pythonとは?できることや特徴を初心者向けに解説
この記事では、プログラミング初心者に向けて「python」について解説しています。pythonとは何かについてはもちろん、手軽な始め方についても説明しています。読んで実践していただければ、初心者でも簡単なコードを書くことができるようになります。
- 01.Pythonとは
- 02.Pythonで実現できること
- 03.Pythonの学習を始めるには
- 04.Pythonを習得する方法
- 05.Pythonの研修ならSchoo for Business
- 06.まとめ
01Pythonとは
「Python」とは1991年にオランダ人のグイド・ヴァンロッサムによって開発されたプログラミング言語です。 「Python」とは英語で「ニシキヘビ」という意味ですが、開発者が好きなテレビ番組がたまたま「Python」という名前を使っていたらしく、「Python」という名前になっています。
Pythonの特徴
「Python」は、シンプルなコード記述で汎用性が高いという特徴をもっています。そのため、Webサイトやゲームの制作から人工知能構築やビッグデータ解析まで、幅広い分野で利用されています。
シンプルな文法
Pythonの特徴として、文法がシンプルという点が挙げられます。コードの記述が短くて済むということは、コードを書く時間を短縮できるというメリットだけでなく、エラー箇所の判別がしやすく、修正の手間も削減できるという点もあるのです。もちろん、コードがシンプルであるため、初心者でも覚えることが少なく、学びやすいというメリットもあります。
実用的なライブラリが豊富
Pythonには、実用的なライブラリが豊富という特徴もあります。ライブラリとはWebスクレイピングや画像認識などの機能を、ゼロからプログラミングしなくても利用できるようにまとめたもののことを言います。Pythonは利用者も多く、ライブラリが豊富に存在しているため、ライブラリを利用するだけで様々な機能を実装できるという点が特徴として挙げられます。
汎用性が高いプログラミング言語
Pythonの特徴として、汎用性の高さも挙げられます。用途が多岐にわたり、機械学習・ビッグデータの収集や解析・Webアプリ開発・仮想通貨のプロックチェーンなど、多種多様な用途で利用されています。また、Pythonは上記以外にもIoT開発やスマホアプリなどにも使用されており、習得しておくことで仕事の幅を大きく広げることができます。
Pythonが注目される理由
「Python」が注目されている理由は、その汎用性の高さからWebアプリケーションの開発に留まらず、人工知能やビッグデータ解析といった需要の高い分野に手軽に適応でき、開発に使用できるからです。 コード記述がシンプルで、コマンドを書くにあたって、ほかの言語に比べて少ないコードで済むという手軽さにも関わらず、応用範囲が広いということから注目が集まっているのです。
AI・機械学習の開発に使用されやすい
Pythonが注目を集めたきっかけに、AI・機械学習の需要の高まりがあります。機械学習による膨大なビッグデータの活用が多くのプロダクトで必要とされているために、機械学習を実装するためのライブラリやフレームワークが豊富なPythonに注目が集まりました。また、Pythonには知識を定義する要素をAIが自ら習得するディープラーニングを実装するためのライブラリもあるため、AI開発といえばPythonというほどの認知を獲得しています。
求人市場での需要が大きい
前述したように、AIや機械学習の需要が高まっており、求人市場でもPythonを扱える人材は引く手数多となっています。この潮流はさらに高まっていくと言われており、経済産業省のAI人材の供給数の推移をみても、2020年に38,408人と言われているAI人材は、2030年に119,547人になると予測されています。
プログラミング初心者にも適している理由
プログラミング初心者の入門言語としても適しているのは、コードの記述がシンプルだからです。 例えば、画面に「Hello world」と表示するコードは、Pythonでは「print(“Hello world”)」という記述だけで表示できます。 ほかの言語では10行も書かなければならいこともあり、それに比べればはるかに簡単です。 加えて、Pythonのあらゆるコードはオープンソースで、さまざまなライブラリを追加することで、できることが拡張できるという点も初心者にはありがたい内容です。
02Pythonで実現できること
Pythonで実現できることはさまざまです。Pythonで実現できることの代表的な内容について、詳しく解説していきます。
データ収集、分析
Pythonで実現できることの一つは、データの収集と分析です。 例えば、WebクローリングやスクレイピングでWeb上の情報を収集することはもちろん、分析するためのデータの処理や形成、およびそれらの作業の自動化が可能です。 Pythonでは、環境構築を行い必要なライブラリなどを取得できれば、上記のようなデータ収集・分析をほぼ自動で実行してくれます。
業務の自動化
Pythonでは業務の自動化も可能です。 例えば、Excelのフォーマットを自動作成したり、Excelの複数のファイルをまとめてレポートする作業を自動化したり、Googleスプレッドシートも同様に対応できます。 また、メールやLINEでの自動通知にも対応できます。
人工知能(分類、予測)
Pythonは、人工知能プログラムを開発できます。 例えば、顔認証や画像認証、動作認証などが可能です。セキュリティシステムやロボットなどに組み込む技術です。 また、さまざまデータを読み込むことで、学習し予測の精度を上げるようなプログラムも開発できます。 売上予測や需要予測に、既に活用されています。
03Pythonの学習を始めるには
Pythonの学習を始めるには、どうすれば良いのでしょうか。まずは環境を構築する必要があります。そして、簡単なプログラムコードを書いて動作確認を行いファイルの保存まで行ってみましょう。それが第一歩となります。
環境構築
まず、環境構築を行います。「環境構築」とは、プログラムを記述したり、実行できる環境をコンピューターに整えることです。 まず、Windowsの場合を想定して説明します。 下記の2点をダウンロードしてください。
細かな手順を確認したい方は、次章で解説するYouTubeの動画を確認してください。非常に分かりやすい動画で、簡単に環境を構築できるためおすすめです。 Googleアカウントをもっている人は、さらに手軽に始めることができます。「Google Colaboratory」はGoogleアカウントとブラウザとインターネットがあれば、環境構築の必要がないので、すぐに使用できます。
