公開日:2022/01/26
更新日:2023/01/17

ポテンシャルとは? 意味や使い方、ポテンシャルが高い人の5つの共通点を解説

ポテンシャルとは? 意味や使い方、ポテンシャルが高い人の5つの共通点を解説 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

人事の業務を担当しているなかで、「ポテンシャルってどういう意味?」と感じている方も多いのではないでしょうか。「ポテンシャル採用」や「ポテンシャルを引き出す」といった使われ方をして、ビジネスシーンでもよく見かけるようになった言葉です。今回は、そんなポテンシャルという言葉の意味や使い方、また、ポテンシャルが高いとされる人の共通点を解説していきます。

 

01ポテンシャルとは?

まずは、ポテンシャルという言葉がもつ意味と、語源を解説していきます。そもそもの意味から理解することで、ビジネスシーンでの用いられ方を正しくイメージでき、コミュニケーションの齟齬を小さくできるでしょう。

ポテンシャルの意味 

ポテンシャルという言葉は、ビジネスシーン以外でも「潜在能力」という意味で用いられます。顕在能力と対極に置かれることも多く、他人はおろか自分自身も気づいていない、使いこなせていない能力を意味します。自分自身が認識し、使いこなしているスキルを顕在能力、身を置く環境や人間関係によって、はじめて引き出され、発揮される潜在的能力を「ポテンシャル」という言葉で表しています。

ポテンシャルの語源

ポテンシャルは、英語の「potential」をカタカナ読みし、日本では潜在能力を意味する言葉として用いられています。そして、英語のpotentialは、ラテン語で力や可能性を意味する「potent」が派生した言葉です。potential、possible、powerといった言葉と同じ語源をもち、まだ表面化していない能力を期待する言葉として使われています。


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02ポテンシャルという言葉のビジネスシーンでの使い方を解説

ここからは、ビジネスシーンにおけるポテンシャルという言葉の具体的な使い方を解説します。先ほど触れたように、ポテンシャルには「潜在的な能力」という意味が込められていますが、ビジネスシーンでは同じように用いられる言葉もあるため、明確な違いをしっかりと理解しておきましょう。

ビジネスシーンでの使い方

ビジネスシーンにおいてポテンシャルという言葉は、基本的にポジティブな意味合いで使われます。これまでの実績や経験に重きを置く考え方と大別され、「まだ発揮されていない能力」を期待するニュアンスが込められています。ただし、ネガティブな言い回しに使われることもあり、「マイナスになるポテンシャルもある」といった用い方もなされます。この場合は、可能性という意味でポテンシャルという言葉を用います。

ポテンシャルとモチベーションの違いとは

「モチベーションが高い」、「モチベーションを引き出す」といった形で、ポテンシャルと同じような使われ方をする言葉が「モチベーション」です。ポテンシャルは人材がもつ素養を指し、モチベーションはやる気などの気持ちを指すことばとして用いられています。「ポテンシャル=潜在的な能力」、「モチベーション=やる気」という意味合いで使い分けられます。

ポテンシャルの見極め方

人事担当の中には、「意味合いだけでなく、潜在的な能力の見極め方を知りたい」という方も多いでしょう。ポテンシャルのある人材を発掘するためには、もちろん求職者の能力を見抜く能力が求められます。ただし、それ以上に、企業にとって「どのようなポテンシャルをもった人材が必要」かを明確にしておくことが大切です。 そして、ポテンシャルの高い人材に共通するポイントは後述しますが、一言で表現するのであれば「素直であること」です。これまでの経験や実績をヒアリングしつつ、環境や周りの人間関係から学んだこと、刺激を受けたこと確認するとポテンシャルの高い人材を逃さずに済むでしょう。

 

03ポテンシャルが高い人に共通する5つのポイント

ここからは、ポテンシャルが高い人の共通点を解説していきます。これからポテンシャル採用にも力を入れていきたいと考えている人事担当者は、潜在的な能力を隠している人材を見逃さないための指標として、ポテンシャルのある人の特徴をチェックしておきましょう。

向上心が強く、自己分析をおこなっている

ポテンシャルが高い人に共通する1つ目のポイントが、向上心があり、自己分析を行っているというものです。就職などの新しい環境に挑戦する際に行われることが多い自己分析ですが、ポテンシャルが高い人は自分自身を向上させるために定期的な自己分析をおこなっています。 また、自己分析をするという行動の背景に、向上心があることが大きなポイントです。自分自身を客観的に分析すること自体は誰にでもできます。ただし、向上心をもち、自分自身をさらに高めるという気持ちを持ち合わせている人材は、ポテンシャルが高い人材に限られます。

