ビジネスマナーとは|9つの基本とポイントを紹介
ビジネスパーソンへの第一歩として、人事・総務部の担当者の方は新入社員にビジネスマナーを教えますが、内容が多岐に渡るため苦戦する場合も多いのではないでしょうか。 この記事では取引先やお客様に対して恥ずかしくないビジネスマナーを新入社員に身に着けさせるためのポイントを詳しく解説します。
- 01.ビジネスマナーとは
- 02.ビジネスマナーが必要な理由
- 03.【一覧】基本的なビジネスマナー
- 04.ビジネスマナー研修のポイント
- 05.ビジネスマナー研修|Schoo for Business
- 06.まとめ
01ビジネスマナーとは
ビジネスマナーとは、社会で働くために最低限必要とされるマナーのことです。ビジネスマナーには、挨拶や身だしなみ、名刺交換や電話応対などの項目があり、いずれも社会人として習得していて当たり前のマナーと言えます。
新入社員はビジネスマナーを全く知らないことも多く、その状態で現場に配属してしまうと取引先に失礼なコミュニケーションをしてしまう可能性もあります。そのため、新入社員研修でビジネスマナーを教育する企業が多いのです。
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02ビジネスマナーが必要な理由
ビジネスマナーは相手の信頼を獲得する上で最低限必要な社会人としての常識です。ビジネスにおけるスキルを習得し、スペシャリストを目指していくために、ビジネスマナーは礎となります。ここでは具体的にどのような背景から必要なのかについて詳しく解説していきます。
信頼関係を築く土台となるため
適切なビジネスマナーを持つことは、ビジネス上の相手に対して尊敬と配慮を示すことができ、信頼を構築するための基本的な要素となるからです。
ビジネスにおいては、人々が信頼できると感じる相手と取引を行うことが重要です。しかし、相手と信頼関係を築くには時間がかかります。そのため、ビジネスマナーを適切に遵守することによって、相手に対して信頼を示すことができます。また、ビジネスマナーを遵守することは、誠実さや正直さ、信用性などのビジネスにおいて重要な価値を伝えることができます。以上のことから、ビジネスマナーは信頼関係を築く上で非常に重要です。
印象を左右する要素になるため
私たちが相手の印象を形成する際、言葉の内容が占める割合は7%にすぎず、残りの93%は、声のトーンや表情、身振りなどの非言語的な要素によって決定されるとされています。これはメラビアンの法則と呼ばれていますが、ビジネスにおいても、身振りや表情、言葉遣い、服装などによって、相手にどのような印象を与えるかに影響を与えます。例えば、相手に対して丁寧な言葉遣いや尊敬を示す態度を持つことは、相手に対して好印象を与えることができます。以上のことから、ビジネスマナーは、メラビアンの法則に基づく非言語的な要素の中でも重要な役割を果たしており、相手に与える印象を左右する要素の一つとなっています。
03【一覧】基本的なビジネスマナー
基本的なビジネスマナーは以下のような内容を指します。
- 1.マインドセット
- 2.身だしなみ
- 3.ビジネスメール
- 4.言葉遣い
- 5.電話応対
- 6.名刺交換
- 7.来客対応
- 8.報告・連絡・相談
- 9.オンライン会議
以下で、それぞれ詳しく紹介します。
1.マインドセット
ビジネスマナーというと仕草や表情、態度など表面的なものに焦点が当てられがちですが、スタンスやマインドもビジネスマナーに含まれます。大きくは次の3つが挙げられます。
- 1:相手を敬う心を持つ
- 2:相手を思いやる心を持つ
- 3:相手に感謝する心を持つ
これらのスタンスやマインドは信頼関係を築く上で必要な要素であり、何よりこれらのスタンスがないと相手に対して無意識的に失礼な態度をしてしまう可能性があります。したがって、挨拶など表面的なビジネスマナーを押さえる前に上記の3つをしっかりと抑えられているか内省していきましょう。
2.身だしなみ
きちんと整えられた身なりは相手に好印象を与えるだけではなく会社のイメージアップにもつながります。 清潔感のある身だしなみを心がけ、オーソドックスで華美に感じさせない装いが望ましいと言えるでしょう。主に次のようなものが挙げられます。
|
相手に良い印象を与えているか、 寝グセはないかをチェック |
|
話す相手をしっかり見る |
|
しっかり伸ばすと声にも変化が生じる |
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スーツのしわ(特に背中や座りじわ) ネクタイは曲がっていないか等 チェックを怠らない |
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靴はしっかり磨かれているか、 すり減った靴や白い靴下はNG |
3.ビジネスメール
