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プロアクティブ行動とは?3つのプロセスと従業員の主体性を高めるポイントをご紹介

公開日:2021/09/10
更新日:2021/09/11
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プロアクティブ行動とは?3つのプロセスと従業員の主体性を高めるポイントをご紹介 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

変動性が高く複雑化している現代社会において、自ら主体的になって行動を起こすという意味の「プロアクティブ行動」ができる人物が求められています。プロアクティブ行動がどのようなものなのか、3つのプロセスと従業員の主体性を高めるためのポイントをご紹介します。

 

プロアクティブ行動とは

プロアクティブ行動とは、組織行動学において将来起こりうる出来事を想定し、先んじて主体的に対応を実践する行動を指します。反対に、物事に直面して初めて行動する受け身な行動を「リアクティブ行動」と呼びます。 企業の組織力を高めていく上で、このプロアクティブ行動が重要視されています。

プロアクティブ行動の歴史的な背景

アメリカにおける個人のプロアクティビティ(主体的な行動)に関する研究は、1960年代から始まり、依頼いくつもの論文が発表されたものの、それらが注目を集めることがありませんでした。 その後、就業者自信が自ら主体的に社会的な相互作用を作り出していくという戦略が注目され、2008年にマイケル・グラントの論文内で組織心理学研究に影響を与える要素として「プロアクティブ行動」という概念が登場し、研究が進んでいったとされています。

マイケル・グラントの論文ではじめて提唱された「プロアクティブ行動」

グラントは、自身の論文内で就労者のプロアクティブ行動の定義を「就労者が就労者自身および環境に影響を与えるため,先を見越した行動」と定めています。 この理論の中では、個人は自身の状況を想定し、将来に影響を与えるために必要な対応を選択して行動するようになるとされています。
参考:若年就労者の仕事満足に対するプロアクティブ行動の効果についての検討

プロアクティブ行動が注目されている背景

少子高齢化や世界的な新型コロナウイルス感染症の拡大など、、様々な変化が企業活動に影響を与える現代において、従来まで通用した判断や仕事のやり方が通用しなくなるなど、経験したことのない課題に直面しては、その解決を迫られます。 新たな課題に直面するたびに対応を検討する形では、解決のための施策すべてが後手に回ってしまうため、、将来起こりうる出来事を可能な限り想定し、対応を先取りしていくプロアクティブ行動が重要視されるようになりました。

プロアクティブ行動の2つの特徴

プロアクティブ行動は、大きく分けて「イニシアティブ志向」と「チェンジ志向」という2つの要素から構成されます。 自ら主体的になって積極的に行動するという要素の「イニシアティブ志向」と、自身の役割や与えられたタスク、組織に合わせて必要に応じて自身を変化させていく「チェンジ志向」が組み合わさって、統合された概念こそがプロアクティブ行動なのです。

プロアクティブ行動に基づく行動例

新入社員が組織に馴染み、いち早く実力を発揮するために、与えられた研修に参加するだけでなく自ら勉強会等を主体としながら、積極的に仕事を学ぼうと行動することはプロアクティブ行動と言えるでしょう。 また、中堅社員が外部のセミナーや講習会に参加して積極的に学習をし、学んだことを社内で共有し業務効率の改善に活用するといった行動も、プロアクティブ行動の1つと言えます。

 

プロアクティブ行動の3つのプロセス

プロアクティブ行動には、自身が置かれた状況や目標によって大きく分けて3つのプロセスの種類があるとされています。 どのような種類があるのか、3つのプロセスを具体的な行動例とともに解説します。

社会的プロセス

1つ目に、自身が所属する企業に適応していくために人間関係を良好にしようと考え、社会的なネットワークを積極的に構築しようとするプロセスがあります。 具体的な行動例としては、積極的に上司や先輩を食事に誘ったり、社内の部活動に参加し他部署の人と交流したりすることなどが挙げられます。

仕事の構造を把握するプロセス

また、自らに与えられた業務を正確に遂行するために仕事の構造を把握し、業務内容について積極的に学ぼうとするプロセスがあります。 具体的な行動例としては、業務を効率的に行う方法を共有する勉強会の主催や、業務に必要なスキルを身につけるために外部セミナーへ参加するなどが挙げられます。

発達と変化のプロセス

3つ目に、自身のキャリアを考えた上で変化が必要だと考えた場合には、組織の中での役割を拡大したり、転職によって職種や業務内容を変えようとするプロセスがあります。 具体的な行動例としては、部長などの役職者に対して、「どうすればもっと活躍できるか」を相談したり、転職エージェントに登録し業界の情報を得ようとする行動などが挙げられます。

