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ラテラルシンキングとは?概要と鍛え方について解説

公開日:2021/09/10
更新日:2021/09/10
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ラテラルシンキングとは?概要と鍛え方について解説 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

ラテラルシンキングとは、既存の常識にとらわれない自由な発想法として注目を集めています。先を見通すことが難しい現代において、環境変化に柔軟に対応する革新的なアイデアを生み出す思考法として、必要性を感じている企業は多いようです。当記事ではラテラルシンキングの概要と鍛える方法について紹介します。

 

ラテラルシンキングとは

ラテラルシンキングとは既成概念や既存の常識にとらわれず、多角的な視点で物事を捉え、新しい発想を生み出す思考法のことです。近年のビジネスを取り巻く環境は変化が激しく、先を見通すことが困難になっています。ラテラルシンキングは、こうした変化と不確実性の時代に、新たな価値を生み出す可能性を秘めた思考法として、その重要度を増しています。

ラテラルシンキングの提唱者

ラテラルシンキングはマルタ共和国の医師、エドワード・デボノ氏により提唱されました。デボノ氏は医師以外にも心理学者や作家、発明家としての肩書をもつ才人です。 従来の論理的思考や分析的思考を「垂直思考」位置づけ、論理を深めることに適しているが斬新な発想にはつながりにくいとしました。これに対し、多角的な視点から物事を検証し、既存の概念にとらわれない発想を「水平思考」と位置づけ、ラテラルシンキングを提唱しています。

そもそもの前提を疑う思考方法

ラテラルシンキングは既成概念や既存の常識を疑うことから始まります。非常に分かりやすい例題を紹介します。

  • 「例題:3人の子供に13個のオレンジを公平に分けるにはどうしたら良いか」
  • ・回答1:4個ずつ分けて余った1個を3等分する。
  • ・回答2:はかりを使って同じ重量ずつ分配する。
  • ・回答3:ジュースにして分ける。
  • ・回答4:オレンジの種を植える。(栽培して実ったオレンジを分配する)

回答1と回答2はオレンジを「そのままの形で分配する」で「今すぐ分配する」ということを前提とした既成概念に忠実な思考による回答です。これに対し回答3と回答4はオレンジの形態や分配する時期にこだわらない、既成概念から飛躍した自由な発想から導き出された、ラテラルシンキングを用いた回答であるといえます。

 

ロジカルシンキング・クリティカルシンキングとの関係

近年、◯◯◯シンキングと呼ばれる思考法が数多く提唱されています。ラテラルシンキングと並び、多くのビジネスマンに支持されている思考法に、ロジカルシンキングとクリティカルシンキングがあります。それぞれの違いを整理しておきます。

ロジカルシンキングとは

ロジカルシンキングは複数の論理をつなぎ、推論を重ねることで一つの結論を導き出す、または、多くの事実の考察から類似点を見つけ結論を導き出す思考法です。 ロジカルシンキングにおいては多くの場合、導く結論は一つです。その結論に納得性をもたせるために、既成の概念に沿った論理を構築するための思考法であるということもできるでしょう。

クリティカルシンキングとは

クリティカルシンキングは「批判的思考」とも呼ばれます。物事の前提や常識に対しまず疑問をもつという思考法です。前例や踏襲に対し「本当にこれでいいのか」と考え、価値観の偏りを排除し、発想を自由にしていく手法です。

3つの思考法は相互補完の関係

「ロジカルシンキング」「クリティカルシンキング」「ラテラルシンキング」これら3つの思考法は互いに相反するものではなく相互補完の関係にあります。 例えば、ロジカルシンキングにおける前提を、クリティカルシンキングにより批判的に検証したり、ラテラルシンキングにおける自由な発想を、実現可能であるかロジカルシンキングにより論理的に検証したりということもできます。 一つの思考法にこだわるのではなく、必要に応じ使い分けることで相互に補い合う関係にあるといえます。

 

ラテラルシンキングのメリット

前述の通り、ラテラルシンキングは既成概念や既存の常識にとらわれない思考法であるため、既成の考えを飛び越えた思いもよらない結論を導き出せるというメリットがあります。また、論理を積み上げるロジカルシンキングとは違い、論理を飛躍させる思考法であるため、結論を導くのが早いといった特徴もあります。そして、導き出される結論は一つとは限らず、まったく異なる角度からの結論が、複数導き出されることもあります。 閉塞感がある現状を打破したり、画期的な新商品や新サービスのアイデアを生み出したりする可能性が高い思考法であるといえます。

 

ラテラルシンキングの5ステップ

ラテラルシンキングは「飛躍的な発想」という点が強調されるため、「天才的なひらめき」が不可欠であるかのような印象をもつ人もいるかもしれません。ラテラルシンキングは、以下のステップに挙げたような思考を訓練すれば、誰にでも習慣化できるものです。

