公開日:2021/08/26
更新日:2024/06/21

ビジネスシーンでpythonにできることとは?pythonの特徴と活用シーンを解説する

ビジネスシーンでpythonにできることとは?pythonの特徴と活用シーンを解説する | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

「python」とは、どのようなプログラミング言語なのでしょうか。企業が着目しているpythonの特徴や活用シーンについて解説していきます。本記事では、大規模な開発となる活用シーンから日常の事務処理業務でも活用できるpythonについて解説していますので、今後の活用を検討していきましょう。

 

01pythonとは

pythonとは、どのような特徴を持つプログラミング言語なのでしょうか。pythonについて企業が注目している理由について解説しています。現在、多くの企業で自社への導入を促進しているpythonについて理解しましょう。

pythonは簡易な開発言語

pythonは、簡易な開発言語である点が最大の特徴と言われています。シンプルなコードの中に多くの処理を記述可能であるためプログラム開発の場面でも多用さてています。AIにおいてはC言語での開発もされていますが、pythonでの記載の方がシンプルに記載することが可能です。「python標準ライブラリ」と呼ばれるライブラリや「TensorFlow」「PyTorch」「NumPy」などの外部ライブラリも充実しています。このような環境があらかじめ構築されているため、初心者での学習も簡易とされ今後も注目を集める言語です。

pythonが注目される理由

pythonに注目が集まった理由はAI技術の進歩にあります。pythonは1990年に開発された言語であり、AI専用の言語ではありません。pythonが注目される理由は、AIへの活用だけではなりません。分別の自動化、自動応答や支払い処理の自動化をはじめデータ収集や記録などの日常生活の様々な面で活用されています。日常生活だけではなく、データ分析なども効果的に行えるため日常業務の生産性向上にも役立てることができます。

世界でも多く利用されている

pythonは現在、様々な場面で利用されています。現在では、「プログラミング言語 ランキング 2023では第1位」となっており世界で利用されていることが分かります。世界中でオープンソースへの掲載プログラムを多く増えているため、今まで以上の利便性が増す期待感があります。今後、多くの企業が導入を進めていくことも想定され需要が高いプログラム言語だといえます。

▶︎参考:プログラミング言語 ランキング

 

02pythonを用いるメリットとは

pythonをビジネスに用いるメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。次に pythonを用いるメリットについて解説します。ビジネスシーンに取り入れやすい理由という観点で整理していますので自社に取り入れる際の参考にしていきましょう。

ソースコードの簡易性

「pythonとは」でも紹介していますが、 pythonの最大の特徴はソースコードが簡易だということです。シンプルなコードソースで記載されることで、コーディングの際もシンプルです。ソースコードがシンプルであることで、コーディングだけではなくエラーを発見することも容易なため、プログラムの完成は短期間で実現できます。プログラム開発は大規模な規模であるイメージを持ちやすいものですが、pythonでは開発工数を大幅に削減することが可能です。

無料のオープンソース

開発に必要となるオープンソースが無料で展開されている点もpythonを用いるメリットです。開発に必要な環境を無償で整えることができ、誰もが自由に開発環境を作ることができます。他の開発言語では、環境構築を行うために高額な費用を必要とする場合もありますが、pythonであればパソコンとインターネットがあれば誰でも環境構築を行うことができます。また、他の方が作成されているプログラムを無料で利用できることで、開発の手間を削減することも可能になります。

高い汎用性

pythonはいろいろな分野で使われている言語です。pythonは、データサイエンスに優れており文書作成の自動化などもできるため高い汎用性がある言語といわれています。繰り返しオープンソースが数多く展開されています。既に構築しているプログラムも多くあることで自社に必要なプログラムを準備することも可能です。

 

03pythonでできることの事例とは

次にpythonの活用事例について解説します。様々な分野で活用されているpythonは、具体的にはどのような活用をされているのでしょうか。身近な所でpythonの活用事例を理解していきましょう。

AI(機械学習・深層学習)

今、最もpythonで注目されているのがAIの分野です。AIの進歩には他の言語も影響していますが、pythonでの影響は非常に大きく現在のAIの進歩を支えているといっても過言ではありません。pythonを使うことで、簡易的な開発が可能となり他の言語と比較しても短期間での開発が可能です。

Webサイト作成

pythonにはDjangoなどWebアプリのフレームワークが実装されています。pythonのWebフレームワークの中でもDjangoに対する評価は高く、フロントエンド部分からデータベース接続の部分まで必要なものが全部揃ったパッケージ化され開発に必要なものを揃えることが可能です。Webサイトの充実は、生活の利便性を大きく向上させることにもつながるため身近な事例になります。

ゲーム制作

pythonにはPygameというゲーム開発用ライブラリや、Cocos2dという2Dゲーム開発用フレームワークなどが準備されています。Pygameは、20年近く開発が続いているライブラリでありゲーム制作においては欠かせないものです。現在ではUnityなどの利用も促進され多くの企業が導入しています。情報が多くあるため、簡単なプログラムであれば初心者でも作成が可能とされ学校の授業などでも採用されているため今後の需要も高まることが予測できます。

