公開日:2022/02/01
更新日:2023/02/26

協調学習によって学べるスキルとは?メリットや取得方法などを解説

協調学習によって学べるスキルとは?メリットや取得方法などを解説 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

協調学習とは、グループで学習することにより目標を達成するための取り組みです。本記事では、協調学習の内容や、重要性・メリット・学習手段などについて紹介します。これから協調学習を導入したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

 

01協調学習とはどのような学習法なのか?

仕事上で求められるスキルや知識を身につける方法のひとつとして、協調学習という学習法があります。協調学習は、協働学習とほぼ同じ意味の言葉であり、業務上の研修に取り入れる企業も増えています。いったいどのような学習方法なのでしょうか。

グループ活動を通して意見を交換する

協調学習とは、複数の人物がグループを構成し、それぞれの学習を助け合いながら意見を交換し、目標を達成する学習法です。協力し合って学習するという点が最大の特徴であり、グループのメンバー同士で質問を行ったり話し合いをしたりして、学習を進めていきます。

きっかけは文部科学省の推進

協調学習が推進されるようになったのは、文部科学省の取り組みがきっかけでした。文部科学省では協働学習という表現を用いており、「子供たち同士が教え合い学び合う協働的な学び」と定義しています。 社会人にとってもこの考え方は大変重要であり、議論を行うことで積極的に他人と関わり合いながらメンバーの考え方を取り入れ、自分自身の思考を高め理解を深めていく取り組みです。

グループでの話し合いにより効果的な学習が期待できる

先ほど解説したように、協調学習の大きな特徴は、グループで話し合いをする点です。ひとりで学ぶよりも、幅広い考え方に気づくことができ、話し合いを通じて視野を広めることができます。チームワークを重視しながら新しい視点に着目でき、効果的な学習が行えます。

 

02協調学習はなぜ重要視されるようになったのか?

協調学習が、教育現場のみならず企業にまで広まったのには、協調学習の考え方が仕事に直接役立てられるためです。具体的には、次に挙げる項目で効果が見られると言われています。それぞれの項目について、さらに詳しく見ていきましょう。

人との関わりによって理解を深められるため

人と関わりながら学習する「相互学習」は、協調学習のひとつであり、人に教えることで自分自身も理解を深められるようになります。また、 人からの刺激を受けて自分自身の行動を振り返り、さらなる進歩に役立てることができます。人の考えを取り入れ、誤った認識を修正できる点も、大きなポイントです。

アクティブラーニングが重視されるようになったため

2020年から、新学習指導要領が施行されました。この中で、アクティブラーニングが重視されているのです。アクティブラーニングとは、「主体的・対話的で深い学び」をさしており、学習する人が受け身ではなく進んで学ぶ重要性が示されています。さらに、どのような考え方をするのかという点を重視し、大人になってから活用できる思考能力を身につけることを目的としています。 アクティブラーニングにおいても、お互いの意見を交換しながら授業を進めるため、協調学習と通じる点が多いのです。

チームワークの大切さを再認識するため

協調学習はチームで学習を進めるものであり、チームワークの重要性が学習の効果を高めるカギとなります。チームのメンバーで協力して行うことで、自分の役割が明確となり、意欲的に学習に参加できます。さらに、メンバー同士の交流も深まり、メンバーを思いやる心も育つのです。

討論を通じて理論的思考を鍛えるため

協調学習を行うには、自分の考えを正確に人に伝える力が必要です。このとき、どのように伝えたら良いのかという理論的思考が鍛えられます。人それぞれで考え方は違うため、討論を通じて、お互いの理解を深めようとする行動が大切です。

 

03協調学習を行うことで得られるメリットとは?

協調学習の実施により、さまざまなメリットが得られることが分かっています。仕事だけでなく、仕事以外での人との関わりにも役立てられるため、メリットをふまえた上でスキルを高めていきたいものです。それぞれのメリットについて、さらに詳しく解説します。

コミュニケーション能力を養える

一般的な研修では、講師の話を受け身で聞くため、他の参加者との交流はほとんどありません。これに対して、協調学習はグループでの活動により効果を高めていく学習法であり、他の参加者とのコミュニケーションは必須となります。 自分の意見と他の参加者の意見を取り入れ、問題解決に向けて取り組むことで、コミュニケーション能力を高めることができます。

課題を解決するための思考力を高められる

協調学習の場面では、自分の考えと異なる考え方に触れる機会が多く、課題を解決するための方法がひとつではないことに気づくでしょう。複数の考え方から、課題解決に向けた最善策を見つけるために、質の高い思考力が求められます。 グループで課題に取り組むと、解決のための思考力が高まり、最適な方法を発見できるでしょう。

仕事に対する意識の向上が見込める

協調学習において自分の意見が認められると、さらに上を目指そうという向上心が生まれます。周囲からの刺激を受けることで、その考えはさらに強まり、積極的に学ぼうという意欲につながります。学んだ知識を仕事に活かせると、仕事に対する意識も向上できるのです。

問題解決のためのスキルが向上できる

仕事でスランプに陥ったりトラブルが発生したりした時に、解決策がすぐに見つからないことも多いかと思います。協調学習を行うと、このような場面で粘り強く解決策を見つけるためのスキルが身につけられるうえ、対人スキルも習得できます。

 

04協調学習の手段にはどのようなものがあるのか?