計画性だけでなく行動力を備えている

計画性だけでなく行動力を備えていることも、ポテンシャルが高い人に共通するポイントの1つです。トライ&エラーを繰り返すことで成長すると言い換えると言い換えることもできるでしょう。「今月の目標に対して、〇〇という取り組みをおこなおう」と計画し、行動したうえで反省できることが、ポテンシャルが高い人の大きな特徴です。 残念ながら、どんなによい計画を立て、どんなによい発言をする人材でも、行動力が伴っていなければ、潜在的能力が高いとはいえません。実際の行動によって、他人はおろか自分自身が気づいていないポテンシャルが開花する可能性があるのです。

積極性に優れている

ポテンシャルが高い人に共通する3つ目のポイントが、積極性に優れているというものです。先ほど触れた「計画性だけでなく行動力を備えている」というポイントと同じく、実際になにかをやってみないと潜在的な能力に気づけないため、ポテンシャルが高い人はやったことのないことへの積極性も備えているということです。 人材育成においては、高い目標を掲げつつ新たな業務を任せるような計画も非常に有効な手段であるといえます。もちろん、目標を達成することが最優先であり、課題をクリアしていない以上、新たな仕事は任せにくいと感じる人事担当者も多いでしょう。ただし、従業員の積極性に任せ、公募するような形をとることで、新たな才能を開花させるきっかけになることもあるのです。

高い人間性を備えている

高い人間性を備えていることも、ポテンシャルの高い人に共通するポイントです。特定の能力のある人材は多くいますが、人間性を備えている人材はそう多くありません。高い人間性は、「常に精神や気持ちをコントロールでき、いつも変わらないパフォーマンス発揮できる」と言い換えられます。 また、仕事に対する姿勢が変わらないため、周りからのサポートを受けやすいという特徴があります。繰り返しになりますが、ポテンシャルは潜在的な能力を意味する言葉であり、環境や周りの人材によって導き出される力です。そのため、高い人間性を備えていなければ、本来の能力を発掘される機会が限られてしまいがちといえます。

基本的にポジティブである

ポテンシャルの高い人材に共通する最後の特徴が、基本的にポジティブであるというものです。ポジティブという言葉もさまざまな使われ方をしますが、ビジネスシーンにおいては「仕事に対して前向きな捉え方ができる人材」を指します。 自身が担当する業務が最終的にうまくいくよう、進め方を考えることができます。決して、考えすぎることが悪いことではありませんが、ポテンシャルが高い人材はうまい具合に帳尻合わせながら行動を続けられます。この思想が状況を楽しみながら行動することにつながり、高い人間性を備えているため多くの人に応援される状況を作り出せるのです。

 

04人材育成においてポテンシャルを高める方法とは?

最後に、人材育成におけるポテンシャルを高める方法を解説していきます。繰り返しとはなりますが、ポテンシャルはまだ発揮されていない潜在的な能力です。すでに仕事に就いている従業員も、アプローチを変えることで能力が発揮されるかもしれません。

他責ではなく自責で物事を考えさせる

人材育成におけるポテンシャルを高める1つ目の方法が、他責ではなく自責で物事を考えさせるというものです。ポテンシャルが高かったとしても、他責にする思考をする人材はどのような問題も組織や環境が要因と考えてしまい、なかなか潜在的な能力を引き出せる機会に恵まれません。 そのため人事担当者は第一に、すべてを自責で考えられる環境を提供することが重要です。評価制度を大きく変えることはなかなかできないかもしませんが、自責で物事をとらえる人材が評価されるような環境づくりを心がけてみましょう。

受け身の姿勢を変える

受け身の姿勢を変えることも、ポテンシャルを高める1つの方法です。「会社での仕事は任されるもの」というイメージがありますが、自発的に取り組める仕事をつくるといった取り組みで従業員の業務への姿勢を変えることができます。 すでに任せている業務以外に、公募でメンバーを募るといった方法を採用することで、受け身の姿勢を少しずつ変化させていくことができるでしょう。

自分をよく分析させる

人材育成においてポテンシャルを高める3つ目の方法が、自分をよく分析させるというものです。業務が忙しいという現実もありますが、定期的な自己分析は本来の能力に気づく大きなきっかけとなります。業務の実績だけでなく、「どのような取り組み方をしたのか。また、なぜそのような取り組み方を取り入れたのか」を深堀りすることで、本人も気づけなかった素養を発見できるでしょう。


 

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05まとめ

ポテンシャルとは潜在的な能力を意味し、本人かおろか自分自身でも気づけていない素養を指します。ポテンシャル採用やポテンシャルを高めるといった使われ方をしますが、顕在的な能力と違い、見えにくい点には注意が必要です。 人事担当者は今回紹介したような特徴のある人材をチェックし、潜在的な能力を備えているかを見極める指標にすることをおすすめします。また、内側に秘めている能力を発揮させるために、主体的に取り組める環境は自分自身を分析させる機会を設けるといった取り組みも有効です。

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