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自己効力感とは?定義から高める方法まで詳しく解説

公開日:2021/05/28
更新日:2021/09/08
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自己効力感とは?定義から高める方法まで詳しく解説 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

さまざまなビジネスシーンにおいて成果を挙げるため努力を続けていたとしても、目標達成のために適切な行動を取れると自信を持って言える人は、それほど多くないのではないでしょうか。この記事では目標を達成するために必要な根拠のある自信、自己効力感について解説します。

 

自己効力感とは?

自己効力感とは、英語では「Self Efficacy」と表され、「自分は、ある状況において物事を実現できる能力がある」という認知ができているということを指します。そのため、自己効力感は人の成長や挑戦を支える力であるとも言えるでしょう。 自己効力感は、1990年代にカナダの心理学者アルバート・バンデューラによって提唱されました。 ビジネスにおいて自己効力感が注目されているのは、自己効力感がその人の「行動力」「挑戦力」「ストレス耐性」「コミュニケーション能力」などを示す指標となり得るためです。 「自己効力感」と「自信」は似ていますが、自信には明確な根拠は存在せず、自己肯定感は、「明確な根拠の裏打ちがあって形成される自分を肯定できる力」だという点で異なります。

自己効力感の3つの種類

心理学上、自己効力感は3種類に分類することができ、そのどれもがビジネスシーンで重要な役割を果たします。 それぞれの内容をご紹介します。

1.自己統制的自己効力感

自己統制的自己効力感とは、自分の行動や感情をコントロールするために適切な行動が取れると認識していることを指します。 例えば、プロジェクトマネージャーを初めて引き受けた人の自己統制的自己効力感が高い場合、「自分なら初めてでもうまくできるはずだ」と考えることで、そのプロジェクトが成功する確率は上がりやすいのです。 仮にプロジェクトを遂行する段階で多少の失敗があったとしても心は折れず、成功させるまでチャレンジを続けることから、このような結果になりやすいと考えられています。 このことから、自己統制的自己効力感が高い人は、自己成長を続けていくことができると言えるでしょう。

2.社会的自己効力感

社会的自己効力感とは、「周囲の人と上手くコミュニケーションを取るために必要な行動が取れている」と認識していることを指します。 例えば、新規開拓営業を担当する人の社会的自己効力感が高い場合、顧客の気持ちを思いやり、ニーズに合った提案ができるため、売上を伸ばすことができるでしょう。 仮に、いくつかの営業先から断られてしまった場合においても、「自分はチームにとって必要な存在だ」と考えることができるため、また新たな営業先を見つけてくることができます。 このことから、社会的自己効力感の高い人は、社内・社外を問わず気持ちの良い人間関係を構築できると言えるでしょう。

3.学業的自己効力感

学業的自己効力感とは、「学習することを肯定的に捉えている」ことを指します。 例えば、異動や転勤で今まで経験のない仕事の担当になっても、学業的自己効力感の高い人の場合は、新しいスキルやノウハウを積極的に学ぶため、少しずつでもスムーズに仕事に慣れていくことができるでしょう。 学業的自己効力感の高い人は成長が早くなるため、上司や同じチームで働く同僚や部下からも良い評価を得ることができる傾向にあります。

自己効力感・自己肯定感・自尊心の違い

自己効力感と混同されやすい言葉には、「自己肯定感」や「自尊心」がありますが、それぞれどのような違いがあるのでしょうか。 自己肯定感は、英語で「self-affirmation」と表され、「自分の良い部分も悪い部分も含めて自分自身を肯定的に認める力」のことを指します。 また、自尊心は、英語で「self-esteem」と表され、「自分のありのままの思想や言動に自信を持ち、他者に指摘されてもそれらを大切にすること」を指します。 例えばビジネスで何か困難な目標があったとして、自己効力感・自己肯定感・自尊心の高い人はそれぞれどのように行動するのでしょうか。 表にまとめてみました。 自己効力感 目標達成が実現できると信じて行動する 自己肯定感 目標達成できてもできなくても自分を肯定する 自尊心 目標達成すると決めたこと自体に自信を持つ この3つはどれも大切ですが、ビジネスシーンでは特に自己効力感が重要となります。

 

自己効力感を高める4つの要因

ビジネスシーンにおいて大切な、自己効力感を高めるにはどうすれば良いのでしょうか。 バンデューラが提唱した4つの方法をご紹介します。

1.直接体験

自分自身が成功を直接的に体験することが、自己効力感を高めるのに最も重要だとされ、特にビジネスにおいては、困難な目標を労力や時間をかけて達成した経験があれば、大きな自己効力感につながります。 例えば上司の立場にあるとしたら、部下に少し困難な仕事を任せてみるのがこの方法です。 上司として言葉でアドバイスするよりも、部下が自分で困難を乗り越え成果を挙げることで自己効力感を高めるほうが、成長しやすいことはイメージしやすいでしょう。 ただし、成果を挙げるのが容易な仕事をいくつか任せても、自己効力感を高めることには繋がらないためため注意しましょう。

