公開日:2021/09/09
更新日:2022/06/13

ジェネラリストとは?その特徴や企業で育成する方法について解説する

ジェネラリストとは?その特徴や企業で育成する方法について解説する | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

ジェネラリストとは、どのような人材なのでしょうか。本記事では、企業に必要なジェネラリストについての特徴や必要とされる理由、企業での育成方法について解説していきます。

 

01ジェネラリストとは

ジェネラリストとは、広範囲にわたる知識や経験を持つ人材です。職種や業界に捕らわれることなく幅広い知識や経験をもとに知識を持っている人はジェネラリストと呼ばれます。具体的には、総合職やプロデューサーなど、現場を広く見まわして、オールマイティに活躍できる人材や役職のことです。ひとつの分野に特化して知識やスキルを身に付けるのではなく、幅広い知見と多面的な視野で現場を統括できる管理職や監督職などに向いています。

ジェネラリストの必要性

経営や管理職はジェネラリストのほうがスペシャリストよりも向いていると言われています。1つの分野で経験を深めたスペシャリストの場合には、管理職となった際に分野の違う部下にアドバイスすることや、指導を行うことが難しい場合があります。それに対して、ジェネラリストは幅広い経験や知識があり臨機応変な対応を行うことが可能です。またジェネラリストはコミュニケーション能力が高い傾向にあり、企業や組織を運営していくためには、ジェネラリストが必要不可欠な存在だと理解しましょう。

スペシャリストとの違い

スペシャリストは、専門家や専門職を指す言葉で、ゼネラリストの対義語となる言葉です。広範囲の知識を持って包括的な視点を持つことを得意とするゼネラリストと比べ、特定分野の知識や技能を深め、資格や特殊技能を持って活躍する人材がスペシャリストになります。スペシャリストは専門分野でとても頼りになる存在ですが、対応範囲が狭く、想定外の場面に対応しづらいという特性を持っているとされています。スペシャリストとジェネラリストでは得意とする分野に違いがあるため、それぞれの特性を活かして活躍すると良いでしょう。

 

02ジェネラリストを採用するメリット

企業においてジェネラリストを採用するメリットは、どのようなものがあるのでしょうか。次に、ジェネラリストを採用するメリットについて解説していきます。ここでいう採用とは、外部からの採用ということだけではなく異動などを含めた人材確保に関するメリットになります。

広い知識による業務改善の促進

ジェネラリストのスキル特徴は、幅広い知識と経験です。その知識と経験を活かして、既存業務の改善を促進することに期待できます。今までの経験や知識を参考に、業務プロセスがどうあるべきかを整理し可視化による見える化の促進、そして、無駄の排除などを行う一連の工程に対して主体となり進めていくことが可能です。また、固定概念に捕らわれず新しい発想でシステム化を進めることも得意とし、業務改善だけではなく生産性の向上、精度の向上にも貢献することができます。

高いコミュニケーション力による職場の活性化

ジェネラリストは高いコミュニケーション力を保有している傾向にあります。このコミュニケーション力を活かすことで職場全体のコミュニケーション力を上げ、職場の活性化を促進します。高いコミュニケーション力を活かすことで、話しづらい、相談しにくいという雰囲気を持たれることは少なく、相談に乗りながら人間関係を構築すること得意です。場の雰囲気をよむことで、職場全体のムードメーカーになる資質を持っている特徴もあります。

横断的プロジェクトによるマネジメント力の発揮

部署をまたぐ全社横断的プロジェクトなどにおいて、マネジメント力を発揮するのもジェネラリストが得意とする分野です。プロジェクトメンバーとの人間関係の構築。「全体の進捗管理スキル」「幅広い知識による業務ノウハウの提供」こうした一連の流れを活かして、プロジェクトの成功に向けた進行役を担います。

 

03ジェネラリストとしての必要スキル

ジェネラリストとして活躍するには、どのようなスキルを必要とするのでしょうか。次に、ジェネラリストとして必要なスキルについて解説していきます。ジェネラリストとして活躍したい場合にも、ここでご紹介しているスキル習得を行い活躍の場を広げていきましょう。

コミュニケーション能力

経営や管理職、他分野の部署をとの信頼関係を構築するにはコミュニケーション力が必要となります。特に管理職として活躍するためには部下とのコミュニケーションが取れなければ仕事を上手く進めることが出来ません。ジェネラリストは、時として全社横断プロジェクトのマネジメントを担当することもあり社内での人間関係構築は必須です。こうした動きを考えるとコミュニケーション能力は必須のスキルであるといえ、コミュニケーション能力を高める訓練を欠かすことはできないといえます。