用件を簡潔に、また丁寧に伝えるメールは好印象です。伝えたいことが多いとどうしても内容が長くなってしまったりしますが、それらも箇条書きにして簡潔に記載することでメールの読み手としては読みやすく、認識齟齬の発生も防ぐことができます。
また、今さら聞けないビジネスメールの書き方というSchooの授業ではメールでの失敗例として次のようなものを挙げています。
- ・添付ファイルの付け忘れ
- ・誤字や脱字
- ・名前の間違い
- ・文章が曖昧
- ・宛名(メールアドレス)間違い
- ・メールの返信が遅い
- ・添付ファイルの容量が大きい
- ・添付ファイルが開けない
これらは相手に対して失礼になり、信頼を無くしてしまったり、送ってはいけない相手にメールを送ってしまうことで会社の損失につながるリスクもあります。送付前にチェックを怠らないなど、緊張感を持って作成・送信するようにしましょう。
4.言葉遣い
ビジネスでの敬語の役割は、相手を尊重する気持ちと配慮を表現することです。 尊敬語・謙譲語・丁寧語を正しく使い分けることが重要ですが、すぐに習得できるものではないため普段から敬語を使用して少しずつ慣れていくことが必要と言えます。
ビジネスでよく使われる敬語例
尊敬語 | 謙譲語 | 丁寧語 | |
する | なさる、される | いたす、させていただく | します |
言う | おっしゃる、言われる | 申す、申し上げる | 言います |
行く | いらっしゃる、おいでになる | うかがう、参る | 行きます |
来る | いらっしゃる、おいでになる、見える、お越しになる | 参る、伺う | 来ます |
知る | お知りになる、ご存じだ | 存じる、存じ上げる、承知する | 知っています |
いる | いらっしゃる、おいでになる | おる | います |
見る | ご覧になる | 拝見する | 見ます |
聞く | お聞きになる | 拝聴する、うかがう | 聞きます |
わかる | おわかりになる、ご理解いただく | かしこまる、承知する | わかりました |
会社 | 貴社(書き言葉)御社(話し言葉) | 弊社 | ― |
5.電話対応
電話対応では相手の顔が見えないため、声だけで印象が決まってしまいます。しかし、顔の表情が伝わらなくても、口角を上げて話す明るい声=笑声(えごえ)で話すのが望ましいでしょう。また電話に出るのが遅いとそれだけであまり良くない印象を与えてしまうため、電話が鳴ったら3コール以内で出るようにすることも重要です。
電話応対の際に注意したい点は以下の通りです。
- 明るく話す:良い印象を与えるために明るい声でハキハキと話しましょう。
- 丁寧に話す:敬語の使い方に注意して、丁寧な言葉遣いをしましょう。
- 正確に聞き取る:聞き漏らしがないように、相手の発言に対してメモを取りましょう
6.名刺交換
名刺交換の際スムーズに交換することにばかり意識がいきがちですが、交換後にいただいた名刺をぞんざいに扱わないことがとても大切です。 名刺をいただいた際は相手の分身のようなものと考えて取り扱うのが望ましいと言えます。
名刺交換の手順としては、次の通りです。
- 1:名詞は名詞ケースの上に乗せて、相手に向ける。
- 2:相手の名刺ケースの上に自分の名刺を乗せて渡す。
- 3:相手の名刺を左手で受け取って、自分の名刺ケースの上に乗せる。
- 4:受け取った名刺は右手で添え、両手で持つ
また、名刺交換をする順番としては、役職が高い人たちから行いましょう。例えば、「社長」「部長」「一般社員」との打ち合わせだった場合は、「社長→部長→一般社員」の順で名刺交換をしていきます。
名刺交換は打ち合わせの冒頭に行われるため、マナーが守れていないと悪印象を与えてしまい、せっかく準備した提案も通らなくなってしまうこともあります。しっかりとマナーを押さえておきましょう。
7.来客対応
来客時の対応次第で相手への印象が変わります。 明るい挨拶を心がけ、席次を弁え、会社を代表して対応しているという意識を忘れてはいけません。来客対応は「受付」「会議室や応接室への案内」「お茶出し」「見送り」という4つのステップに分かれます。それぞれのポイントは次の通りです。
受付
企業や団体のイメージを形成する上で重要な役割を持っています。挨拶をしっかりと行い、相手に対して丁寧かつ親切な対応を心がけることで、良好なビジネス関係を築くことができます。会議室や応接室への案内:基本的に先に歩き、案内する側がドアを開けて、相手に通りやすい状態を作るようにしましょう。また、座ってもらう席は上座となるようにしましょう。受付時同様に相手に敬意を示すとともに、スムーズな案内を心がけることが大切です。
お茶出し
お茶を出す側としては、相手に心地よい空間を提供するように心がけましょう。具体的には、お茶碗や湯呑みが汚れていないようにしたり、茶碗や湯呑みを持って出したりすることが挙げられます。
見送り