ここまで、協調学習の重要性やメリットなどを紹介してきました。実際に協調学習を行なっていくための手段には、さまざまなものがあげられます。少人数のチームから大人数のグループまで、どのような人数であっても、問題なく学習を行うことができます。これから紹介する手段の中で、企業にとって最適だと思われるものを選び、取り入れてみましょう。

ジグソー法を活用する

ジグソー法とは、先に少し触れたアクティブラーニングの実践方法のひとつです。参加者同士が協力したり教え合ったりしながら、学習を進めていきます。アメリカで提唱され、始まった手法ですが、日本では2010年以降に取り入れられるようになりました。 ジグソー方法の進め方を、簡単に紹介します。最初に参加者をグループ分けし、学習の課題を発表します。各グループの中で役割分担を行ったのち、同じ役割を持つ参加者同士が集まり、自分の考えや学習結果を発表し合います。そしてグループに戻り、 受け持った役割について他の参加者が理解できるように説明し、ジグソーパズルを組み合わせるように課題の答えの全体像を構築していくのです。

グループワークを取り入れる

グループワークとは、数人ずつのグループを形成して討論を行い、成果を残すものです。こちらもジグソー法と同じく、アクティブラーニングのひとつです。 グループワークには主に4つの種類がありますが、ビジネスの場面で取り入れられることが多いグループワークを「ビジネスケース型」といいます。ビジネスに直接関わるテーマを扱うのが特徴で、例として売上を伸ばす方法を考えたり、近い将来流行るサービスを推測したりします。

ディスカッションやディベートを行う

ディスカッションは、グループワークと同じように数人ごとのグループで意見を出し合い、話し合いを行いますが、グループワークと異なるのは結論や成果を求めない点です。またディベートは、特定の議題について肯定・否定の各グループに分かれ、相手を説得するために理論的に討論を行います。 ディスカッションとディベートは混同されるケースが多く、話し合うという点では共通していますが、上記で紹介したように話し合いの内容は明確に異なります。


 

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Schooのオンライン集合学習機能

Schooオンライン集合学習機能

オンライン集合学習機能とは、Schoo for Businessが提供する、複数人でコミュニケーションを取りながらリアルタイムで行う新しいオンライン学習機能です。 集合研修に替わるものとしての利用や、グループ勉強会で利用することができ、1つの動画を1人で観て学ぶだけではなく、同時に複数名での受講や、双方向のコミュ二ケーションを取りながら視聴することができます。

オンライン集合学習には、以下の4つの特徴があります。

  • 1:同時視聴機能
  • 2:チャット機能(返信可)
  • 3:いいね!機能
  • 4:受講生のステータス確認機能

〔1〕同時視聴機能

オーナーが設定した開始時間に合わせて、対象社員で同時に同じ動画を視聴できます。約5,000本の『Schoo』の授業や、各社オリジナル動画から自由に選んで視聴することができ、様々なシーンに合わせて利用することができます。

〔2〕チャット機能(返信可)

チャット機能を使って、リアルタイムに社員同士でコミュニケーションが行えます。その場で疑問を投げかければ、同僚や先輩社員、人事がその場で疑問に答えることもできるため、疑問を素早く解決できます。

〔3〕いいね!機能

社員のさまざまな考え方や見方に対し、「いいね!」を活用することで、オンライン上でも社員同士で学びを深めることができ、モチベーションの向上にも繋がります。

〔4〕受講生のステータス確認機能

参加者名を一覧で確認することができます。集中して受講していないと「黄色いひよこ」が眠り、名前の横に点灯している印が赤く変わります。この機能により、受講者の受講状況を一括で管理することができるため、社員へのフィードバックを適切に行うことができます。

 

オンライン集合学習の詳細を見る

 

06まとめ

協調学習によって、自分自身の知識やスキルを高められるだけでなく、グループの結束力や人間関係も強められるメリットがあります。これらは、円滑に仕事を進めるのに欠かせないポイントばかりです。 今回紹介した内容を参考にしていただき、企業の研修に協調学習を取り入れてみてはいかがでしょうか。

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働き方に関する制度改善を多数行ってこられた株式会社クロスリバー 代表取締役 越川慎司氏をお招きし、「残業削減ではない方法で働き方改革を行い、社員の自発性と意欲を著しく向上させ、離職率を低下させるための自律学習の制度設計」について語っていただいたウェビナーのアーカイブです。同社の調査・分析内容と自律学習の制度設計を深堀ります。

  • 登壇者:越川 慎司様
    株式会社クロスリバー 代表取締役

    ITベンチャーの起業などを経て2005年に米マイクロソフト本社に入社。業務執行役員としてパワポなどの責任者を経て独立。全メンバーが週休3日・リモートワーク・複業の株式会社クロスリバーを2017年に創業し、815社17万人の働き方と成果を調査・分析。各社の人事評価上位5%の行動をまとめた書籍『トップ5%社員の習慣』は国内外で出版されベストセラーに。

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この記事を書いた人
Schoo編集部
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Schooの「世の中から卒業をなくす」というミッションのもと活動。人事担当や人材育成担当の方にとって必要な情報を、わかりやすくご提供することを心がけ記事執筆・編集を行っている。研修ノウハウだけでなく、人的資本経営やDXなど幅広いテーマを取り扱う。
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