ステップ1:不満に気づく

最初のステップは現状の不満に気がつくことです。なんとなく過ごしている日常において不便さを感じていることなど、些細なもので構いません。まず現状の不満に気がつくことから、それを解決しようという思考が生まれます。

ステップ2:なぜ?を追求する

次のステップでは、気がついた不満が「なぜ」生じているのかと問いかけます。その際は、既成概念や常識の枠を取り払い思考を巡らせることが、飛躍した思考につながり複数のアイデアが生まれる下地となります。

ステップ3:ならばと考える

「なぜ」と問いかけることで不満の原因に対し、いくつかの仮説が立てられます。次のステップではその原因に対し「ならば」どのような状態になれば理想なのかを考えます。 この際も理想とする状態は一つでなくても構いません。複数の理想の状態を考えることで画期的なアイデアが生まれることもあります。

ステップ4:どうやって解決するか

次のステップでは「どうやって」と解決策を考えます。不満が解消した状態を理想として、現状を理想に近づけるために、「何をどのようにすれば良いのか」解決策を出していきます。このステップにおいても発想を広げて、複数の解決策を考えていきます。

ステップ5:さらに不満はないか?

ステップ1〜ステップ4までがラテラルシンキングの手順です。業務だけでなく日常生活においても、このステップを意識した思考を繰り返すことで、ラテラルシンキングは身につきます。 しかし、ラテラルシンキングはここで終わりではありません。不満が解決した理想の状態に対し、さらに不満がないかをもう一度考え、ステップ1〜ステップ4の過程をループさせるのです。そうすることでラテラルシンキングはさらに強化され習慣化されるでしょう。

 

ラテラルシンキングの鍛え方

ラテラルシンキングは固定観念や常識から離れ、自由な発想でアイデアを創造する思考法です。企業にとっては、将来を担う若手人材に身につけてほしい思考法ではないでしょうか。 企業が継続的に発展するためには、若手人材よる画期的なアイデアが必要になる局面が訪れることもあるでしょう。若手人材の思考力を鍛える取り組みは、早急に手をつけるべき教育課題であるといえます。

研修で学ぶ

若手人材の「考える力」を鍛えるためには研修を実施して、ラテラルシンキングをはじめ、あらゆる思考法について、知識として知ってもらうことから始めると良いでしょう。さまざまな思考法の特徴や違いを知識として習得し、演習を通じてあらゆる発想法を体験してもらいます。 ラテラルシンキングについては、まず知識として学び、演習を通じて体験することで興味をもってもらうことから始めます。

発想法を習得する

常識にとらわれない柔軟な思考回路を養う発想法があります。こうしたことも知識として研修で学び、業務や日常生活で訓練することがラテラルシンキングを鍛えることにつながります。 ・ランダム発想法 物事を一定の基準で選んだり考えたりせず、無作為に選ぶまたは考えることで思考の幅を広げていく方法 ・刺激的発想法 物事に対して、常識では考えられないような人が驚くような発想をすることで、思考を広げていく方法 ・挑戦的発想法 あらゆる物事に対して、ひたすら「なぜ」という問いかけを繰り返し、疑問を根本から考えることで問題解決のアイデアを生み出す方法 こうした発想法を意識し実践する習慣をつけてもらい、発想力を鍛えていきます。

ラテラルシンキングを使ったクイズに取り組む

当記事でも紹介した、「オレンジを分配する例題」のようなラテラルシンキングを使ったクイズに取り組むことも効果的です。エンターテインメント性が高く、楽しんで取り組める書籍が多数出版されています。若手人材に推奨図書として推薦するのも良い方法です。あるいは研修や定例会議のアイスブレイクに活用しても良いのではないでしょうか。

 

ラテラルシンキングは現代に必須の思考法

変化が激しく先を見通すことが困難な時代において、企業が継続的に発展するためには、これまでの常識や既成概念にとらわれず、柔軟な発想をもつ人材が求められます。変化に適応し、自由な発想でアイデアを生み出す人材が、イノベーションを起こし企業の競争力強化に貢献するのではないでしょうか。 こうした理由から、ラテラルシンキングは必須の思考法であり、若手人材が積極的に身につけ、鍛えるべきスキルであるといえるのです。

 

まとめ

ラテラルシンキングは先行きが不透明な現代ビジネスにおいて、企業が安定し継続して発展するために必要になるスキルであるといえます。次世代を担う若手人材には、積極的に習得して鍛えてもらう必要があります。緊急性を感じている企業はまだ少数かもしれませんが、早急に取り組みを始めるべき教育課題ではないでしょうか。 また、企業は若手人材の柔軟な発想の芽を摘むことなく、自由に発言できる環境を整えておくべきでしょう。自社の取り組みを検討してみてはいかがでしょうか。

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