相手に対して丁寧に見送りを行うことで、相手に気持ちよい印象を与えることができます。相手が出るまで、見送り、見送った相手に対して、改めてお礼の電話やメールを送ることも大切です。
報告・連絡・相談
「報連相」とよく略されますが、部下から上司に対して行う仕事を進める上で大切なコミュニケーションです。 報告は良くない報告→良い報告の順番に行い、連絡は漏れのないように行い、相談は困ったことがあれば速やかに行うのが望ましいと言えます。報連相は仕事をスムーズに進めるために行っているように見えますが、実は人間関係の構築にも一役買っているのも覚えておくとよいでしょう。
オンライン会議
近年はリモートでお客様とのお打ち合わせや商談を行う機会も増えてきました。そのため、オフラインだけではなく、オンラインの会議や打ち合わせの際にどのように立ち振る舞うと良いかもマナーとしてみられるようになっています。オンライン上のマナーとしては次のようなものが挙げられます。
- ・5分前行動で早めに接続する
- ・カフェなど、公共の場で参加しない
- ・カメラはオン、自分が話さないときはマイクはオフにする
- ・背景に余計なものが映っていないか確認する
- ・身だしなみに配慮する(カジュアルすぎない服装をする)
リモートワークといえど、フォーマルな状況であるということは変わりありません。したがって、オンラインでの打ち合わせ・商談ではマナーを押さえて臨むようにしましょう。
04ビジネスマナー研修のポイント
ビジネスマナーの研修を検討されている場合に、どのような点を抑えておく必要があるのでしょうか。ここではビジネスマナー研修のポイントについて解説します。
ビジネスマナーを実践する時の意味や意義を理解してもらう
ビジネスマナーは単なるルールではなく、仕事を円滑に進め、信頼関係を築くための重要なスキルです。まず、研修の最初にビジネスマナーの背景やその意義を理解してもらうことが大切です。具体的には、マナーを守ることで自分だけでなくチーム全体の効率向上に繋がること、そして相手への配慮がビジネスにおける信頼構築にどれだけ影響を与えるかを説明します。
ロールプレイングを通じて体得してもらう
マナーを身につけるためには、ただ聞くだけではなく、実際に体験し体得することが重要です。研修ではロールプレイングを取り入れ、様々なビジネスシーンを再現します。例えば、電話応対や名刺交換、会議での挨拶など、実際にやってみることで自分のクセや改善点に気づくことができます。
振り返りやフィードバックの機会を設ける
研修で学んだ内容を定着させるためには、振り返りやフィードバックが欠かせません。ロールプレイング後には、参加者同士で感想を共有し、講師から具体的なフィードバックを行う時間を設けます。これにより、個々の強みや改善点を明確にし、次回の実践に活かすことができます。振り返りを繰り返すことで、ビジネスマナーが日常の行動として自然に身についていきます。
05ビジネスマナー研修|Schoo for Business
Schoo for Businessでは、約8,500本の授業をご用意しており、様々な種類の研修に対応しています。ビジネスマナー研修はもちろんのこと、新入社員に必要なマインドセットやコミュニケーション、ExcelやWordなどのスキルに関しても追加費用なしで、研修を実施することができます。
受講形式 | オンライン (アーカイブ型) |
アーカイブ本数 | 8,500本 ※2023年3月時点 |
研修管理機能 | あり ※詳細はお問い合わせください |
費用 | 1ID/1,650円 ※ID数によりボリュームディスカウントあり |
契約形態 | 年間契約のみ ※ご契約は20IDからとなっております |
Schoo for Businessの資料をダウンロードする
ビジネスマナー研修のカリキュラム例
Schooには8,500本以上の動画コンテンツがあります。この章では、ビジネスマナー研修で利用できる「仕事がデキると思われるビジネスマナーの基本【2023年版】」というコンテンツを詳しく紹介します。
こちらのコンテンツは、全5回・計5時間でビジネスマナーを網羅的に学ぶことができます。電話、メール、チャットなどのコミュニケーション方法から、身だしなみまで、ビジネスマナーの基本を学んでいきます。近年、オンラインでの仕事も増えてきていることから、オフライン・オンラインにおけるポイントなどもご紹介していきます。
第1回 | 会社での働き方と仕事の基本 |
時間 | 60分×1コマ |
研修内容 |
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第2回 | ビジネスコミュニケーションのマナー〜電話・メール・チャット |
時間 | 60分×1コマ |
研修内容 |
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第3回 | 来客応対・訪問のマナー |
時間 | 60分×1コマ) |
研修内容 |
