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アダプティブラーニングとは?導入メリットや注意点を企業事例とともに解説

公開日:2021/09/10
更新日:2021/09/11
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アダプティブラーニングとは?導入メリットや注意点を企業事例とともに解説 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

アダプティブラーニングは、IT技術を教育分野に活用する「EdTech」のひとつとして注目されていますが、これを企業の人材育成にも導入する動きが加速しています。本記事では、アダプティブラーニングの概要と導入するメリットや注意点を企業事例とともに解説します。

 

アダプティブラーニングとは

まず、アダプティブラーニングの定義と、教育現場から企業の人材育成にも導入されるようになったいきさつについて解説します。

個に合わせた学習方法

アダプティブラーニングとは、個に合わせた学習方法のことです。英語の「Adaptive(適応性のある)」と「Learning(学習)」を合わせた言葉で、日本語では「適応学習」「個別最適過学習」などと訳されます。 アダプティブラーニングのプラットフォームを提供している企業であるKnewton社CEOのライアン・プリチャード氏は、日本で開催されたイベントでアダプティブラーニングを「Knewtonでの定義では、データをもとにパーソナライズされた経験を継続的に提供するもので、生徒がシステムを使うたびにコンテンツやモデルをアップデートし、最適な道筋をアップデートするもの」と定義しています。
参考:EdTechで注目される「アダプティブラーニング」にフォーカスしたイベント

教育現場において文部科学省も推進する学習方法

文部科学省の「Society5.0におけるEdTechを活用した教育ビジョンの策定に向けた方向性」によると、アダプティブラーニングはすぐにでも着手すべき課題として挙げられており、日本国内の教育現場において推進されている学習方法であることがわかります。 教育現場にテクノロジーの力を活用する「EdTech」にはさまざまなシステムがありますが、IT技術を用いて学習者ごとに個別最適化を可能にするアダプティブラーニングは、アナログで行っていた「家庭教師」「個人授業」に代わる最適なシステムとして期待されています。
参考:Society5.0におけるEdTechを活用した教育ビジョンの策定に向けた方向性

教育現場から企業の人材育成にも導入されるようになった

学習者それぞれに合わせた学習方法は、教育現場だけでなく企業の人材育成にも効果的であると認識されています。アダプティブラーニングに関連する言葉として、オンライン講座の配信を行う「eラーニング」があります。すでに多くの企業がeラーニングを導入していますが、双方向のコミュニケーションを可能とするなど、eラーニングをより多様化させたアダプティブラーニングは、現代の人材育成にも適した方法として認識されるようになりました。 また、LMS(学習管理システム)を使うことで、人事担当者がカリキュラムを決めて、従業員の学習状況を把握することもでき、企業として導入するのに適したシステムであることも注目される理由になっています。

 

アダプティブラーニングの代表的な教育サービス

アダプティブラーニングサービスは多数ありますが、ここでは、代表的な教育サービスを4つ紹介します。

Knewton

Knewtonは2008年に創立されてから、人間の学習の仕組みに関する数十年にわたる研究をもとに、アダプティブラーニングのシステムを開発してきました。ニューヨーク、ロンドン、東京にオフィスを持ち、学習者数は全世界で約4,000万人以上を誇ります。日本ではZ会や学研とパートナーシップを結び、学習プロダクトを開発しています。

すらら

すららは、株式会社すららネットが提供する、アダプティブな対話式ICT教材です。小学生から高校生までの5教科を中心に扱い、国内の約2,171校の塾や学校にサービスを提供しています。また、家庭学習や海外、放課後のデイサービスなどにおいても広く活用されるようになっています。

Cerego

Ceregoは、アメリカに拠点を置くCerego社が開発したアダプティブラーニングのプラットフォームです。脳科学や認知心理学の研究を活かした、記憶定着特化型の学習エンジンを提供しています。

Core Learn

Core Learnは、印刷会社大手の凸版印刷株式会社が提供する、社会人向けの完全習得型デジタル教材です。業務に必要な知識を理解し、記憶に定着させることで、完全習得を目指します。当初は、金融機関向けのデジタルドリルを販売していましたが、現在では業種を問わずに100社以上の導入実績を持ちます。

 

アダプティブラーニングを導入するメリット

IT技術を活用したアダプティブラーニングは、企業と学習者の両者に多くのメリットをもたらします。ここでは、アダプティブラーニングを企業として導入することのメリットを解説します。

