公開日:2022/01/26
更新日:2022/06/13

エグゼクティブの意味とは?使い方や適切な人材の見つけ方を解説

エグゼクティブの意味とは?使い方や適切な人材の見つけ方を解説 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

エグゼクティブ職や人材という言葉を耳にするものの、実際にはどのような人のことを指すのか疑問に感じる方もいるのではないでしょうか。単に優秀な人材ということではなく、その定義や役割は明確にあります。本記事では、エグゼクティブの定義や用い方から、採用する上での見つけ方について解説します。

 

01エグゼクティブの意味とは

まずは、エグゼクティブという言葉の意味を解説していきます。使用されるシーンによって意味合いが変わりますが、基本的には「実行力のある」「決定力のある」というニュアンスをもつ言葉です。ここからは実用例として、「CEO」、「エグゼクティブサマリー」、「ビジネスシーン以外での使い方」を解説していきます。

CEO

「Chief Executive Officer」の頭文字をとったCEOも、最近のビジネスシーンで多く使われるようになった言葉です。経営の意思決定権をもつ責任者であり、取締役の考えをもとに戦略や方針を決定する権限をもちます。アメリカでは社長を表す「President」と区別されますが、日本では明確な使い分けがおこなわれているわけではありません。

「Executive Summary」という言葉も、ビジネスシーンで使われるようになってきた言葉の一つです。サマリーというワードからもわかるように、事業計画のなかで特に大切なポイントをまとめた個所を指します。一般的な会社員が頻繁に目にするわけではありませんが、投資家向けのビジョンや税務数値予測を提示するための資料として使われいます。もともとは「実行力のある」「決定力のある」というニュアンスで使われるエグゼクティブという言葉も、エグゼクティブサマリーのように「重要な」といった意味に変換されることがあります。

ビジネスシーン以外での使い方は?

エグゼクティブシートやエグゼクティブ会員など、エグゼクティブという言葉を顧客のランクを表すために活用する企業も増えています。「エグゼクティブ会員様限定サービス」といった形で優遇し、より上質なサービスを提供しています。ビジネスシーン以外では、「より上質な」といったニュアンスを、エグゼクティブという言葉が使われています。

 

02エグゼクティブな人材とは

「エグゼクティブな人材ってどういう人?」、このような疑問をおもちの方も多いのではないでしょうか。ここからは、ハイクラスやミドル層との違いから、エグゼクティブな人材の特徴をわかりやすく解説していきます。転職を考えている方はもちろん、優秀な人材を希望している人事関係者も、エグゼクティブ・ハイクラス・ミドル層の違いを正しく理解しておきましょう。

エグゼクティブ層の人材とは

転職市場で使われるエグゼクティブ層という言葉は、一般的に経営などを決定、実行する人材を指します。先ほども触れたCEOも決定権をもっていることから、エグゼクティブという単語が使用されています。 ただし、必ずしも企業の経営をおこなうCEOだけが使われるわけではありません。ある程度の規模があるプロジェクトの管理者を、エグゼクティブプロデューサーということもあり、仕事の対象によって使われ方が変化することもあります。

ハイクラス層

転職市場におけるハイクラス層は、エグゼクティ層よりもさらに広い意味をもつ言葉です。世間的に800~1000万円ほどの年収を意味しますが、相対的である点には注意が必要です。エグゼクティブのように、「企業やプロジェクトの決定・実行をする」といった役割ではなく、待遇を大別する際に使われる言葉として理解しておきましょう。

ミドル層

転職市場におけるミドル層は、期待する役割を表す場合と大まかな年収を表す場合があります。期待する役割を表す場合は、部長以下の組織の中間に位置する管理職を、組織のポジショニングからミドル層と呼ぶことがあります。また、年収を表す場合には、ハイクラス層の1つ下の待遇を表現するために、使われることも少なくありません。このように、企業におけるポジションと、待遇の改装を表すためにミドル層という言葉が使われているわけです。

 

03企業がエグゼクティブな人材に求める5つのスキル

ここまではエグゼクティブという言葉の意味や、さまざまなシーンでの使われ方を解説してきました。では、エグゼクティブと呼ばれる人材には、どのようなスキルが求められるのでしょうか。ここからは、エグゼクティブに求められる具体的な5つのスキルを、厳選して紹介していきます。

マネジメントの経験

エグゼクティブな人材に求められる1つ目が、マネジメントの経験です。当然のことと感じられるかもしれませんが、ヒト・モノ・カネを適切に分配し、組織を運営してきた経験を求められます。ミドル層を対象とした求人では、資格を必要な知識をもち合わせている証明とすることもありますが、エグゼクティブな人材には経験が求められます。

