公開日:2022/01/26
更新日:2022/05/24

対人能力とは?ビジネススキルとして身につけるべき理由と具体的な方法を解説

対人能力とは?ビジネススキルとして身につけるべき理由と具体的な方法を解説 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

職場やビジネスにおいて「対人能力」は、私たちが身に付けるべき重要なスキルのひとつです。対人能力を活かして、仕事のパートナーとより良い人間関係を築き上げることは、私たちが仕事を成功に導くための鍵でもあります。そこで今回は、ビジネススキルとして「対人能力」を身に付けるべき理由と、その具体的な方法について分かりやすく解説します。

 

01対人能力とは

対人能力とは、人間関係を円滑に運ぶためのコミュニケーション能力のことを指します。 対人能力の向上が仕事に与える影響は多岐に渡り、どんな人でもトレーニングを行うことで、対人能力のスキル向上が見込まれます。対人能力を発揮し、ビジネスの場面で自然なコミュニケーションが取れるようになると、相手の意図や要望を上手に引き出したり、相互理解を深めながら業務の効率化や業績アップに繋げたりすることが可能になります。

「対人スキル」と言い換えられることも

対人能力は、「対人スキル」と言い換えることも出来るでしょう。仕事を進める過程において、他者との関わり合いは避けては通れません。そこで、対人能力はあらゆるシーンで役立つ、重要なビジネススキルとして注目されています。

生まれ持った性格と過去の経験から影響を受ける

対人能力は、私たちの生まれ持った性格や過去の経験により大きな影響を受けています。個々の対人能力のレベルを把握し、適切な訓練を行うことで職場における人間関係を上手く構築しながら、仕事のスキルとして活かしていくことが可能です。 対人スキルの習得という観点において、過去に人との関わり合いを通して物事を進める経験をした人や、元々他者とコミュニケーションを取ることが好きな性格の人は、過去の経験やこれまでの学びによって対人能力が高い傾向にあります。

仕事を円滑に進めるために必要になる基本的なスキル

私たちが仕事を進める上で、職場の同僚や取引先を含めた他者との関わり合いは避けては通れません。そうした仕事を取り巻く環境の中で、基本的なスキルとして不可欠となるものが、優れた対人能力です。 対人能力は、全てのビジネスにおいて基本となる重要なスキルとなります。

 

02対人能力が重要視されている理由

ここまで対人能力が重視されている理由には、最新テクノロジーが発達した現代のビジネス環境においても、あらゆる場面において人との関わりの中で生きることが必須になっているということが挙げられます。 ここでは、「信頼性」「業務効率化」「組織の活性化」という3つの観点から、実際にどのような理由によって対人能力が求められているのか解説します。

「相手」との信頼関係を強めることに繋がる

対人能力を活かしたコミュニケーションは仕事において重要です。なぜなら、対人能力を活かすことで、ビジネスパートナーとのコミュニケーションが円滑になり、細やかな意思疎通がしやすくなるためです。その結果、相手に寄り添ったやり取りが可能となり、相手に安心感を与えることが出来るため、より強固な信頼関係が築きやすくなります。このような理由により、対人能力は信頼関係を構築する上で重視されています。

伝達ミスを未然に防ぎ業務効率化を図る

また、業務効率化の推進においても対人能力が重要視されています。対人能力の向上は、周囲とのコミュニケーションの活性化や、組織内における無駄な業務や仕事の重複を減らすといった効果が期待され、その結果として仕事での情報共有が円滑になります。 一般的に「報告・連絡・相談(ホウレンソウ)」が仕事の基本姿勢と言われている通り、仕事の進捗状況の報告、問題点を解決するための相談、組織内での連絡事項の共有などといった職場のコミュニケーションは仕事を行う上で基本となります。 そのような職場で求められる基本的なコミュニケーションをしっかりと取るために、対人能力を身に付けていることは必要不可欠なのです。

組織の活性化とチーム力アップに寄与する

新しいアイディアの創出や業務改善には、組織内におけるコミュニケーションの活性化が必要であり、そこで求められるスキルが対人能力です。対人能力を発揮して仲間との情報交換を行うことでチームメンバーの業務スピードや能力が分かれば、個々の能力に合わせた適切な業務分担も組みやすくなります。その結果、チームの生産性と効率性が上がるため、対人能力は組織の活性化において重要だと言えます。

 

03より強力な対人能力が必要になる職業

対人能力は、様々な職業において必要とされるスキルです。 その中でも、特に強力な対人能力が必要とされる職業についてご紹介します。

営業職

営業職は、顧客のニーズに合った自社商品を提案し販売することで、自社の業績に貢献する仕事です。そのためには、まず顧客の要望や悩みを聞き取り、適切な解決策を提案する必要があります。会話を通して顧客に安心感を与えたり、信頼性を高めることもポイントとなるでしょう。そこで重要となるのが、対人能力を活かしたコミュニケーションスキルとなります。

接客業

接客業は、お客様をおもてなししたり、サービスを通してお客様に満足してもらうことが主な仕事です。分かりやすい例として、ホテルのフロントスタッフ、レストランのホールスタッフ、飛行機の客室乗務員などが挙げられます。お客様にとって居心地のよい空間を作り出し、より質の高いサービスを提供する為には、相手の欲求を見極めながら柔軟に接客する能力が不可欠です。そうした一連の流れをスムーズに行い、満足度の高いおもてなしをするためには、強力な対人能力が求められます。

