公開日:2022/01/24
更新日:2022/08/19

母集団形成とは?採用計画への利用を解説

母集団形成とは?採用計画への利用を解説 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

母集団形成とは、直近の採用市場などでは必須と言われている考え方です。 採用活動において自社に応募してくれる応募者の集団のことを母集団と指しますが、その母集団を意図的に集めることで母集団形成を適切に行うことが可能になります。 本記事では母集団形成の意味から、母集団の意味、母集団形成を行う上での注意点や実際の採用の採に利用すべき媒体など含め解説を行っていきます。

 

01母集団形成とは

母集団形成とは、採用の際に、候補となる人材を意図的に集めることを指します。 自社に関心をもっていただける人材を集めることで円滑に採用活動を進めることができたり、自社が求める人材に集中してアプローチを行うことで、より企業にとって貴重な人材を確保することが可能になります。 ここで指している母集団は、大きな集団である必要などはありません。 人数が多いということは、そのまま候補が多いということに繋がり、選定などでかえって非効率になることもあります。 現代においては少子高齢化や転職市場の活発化などにより売り手市場に変化しているため、適切な人数と、適切な対象で母集団形成を行い、採用活動を行うことが非常に重要となります。

統計学で用いられる母集団形成の意味

母集団といった言葉ですが、本来は統計学上で用いられる表現でした。 母集団とは、調べたいデータ全体のことを指しますが、データ全体を調査することが難しい場合は、母集団から一部を抜粋することで標本、つまりサンプルとして平均を求めることもあります。 統計学の内容から転じて、自社に応募してくれる応募者の集団を採用活動において母集団と呼ぶようになりました。

 

02母集団形成を行うメリット

母集団形成は現代での採用活動において、必ず取り組むべき内容となっています。 母集団形成を適切に行うことにより、企業にとって主に3つのメリットがあります。それぞれの詳細を確認していきましょう。

採用の費用を抑えれる

母集団形成を行うことにより、目標採用数の明確化を行うことができます。 仮に母集団形成を行わなかった場合には、とりあえず採用を開始するために余分な費用が発生したり、規定人数に不足するなどの様々なデメリットが発生するでしょう。 母集団形成を正しく行うことにより、ターゲットとなる人材を何人、どのような方法で採用を行うと明確に計画できるため、余分な費用の問題は解消され採用予算の適正化が図れます。

採用計画を立てやすくなる

母集団形成を行う時には、求める人物像と採用人数などを設定した上で採用活動を行います。 そのため、人数の過不足などが発生しづらい状況に加え、意図していた人材と職種のミスマッチによる離職などが防げるため計画的な採用が可能です。 企業が継続して成長していくためには、計画的な採用は戦略上必須ともいえるため母集団形成を正しく行うことで採用計画をたてやすくなります。

社員の定着や今後の活動に期待できる

母集団形成を正しく行えた場合、自社の考え方や社風に共感できるメンバーが募集を行ってくれるため、採用後の業務や職種とのミスマッチによる退職抑止にもなります。 自社の考え方や社風に共感してくれるメンバーの定着は、自社の経営目標達成に向け非常に活躍が期待できます。 これらの理由からも母集団形成を行うことは必須と言えるでしょう。

 

03母集団形成を行う上での注意点

母集団形成は現代における採用市場の変化に伴い、採用を行う上では必須で対応を行う必要があります。また、母集団形成を行う上で、いくつか注意点があります。どのような注意点があるのか確認していきましょう。

ターゲットを明確にする

母集団形成を行う際に、最も重要な箇所になります。自社が採用活動を行う理由や経緯を明確する必要があり、それらを踏まえたうえでどのようなスキルや能力を持った人材を、何人集めるかの選択が大切です。 一例ですが、熟練者を採用する場合と未経験者を採用する場合では必要な人数が異なります。熟練者であれば即戦力が期待できますが、報酬面が高くなるなどの側面もあります。 また、大量採用などは難しいでしょう。一方未験者であれば単純に採用は行いやすいですが、成長するまでの時間を見込んだうえでの採用計画を立てる必要があります。

企業風土にあった方法を選ぶ

母集団形成において、現代では職種にあった人材募集サイトなどを使うのが主流となっていますが、その際に自社の強みや文化などを伝えたうえで募集することが重要となります。 一例として、自社でのキャリアパスが明確であれば、自分たちの求めている人材が自社に入社後どのようなキャリアを積んでいくのかなどをアピールできると良いでしょう。 採用媒体や手法などにどのような特徴があり、どのようなメリットやデメリットがあるかを正しく把握し、自社にとって適切なものを選択することが重要です。

 

04母集団形成のための主な手順

母集団形成を行うことは企業の継続的な成長に必要な採用活動をスムーズに行うことにつながっていきます。母集団形成には具体的に5つのステップで表すことが可能です。 本項目ではどのように母集団形成を行えばよいのかを具体的に解説を行っていきます。