業界への理解や関心

業界への理解や関心も、エグゼクティブな人材に求められるスキルの1つです。一般的な転職市場では、「同じ業界での実績」を高く評価する傾向にありますが、エグゼクティブな人材の他業界で経験を流用したいと考える企業も少なくありません。むしろ、「これまで経験してきた業界の、〇〇という考え方がこの業界にも必要」といった融通性が魅力となるケースも多く見られます。

先見性

業界や市場の先見性も、組織の決定権をもつエグゼクティブには必要不可欠な能力です。言わずもがなではありますが、決定権をもつ以上は組織の最終的な責任もエグゼクティブがとらなければなりません。最終的な市場動向を完全に読み切ることは非常に困難であるものの、明確な根拠やロジックを用いて株主や取引先企業を納得させる必要があります。

目標を正しく設定する力

エグゼクティブな人材には、目標を正しく設定する力も必要です。組織を構成するヒトのパフォーマンスを高めるためには、適切な目標設定が必要不可欠です。仮に経営を黒字にするために、非現実的な前年比120%の成長を求められても、目標の見せ方を変える・パフォーマンスを高める仕組みを用意するといった取り組みで、ヒトの気持ちを維持するようなソフトスキルが求められるのです。

マネジメントや組織を動かすための人間性

そして、エグゼクティブな人材に求められる最後のスキルが、人間性です。先ほども触れた「目標を正しく設定する力」と同様に、高いソフトスキルを求められます。仮に前年比120%の目標を打ち立てたとしても、いつも真摯に接するエグゼクティブと、自分のことしか考えていないと感じられているエグゼクティブでは、組織を構成するヒトのパフォーマンスに雲泥の差が生じるでしょう。もちろん、報酬や与えられる権限によって一定の能力を引き出すこともできますが、「心から力になりたい」と感じられる責任者に勝つことはできません。

 

04エグゼクティブ人材を見つけるための3つのポイント

最後に、人事担当者向けたエグゼクティブな人材を捕まえるテクニックを紹介していきます。ハイクラス、ミドル層と比較すると、マネジメント経験や圧倒的な人間性をもっている人材は数が限られているという現実があります。そんな現実をクリアにするためにも、効率的に優秀な人材を捕まえる方法を理解しておきましょう。

エグゼクティブ求人が増加する背景を理解する

エグゼクティブな人材を捕まえる1つ目のテクニックが、エグゼクティブ求人が増加する背景を理解するというものです。そして、エグゼクティブな人材を対象とした求人が増加している背景には、市場のグローバル化があります。かつては、日本では製造業・ものづくりの産業を中心として経済が発展した背景があるものの、情報が拡散されるようになったことで、海外の企業がすぐにマネできる環境が作られました。そのため、海外のライバル企業に負けない戦略の1つとして、企業の人事がマネジメント経験のあるエグゼクティブ層を欲しているのです。

エグゼクティブサーチファームを活用する

「なかなかエグゼクティブ層とのコネクションを見つけられない」という場合は、エグゼクティブサーチファームの活用も検討してみましょう。エグゼクティブサーチファームはヘッドハンターとも呼ばれ、企業からの依頼を受けて、その条件にある人材をスカウティングする会社を指します。 主に次の2つのサービス内容があるため、違いを把握することでサーチファームを比較する材料となります。 リテイナーファーム:クライアントと事前契約によって、エグゼクティブな人材をスカウティングするサービス。人材が見つかるまで、リサーチをおこない続け、開始時に着手金であるリテイナーフィーが発生。 コンティンジェンシーファーム:一般的な人材紹介サービスに似た内容。完全成果報酬型のビジネスモデル。ミドル層へのアプローチも可能であり、リテイナーファームよりも幅広い層へのアプローチが可能。 このように、エグゼクティブ層にリサーチするための人材紹介サービスがエグゼクティブサーチファームです。リーチしにくいエグゼクティブ層へのアプローチが可能になる分、それなりの費用が発生します。不要なコストを抑えるためにも、求人をおこなう目的や人物像を明確にしておくことが重要です、


 

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05まとめ

エグゼクティブという言葉には、「実行力のある」「決定力のある」というニュアンスが含まれています。ビジネスシーンにおいては、CEOやエグゼクティブサマリーという言葉に用いられ、組織や書類の重要な箇所を指します。ただし、転職市場においては、年収やスキルなどに明確な定義が与えられているわけではありません。エグゼクティブな人材を求める人事担当者は、できるだけ細かく求める人材像の設定をおこなっておきましょう。そうすることで、無駄なコストや時間を省略することができます。

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