2.代理体験

ビジネスにおいては、ロールモデルとなる他者行動を見習いお手本とすることで、自分にもできるかもしれないと感じる体験を指します。 講演会などで成功した人の話を聞いたり、スキルの高い人のブログやSNSを通じた発信内容で情報収集をしたりすることなども、代理体験にあたるでしょう。 一方で、代理体験ばかりを積むと、根拠のある自信ではなく根拠のない自信を生んでしまうことに注意が必要です。

3.対人的影響

人から褒められたり、先生や親、友人からポジティブな言葉を何度もかけられたりする体験を通じてと、少しずつ自己効力感が高まっていきます。 ビジネスにおいては、自分が目標達成に向けてチャレンジする場合に、否定的ではなく肯定的に捉えて応援してくれるような環境に身を置くのが望ましいでしょう。 対人的影響だけで自己効力感を高めようとすると、人の評価ばかりを気にするようになってしまうので注意しましょう。

4.生理的・情動的喚起

心身の状態や情緒的な安定のことで、ビジネスにおいては自己管理の面で、「健康的で規則正しい生活を送ること」が自己効力感の向上に繋がります。 どれだけ自己効力感の高い人でも、不安や緊張、体調が優れないなどの要因で、仕事へのモチベーションを低下させてしまう場合があるということです。 このことから規則正しい生活を送り、良い生活習慣を築くことで自己効力感を高めることができると言われています。

 

自己効力感の高い人の特徴

自己効力感の高い人には、次のような特徴があります。

  • ・自信を持って行動する
  • ・コミュニケーション能力が高い
  • ・ミスしても落ち込まず、逆境に強い

ビジネスにおいては、困難な目標においてもそれを達成しやすく、成果を挙げることでさらに自己効力感が高まることが予想されます。

 

自己効力感の低い人の特徴

自己効力感の低い人には、次のような特徴があります。

ビジネスにおいては、なかなかモチベーションが上がらず、新しいことにも挑戦したがらないため、目標達成は困難なものとなるでしょう。

  • ・劣等感を持つ
  • ・コミュニケーションにおいて攻撃的になりがち
  • ・自分を責め、言い訳が多い
 

自己効力感を高めるメリット

自己効力感を高めると、ビジネスの場ではどのようなメリットがあるのでしょうか。 5つご紹介します。

1.成長するモチベーションが上がる

自己効力感を高めることは、自分の能力や行動、結果を冷静に分析することにも繋がるため、ポジティブな行動を加速させることに寄与します。 その結果、ビジネスにおいてよりスキルを高めたり、経験を積んだりといった、成長に対するモチベーションが高まっていくのです。

2.チャレンジ精神が向上する

自己効力感を高めるほど、より困難な目標にも恐れを抱かずにチャレンジできるようになります。 取り掛かるのが早く、その後も「自分ならできる」と信じて、積極的に目標達成に向けて取り組むことができるのです。 行動にスピード感があり、失敗してもチャレンジを続けるため、ビジネスチャンスが舞い込みやすく、大きく飛躍して成果を上げることができるでしょう。

3.立ち直りが早く打たれ強くなる

誰でも失敗をすれば多少は落ち込むものですが、自己効力感を高めると必要以上に引きずることはなく、分析して教訓を見出し、次の成功へつなげようとします。 落ち込んでいる時間を惜しんで素早く立ち直り、次のチャレンジをするべく行動を開始するということです。 「気持ちの立て直しが早い」ということがストレスを回避できる自信につながり、さらには、自己効力感を高めることもあるでしょう。

4.目標を達成しやすくなる

自己効力感を高めると困難なことがあっても容易に諦めなくなるので、目標を達成できる可能性が高くなります。 ビジネスの場では、このような姿勢が協力者を増やすことにつながるので、本人のスキル不足や経験不足を補ってもらいやすくなり目標達成に有利な環境が自然に整っていくのです。 最初は達成が困難だと感じるような目標でも、自己効力感の高いメンバーが周囲を巻き込み、最後には予想を超えた達成率に到達するといったケースも十分にあり得るということです。

5.コミュニケーション能力が高まる

ビジネスをする上では、自分と相性があまり良くない人とも協力して物事を行わなければならないことが頻繁に起こります。自己効力感を高めると、このような時でも相手を良く観察し、円滑なコミュニケーションを行うための糸口を探ることができます。 ビジネスにおいてコミュニケーションが重要だということを理解しているだけではなく、「自分なら相性が良くない人とでも、円滑に仕事を進めるためのコミュニケーションが取れるはずだ」と信じているからこそできる行動です。

 

まとめ

自己効力感とは、自分はある状況において物事を実現できる能力があるという認知ができているということを指しますが、ビジネスにおいては自己成長や目標達成、円滑なコミュニケーションなど多くのメリットがあることがわかりました。 自己効力感の高め方や伸ばし方をしっかりと理解し、さまざまなビジネスシーンで役立ててみてください。

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