更新日:2025/07/24

マインドセットを変える7つの方法|デキる社員のビジネスマインドを紹介

マインドセットを変える7つの方法|デキる社員のビジネスマインドを紹介 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

ビジネスの成果を上げるためには、役職や状況の変化に応じて自らのマインドセットを柔軟に変えていくことが重要です。本記事では、周囲から信頼され、結果を出し続ける「デキる社員」が実践している7つのマインドセット変革の方法を具体例とともに解説します。

 

01マインドセットとは

マインドセット(mindset)を直訳すると、人の考え方や好み、習慣を意味します。元々は心理学の用語で、人が無意識に持つ思考や行動のパターン、固定観念や思い込み、物事を捉えるときの思考の癖などを指す概念です。ビジネスの文脈では、こうした考え方の基本的な枠組みとして用いられます。

マインドセットは、これまでの経験や知識、先入観や信念、家庭環境など多様な要素から形成され、その人の思考や行動の根幹を構成します。成果を出すうえで重要な要素であり、人の成長やキャリアの成否を左右することもあります。遺伝的なものではないため、意識や習慣によって後天的に変えることが可能です。

心理学におけるマインドセットの種類

“マインドセットの種類”

心理学では、人の成長意欲や行動パターンに大きな影響を与える考え方として、「フィックスマインドセット」と「グロースマインドセット」の2つに分類されます。

Schooの講座「リスキリングのはじめ方」では、前者を「能力は変えられない」と捉える傾向が強く、挑戦や失敗を避ける傾向があると解説しています。一方、後者は「努力次第で能力は伸ばせる」と考えるため、前向きに学び続ける姿勢が特徴です。この違いが、成長の継続やキャリア形成に大きな差を生むといわれています。

▶︎参考:Mindset : The New Psychology of Success

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成長型マインドセット(growth mindset)

しなやかマインドセットとも呼ばれ、能力や資質は努力によって成長できると捉える考え方です。このタイプの人は、挑戦や努力を前向きに捉え、困難な状況でも粘り強く取り組もうとする傾向があります。問題に直面したときも、それを成長の機会と捉えて行動するため、学びながら着実に前進していく姿勢が見られます。

停滞型マインドセット(fixed mindset)

硬直マインドセットとも呼ばれ、能力は生まれつき決まっており変わらないという信念に基づく考え方です。この考え方を持つ人は、失敗を避け、評価されることを最優先にする傾向があります。問題をうまく解決できないと、自分には無理だと感じて挑戦を避けるようになり、結果として成長機会を逃すことにつながります。

 

02マインドセットを変える9つの方法

Schooの講座「ビジネススキル大全〜デキる社員への最短ルート〜」では、マインドセットを変えるための方法として、以下の9つの方法を紹介しています。

  • 1:自分の値段を意識して仕事をする
  • 2:小さくても自分の仕事に責任を持つ
  • 3:自分の次に仕事をする人は「お客様」と考える
  • 4:「頑張る」は当たり前と心得る
  • 5:「過剰」な謙遜は不要
  • 6:「忙しい」は限界宣言
  • 7:「できません」で成長が止まる
  • 8:悪口は「品格」と「評価」を下げる
  • 9:仕事の捉え方を意識する

これらのポイントは、どれも日々の仕事の中で実践できる小さな意識の積み重ねです。自分の言動を見直し、マインドセットを意識的に切り替えていくことで、より良い成果と成長が期待できるようになります。

1:自分の値段を意識して仕事をする

自分の値段を意識して仕事をする

ビジネスパーソンとして成果を出すためには、自分の時間や働きにどれだけの価値があるのかを意識することが重要です。給与や人月単価などの指標をもとに、自身の1時間の「値段」を考えることで、日々の行動に対する責任感や目標意識が高まります。会社員であっても、自分は“商品”として対価に見合う価値を提供しているかを意識することで、アウトプットの質を上げ、成長につなげるマインドが醸成されていきます。

2:小さくても自分の仕事に責任を持つ

小さくても自分の仕事に責任を持つ

仕事の大きさにかかわらず、自分が担う業務に責任を持つ姿勢は信頼構築の第一歩です。たとえ一部の資料作成であっても、成果としてきちんと説明できる状態を目指しましょう。上司や関係者に仕事の経緯や判断理由を自分の言葉で語れるようになることは、主体性や論理的思考の証です。こうした積み重ねが、次の仕事の質や役割拡大へとつながる成長の土台になります。

3:自分の次に仕事をする人は「お客様」と考える

自分の次に仕事をする人は「お客様」と考える

業務の中で自分の成果物を受け取る相手を「お客様」と捉える視点は、アウトプットの質を向上させる鍵となります。同僚や上司といった社内の関係者であっても、次工程の相手が業務を進めやすいように丁寧に仕上げる意識が重要です。相手視点を持つことで、資料の分かりやすさや情報の正確さ、提出タイミングにも配慮が行き届き、チーム全体の生産性や信頼感が高まります。

4:「頑張る」は当たり前と心得る

「頑張る」は当たり前と心得る

ビジネスの場では「頑張ります」という姿勢だけでは評価されにくく、成果こそが信頼の源です。もちろん努力は必要ですが、それを前提としたうえで、どんな価値を提供したのかが問われます。特にキャリアを積むにつれて、努力ではなく結果で語る力が求められます。頑張りを内に秘め、成果として外に示す。このスタンスが成長と評価を引き寄せるマインドセットにつながります。

