公開日:2022/01/24
更新日:2022/05/27

メタ思考とは?メタ思考の実施手順や注意点について解説する

メタ思考とは?メタ思考の実施手順や注意点について解説する | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

ビジネスにおいて、その思考力を高める概念にメタ思考があります。メタ思考とは、視点を上げて、物事や行為を客観視する思考法とされており、ビジネスにおいては必要不可欠な思考方法であるとさえ言われています。本記事では、メタ思考における特長や実施手順について解説しています。

 

01メタ思考とは

「メタ思考」とは物事(問題)を俯瞰的に(上から見下ろすように客観的に)考えていく思考法を指します。メタ思考を身に付けることができれば、自分を客観視できるようになり、より物事の本質を見定められるようになります。この客観性は、ビジネスシーンにおいても必要不可欠な考え方です。物事を一点からだけではなく、俯瞰的に見えることでができるため、今までは理解できなかった事柄も理解することが可能になります。

メタ認知とはメタ思考を意識すること

メタ思考を意識することを「メタ認知」と言います。このメタ認知とは、メタ思考を意識して実施することを意味しており、ビジネスシーンでは、メタ思考よりもメタ認知という単語が多く利用されています。メタ認知を行うことは、自分を客観的に見ることだけではなく、課題の本質などを見極めるための行動にもつながります。

 

02メタ思考を取り入れることのメリット

メタ思考を取り入れることのメリット

次に、ビジネスシーンにおいてメタ思考を取り入れるメリットについて解説していきます。メタ思考を企業が取り入れることで得られるメリットは複数あります。企業におけるメタ思考のメリットを理解し、人材の育成に役立てるといいでしょう。

未知の分野や新しい場面でも気づきを得やすい

今までとは一段違う視点で物事を把握する能力が発揮できれば、既存の業務における気付きを増やすことができます。また、この力は、既存業務だけではなく未知の分野や新しい場面での気付きにも紐づいていきます。こうした一連の気付きは、普段では気が付かなかった視点となり、業務の効率化や精度向上にもつながります。また、未経験の分野においてもその分析力を発揮することによる業務での成果を高める要素にもなります。企業の多くが、企業存続のために新しい業界などに進出する昨今においては、特にメタ思考による業務分析や業界分析の有効性高いとされています。

汎用性の高い思考力を身に付ける

普段では行えなかった視点で業務を考える力は、汎用性の高い思考力にもつながります。物事の本質を見定めることは、業務分析や業務設計にも役立ちます。特に業務における課題の整理や新しいプロセスを考える業務設計能力においては、有効性の高い能力となります。汎用性があるとは、何かの業務に特化した能力ではなく、広い範囲での業務で利用できる能力を意味しています。この汎用的な能力により、未経験の業務や新しいサービスなどにおける課題解決などを実現し効果性の高い結果を残すことが可能になります。

問題解決力が向上する

高い思考力があることは、業務分析だけではなく、課題の早期発見や問題解決にも役立つ能力となります。問題の早期解決には、起きている事象の本質を分析し最適な解決策を立案する能力が必要です。メタ思考では、このプロセスにおいて今までとは違う視点で物事を把握し、その問題の本質を理解することにつなげていくことができます。問題解決力が向上すると、顧客空のクレーム対応などにも早期に対応でき、より信頼性を向上させるなどのメリットを生んでいきます。企業においては、問題の対応力ことそサービス力の評価であるとさえ言われるため、こうした問題解決力の向上は大きなメリットだといえます。

発想力が広がりアイデアを創出できる

今までとは違う視点で物事を見る事ができるため、発想力が豊かになるメリットがあります。この発想力の広がりは、アイデアの創出に大きく影響を与えます。新サービスを構築する、異業種への参入など、企業は多くの課題を持っています。こうした新しいアイデアの創出は、ビジネスを格段に成長させます。この結果、企業の成長を格段に推進する結果を残していきます。

 

03メタ思考が高い人の特徴

メタ思考力が高い人の特徴について解説します。メタ思考力が高い人には、どのような特徴があるのでしょうか。特徴を理解することができれば、社内の人材にメタ思考力を保有している人材が誰であるかを把握することができます。こうした特徴を理解することで、スキルを上げる参考にもなるため理解しておきましょう。

