Excel研修のカリキュラム例と階層別Excelのスキル一覧
Excelは社会人にとって必要不可欠なスキルの1つです。どのような職種であってもデータ整理やデータ分析は求められ、それを容易にしてくれるツールがExcelです。この記事ではExcel研修のカリキュラム例などをご紹介します。
- 01.Excel研修がなぜ重要か
- 02.【階層別】Excel研修の内容
- 03.Excel研修をオンラインで実施する
- 04.まとめ
01Excel研修がなぜ重要か
そもそもなぜExcel研修が必要なのでしょうか?社会人は使えることが当然のように言われることが多いですが、理由としてExcelは作業効率化につながる機能を持っていることが挙げられます。ここでは前提であるExcel研修の必要性を解説します。
Excelは使えて当たり前のスキルの1つ
Excelは社会人として使えて当たり前のスキルの1つです。これを裏付けるように、多くの企業が新入社員研修でExcelの使い方を研修内容に取り入れています。特に昨今ではDXが潮流となっており、これまでデータに重きを置いていなかった企業もデータ分析の重要性を認識し始め、データ分析を行うことができるExcelのスキルはさらに重要度を高めています。
業務効率が上がる
Excelを使う理由の1つに、業務効率の改善があります。特に労働人口が減少しつつある日本において、これまでの労働集約型の企業では継続成長は難しく、少ない人数でも業務効率を上げ、生産性を担保する必要性が高まってきているのです。そのため、データ集計や反復作業などの作業は、Excelの機能を使い、できるだけ効率化を測っていくことが求められています。
データ分析が容易になる
Excelの特徴の1つにデータ分析があります。データ分析と聞くと、難しいことのように感じる人も少なくありませんが、専門ツールを使用せずともExcelで簡単にデータ分析を行うことができるのです。Excelには分析ツールという機能があり、クリックや簡単なパラメータの入力で、データ分析ができます。Excelのデータ分析で行える分析は、主に下記になります。
- ・分散分析
- ・相関
- ・共分散
- ・基本統計量
- ・指数平滑
- ・F検定
- ・フーリエ解析
- ・ヒストグラム
- ・移動平均
- ・乱数発生
- ・順位と百分位数
- ・回帰分析
- ・サンプリング
- ・t検定
- ・z検定
02【階層別】Excel研修の内容
前述の通り、Excelを使うことで様々な集計や分析が行えるようになりますが、機能が多いことや階層によって使うものが異なることもあり、一度に身に着けることは難しいです。そこで、ここでは階層別で実施したいExcel研修の内容について解説します。
内定者・新入社員向け
まずは、セルや行・列の操作、数式と参照形式、関数の基本などを学びましょう。業務で頻出する関数などを押さえておくことによって、日々の業務効率を改善できるようになります。内定者・新入社員研修のExcel研修で抑えておくべき内容は、主に下記の通りです。
- ・セルの入力と書式設定
- ・表の作成と行・列の操作
- ・頻出するショートカットキー(検索や置換など)
- ・基礎的な関数(SUM・AVERAGE・COUNT・COUNTA・COUNTIFなど)
- ・並べ替えとフィルタ
若手社員向け
若手社員では使える関数の幅を増やしたり、基礎的なデータ分析のスキルも身につけておく必要があるでしょう。また、グラフを作成し資料などに利用するといった業務も出てくるかもしれません。そのため、ExcelだけではなくPowerPointのスキルも同時に学ぶ必要があるでしょう。若手社員研修のExcel研修で抑えておくべき内容は、主に下記の通りです。
- ・IF, SUMIF, VLOOKUPなどの関数
- ・グラフの作成方法
- ・条件付き書式
- ・ピボットテーブルの基本
中堅社員・管理職向け
中堅社員や管理職で主に重要となるのは、戦略を立てる際のデータ分析です。Excelには簡単にデータ分析をできる機能が備わっていますが、統計学の知識がなくては何を分析したらいいかが分からないでしょう。そのため、統計学も含めた研修内容にする必要があります。中堅社員・管理職向けのExcel研修で抑えておくべき内容は、主に下記の通りです。
- ・マクロとVBAの概要
- ・統計学
- ・データ分析
03Excel研修をオンラインで実施する
Schooビジネスプランでは、Excel研修に適した授業も多く取り揃えています。ビジネスの最前線で活躍する現役のビジネスパーソンが講師として登壇しているため、すぐに実戦で利用できる内容を学ぶことができます。また、6.000本以上ある授業の中から、各階層に適した内容をカリキュラムで設定することもできるため、簡単に研修設定することができることも特徴の1つです。
Schooビジネスプランはオンラインで受講できるため、リモートワークが中心の企業様や、内定者研修で各地に点在する内定者に同一の研修を実施したいというニーズにも対応しています。ここでは、Schooビジネスプランの具体的な活用方法と、特徴、さらにはどのようなメリットがあるのかを解説します。
1.研修と自己啓発を両方行うことができる
Schooビジネスプランは社員研修にも自己啓発にも利用できるオンライン学習サービスです。通常の研修動画は、研修に特化したものが多く、社員の自己啓発には向かないものも少なくありません。しかし、Schooの約8,500本にも上る授業では、研修系の内容から自己啓発に役立つ内容まで幅広く網羅しているため、研修と自己啓発の双方の効果を得ることができるのです。
2.自発的に学ぶ人材を育成できる
