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サーバントリーダーとは?組織を強くする新しいリーダーシップ

公開日:2021/09/10
更新日:2021/09/14
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サーバントリーダーとは?組織を強くする新しいリーダーシップ | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

サーバントリーダーという言葉をご存じでしょうか。強い力で組織を牽引するかつてのリーダーとは違う、比較的新しいリーダーシップの形です。現代にマッチし、組織を強くするリーダーシップとして近年注目を集めています。当記事では、サーバントリーダーの特徴と、なぜ「組織を強くするリーダーシップ」といわれているのかについて検証します。

 

サーバントリーダーとは

サーバントとは日本語では「奉仕者」を意味する言葉です。「サービス」の語源でもあり、「召使い」「使用人」と訳される場合もあります。 リーダーという存在は、先頭に立ち強い力で組織を牽引するイメージがあります。サーバントリーダーは、そうしたかつてのリーダー像とは違い、「リーダーはまず相手に奉仕し、その後相手を導く」というスタイルをとります。一見、優しく頼りない印象を受けるかもしれません。しかし、サーバントリーダーは人材の力を引き出し組織を強くする、現代に求められるリーダーシップなのです。

サーバントリーダーの提唱者

サーバントリーダーというリーダーシップのスタイルは、アメリカのロバート・K・グリーンリーフ博士という学者が提唱したリーダーシップ哲学です。 サーバントリーダーシップは「支援型リーダーシップ」とも呼ばれます。組織や部下に奉仕の気持ちをもって接し、メンバーがもつ力をどうすれば最大限発揮できるのかを考え、その環境づくりに力を注ぐというスタイルのリーダーシップです。 人は自分が認めた人、信頼できる人には素直に従うものです。サーバントリーダーシップは人間が本来もつ奉仕の精神に着目し、「奉仕の結果として得た信頼」が人を導く力になるとするリーダー哲学です。

 

サーバントリーダーが求められる背景

近年サーバントリーダーが求められる背景には、グローバル化やITの発達などにより、ビジネス環境が大きく変化したことが挙げられます。環境変化の激しさから、多様な人材の活用が求められるようになりました。こうしたビジネス環境において成果を上げるためには、さまざまなメンバーの個性に寄り添い、個人の力を最大限発揮してもらう必要があります。そして、その力を結集して組織が一丸となり、成果を上げつづけることが求められます。 このような背景から、従来のようなリーダーシップではなく、奉仕型の新しいリーダーシップが求められるようになったのだといえます。

 

従来型のリーダーシップとの違い

サーバントリーダーはコミュニケーションを駆使し、メンバーに寄り添い支援することで、組織全体の仕事が円滑に進むように働きかけます。こうした行動を見たメンバーはリーダーに対し信頼感を抱き、リーダーのために「チームに貢献したい」という気持ちになるものです。こうしたことからメンバーの行動変容が生まれ、組織全体が強化されるという結果につながるのです。サーバントリーダーシップと比較するために、ほかのリーダーシップのスタイルを見ていきます。

支配型リーダーシップ

支配型リーダーシップは、もっとも典型的でイメージしやすいリーダーのスタイルではないでしょうか。支配型リーダーは自分の理想や信念に基づき、指示や命令によってメンバーを動かします。その指示や命令の背景にあるのは権力や恐怖であり、メンバーを畏怖させることで従わせるというスタイルです。 短期間で成果を上げたり、低迷した組織を建て直したりする場合に効果を発揮しますが、メンバーは自分の頭で考えて行動しなくなるため、人材育成には不向きなスタイルであるといえます。

民主型リーダーシップ

民主型リーダーシップとは、意思決定に際してはメンバーの意見を尊重し、リーダーは助言する程度にとどめます。意思決定がメンバーの総意となることで、メンバー各自の責任感が芽生え自発的な行動を促します。短期間で成果を上げることはありませんが、人材育成に適しており、サーバントリーダーシップと親和性があるスタイルといえます。

 

サーバントリーダーの特徴

ここからは、サーバントリーダーがもつ特徴について見ていきます。奉仕の精神のもと、メンバーを中心に据えた組織運営を行うサーバントリーダーには、どのような特徴があるのでしょうか。

傾聴し共感する

サーバントリーダーは傾聴の姿勢を崩さず、メンバーの意見にじっくりと耳を傾け、相手の感情を理解しようと努めます。こうした傾聴力と共感力は、サーバントリーダーシップにおいて不可欠な要素です。相手に寄り添い感情を理解する姿勢は、メンバーに安心感を与えます。共感力がある人に人望が集まるのはこうした理由があるからです。

気づきと癒やし

サーバントリーダーは、周囲の変化に気がつく観察力をもっています。メンバーの些細な変化に気がつき、必要があれば声をかけ話を聴きます。メンバーが不安やトラブルを抱えていれば手助けをして、一緒に問題解決を図ろうとします。こうしたリーダーの姿勢は、メンバーにとっては精神的な支えとなり癒やしとなるのです。