冷静な判断と行動ができる

メタ思考が高い人材の最大の特徴は、冷静な判断ができ、それに基づいた行動を取れることです。人は、感情がある生き物です。そのため、時には感情的な行動を取る可能性があります。しかし、メタ思考が高い人材は特にこうした感情で動くことが少なく、冷静に物事に対応し冷静な行動を取ることができます。ただし、絶対に感情面での判断がないということではありません。冷静に判断し行動できる度合が高いという意味であることを理解しておきましょう。

物事の本質を捉えることができる

業務や課題に対して、物事の本質を捉えることができる人材もメタ思考が高い人の特徴です。一段上か見下ろして精査できる能力を使い、物事の本質を見極め課題などに対する根本原因などを分析することができます。また、本質を理解することでより効果的な対応策の立案なども実施できる特徴もあります。

自分を客観視できる

自分自身を客観的に見つめられることもメタ思考の特徴といえます。自分を客観的に見れる視点があると、自己の課題や長所などを分析し、より強化することにもつながります。こうした能力は、自己成長には欠かせない能力です。自己啓発力が高い人材においても、メタ思考が高いとモチベ―ションを高く維持したまま、成長できるなどの特徴を保有しています。

 

04メタ思考を高める方法

次に、メタ思考力を高める方法について解説します。メタ思考力が高いことでのメリットを理解したら、よりその能力を高めたいと考えるものです。そこで、ここでは、メタ思考力を高める方法について解説し、自社の人材育成のカリキュラムなどに盛り込む参考にして頂きます。また、自分自身でスキルアップができる能力でもあるため、より成長をしたい人には自身でのスキルアップを検討していきましょう。

モニタリングとコントロール

自分を第三者視点から見ているように客観視することは、自分の思考や行動のクセ、または自分のやりがちな失敗などを把握することができます。この作業を「セルフモニタリング」や「メタ認知的モニタリング」と呼びます。モニタリングを行うことで、自分がどのようなときにどのような感情を持つのか、そしてどのような行動をしがちなのかを確認することができ、自分自身をより深く知ることができます。 具体的な方法として、自分が感情的になったたときに、まずはそのことに気づくことから始めます。自分が今、どのような感情を持っているかに気が付くことを意味しています。その後に、なぜ、そのような感情を持ったかを分析します。この行為を繰り返すことで、自分がどのような時にどう感じているかを把握します。把握ができるようになったら、次は「コントロール」というステップに進みます。モニタリングによってわかった自分の特徴を改善または克服するための行動がコントロールです。同じような事象が起きた場合の、感情をコントロールすることができれば、よりメタ思考を高めることができます。

マインドフルネス

メタ認知能力や集中力を鍛える方法として、取り入れられているのがマインドフルネスや瞑想です。瞑想はGoogleなども導入している実績のある方法です。瞑想では自分の思考を常にモニタリングすることで、メタ認知能力を鍛えいきます。瞑想を通じて、自分自身の感情に気が付くことや、何も考えない時間を持つことで、より自分の感情に気が付いていきます。マインドフルネスや瞑想のやり方は、インターネット上でも紹介されています。そうした情報を参考にし、日常の生活で取り入れることで、自分自身の感情に気が付くことに結び付けていきます。

 

05メタ思考の実践方法

次にメタ思考の実践方法について解説していきます。メタ思考の実践については、いくつかの方法を取り入れて実施していくことが有効です。ここでは、その方法について理解し、日常のビジネスシーンにおいてメタ思考の実践を行っていく参考にしていきましょう。日常で意識的に行うことで、より自己能力としての定着を行うことができます。

無知の認識

人には、知らないこととがあります。その知らないことがあること理解することが無知の認識です。人は、知らないことがあり、それを知ることで成長していきます。そのプロセスが大事であることをまず認識します。自分にも知らないことがあることが分かれば、知らないことを知ることの大切さを理解することができます。

なぜなぜ思考

どうして、そうなったか、どういったプロセスであるかを「なぜなぜ分析(思考)」で解明していきます。最低でも、5回のなぜを行うことが必要とされて思考方法となります。この方法は問題解決の際などにも広く利用されている考え方です。多くの紹介記事がインターネットなどにも掲載されており、課題解決や問題解決の技法として定着しています。


 

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06まとめ

本記事では、メタ思考をテーマにそのメリットや思考力を高める方法などについて解説しています。メタ思考がある人材は、業務の本質を理解し業務に役立得ることができる能力です。メタ思考が高い人材は、企業成長にも役立る能力を持つため必要不可欠な人材と定義つけられます。本記事を参考に、メタ思考を高め企業の業績に貢献できる人材を育成していきましょう。

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