10/22(Fri)

今日の生放送

ピアラーニングとは?仲間とともに主体的な学びを実現する方法を考察

公開日:2021/09/10
更新日:2021/09/10
  • Twitter
  • Facebook
  • はてなブックマーク
  • LINE
ピアラーニングとは?仲間とともに主体的な学びを実現する方法を考察 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

ピアラーニングとは、学習者どうしが対話を通じて主体的に学び合う学習方法です。従来の講師と受講者という学習形態では得られない効果が期待できる学習方法として、企業の人材育成に導入する企業も出始めています。当記事ではピアラーニングの概要と、オンラインによるピアラーニングの可能性について考察します。

 

ピアラーニングとは

ピアラーニングは、もともとは学校教育の現場で活用され始めた学習形態です。学校の授業のように教師が登壇し生徒に授業をするのではなく、生徒どうしが協力し学びの場を構築するという、生徒の主体性に任せた学習形態です。 昨今、企業の人材育成においてもこの手法が導入されつつあり、さまざまな取り組みがなされています。今後、オンライン下の学習環境が充実することでピアラーニングは、さらなる可能性を秘めた学習形態として、注目を集めていくことが予想されています。

フォーマルラーニング

企業における人材育成は、「フォーマルラーニング」と「インフォーマルラーニング」という二つの学習形態に分類されます。「フォーマルラーニング」は新入社員研修や管理職研修など、講師が登壇し受講者に講義をするといった形態をとります。これらの研修は、企業が従業員に期待するスキルを身につけてもらうことを目的として実施するものです。

インフォーマルラーニング

「インフォーマルラーニング」とは企業が主導しない学習形態です。学習者が主体となり学習機会を設け、学習者どうしで自発的に学び合います。業務に必要な知識やスキルを習得するために主体的に行う非公式の学習形態です。分かりやすくいうと、従業員が自主的に開催する勉強会がこれにあたります。 講師が正解を提示する講義形式の学習方法とは違い、さまざまな知恵が集まるため思わぬアイデアが導き出されることもあります。

 

語学学習に活用された手法

ピアラーニングは、もともとは学校における語学教育の手法の一つとして始まりました。例えば、テキストを生徒どうしで読み合わせしながら、分からない語句の意味を確認したり、内容について互いに質問したりする学習です。これは「ピアリーディング」という手法で、教師が介入することなく、生徒どうしが互いに質問し答え合うという活動を行います。 「ピアレスポンス」という手法もあります。これは生徒が書いた作文を題材に生徒どうしでコメントし合う形式をとります。同じ立場であるほかの生徒から作文の内容をフィードバックされることで、思いもよらない視点のアドバイスが受けられるという特徴があります。 いずれの手法も生徒を主体とした自律的な学びを目的としています。

 

学習者どうしが教え合う関係がもたらす効果

ピアラーニングでは学習者どうしが教え合い、学び合う関係が生まれます。すなわち、「インフォーマルラーニング」に属する学習形態の一種です。この学習形態では従来の講義形式では得られない学習効果が期待できます。

スキルの共有が図れる

ピアラーニングは、同じ業務に従事する仲間で開催する、自主的な勉強会の形式をとることが多いといえます。こうした学びの場においては、参加者がそれぞれ現場で経験した成功事例や失敗事例がもち寄られ、共有されることが期待できます。また、先輩従業員が同席することで、より現場の目線に沿った的確なアドバイスが得られるといったメリットも考えられます。

フィードバックの交換で気づきが生まれる

ピアラーニングにおいて、学習者は同じ業務に従事する者どうし、同じ目線で意見交換を行います。こうしたフィードバックのなかから、新たな気づきが生まれることもあるでしょう。学び合う仲間として学習過程を共有することで、個人の成長に良い効果をもたらすのです。 また管理職にとっても、この場で出た話題のなかから、業務の改善点を発見するといったこともあるかもしれません。非公式な学びの場だからこそ出た話題が、企業経営にもメリットをもたらすといったことも十分に考えられます。

 

ピアラーニングのメリット

企業が主導する研修や講座とは違い、自主的な学習機会であるピアラーニングはさまざまなメリットが期待できます。まず、非公式な場であることは、学習者の本音が出やすくなる側面があります。参加者はフラットな立場で自由な意見交換ができるでしょう。

学びの意欲を引き出す

ピアラーニングは自主的な学習機会であり、参加者は自分の意志で参加しています。意欲の高い参加者が集まることは相互の刺激となり、さらなる学習意欲を引き出すことにつながります。意欲的な参加者どうしで話が盛り上がり、いい雰囲気の場が形成されることでしょう。 こうした場を共有した参加者はつながりが強固になり、現場に戻ってからも定期的に連絡を取り合うようになります。このような連帯感は、学習意欲を引き出すために効果的なのです。

実践的な学びである

ピアラーニングの参加者は立場が近い者どうしであるため、学習の場で交わされる意見交換は、より実務に直結した内容が多くなります。ピアラーニングは、現場に即した実践的な知識や技術が共有されやすい学びの場となります。