プログラミング入門
Visual Studio Codeを立ち上げ、いくつかのプログラミング言語を記述してみましょう。 print(“Hello world”) 上記のコードを実行すると、「Hello world」が表示されます。
コードを保存してみましょう。「Visual Studio Code」の「ファイル」→「名前をつけて保存」で保存できます。その際、拡張子を.pyとします。 Visual Studio Codeでは、上記の手順を踏んでコマンドが表示されれば、環境構築ができたと判断できます。次に、Google Colaboratoryで実行するイメージを説明します。Google Colaboratoryにアクセスすると、下記のトップ画面に遷移します。左上のファイルを押下し、「ノートブックを新規作成」を押下してください。
Visual Studio Codeと同様に、「print(“Hello world”)」と記述してみましょう。
ファイルはGoogleドライブに保存できます。
04Pythonを習得する方法
環境構築が完了したら、いよいよ本格的にPythonを学習しましょう。この章では、手軽に学ぶことができ、かつ分かりやすいというYouTubeチャンネル、比較的安価なプログラミングスクールをご紹介します。
YouTube
Pythonで何ができるか、簡単な知識を無料で習得したいという方におすすめのYouTubeチャンネルを紹介します。「キノコード」は当記事で説明している環境構築なども、細かく丁寧に順を追って説明してくれます。また、コードがシンプルとはいえ、文法は存在します。その文法なども丁寧に解説してくれます。
また、「いまにゅのプログラミング塾」もおすすめです。どのように学習すれば良いかという学習計画の立て方なども説明しており、初心者にはありがたいコンテンツです。初心者は、どちらかを見て学習することをおすすめします。 なるべくチャンネルで使っているエディタと同じものを使用してください。自分の画面とYouTube上の画面が異なっていると、初心者には分かりづらいからです。「キノコード」は、Visual Studio code、「いまにゅのプログラミング塾」では、Visual Studio Codeと、Google Colaboratoryを併用しています。エディタを参照チャンネルと同じものにすることで、迷うことなく学習が進められます。
プログラミングスクール
Tech Academy もおすすめです。比較的安価ですが、現役エンジニアのマンツーマンでの指導が受けられるからです。Pythonのコースでは、画像認識や分類と予測の機械学習プログラムを、短期間でプログラミングする内容で学んでいきます。
Schoo
プログラミングスクールにいきなり通うのは費用や時間の面で抵抗があるという方は、オンライン学習サービスのSchooで学んでみるのをお勧めします。Pythonの基本から応用まで幅広く学ぶことができ、機械学習やスクレイピングなどの実践的な知識も習得することができます。
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■資料内容抜粋
・大人たちが学び続ける「Schoo for Business」とは?
・研修への活用方法
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05Pythonの研修ならSchoo for Business
Schoo for Businessは、国内最大級8,500本以上の講座から、自由に研修カリキュラムを組むことができるオンライン研修サービスです。導入企業数は4,000社以上、新入社員研修や管理職研修はもちろん、DX研修から自律学習促進まで幅広くご支援させていただいております。
Schoo for Businessの特長
Schoo for Businessには主に3つの特長があります。
【1】国内最大級8,500本以上の講座数
【2】研修設定・管理が簡単
【3】カスタマーサクセスのサポートが充実
Pythonに関するSchooの講座を紹介
Schooは汎用的なビジネススキルからDXやAIのような最先端のスキルまで、8,500本以上の講座を取り揃えております。この章ではPythonに関する授業を紹介いたします。
Python初級
この授業では、IoTシステム制御やデータ分析、機械学習などで用いられるPython言語を3段階のレベルアップ型サンプルコードを通して学んでいき、Pythonで書かれたシンプルなコードはすべて読解することができるようになることを目指します。
※研修・人材育成担当者限定 10日間の無料デモアカウント配布中。対象は研修・人材育成のご担当者に限ります。
Python中級
この授業では、使用頻度の高いPythonライブラリを使って実用的なPythonプログラムの作成方法を習得することが出来ます。
※研修・人材育成担当者限定 10日間の無料デモアカウント配布中。対象は研修・人材育成のご担当者に限ります。
Python上級
この授業では、PythonフレームワークであるDjangoを使用してWebアプリケーションの作成が出来るようになります。また作成したWebアプリケーションをデプロイし、さらにバージョン管理方法も学ぶことが出来ます。
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データ解析界隈の開発エンジニア
1992年生まれ群馬県出身。2016年東京工業大学社会理工学研究科社会工学専攻修士課程修了。Webサイトのマーケティング業務を経て、現在データ解析と開発業務を行う。 R言語のShinyというライブラリに関する技術ブログを書きながら勉強会等で活動を行っていたところ、C&R研究所から声がかかり、2018年に『RとShinyで作るWebアプリケーション』を出版。 翌年2019年には、理論と実践のどちらにもフォーカスを当てAIや機械学習について「ある程度、中身を知って使える」を目指す入門書として、『Pythonと実データで遊んで学ぶ データ分析講座』を出版。
※研修・人材育成担当者限定 10日間の無料デモアカウント配布中。対象は研修・人材育成のご担当者に限ります。
06まとめ
これから業務の自動化や効率化、そしてデータを活用してビジネスに新たな気づきを与えられる人材は貴重です。 Pythonはプログラミング言語のなかでも、習得に向けたアクションを起こしやすいといえます。 当記事をきっかけに、社員にPythonを活用する機会を与えてみてはいかがでしょうか。