公開日:2023/05/16
更新日:2023/05/23

社交性とは?社員のスキルとして育成するメリットや高める方法を解説

社交性とは?社員のスキルとして育成するメリットや高める方法を解説 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

社交性は、仕事において人間関係を構築するために不可欠な能力であると考えられています。当記事では、社交性の概要やビジネスにおける社交性の高い人の特徴、社交性を効果的に高める方法について解説しています。人事・育成担当者の方は、ぜひ参考にしてください。

 

01 社交性とは

社交性とは、人との付き合いを好み、上手に続けられる性質のことを指します。社交は、人と人との交際を指す言葉で、性は性質を意味します。一般的には、「彼女は非常に社交性に長けている」「彼は持ち前の社交性で、初対面の人たちともすぐに打ち解けた」などのように使われます。

ビジネスにおける社交性の高い人の特徴

ビジネスにおける社交性の高い人の特徴には、「明るい」「ポジティブ」「人怖じしない」「連絡がマメ」などが挙げられます。社交性のある人は、持ち前の明るさやマメな性格から多くの人に肯定される傾向にあります。自分の評価に直結することも多いため、ビジネスパーソンであれば誰でも鍛えておきたいスキルです。

 

02社交性を構成するスキルとマインド

社交性は、主に以下の5つのスキルとマインドで構成されています。

  • 1:相手の意見を引き出す傾聴力
  • 2:他人の思想や感情も受け入れるオープンマインド
  • 3:やりとりを円滑にするコミュニケーション能力
  • 4.自分の意見を適切に伝えるスキル
  • 5.チームや個人間を取り持つ調整力

以下では、それぞれの要素を詳しく解説します。

1.相手の意見を引き出す傾聴力

「傾聴力」とは、相手の話に真剣に耳を傾け、熱心に聞くスキルのことを言います。ただ話を真剣に聴くだけでなく、視線・表情・質問や相槌を交えてより深く相手の言いたいことを引き出す力を意味します。傾聴力の高い人は、周りの人に対して常に敬意や注意を払っているため、好意的に評価されます。傾聴力を高めるには、相手の話に集中し、相手が話し終わるまで話を遮らないようにすることが重要です。

2.他人の思想や感情も受け入れるオープンマインド

「オープンマインド」とは、オープンな自分でいるとともに、周りの人の意見にも耳を傾けて、素直に聞き入れるマインドのことです。ビジネスでは周りの人と常に利害や意見が一致するとは限りません。そのため、たとえ異なる意見の相手でも尊重して、相手の意見や立場を理解する力は、相手とより良い関係を構築するために欠かせないスキルであると考えられています。

3.仕草などの非言語コミュニケーション能力.

社交性においては言語だけではなく目の動きや表情、身振り手振り、声のトーンといった非言語コミュニケーション能力も求められます。なぜなら、相手の感情や言葉の裏に隠された思いなどを汲み取るうえでは、こうした非言語の領域が重要になるからです。また、社交性の高い人は相手とコミュニケーションをとる時の表情や姿勢などに配慮し、よりよい関係構築に活かします。

4.自分の意見を適切に伝えるスキル

社交性に富んでいる人は、「伝える力」も有しています。伝える力とは、相手に分かりやすく、自分の主張を伝える能力のことです。どれだけ良い提案を考えていたとしても、それが相手に伝わらない場合には、何の意味もありません。反対に、自分の考えを正確に伝えることができれば、意見や提案や採用される可能性が高まります。さらに、意図しない形で相手に伝わってしまうリスクを避けることもできます。

5.チームや個人間を取り持つ調整力

「調整力」とは、立場や主張が異なる人の集まりにおいて、メンバーの意思疎通を取り持ち、全員が納得のうえ同じ目的に向かえるようアシストする力です。調整力のある人は、多くの関係者を巻き込んで、物事を良い方向へ進めていくことができます。ビジネスにおける社交性の高い人は、調整力によって社内外の利害を調整することで、良好な人間関係を維持できるのです。

 

03社員の社交性を高めるメリット

社員の社交性を高めることで、企業はどのようなメリットを享受できるのでしょうか。以下では、社員の社交性を高めるメリットを5つ紹介します。

  • 1.職場全体のコミュニケーションが活発になる
  • 2.会議で出された意見がブラッシュアップされる
  • 3.職場やクライアント間での信頼関係の構築
  • 4.顧客やユーザー理解を促進できる
  • 5.組織の活性化につながる

1.職場全体のコミュニケーションが活発になる

従業員の社交性が養われると、社内のコミュニケーションが活発化します。さらに、円滑にコミュニケーションが取れることで、業務の連携や分担がスムーズになり、効率的に仕事を進められます。 また、日頃からチームのメンバーの状況を鑑みながら、過ごせるようになるため、お互いのタスクを把握しやすくなり、作業効率も向上します。何かトラブルが発生したときにも、早期に気づき対処できるようになるでしょう。