上記でも説明したように、Schooでは約8,500本もの動画を用意している上に、毎日新しいトピックに関する動画が配信されるため、研修に加えて自ら学び、成長する人材の育成が可能です。近年の社会のグローバル化やテクノロジーの進化などにより、企業を取り巻く環境が刻々と変化しています。それに伴い、社員の業務内容や求められるスキルも早いスパンで変化しています。このような予測のつかない時代の中で会社の競争力を維持するためには、社員一人一人が自発的に学び、成長させ続けることができる環境、いわば「学び続ける組織」になることが必要です。
Schooビジネスプランでは、体系的な社員研修だけでなく、自己啓発を通じて自発的に学び、成長できる人材を育成することが可能です。ここではSchooで提供しているExcel研修動画の一部をご紹介します。
<ExcelについてのSchooおすすめ授業>
Excelはほとんどの企業で利用されているアプリケーションですが、「扱う部署に来たけど触った事ない」「何となく操作してたけど、本当はよく分かってない」という方も多いのではないでしょうか。 また、すでにExcelを触っている方も、共同での作業を前提にシートを扱えていますか?大量のデータをスムーズに印刷できていますか? この講座はこれからExcelを触る方はもちろんすでに使っている方も、効率よく作業するためのヒントや、Excelを使う上での「お作法」をしっかり学ぶことができます。
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Excel講師
職業訓練校のMicrosoft Office講師としてキャリアをスタート。10年以上にわたって大学・省庁・企業におけるExcelの指導・教育に従事し、2012年よりフリーのExcel講師として独立。 現在では、都心の広告代理店からホテル・建設・医療・地方自治体と、さまざまな現場における業務の課題解決のために、日本全国で活動している。著書に『スピードマスター 1時間でわかるエクセルの操作』(技術評論社)、『時短しながらミス撲滅! Excel無敵のルール』(インプレス)がある。 Excel操作のほか、Google Apps Script、Python、RPAを活用した業務最適化にも対応。アルゴリズム、データベース、SQLにも精通し、春は企業の新人研修講師として活動している。 1981年生まれ、東京都出身。趣味は、旅行と料理とワイン。
「Excelの基礎力」として、コマごとに仕事のシーンを元にした教材データを用いながらレクチャーします。 この講座を受講すると仕事で活かせるExcelの基礎力が身につきます。
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Excel講師
職業訓練校のMicrosoft Office講師としてキャリアをスタート。10年以上にわたって大学・省庁・企業におけるExcelの指導・教育に従事し、2012年よりフリーのExcel講師として独立。 現在では、都心の広告代理店からホテル・建設・医療・地方自治体と、さまざまな現場における業務の課題解決のために、日本全国で活動している。著書に『スピードマスター 1時間でわかるエクセルの操作』(技術評論社)、『時短しながらミス撲滅! Excel無敵のルール』(インプレス)がある。 Excel操作のほか、Google Apps Script、Python、RPAを活用した業務最適化にも対応。アルゴリズム、データベース、SQLにも精通し、春は企業の新人研修講師として活動している。 1981年生まれ、東京都出身。趣味は、旅行と料理とワイン。
3.受講者の学習状況を把握し、人材育成に役立てることができる
Schooビジネスプランには学習管理機能が備わっているため、社員の学習進捗度を常に可視化することができる上に、受講者がどんな内容の講座をどれくらいの長さ見ていたのかも把握することができるため、社員のキャリアプランの傾向を掴むことも可能です。ここでは学習管理機能の使い方を簡単に解説します。
管理画面では受講者それぞれの総受講時間を管理者が確認できるようになっており、いつ見たのか、いくつの講座を見たのか、どのくらいの時間見たのか、ということが一目でわかるようになっています。
さらに、受講履歴からは受講者がどのような分野の動画を頻繁に見ているかが簡単にわかるようになっており、受講者の興味のある分野を可視化することが可能です。これにより、社員がどのようなキャリアプランを持っているのかを把握できるだけでなく、社員のモチベーションを高めながら人材育成するためのヒントを得ることができます。
さらに、社員に自己啓発を目的として受講してもらっている場合、社員がどのような内容の授業を受講する傾向があるのかを把握できるため、社員のキャリアプランを把握することができます。
「研修をしてもその場限り」「社員が受け身で学ばない」を解決!
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■資料内容抜粋
・大人たちが学び続ける「Schoo for Business」とは?
・研修への活用方法
・自己啓発への活用方法 など
04まとめ
Excelは社会人であれば必ず学んでおきたい必須スキルの1つです。各階層で使用する機能は異なるため、それぞれのレイヤーに適した研修内容を設定し、業務で役立つスキルを身につけましょう。また、データ分析が簡単にできることもExcelの特徴の1つであるため、その特徴を活かすために統計学の知見も同時に学べるような研修内容にすると、さらに効果が高まるはずです。