 

プロアクティブ行動のメリット

従業員がプロアクティブ行動を取ることで、企業にとってどのようなメリットがあるのでしょうか。2つのメリットをご紹介します。

従業員のモチベーションが向上する

従業員が主体的に行動し、自ら直面する課題に対応しようとすることでスキルや経験が蓄積され、仕事の幅が広がっていくメリットが挙げられます。 自分の中でできることが増えるため、モチベーションが向上し、それによってさらにプロアクティブ行動を取ることで、スキルが向上していく好循環を生み出すことができます。

会社の生産性が向上する

従業員のスキルが向上し、様々な課題を解決する経験が積み重なっていくと、一人ひとりのパフォーマンスが向上し、会社全体の生産性の向上に繋がります。 会社の生産性に対して課題を抱えている企業は、従業員の主体性を高めプロアクティブ行動を取るように働きかけていきましょう。

 

プロアクティブ行動のデメリット

プロアクティブ行動にはどのようなデメリットがあるのでしょうか。 3つのデメリットをご紹介します。

ルーティンワークには適さない

決まった内容をマニュアルに沿って進めていくような業務に対して、プロアクティブ行動を取りし勝手な考えで仕事のやり方を変えようとすると、他の業務に影響が出てしまい、かえって効率が悪くなってしまうことがあります。 プロアクティブ行動はルーティンワークを行う上では適さないと言えるでしょう。

周囲との軋轢を生むことになる

また、自ら意図的に社内のルールを変更し、現状を変えようとするリーダーシップを発揮した行動は、人によっては迷惑に感じてしまうことがあります。 上司の立場で好き勝手に動かれ、それに振り回されてしまっては部下からするとマイナス評価に繋がってしまいます。そのようなことが積み重なると、チームワークが悪化しパフォーマンスの低下にも繋がります。

プロアクティブ行動が精神的に負担になることがある

プロアクティブ行動にはモチベーションが向上するメリットがありますが、それは全ての人に当てはまることではありません。 他者とのコミュニケーションが苦手であったり苦痛に感じたりする人もいます。 そのような人にプロアクティブ行動を強いることは強いストレスに繋がってしまいます。従業員全員がプロアクティブ行動を取らなくてはいけない、という押し付けは避けるほうが望ましいでしょう。

 

従業員の主体性を高めるポイント

従業員の主体性を高め、一人ひとりのプロアクティブ行動を促すためにはどのようにすれば良いでしょうか。3つのポイントをご紹介します。

ミッションを明確にする

先が見通せず目標を見失ってしまったままでは、プロアクティブ行動を取ることはできません。 従業員が目標を見失わないように、企業としてのミッションを明確にするようにしましょう。企業理念やミッションを唱和したり、従業員同士でミッションに対して各自が思うことをディスカッションするなど企業内で導入しやすい方法を検討するのも良いでしょう。 そうする中で、従業員の中にミッションが定着し、目標を見失うことのないプロアクティブ行動に繋がります。

失敗を責めず賞賛する

従業員の主体的な行動を阻害する最大の要因は、失敗した際に責められたらどうしようという不安です。しかし、この不安を抱いていては積極的にチャレンジすることができず、反対に保守的な行動を取るようになってしまいます。 企業内に失敗を責めず、むしろ挑戦したことを賞賛するような文化が根付いていれば、失敗を恐れることはなくなり、主体的な行動が増えるでしょう。部下が失敗したとしても、「ナイスチャレンジ!」と賞賛し、失敗を受け入れる姿勢を見せながら、次回の取り組みに活かせるよう促すと良いでしょう。

主体的な行動を評価対象にする

従業員の主体的な行動を評価対象とし、外発的な動機付けでプロアクティブ行動を促すことも効果的です。元々、イニシアティブ志向やチェンジ志向の高い人材は、動機付けをせずとも自ら主体的に行動を取ることが多い傾向にあります。 しかし、そうでない従業員は外部による動機付けがないと、積極的な行動を起こすことは少ないでしょう。 業務効率改善のためのアイデアを出した人を評価対象にしたり、積極的に勉強会を開催した人を評価対象にすれば、それが動機付けとなり、従業員の主体的な行動を促すことができるかもしれません。

 

まとめ

変化が激しく、先行きが見通しづらい現代社会だからこそ、企業は変化に柔軟に対応していくことが求められています。 そのためには、従業員一人ひとりがプロアクティブ行動を取ることが大切です。 従業員の主体性を促すためにも、ミッションを明確かし、失敗を恐れない企業風土を作っていきましょう。

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