先見力

ビジネスを取り巻く環境が急激に変化するなか、リーダーには先を見通す力が求められます。目先の目標だけにとらわれず、中長期的な視点で変化を予測し、チームの近い将来のあるべき姿を示す必要があります。こうした先見性はあらゆるスタイルのリーダーシップにも求められますが、部下の主体的な行動を促すサーバントリーダーシップにおいては、近い将来のビジョンを語るために特に必要であるといえます。

概念化と説得

概念化も先見性とならび、サーバントリーダーがもつ特徴の一つです。ものごとを俯瞰し本質を見抜いた上で、それをメンバーに分かりやすく伝える能力です。個性ある価値観をもったメンバーと目標を共有し仕事を進めていくには、メンバーの納得を引き出すことも求められます。方針を決定したり指示を出したりする際には、メンバー全員が納得できるように説明する必要があります。もし納得しないメンバーがいれば、置き去りにせず説得することで理解を促し、力が発揮できるようにしていかなくてはなりません。

執事役に徹しチームに奉仕する

サーバントリーダーは、チームに奉仕することが自分の役目であると意識して行動しています。メンバーはこうしたリーダーの献身的なサポートに安心し、自分の仕事に全力で打ち込めるでしょう。このような関係性を築くことでチーム内の人間関係は円滑になり、余計なストレスを生じさせることなく、質の高い仕事ができる環境が構築されます。

人の成長に関わる

サーバントリーダーのもっとも素晴らしい特徴は、人の成長に関わる点にあるといえます。チームが上げる成果にのみこだわるのではなく、その過程においてメンバーの成長を促すことを常に意識しています。その根底にあるのはチームのメンバーに奉仕する精神であり、メンバー一人ひとりの特性を理解し、適切に支援することでメンバーの力を伸ばしていきます。メンバーは自分を成長させてくれるリーダーに絶大な信頼を寄せ、チームの結束はより強固なものになっていくのです。

 

サーバントリーダーが活躍するメリット

サーバントリーダーは人望を集めチームを良い状態に導き、結果を出していくリーダーシップであることが分かりました。こうした素晴らしいリーダーが活躍し力を発揮することで、組織にどのような良い影響を及ぼすでしょうか。そのメリットについて見ていきます。

メンバーの行動を変える

サーバントリーダーはメンバーの個性を尊重し、メンバーがもつ力を最大限発揮できるように働きかけます。こうしたリーダーの行動はメンバーの意識に大きな影響を与え、「このリーダーとチームに貢献したい」という気持ちを引き出します。信頼関係が育まれ士気が高まることで、メンバーの行動が良い方向に変化していきます。

コミュニケーションの活発化

信頼関係が育まれたチームでは意見交換が活発になり、濃密なコミュニケーションが交わされます。こうした望ましい環境においてメンバーの自主性に任せた行動を促すことで、モチベーションはさらに高まるでしょう。

メンバーが能動的に動く

チーム全体で目標が共有化されリーダーによるメンバーへの支援が行われることで、チームの目標達成は他人事ではなく、自分自身の問題であるという当事者意識が芽生えます。そのことによりメンバーは能動的に行動するようになり、ほかのメンバーと協力し大きな成果を上げるようになります。

 

サーバントリーダーが自律型人材を育てる

サーバントリーダーシップが優れている点は、前述の通りメンバーの自主性を引き出し、能動的な行動を促す点にあります。自分が属するチームとそのリーダーに愛着をもち、貢献したいという気持ちが良い行動を導くのです。 サーバントリーダーシップは、指示待ちではなく自分の頭で考え、チームのために行動を起こす「自律型人材」を育成するリーダーシップであるといえます。

 

自律型人材が組織を強くする

サーバントリーダーが、自律型人材を育成するのに適したリーダーシップであることは先に触れた通りです。変化が激しい現代のビジネス環境において、組織を強くしていくのは自分の頭で「考え」「判断し」「行動する」自律型人材です。 組織が強くなるか否かは、こうした自律型人材の育成にかかっているといっても過言ではありません。

 

サーバントリーダーはまだ人数が少なく、育成に時間がかかる

メリットばかりに思えるサーバントリーダーですが、現在サーバントリーダーとしての能力を備えた人材はそもそも総数が少ない、というデメリットがあります。そのため、登用したくとも人材市場や社内にいない可能性が高いのです。 リーダーである以上、部下の仕事内容をある程度は理解していることが求められます。加えて、何らかの分野でプレイヤーとしても成果を上げられるスキルがなければ、そもそもリーダーとしての説得力がないでしょう。そのような、現場でも通用するスキルをもった人材を、サポート役に徹するサーバントリーダーとして育成するにはどうしても時間がかかってしまいます。 サーバントリーダーを活用したいなら、自社内のリーダーを研修などで地道に育成していくほかない、というのが現在の問題点です。

 

まとめ

サーバントリーダーは人材の力を引き出し、組織を強くする優れたリーダーシップであるようです。時代の変化や組織が置かれた状況により、求められるリーダーシップは異なるかもしれません。しかし、リーダーは短期的な成果よりも、人を育て組織を強くすることが大きな使命であることを認識する必要があります。いま一度、自社のリーダーのあり方を検討する機会をもってみてはいかがでしょうか。

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