採用目的の明確化

企業が採用をするのは様々な理由がありますが究極的には事業計画を達成するためになります採用を計画する場合は、なぜ採用をする必要があるのかを深堀することにより、どのような人材がどれくらい必要なのかといった詳細が計画できます。

採用規模と対象の設定

採用目的の明確化が行えていれば、本項目はスムーズに決定できます。 採用の目的にそっているか、どれくらいの人数が必要なのか、またどのようなスキル要件が必要なのかなどを決定していきましょう。 決定の際には担当部署などと話し合いを行うことにより、より明確にスキル要件の設定などが行えます。

採用スケジュールの設定

対象が決まったら次に決定する内容は採用のスケジュールになります。 事業計画を達成するために、いつまでに採用が必要なのかといったゴールから、内定・面接・募集といったように逆算して採用計画を立てることが大切です。

採用手法の決定

対象とスケジュールが決まったら続いて最適な採用手法を検討します。最近の傾向としたインターネットが主流ではありますが、職種のターゲットによっては求人誌などのアナログな手法が適切だったり、ヘッドハンティングを利用したりすることもあるでしょう。重要なのは、ターゲットに有効にアプローチできる手法を検討することです。媒体や手法によってもかかるコストが変わるため要確認をしましょう。

採用活動の実施と振り返り

実際に採用計画をたて採用活動を行いますが、採用が終われば終わりではなく、大切なのは振り返りになります。自社で計画した内容の母集団形成ができたか、どの手法や媒体が有効であったか、また採用から時間が経過すれば、どの人材が活躍し長く勤続しているのかもわかるでしょう。

 

05母集団形成別の採用方法

母集団形成を正しく行ううえで採用手法、つまり募集媒体などは非常に重要な選択となります。それぞれにメリットやデメリットがあるため、求める対象に応じて適切な選択を行うことでより効果的に母集団形成を行うことができます。

人材紹介

人材紹介会社を経由して採用を行う方法です。メリットとしては、採用が確定したあとに費用を払うのが一般的になっているため採用できない場合の費用だけかかるといったリスクがなくなるという点があります。デメリットとして仲介手数料などを支払う必要があるため、採用単価が高くなりやすい傾向があります。

求人媒体

就職サイトや転職サイトに自社情報や求人内容を掲載して、採用を行う方法です。 メリットとしては全国の求職者にアプローチできるため最も大きな母集団形成を行うことが可能になっています。デメリットとして、競合他社との差別化が行えていない場合殆どの会社が利用するため埋もれやすいといった点があります。 特化型就職サイトなどもあるため、ターゲットがより具体的であれば一般就職サイトよりも特化型就職サイトを用いるといいでそう。近年、特に採用競争率の高いエンジニアやデザイナーの場合は専門サイトを用いることをおすすめします。

合同説明会

会場で複数の企業が、実際に求職者と会話し採用を行う方法です。 メリットしては企業の認知度を上げることができるという点と、企業文化を理解してもらえやすいといった点などがあります。 デメリットとして、出店費用が高かったり、会場や規模によっては来場者数が少なったりするなど、想定の人数が確保できないなどの懸念も考えられます。

ダイレクトリクルーティング

ダイレクトリクルーティングとは、主に人材紹介会社や媒体などに登録されている求職者の情報を参照に企業が直接アプローチする採用方法のことを指します。 メリットとしては企業から直接アプローチできるため、ターゲットへの直接的な訴求力があり、目的としている人材の確保が行いやすいなどがあります。デメリットとして、人材の検索やスカウトまでの細やかなやり取りなどに工数がかかるため、大量に採用を行うのが難しい点などがあるでしょう。 工数がかかるデメリットを解消するために、費用はかかるもののヘッドハンティングを利用するのも一つの手です。

リファラル採用

リファラル採用とは、縁故採用のことを指します。 メリットとしては従業員の紹介での採用になるため広告費などを抑えられる点になります。 また、実際に働いている従業員の紹介による採用になるため業務のミスマッチなどが発生しにくいといった特徴もあります。 デメリットとして、計画的な採用が行えないといった点と、自社への満足感が低い場合はそもそも紹介をしてもらえない点などがあります。


 

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06まとめ

本記事では、母集団形成について具体的な手順やメリットに加え注意点、母集団形成別の採用媒体などを解説しました。 採用活動というのは、企業において事業計画を達成するうえで非常に大切な取り組みになります。それらの採用活動を行ううえでも、母集団形成の考え方は人事に携わるかただけではなくビジネスパーソンにとって必須の考え方と言えるでしょう。 ぜひ、本記事で母集団形成の重要性について再確認いただけると幸いです。

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