2.会議で出された意見がブラッシュアップされる

従業員の社交性が育成されると、会議で出された意見が複数人によってブラッシュアップされるようになります。人の意見を聞かずに、自分の主張ばかりを押し通すような人材ばかりの職場では、より良い意見はすぐには出てこないものです。しかし、従業員の社交性を鍛えることで、伝える力や聴く力が身に付き、結果的に企業にとって良質な意見や提案が作られるようになるのです。

3.職場やクライアント間での信頼関係の構築

社交性が高い人は、相手の立場や状況を理解しているからこそ、細やかな気配りができます。人とのつながりや信頼関係を構築することにも長けているため、トラブルが起こった際も丸く収めることができます。実際に、社交性が高い従業員が取引先とのトラブルに対応することで、取引先が納得してくれて温和に解決できるケースは珍しくありません。

4.顧客やユーザー理解を促進できる

従業員の社交性が養われることにより、職場での人間関係が良好になると、従業員同士で協力し合って業務を進めることが増えます。結果的に、チーム全体の業務効率が向上し、生産性のアップが期待できます。また、社交性を高めることで、顧客やユーザーに有益な施策や企画の立案ができるようになるため、仕事の精度を高めることもできます。

5.組織の活性化につながる

新しいアイディアの創出には、組織内におけるコミュニケーションの活性化が必要不可欠です。社交性を発揮してメンバーと情報交換を行うことで、チームメンバーの業務スピードやスキルを把握できるようになり、個々のスキルに合わせた業務分担も組みやすくなります。その結果、チームの生産性が上がるため、社交性は組織の活性化において重要だと言えます。

 

04社交性を効果的に高める方法

従業員の社交性を効果的に高めるためには、以下の4つのステップを踏むことが欠かせません。

  • 1.異なる部署間でのシャッフルランチや交流会の実施
  • 2.会社のクレドや行動指針として浸透させる
  • 3.会議で発言に関するグランドルールを設ける
  • 4.コミュニケーション研修を実施する

1.異なる部署間でのシャッフルランチや交流会の実施

まず挙げられるのが、異なる部署間でのシャッフルランチや交流会の実施することです。シャッフルランチでは、日常では接点の持てない人と気軽に会話を交わせるため、知る機会のなかった業務への理解が深まります。また、部署や役職に関わらずさまざまな立場の人とコミュニケーションを取ることで、聴く力や話す力を効率的に養えます。

2.会社のクレドや行動指針として浸透させる

クレドとは、ラテン語で「信条」や「行動方針」などを意味する言葉です。企業活動において、従業員の成長を促進することは重要なことですが、企業活動や行動指針の基準がきちんと従業員に浸透されていなければ、足並みが揃わなくなってしまいます。一方、クレドを作成することで、目指すべき未来像が明確になるため、従業員はそれに基づいて自主的に行動できるようになります。

3.会議で発言に関するグランドルールを設ける

「グランドルール」とは、会議を有意義な場にするために、あらかじめ定めておくルールのことです。会議をスムーズに行うと同時に、場を活性化するためのルールなどを設けます。 例えば「発言者が話を終えるまで、他の人は話を遮らない」「会議中は、パソコンやスマホを触らない」「ポジティブな言葉を使う」などのグランドルールを制定することで、会議を意義のある意見交換ができる場にするとともに、参加者のコミュニケーション品質を向上させることができます。

4.コミュニケーション研修を実施する

社交性を高める方法としておすすめなのが、コミュニケーション研修を実施することです。研修では、コミュニケーション能力を養うために必要なノウハウを体系的に学ぶことができます。そのため、社交力が短期間で身につきやすいといったメリットがあります。 社内でコミュニケーション研修を実施するノウハウを持ち合わせていない場合は、外部の研修機関へ依頼するのもひとつの手です。外部の研修機関では、コミュニケーション向上に特化したプログラムが多数展開されていて、コミュニケーション能力や社交性の習得を効果的に進められます。


 

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05まとめ

今回は、社交性の概要やビジネスにおける社交性の高い人の特徴、社交性を効果的に高める方法についてお伝えしました。社交性を高めると、人間関係を良好に築きやすくなり、職場のコミュニケーションが活発化します。また、他人の立場になって物事を考えられるため、職場やクライアント間での信頼関係の構築にも大きく寄与します。このように、社交性を高めることで得られるメリットは計り知れません。本記事を参考にぜひ、従業員の社交性を高める取り組みを実施してみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人
Schoo編集部
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Schooの「世の中から卒業をなくす」というミッションのもと活動。人事担当や人材育成担当の方にとって必要な情報を、わかりやすくご提供することを心がけ記事執筆・編集を行っている。研修ノウハウだけでなく、人的資本経営やDXなど幅広いテーマを取り扱う。
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