マネジメントスキル

ジェネラリストとしてはマネジメントスキルが必要です。ジェネラリストは何かを発見したり作り出すよりも、チームや組織で目標を達成することを得意としています。この達成に向けた管理や部下の指導を行う側面を担うため、マネジメント力も必須のスキルです。また、経営層に向けたプレゼンなども担当するため、交渉術などの技術も必要とされています。

柔軟性

柔軟性が無ければ、管理職として部下をまとめたり、新たな分野の知識やスキルを習得することが難しくなります。特に営業・総合職などは柔軟性が必要とされていますが、その他にも問題が起きた場合の対応力にも柔軟性は必要です。起きている問題に対して、柔軟な考え方を必要とする場合は多く、こうした意味でも柔軟性も必要スキルの1つにあげられます。

問題解決力

問題解決力がなければ、管理職としての責任は果たせません。特にチームや他社を相手にする仕事であれば、問題解決力が必要不可欠です。また、課題や問題が起きた際に、根本の原因を探り解決策を導く必要もあります。こうした場合には、問題の原因を探り解決までのプロセスを導きだすことが必要になります。見えている事象だけではなく根本原因を見つけるための問題解決力は、プロジェクトの成功や発生している課題解決に必要なスキルです。

 

04ジェネラリストが活躍できるポジション

次にジェネラリストが活躍できるポジションについてご紹介していきます。ジェネラリストのスキルとマッチしたポジションには、どのようなポジションがあるのでしょうか。ご紹介するポジション以外でも活躍することは可能です。ここでは、特徴のあるポジションについてご紹介していきます。

管理職

ゼネラリストに最も向いているのが、部署の上層部やマネージャーなどの管理職です。現場で高いパフォーマンスを発揮してきた人であっても、管理職として優秀な人材であるとは限りません。高いスキルや知識を持っている場合には、そのスキルや知識を管理職として有効に活用できるとは限らないためです。管理職に就く人は、現場の全体を管理し、現状を的確に認識する広い視野が必要となります。多様な経験や知識を持って臨機応変な対応ができるゼネラリストの特性は、管理職として適性があり、その能力を活かせるポジションだといえます。

バックオフィス

バックオフィスの人材は、経理や財務、労務、契約管理、庶務など、多様な業務をこなさなければならず、企業経営に必要な広い知識が必要です。例えば、人事担当者の業務内容も多種多様に広がっています。採用計画の策定や個人情報管理、応募者と面接担当者との連携、応募者のフォロー、各部署からの意見の汲み取りなど、社内外それぞれに向けてケースバイケースの対応が必要です。多種多様な職種の人とコミュニケーションをとり、業務内容を理解しなければならない人事部の仕事は、ゼネラリストに適した職業だといえます。

 

05ジェネラリストの育成方法

最後にジェネラリストの育成方法について解説していきます。ジェネラリストを育てる方法にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、ジェネラリストを育てる側の視点とジェネラリストとして活躍したい人の視点の両側面からご紹介していきます。

適材適所の人材配置

ジェネラリストを育成するための最初に行うのは適性を持っている人材の見極めです。効率的にジェネラリストを育成するには、ジェネラリストの特徴を持つ人材を見極めたうえで育成を行います。また、経験値が不足している場合には、経験値を蓄積できるポジションに一時的に異動させるなどの対応も必要だと理解しておきましょう。

キャリアパスの整備

ジェネラリストの育成においてキャリア形成は必要不可欠な項目です。キャリア形成とは、仕事の経験を自らの計画や道筋どおりに積み重ねていくことを意味です。キャリア形成を行う際には、そのもととなるキャリアマップの作成やキャリアパスの整備をあらかじめ行う必要があります。キャリアマップやキャリアパスの整備を行っておくことで、どのようなキャリア形成を行うかが分かり易くると理解しておきましょう。

業務体験の蓄積

ジェネラリストは様々な知識や経験が必要です。この知識と経験を蓄積するためには、複数の部署での経験が必要になります。業務の経験を蓄積するには、一定の期間はその部署での業務を体験する必要があります。しかし、あまりにも短期で異動を繰り返してしまうと受入れ部門の負担にもなりかねません。そうしたことが無いようにするためには、配属される期間と配属先の吟味を行う必要があります。


 

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06まとめ

本記事ではジェネラリストをテーマに特徴などを解説しています。ジェネラリストは企業に必要な人材です。本記事を参考にジェネラリストの育成を行い、企業発展に貢献していきましょう。

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