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第4回 | 身だしなみのマナー |
時間 | 60分×1コマ) |
研修内容 |
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第5回 | 会議・打ち合わせのマナー |
時間 | 60分×1コマ) |
研修内容 |
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研修講師
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株式会社スパークスラボ マスタートレーナー
株式会社スパークスラボ マスタートレーナー。国際コミュニケーション学学士、心理学学士。日本航空客室乗務員、研修会社講師を経て、枠に囚われない現場のニーズに即した学びと気づきの場を提供すべく、現会社設立に参画。その後、ホテル インターコンチネンタル東京ベイの研修支配人としても活躍した。心理学やコミュニケーション学に基づいたメソッドをもとに、新入社員研修、接遇研修、管理職研修などを企画から実施まで手がけ、研修を通じ企業の人材育成に携わっている。
Schooのビジネスマナー研修に関する講座一覧
- 超基本 テレワークならではのマナー講座
- ビジネスメール問題集
- これだけは押さえたい社会人マナー
- 1行で好感度を上げる言葉えらび
- デキる若手の報連相~2022年版~ 基礎編
- デキる若手の報連相~2022年版~ 応用編
Schooのビジネスマナー研修の特徴
1.ビジネスマナーの基本を全て身につけられる
Schooでは、社会人として身につけておくべき基本的なビジネスマナーに関する授業が揃っています。身だしなみやあいさつなどの第一印象、電話応対や報連相などの社内マナー、訪問や名刺交換などの社外マナーのほか、プレゼンやクレーム時のマナーなど、新入社員研修に必要なビジネスマナーを網羅的にSchooでは学ぶことができます。
2.実践で活用できるビジネスマナーが身に付く
Schooの授業は、ケーススタディを通して学べるものも多くあります。例えば、適切な敬語についてケーススタディを通じて学んだり、名刺交換について実演を見ながら学んだりと、活用場面をイメージしたり実際の振る舞い方を見て学ぶことができるので吸収しやすい上に、実践で使える力を習得できます。
3.オンラインで効果的に学べる
Schoo for Businessは、アーカイブされた授業を試聴する形式のオンライン研修です。1.5倍速や2倍速で試聴することも可能なので、隙間時間に受講することもできます。また、何度受講しても費用は変わらないので、理解が足りない部分を再度試聴するといったように復習も、社員が自由にすることができます。
4.テレワークにおけるビジネスマナーも学べる
最近ではリモートワークの企業も増え、オンライン上でのビジネスマナーも重要視され始めています。Schooでは8,500本以上のアーカイブに加えて月に50本以上の新しい動画を公開しており、テレワークにおけるビジネスマナーなどこれからの時代に必要なスキルについても学ぶことができます。
5.管理画面で受講者の学習状況を可視化できる
Schoo for Businessには学習管理機能が備わっているため、研修スケジュールの作成を容易に行うことができます。さらに、社員の学習進捗度を常に可視化することができる上に、レポート機能を使って学んだことを振り返る機会を作ることも可能です。
導入実績
Schoo for Businessは、大企業から中小企業まで4,000社以上に導入いただいております。利用用途も各社さまざまで、階層別研修やDX研修としての利用もあれば、自律学習としての利用もあり、キャリア開発の目的で導入いただくこともあります。
導入事例も掲載しているので、ご興味のあるものがあれば一読いただけますと幸いです。以下から資料請求いただくことで導入事例集もプレゼントしております。そちらも併せて参考にいただけますと幸いです。
06まとめ
ビジネスマナーは会社員としての礼儀作法ですが、新入社員に早期に身に着けさせることによって会社のイメージアップや顧客満足度の向上につなげることができます。 ルールや規則ではなく意識づけることが大切なため、なかなか教えるのが難しい内容ではあるのですがプロ講師の手を借りることによって解決に導けることがたくさんあるのではないでしょうか。 自社の企業価値を高めるためにも、ぜひビジネスマナー研修を積極的に行ってみてください。
20万人のビジネスマンに支持された楽しく学べるeラーニングSchoo(スクー)
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デモアカウントの発行も行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。