最大化に繋げることです。意見交換やディスカッションを通して組織の学習を引き出し、得られた洞察が行動に移されるようにします。

 

ラーニングオーガニゼーションを構築するメリット

ここでは、企業においてラーニングオーガニゼーションを構築することのメリットを大きく3つのポイントに分けて解説します。

外的環境変化への適応力が身につく

企業活動を続けるうえで、外的環境変化の影響は避けることができません。そこで、ラーニングオーガニゼーションを構築することは、外的環境変化を敏感に察知して、適応力が身につくメリットがあります。 経営に影響を及ぼす外的環境の変化には、少子高齢化や人口減少によるマーケットの減少、人手不足により人材確保が困難であること、環境規制の強化により原材料の価格高騰、生産コストの増加などが挙げられます。また、外国人の雇用やテレワークの導入も企業に大きな影響を与えますが、適応力を身につけることで、大きな変化を受け入れて、必要とされる策定のスムーズな導入に繋がると考えられます。

回復力に優れるしなやかさな強さが身につく

外的環境変化が企業経営に大きな打撃を与えることもあります。その際に、ラーニングオーガニゼーションの構築により、回復力に優れるしなやかな強さが経営の立て直しの重要なポイントになります。レジリエンスの高い企業は、大きな変化による脅威を予想し、衝撃からの直接の影響を抑制することができます。 また、復旧のための行動を迅速に把握、実行し、新しい環境下でも回復のスピードと程度を高めることができます。長期的に安定した状態を保っていると、短期的な効率性が優先される傾向にありますが、ラーニングオーガニゼーションの構築により、組織としてあらゆるリスクを予測し、備えておくことは大きなメリットに繋がると言えるでしょう。

自ら学び進化し続ける自己組織化ができる

変化が激しく、知識やノウハウの更新スピードの速い時代にあって、自ら学び進化し続ける自己組織化ができるのはメリットとなります。ラーニングオーガニゼーションの構築により、上からの指示を待つだけでなく、現場スタッフが自ら学習し、より効率的な手順や手段を生み出す組織作りが期待できます。 また、変化の時代に価値やイノベーションを生み出すには、企業全体で学習を継続し、知識や情報を共有する必要があると言えるでしょう。

 

ラーニングオーガニゼーションを構築するためのポイント

最後に、ラーニングオーガニゼーションを構築するためのポイントを解説します。

リーダーの在り方を見直す

ラーニングオーガニゼーションの5つのディシプリンを組織に浸透させるには、リーダーの役割が大切なポイントとなります。ここで求められるリーダー像とは、高い能力と権限でメンバーを統率するカリスマ的なリーダーではなく、「設計者」「給仕役」「教師」としての資質を持つリーダーです。 メンバーの視点がリーダー自身にではなく、組織力や共同学習に注がれるように、新たなリーダーシップ観を身につける必要があります。そして、リーダーの能力や裁量ではなく、チーム全体で成果を上げる意識を持つことが重要であると言えるでしょう。

オープンな対話を通して相互に学び合う環境を作る

ラーニングオーガニゼーションを構築するには、チーム内外を問わず、オープンな対話を通して相互に学び合う環境を作ることも大切なポイントになります。オープンな対話は、今までになかったような斬新なアイディアや考えを作り出すきっかけとなり、物事の検討や意思決定のスピードを上げることにも繋がるでしょう。 オープンな対話ができる環境を作るには、社内コミュニケーションを見直すことから始められるでしょう。基礎的なコミュニケーションから始めなければならないケースも少なくありませんが、例えば、きちんと挨拶をする習慣を全社員が身につけるだけでも、企業内の雰囲気を変化させることに繋がると期待できます。 また、質問力を強化して、思考力を鍛えることもできるでしょう。例えば、会議に遅れてきた社員に対して「どうして遅刻したんだ」と叱るのではなく、「どうすれば遅刻しなくなると思う?」と質問するなら、自身で考えて答えを出すよう促すことができるでしょう。

全社員に学習の場を提供する

ラーニングオーガニゼーションは企業全体で取り組むべき施策ですから、全社員に学習の場を提供するようにしましょう。全体研修だけでなく、忙しい社員やテレワークを行っている社員も学習できるよう、eラーニングなどオンライン学習を導入することも検討できるでしょう。 また、新入社員研修や階層別研修など、基本的な研修だけでなく、自身のキャリアアップに直結するさまざまな研修を用意することで、学習に対するモチベーションを高めることができるでしょう。

 

まとめ

ラーニングオーガニゼーションの概要や5つのディシプリン、構築するメリットやポイントをまとめました。企業を取り巻く変化やスピードに対応するには、学習する組織を構築する必要があります。外的環境変化への適応やダメージからの回復力を高める、ラーニングオーガニゼーションの概念を参考にしつつ、人材育成の在り方を見直すことは、すべての企業にとって重要な課題の一つであると言えるでしょう。

人気のコラム記事

20万人のビジネスマンに支持された楽しく学べるeラーニングSchoo(スクー)
資料では管理機能や動画コンテンツ一覧、導入事例、ご利用料金などをご紹介しております。
デモアカウントの発行も行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

お電話でもお気軽にお問い合わせください受付時間:平日10:00〜19:00

03-6416-1614

03-6416-1614

法人向けサービストップ