個々の習熟度に合わせた効率的な学習ができる

アダプティブラーニングを導入するメリットには、従業員個々の習熟度に合わせた効率的な学習ができることが挙げられます。従業員一人ひとりには、それぞれ異なる得意分野と苦手分野がありますが、個々で学習することで、得意分野はテンポよく、苦手分野は繰り返し徹底的に学習することが可能です。 また、個々の習熟度に合わせた課題提供になるため、一律での学習のように、理解できずに先に進んだり、習得したポイントを無駄に繰り返したりすることも避けられます。

指導者の力量に左右されない均質的な学習ができる

アダプティブラーニングでは、分析データに基づいた学習プログラムが提供されるため、指導者の力量に左右されない均質的な学習ができるメリットもあります。従来の学習法では、指導者の経験や感覚的な判断に頼らざるを得ませんでしたが、データによる課題提供となるため、スキルの習得において指導者の差が生まれることはありません。 また、指導者がマンツーマンで教える必要がなくなり、貴重な時間を他の有用な活動に振り分けることが可能になります。学習者は、仲間同士で情報を共有し、ゲーム要素を取り入れるなど、学習意欲を向上させることにも繋げることができます。

学習状況の「見える化」でフォローがしやすい

従業員の学習状況の「見える化」でフォローがしやすいのもメリットとして挙げられるでしょう。アダプティブラーニングの学習履歴は、システム上で管理することが可能です。従業員の学習内容やかかった時間、正解率などを知ることができるため、管理者は学習履歴をもとに、的確なフィードバックやアドバイスに繋げることができるでしょう。

eラーニングのメリットが享受できる

さらに、eラーニングのメリットが享受できることも挙げられます。eラーニングのメリットには、時間と場所を選ばず学習できること、従業員の使い慣れたデバイスを使用できることなどがありますが、アダプティブラーニングの導入により、これらのメリットをすべて享受できることになります。 従来のように研修のための会場の予約や、外部講師を招く必要がなくなり、膨大な手間や人的、時間的コストを抑えることにも繋がります。

 

アダプティブラーニングを導入する際の注意点

メリットの多いアダプティブラーニングですが、導入の際の注意点もありますので、ここで解説します。

学習者のモチベーション維持が難しい場合がある

アダプティブラーニングは、基本的にeラーニングによる自発的な学習方法であるため、学習者のモチベーション維持が難しい場合があります。集団研修のような強制力がないため、「業務が忙しい」「やる気が出ない」などを理由に、学習に取り組むことが困難な従業員も出てくることが考えられます。 そこで、企業としても従業員に丸投げするのではなく、締め切りの設定や社内キャンペーン、ゲーム感覚で学習が進められるような取り組みを行うことがポイントになります。

導入コストがかかる

アダプティブラーニングを導入するには、導入コストがかかることも考慮する必要があります。導入にあたっては、学習教材を豊富に揃えたeラーニングサービスを選ぶことになります。システムやツールだけでなく、それらを管理する人的コストも発生するでしょう。また、自社のニーズに特化したプログラムの作成を、外部に依頼する必要が生じることも考えられます。

不向きな分野がある

アダプティブラーニングは、分析データに基づいた学習プログラムであるため、不向きな分野があることにも注意しなければならないでしょう。例えば、医療現場の技能習得や、ディスカッション形式で学習するようなコミュニケーション能力の向上など、非言語領域の学習には不向きです。 アダプティブラーニングはすべての分野で万能というわけではないため、従業員に学習させたい内容や導入目的に照らし合わせて導入の検討をすることが大切です。

 

アダプティブラーニングを導入した企業事例

最後に、アダプティブラーニングを導入した企業事例を2つ紹介します。

Ceregoを導入した「西日本旅客鉄道株式会社」

西日本旅客鉄道株式会社では、Ceregoの導入後、運輸関係指令員が対応業務に関するマニュアルを覚えるために活用しています。業務の中には、乱れたダイヤの修正が含まれますが、そのための多岐にわたる知識を習得する必要があります。また、昼夜問わず業務に忙しく携わる運輸関係司令員にとって、隙間時間を有効活用できる最適な学習方法になっています。

Core Learnを導入した「株式会社三菱UFJ銀行」

株式会社三菱UFJ銀行では、金融機関向けの完全習得型デジタル教材「Core Learn」をベースにして作成された、独自の教材「骨太ドリル」を活用しています。銀行員にとって、業務上必要な知識は完全に理解する必要がありますが、アダプティブラーニングの導入により、効率的な学習が可能になっています。

 

まとめ

アダプティブラーニングを導入するメリットや注意点、企業事例をまとめました。EdTechのひとつとして教育現場における導入が急がれていますが、人材育成や社員教育にも効果を発揮することが分かりました。人材育成には人的、時間的コストがかかりますが、アダプティブラーニングの導入により、効率的かつコストを抑えて育成効果を得ることが可能です。

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