モチベーションを持続しやすい

自主的な学びの場であり、意欲の高い参加者が参加することで、モチベーションを高く保ったまま学習できるメリットがあります。受講者間のつながりが強固になり連帯感が生まれ、開催日に仲間に会うことが楽しみになるということもあるでしょう。こうしたことがモチベーションの持続には大きな効果を発揮します。

 

ソーシャルラーニングとは

ピアラーニングの一形態として、近年「ソーシャルラーニング」というものが注目されています。学習者によるSNSコミュニティーを形成し、そのコミュニティーを学びの場とするものです。学習者がSNSでの交流を通じて学び合うもので、知識やスキルの共有や疑問の解消がリアルタイムで可能になるといったメリットがあるため、関心を寄せる企業も多いようです。

ほかの従業員の経験を共有できる

SNSのコミュニティーに参加している従業員はいつでも、自身の経験を投稿することができます。自身の成功事例はもちろん、クレームなど問題が発生したときも、その情報を投稿することでコミュニティーの参加者にスピード感をもって共有できます。事例共有が高速化することは学びの効果を高めるだけでなく、業績向上や問題の再発防止にも効果を発揮するものであるといえます。

疑問を気軽に解消できる

例えば、初めての業務に取り組む際、マニュアルが分かりにくく疑問が生じることがあるかもしれません。そうしたときに業務の進め方を質問としてSNSに投稿します。その質問を見た経験者は業務の進め方やコツ・留意点を返信し、疑問を解消します。さらに業務の手順を動画に収録して投稿するなど、精度の高い回答も可能となるでしょう。 電話よりも気軽に質問できるため、業務を通じた交流が活発化するメリットも期待できます。

 

オンラインにおけるピアラーニングの可能性

ソーシャルラーニングの事例からも分かる通り、オンラインを活用したピアラーニングは多くの可能性を感じさせます。企業の側でオンラインコミュニティーを提供し、学習者が自由に集い、学び合う環境を構築すれば、今までにない教育効果を生み出すことに期待ができるのではないでしょうか。 そのほかにもオンラインの特性を考慮したときに、教育効果を高めるさまざまなメリットが期待できます。

高い頻度で実施できる

物理的な移動が不要なため、開催頻度を高めることができます。例えば、「毎週月曜日、業務終了後の1時間」というような短時間で頻度の高い学習機会を設定できます。 また、従業員による自由な学びの場であるため、移動にかかる経費が発生しないことは重要なことです。従来であればこうした場を設けようとすれば、交通費や宿泊費の問題で従業員が自発的に開催することは困難でした。 オンライン環境はこうした問題を容易に解決できるため、学習機会の頻度を高めることに大きく貢献するのではないでしょうか。

不定期に実施できる

不定期に実施できる点もオンラインによるメリットです。新商品や新サービスがリリースされたタイミングで勉強会を開催し、商品知識やセールスポイントを共有することは営業力強化に有効な取り組みとなるでしょう。 また、業務に関して疑問を生じた従業員の呼びかけで、随時勉強会を開催するといったこともできるようになり、業務停滞を防ぐ取り組みとしても効果を発揮します。

記録に残し振り返りを共有できる

勉強会の様子を録画し、アーカイブすることで教育資料として活用できるようになります。後に入社した新人が、こうした資料を自由に閲覧できる環境を整えれば、先輩従業員が通ってきた道を容易にたどれるのです。このような実践的な資料は、社外の教材とは比較にならないほど自社にマッチしたものとなります。 業務マニュアルの編纂や改定といった、異なる用途にも活用できる貴重な財産となるでしょう。

 

ピアラーニングは社内の交流を促す

ピアラーニングは学習者どうしが教え合い、学び合う関係が生まれます。こうした関係性は社内の交流を活発にするものであるといえます。特にオンライン下で、従業員が自発的に学びの場を設定できることは画期的なことではないでしょうか。 こうした取り組みが企業内で広がっていけば、若手の勉強会だけでなく、さまざまな学習に活用できるでしょう。 例えば、若手が主催する勉強会にベテラン従業員を講師として招き、技術を学ぶといった世代を超えた交流もできるようになります。技術力の継承に貢献する取り組みになるのではないでしょうか。

 

まとめ

ピアラーニングは、学習者どうしが互いに学び意見を出し合うことで、従来の人材育成ではなし得なかった教育効果をもたらす可能性を秘めています。さらにオンライン環境でピアラーニングの仕組みを構築することで、人材育成の可能性は大きく広がります。決して実現不可能なことではありません。ぜひ取り組みを検討してみてください。

人気のコラム記事

20万人のビジネスマンに支持された楽しく学べるeラーニングSchoo(スクー)
資料では管理機能や動画コンテンツ一覧、導入事例、ご利用料金などをご紹介しております。
デモアカウントの発行も行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

お電話でもお気軽にお問い合わせください受付時間:平日10:00〜19:00

03-6416-1614

03-6416-1614

法人向けサービストップ