教師

教師は、人との関わり合いが必須となる職業です。教育現場において生徒と直接触れ合いながら指導し生徒を導いていくためには、コミュニケーションを通して、生徒との強い信頼関係を構築する事が重要なポイントとなります。また、教師にとって対人能力が求められる場面は多岐に渡り、生徒・保護者・地域社会との相互対話は教育現場を活性化するためにも重要となります。そうして環境の中で、対人能力は不可欠なスキルとなります。

カスタマーサポート

カスタマーサポートの役割は、企業の顔としてお客様のお問合せに対応することです。様々なお客様の意見に耳を傾け、解決方法を提案したり、時にはクレーム処理に応じることもあります。こうした業務において、より高度な対話力を身に付け、仕事に活かすことはとても大切です。お客様とのコミュニケーションに役立つ実践的なスキルとして対人能力が求められ、顧客の信頼性を得るためにも重要な役割を果たします。

 

04対人能力が高い人の特徴

対人能力の高い人には、共通した特徴があります。ここでは、それらの特徴について詳しく解説します。対人能力が高い人とはどのような人を言うのか、具体的な例とともに紹介します。

共感しながら相手の意見に耳を傾けられる人

まず挙げられる特徴が、傾聴力のある人です。 人間には、他者から認められたいという承認欲求があります。それでも対人能力の高い人は、一方的に自分の話をするのではなく、会話の中で常に「聴く姿勢」を忘れません。 また、絶妙のタイミングで相槌を入れるなどして、相手に共感する姿勢を示すことで、相手の気持ちに寄り添ったコミュニケーションを図ることができ、相手からの信頼も得やすくなります。 このような特徴を持った人は、相手の承認欲求を満たしながらじっくりと会話に耳を傾けることが出来るため、気持ちのよいコミュニケーションを通して、上手に相手の意図や意見を汲み取る力に長けています。

自分の考えを的確に相手に伝えられる人

また、対人能力が高い人は、相手にきちんと自分の意思を汲み取ってもらうための伝達力を持ち合わせています。 良いコミュニケーションは、相手との意思疎通が正確に取れて初めて成立します。そこで、対人能力に優れた人は、自分の考えや必要な情報を的確に説明し、相手にきちんと理解してもらうための術として「伝達力」を備えています。 自分の考えを分かりやすく相手に伝えるためには、分かりやすい言葉選びや、論理的な思考方法を会話の中で意識できる人は対人能力が高いと言えるでしょう。

自然なコミュニケーションに長けた人

対人能力が高い人は、自然なコミュニケーションが取れる総合的な対話力に長けた人が多いです。この総合的な対話力とは、「共感」「傾聴」「伝達」のバランスが取れた状態と言えます。対人能力を発揮し、相手とのコミュニケーションを自然で心地よい状態に持って行くことが出来れば、ストレスの少ない状態で人間関係を円滑に運び、効率的に業務を行う事が出来ます。この能力に長けている人は、対人能力が高いといえるでしょう。

 

05対人能力を身につける方法

対人能力は、社会人のコミュニケーション力を支える重要なスキルです。日ごろの心がけとトレーニングにより、誰でも対人能力をアップさせることが可能です。そこで、対人能力を強化させるための方法として注目すべき4つのポイントをご紹介します。

傾聴力を磨く

傾聴力とは、相手の話を聴くスキルのことです。ただ単に話を聴くのではなく、コミュニケーションを通して、寄り添いながら相手を理解する力が傾聴力です。。傾聴力を習得するためには、話を聴くときの姿勢や表情、相槌の打ち方、共感しながらコミュニケーションを取る方法を学ぶことが大切です。また、相互理解をしっかりと深める為にも、相手が話した後に、その内容を自分の言葉で言い換えてみる事を意識してみると良いでしょう。

言語化コミュニケーションを鍛える

言語化コミュニケーションには、意見や情報を分かりやすく言語化し、相手に伝える力が必要です。言語コミュニケーションを鍛える為には、まず自分の思考や意識を観察し、頭の中で簡単にまとめる作業を日ごろから習慣化させることが必要です。 また、自分の思考を的確にアウトプットするための語彙力も重要です。日常的に読書をしたり、読んだ文章を自分の言葉で説明するといったトレーニング繰り返すことで、言語化コミュニケーションを鍛えることが出来ます。

非言語コミュニケーションを鍛える

先述した通り、言語化コミュニケーションが重視される一方で、対人能力を向上させる為には非言語コミュニケーションにも意識を向ける必要があります。非言語コミュニケーションとはつまり、「顔の表情」「しぐさ」など、言語を介さず無意識のうちに相手に与える印象のことを言います。 自分が相手にどのように映っているのか客観的に分析したり、豊かな表情の作り方を学ぶことでより円滑なコミュニケーションが可能となり、対人能力の向上に繋げることが出来るでしょう。

論理的思考方法を身につける

対人能力を身につけるために必要な論理的思考方法は、物事を筋道を立ててシンプルに考える思考方法で、ロジカルシンキングとも呼ばれています。実際に論理的思考方法を鍛える為には、普段の会話で物事を結論から話すことを意識したり、物事を順序立てて分かりやすい言葉で相手に説明するトレーニングをすることが有効です。このように日常的に論理的思考方法を磨くことで、自分の意見をシンプルで分かりやすく相手に伝える力を身に付けることが可能となり、同時に相手の主張を正確に理解するスキルが身に付けやすくなります。


 

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06まとめ

対人能力は、あらゆる職種において欠かすことの出来ない重要なコミュニケーションスキルです。また、対人能力を習得することにより得られるメリットは幅広く、業務の効率化、生産力のアップ、顧客や組織内における信頼関係の構築など様々なビジネスシーンに役立てることが出来ます。 社外研修などを通して、対人能力を積極的に身に付けて、業務に活用して行くことをおすすめします。

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