5:「過剰」な謙遜は不要

「過剰」な謙遜は不要

日本人に根強くある謙遜の文化ですが、ビジネスにおいては行き過ぎた遠慮が信頼や期待を損なうこともあります。「微力ながら」「新人のつもりで」などの言い回しは、自己評価の低さや責任回避と捉えられる場合もあるため注意が必要です。自信をもって自分の役割を語り、価値を発揮する姿勢が求められます。自分の力を適切に伝えることが、仕事の成果やチャンスを広げる一歩となります。

6:「忙しい」は限界宣言

「忙しい」は限界宣言

「忙しい」という言葉は、心の余裕を失った状態を表す“限界宣言”とも言えます。無意識に使いがちですが、周囲にネガティブな印象や閉塞感を与える原因になりかねません。多忙な時こそ冷静さを保ち、「今はタスクが集中している」など前向きな言い換えを意識することで、周囲との関係も円滑になります。言葉の選び方ひとつが、信頼やリーダーシップのあり方にも影響を与えるのです。

7:「できません」で成長が止まる

「できません」で成長が止まる

仕事を断る際に「できません」とだけ伝えると、可能性や信頼を閉ざしてしまうことがあります。上司や同僚からの依頼に対して、状況や条件を伝えたうえで代替案や時期を提示することで、柔軟な対応力と前向きな姿勢が伝わります。業務量の限界を守りつつも、成長の機会を自ら閉じないよう意識することが大切です。「できない」ではなく「どうすればできるか」を考える姿勢がキャリアを切り拓きます。

8:悪口は「品格」と「評価」を下げる

悪口は「品格」と「評価」を下げる

職場での不用意な悪口や否定的な発言は、聞き手の印象に残りやすく、自分自身の品格や評価を下げてしまいます。問題の本質や背景を冷静に捉え、相手の成長や状況に配慮した建設的な言い換えを意識することで、信頼を損なわずに意思を伝えることができます。批判ではなく改善へと意識を向ける姿勢が、周囲からの信頼や自身の成熟度を高める鍵となります。

9:仕事の捉え方を意識する

仕事の捉え方を意識する

同じ仕事でも、どう捉えるかによってモチベーションや成長スピードは大きく変わります。単なる作業としてこなすのか、組織や社会に貢献する意義あるミッションと捉えるのか。前向きな認知が行動や結果に良い影響をもたらします。ABC理論にもあるように、「出来事」ではなく「捉え方」が感情や成果を左右します。仕事の意味づけを見直すことが、マインドセットの転換と自己成長の起点になります。

 

03階層別に求められるマインドセット

組織において求められるマインドセットは、役職やキャリアの段階によって異なります。新入社員には基本的な姿勢の習得が求められ、若手・中堅社員には自律と成長が、管理職には組織全体を俯瞰した思考が必要です。それぞれのフェーズに合ったマインドセットを理解し、実践していくことがキャリア形成と組織成長の両立につながります。

1:新入社員

新入社員には、社会人としての基本的なマインドセットが求められます。素直さ、吸収力、責任感を持ち、指示されたことを正確に実行する姿勢が重要です。また、仕事に対して「教わる」だけでなく「自ら学ぶ」というスタンスを持つことが、早期の成長につながります。ミスを恐れず、積極的にフィードバックを受け入れる姿勢が、土台づくりの第一歩となります。

2:若手社員・中堅社員

若手・中堅社員には、自律的に動けるマインドセットが求められます。言われたことをこなすだけでなく、課題を見つけて解決に導く姿勢や、周囲と協働して成果を出す意識が重要です。また、後輩指導や業務改善など、自分の役割を超えて貢献する意識も求められます。成長の加速には「変化を恐れず挑戦する心構え」が不可欠です。

3:管理職

管理職に求められるのは、チームや組織全体を見渡す視点と、成果を上げるための戦略的思考です。メンバーの成長を支援し、適切なフィードバックや権限委譲を通じて信頼関係を築く必要があります。個人プレーではなく「チームの成果」に責任を持つマインドセットが不可欠です。組織のビジョンや方針を現場に浸透させ、率先垂範する姿勢が求められます。


 

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ビジネススキル大全〜デキる社員への最短ルート〜 5時間
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05まとめ

本記事では、ビジネススキルとしてのマインドセットの重要性や、その変革方法について9つの視点から紹介しました。組織や個人の成長には、従来の思考習慣から脱却し、変化を前向きに受け入れる姿勢が不可欠です。日々の行動や働き方を見直し、ポジティブで柔軟なマインドセットを持つことで、周囲との関係性や成果にも良い変化が生まれます。企業としても、従業員が自律的に成長できる環境づくりが求められています。

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この記事を書いた人
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Schooの「世の中から卒業をなくす」というミッションのもと活動。人事担当や人材育成担当の方にとって必要な情報を、わかりやすくご提供することを心がけ記事執筆・編集を行っている。研修ノウハウだけでなく、人的資本経営やDXなど幅広いテーマを取り扱う。
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