ブロックチェーン開発

ブロックチェーンのようなフィンテック業界の基幹技術にも活用されています。hashibという主要ライブラリに「ハッシュ関数を備えている」「HTTPリクエストを操作できる」「数値計算ライブラリが豊富」の3つの理由から活用されることが多い事例です。

Web上の情報収集ツール

「クローリング(URLのリストを元にHTML情報をプログラムで取得してくること)」や「スクレイピング(取得したHTMLから任意の情報を抜き出すこと)」に関する技術を活用して株価情報の最新値を自動で定期的に収集するなどの操作を実現します。この機能を活用することで情報収集やブラウザ操作やフォームにテキストを入力するなどの対応も可能となります。

データ処理・分析・解析

python「数値計算能力と連携可能なシステムの多さ」が強みです。ビッグデータの計算方法の変更やExcelデータから目的のデータ抽出やコピーをする場面で活用することができます。それ以外にも、数値計算を効果的に行うライブラリも充実しているため、日常の業務での活用で業務効率化を促進することも可能です。

 

04職種別のpythonでできること

活用事例以外を踏まえたうえで、pythonは日常業務の中でどのように活かすことができるのでしょうか。ここでは、職種別にpythonでできることを解説します。

マーケティング

マーケティングの業務はpythonを活用することで以下のような効率化を図ることができます。

スクレイピング

スクレイピングはWebサイトから特定の情報を抜き出す技術でWebサイトから決まったキーワードの検索結果やURLなどの固定情報を抽出し一覧化するなどが可能です。この技術は需要も高く様々な場面で利用することが可能です。

データ分析やレポート作成

pythonのデータ処理ライブラリを活用することで、大量のマーケティングデータを容易に整理し、効率的に分析できます。 マーケティングデータは通常複数のソースから収集されるため、CSVやExcelなどのファイル形式にデータが散在していることがあります。Pythonを使えば、これらのデータを統合し、必要な情報を抽出して分析できます。また、不足データの処理や異常値の検出もpythonを利用して行うことができます。

バックオフィス

バックオフィスの業務はpythonを活用することで以下のような効率化を図ることができます。

Excelの自動化

事務処理で最も多く利用されるExcelの自動化にもpythonは役立ちます。Excelでの自動計算やグラフ作成など事務処理上多く利用される昨日についてpythonで自動化を行うことが可能です。定例業務でExcelを利用することが多いため、定例的に行える処理については自動化を進めていきましょう。

APIの自動化

APIを使って自動化する場面は、年々ふえてきています。APIでGmaiを使ってメール送信を自動化すること、LINEのAPIを使って自動で返信、SlackのAPIを使ってBOTを作ったりすることも可能となるため、業務の効率化に期待できます。APIは現在注目をされている仕組みであるため、pythonを使ってAPIの実施を検討していきましょう。

メールの自動送信・受信

pythonプログラムから自動的にメールを送信できます。また、定期的なレポートの送信やスケジュールされたタスクの通知にも使えます。 さらに、ライブラリを活用することで、pythonプログラムでメールを自動的に受信・解析できます。例えば、お問い合わせフォームなどで受け取った顧客からのメールに対して自動応答する仕組みを構築したり、特定のキーワードを含むメールを自動的に分類・処理することが可能です。

 

05pythonの学習方法とは

最後にpythonを学習する方法について解説します。pythonを学習することで、自動化などを促進し業務の効率化を促進することが可能になります。pythonの学習は、プログラム言語の中では比較的、容易だと言われているため積極的に学習を検討していきましょう。

現場でのOJTを通して学習する

現場でpythonを利用している場合には、OJTを通してpythonを学習することが可能です。現場でpythonを利用していれば、開発環境も既に整っており開発の練習を行うこともできます。また、既に自社で開発しているプログラムがあることで、どのような仕組みが必要であるかも理解することもでき実践に活かした学習を進めることが可能です。

書籍購入補助などを通して独学を促進する

ソースコードが簡易である特徴から、書籍などによる独学も可能な言語がpythonです。社内に書籍購入補助制度がある場合には、最大限に活用し書籍を購入し学習を行いましょう。こうした制度の整備は、pythonだけに有効な訳ではありません。pythonを始めとする様々なスキルアップにも有効です。

研修制度を利用した外部研修への参加

体系だった研修を行うには、外部研修への参加も有効です。研修制度を整えることで、外部研修にも積極的に参加する環境を構築することが可能です。pythonを学習するには、体系だった知識や技術も必要です。外部研修に参加することで、こうした内容を考慮した学習が実現します。

eラーニングで学習する

pythonの学習にeラーニングを活用することもおすすめです。eラーニングはテキストなどの学習とは異なり、動画を視聴しながら別の画面でコードを記述しながら学ぶことができ、理解を深めやすいです。また、eラーニングは自分の都合に合わせて学習を進められるため、仕事と学習の両立を図りやすいことが特徴です。


 

研修をしてもその場限り」「社員が受け身で学ばない」を解決!
研修と自己啓発で学び続ける組織を作るスクーの資料をダウンロードする


■資料内容抜粋
・大人たちが学び続ける「Schoo for Business」とは?
・研修への活用方法
・自己啓発への活用方法 など


Schoo_banner
 

06pythonの学習ならSchoo for Business

Schoo for Businessは、国内最大級8,500本以上の講座から、自由に研修カリキュラムを組むことができるオンライン研修サービスです。導入企業数は4,000社以上、新入社員研修や管理職研修はもちろん、DX研修から自律学習促進まで幅広くご支援させていただいております。

Schoo for Businessの資料をもらう

Schoo for Businessの特長

Schoo for Businessには主に3つの特長があります。

【1】国内最大級8,500本以上の講座数
【2】研修設定・管理が簡単
【3】カスタマーサクセスのサポートが充実

判断力に関するSchooの講座を紹介

Schooは汎用的なビジネススキルからDXやAIのような最先端のスキルまで、8,500本以上の講座を取り揃えております。この章では、pythonの学習に役立つ授業を紹介いたします。

Python×Excel:Pythonの基礎を学ぶ

 

この授業では、Pythonとは何かから始め、Pythonによってどのように仕事を効率化できるかを解説します。また、実際にPythonでExcelデータを扱うプログラムが作成できるスキルを身に着けます。

  • 関西学院大学卒、第1種情報処理技術者。アプリケーション開発とライター活動をしている。プログラミングを初めて36年経った現在は、プログラミングの楽しさを伝えることをテーマとしている。NPO法人NATで小中学生を相手にロボット・プログラミングを教えたりもしている。

    2016年東京工業大学社会理工学研究科社会工学専攻修士課程修了。Webサイトのマーケティング業務を経て、現在データ解析と開発業務を行う。 R言語のShinyというライブラリに関する技術ブログを書きながら勉強会等で活動を行っていたところ、C&R研究所から声がかかり、2018年に『RとShinyで作るWebアプリケーション』を出版。

Python×Excel:Pythonの基礎を学ぶを無料視聴する

※研修・人材育成担当者限定 10日間の無料デモアカウント配布中。対象は研修・人材育成のご担当者に限ります。

複数のExcelファイルに分散した売上データを分析する〜環境構築編〜

 

本授業は、次回授業で行う、複数のExcelファイルに分散した売上データの分析のために、基本的なPythonの前提知識や環境構築について学んでいきます。

  • 『Pythonでかなえる Excel作業効率化』著者

    株式会社スタディスト開発部 副部長 兼 SRE。システム運用業務の自動化によって、自らの働き方を大きく変えた原体験をきっかけとし、趣味でPythonを使った困りごとの自動化に取り組む。その一環でWebメディア「いつも隣にITのお仕事」にOpenPyXLに関する連載を寄稿し、『Pythonでかなえる Excel作業効率化』執筆につながる。普段の業務では、Pythonは自動化ツールの開発やデータ分析等に利用している。

複数のExcelファイルに分散した売上データを分析する〜環境構築編〜を無料視聴する

※研修・人材育成担当者限定 10日間の無料デモアカウント配布中。対象は研修・人材育成のご担当者に限ります。

Pythonで実データを分析する①

 

この授業はプログラミング言語のPythonを使ったデータ分析の方法を学習する授業です。 普段はExcelで分析作業をしていてエンジニアリングの経験がほぼ無くても、これからデータサイエンスをやってみたいという方を対象にPythonと実データを用いて分析する方法を学習することが出来ます。

  • データ解析界隈の開発エンジニア

    2016年東京工業大学社会理工学研究科社会工学専攻修士課程修了。Webサイトのマーケティング業務を経て、現在データ解析と開発業務を行う。 R言語のShinyというライブラリに関する技術ブログを書きながら勉強会等で活動を行っていたところ、C&R研究所から声がかかり、2018年に『RとShinyで作るWebアプリケーション』を出版。

Pythonで実データを分析する①を無料視聴する

※研修・人材育成担当者限定 10日間の無料デモアカウント配布中。対象は研修・人材育成のご担当者に限ります。

 

07まとめ

本記事では、pythonでできることをテーマに解説しています。pythonは、現在、多くの現場で使用されている簡易なプログラム言語です。今後、自社の開発だけではなく事務処理の効率化においても有効な手法であることを理解し是非、自部門の業務に活かしていきましょう。

  • Twitter
  • Facebook
  • はてなブックマーク
  • LINE
この記事を書いた人
Schoo編集部
Editor
Schooの「世の中から卒業をなくす」というミッションのもと活動。人事担当や人材育成担当の方にとって必要な情報を、わかりやすくご提供することを心がけ記事執筆・編集を行っている。研修ノウハウだけでなく、人的資本経営やDXなど幅広いテーマを取り扱う。
執筆した記事一覧へ

20万人のビジネスマンに支持された楽しく学べるeラーニングSchoo(スクー)
資料では管理機能や動画コンテンツ一覧、導入事例、ご利用料金などをご紹介しております。
デモアカウントの発行も行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

お電話でもお気軽にお問い合わせください受付時間:平日10:00〜19:00

03-6416-1614

03-6416-1614

法人向けサービストップ