公開日:2020/09/25
更新日:2023/10/22

動画研修のメリットと導入方法やポイントを解説

動画研修のメリットと導入方法やポイントを解説 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

多くの企業がテレワークの導入を進めている中、人材育成においても動画を使った研修が取り入れられ始めています。 また、多くの人がPCやスマートフォンで動画を見ることに慣れてきており、動画での研修に対するニーズも高まっています。 そこでこの記事では、動画研修のメリットや導入方法について解説します。

 

01動画研修のメリット

一般的な集合研修と比較すると、どのようなメリットがあるのか。まずはここで詳しく解説します。

研修にかかるコストを削減できる

動画研修を導入することでメリットとしては、なんと言っても研修の実施コストが削減できることです。対面での集合研修では会場を予約したり、講師の招待など、何かとコストが発生しますが、動画研修ではこれらのコストの節約が可能です。また、金銭的なコストだけではなく、研修対象者の日程調整など、人的なコストも削減することができます。

都合の良いタイミングで受講できる

その他のメリットには、自分の業務を中断する必要がないという点です。複数の支店を持つ企業の場合、集合研修に参加するために自分の業務を一旦中断することになります。午前中など、短時間で終わる研修であればそこまで大きな影響はないかもしれませんが、1日中または数日間に渡って研修を行うとなると、その分通常業務に支障が発生する可能性が高まります。 動画研修であれば、各社員の支店でいつでも研修を受講できるため、研修による業務への影響を軽減することが可能です。

学習効果が向上する

研修が動画になっていることで、いつでも内容を見返すことが可能です。そのため、複数にも活用することができ、受講者の理解度を深めることができます。一般的な集合研修は一回きりのため、学習→実践→復習の流れを作りづらいです。 動画研修であれば、何度でも学習が可能なため、研修の内容をより効率的に定着させることができます。

 

02動画研修のデメリット

動画研修のメリットをお伝えしましたが、一方でデメリットも存在しますのでここで解説します。

教材制作の手間がかかる

動画研修のデメリットは、教材制作の手間がかかることです。従来の集合研修などでの資料は、WordやPowerPointで作成することが一般的でした。しかし、動画研修においては、動画編集ソフトを使って、受講者にわかりやすい動画を作成する必要があり、ソフトに慣れている人材がいない場合は作成に時間がかかることが考えられます。また、動画が完成しても情報のアップデートによる動画の編集といった手間がかかることもあり、作成だけでなく運用方法も同時に検討してから導入する必要があります。

講師と受講者でコミュニケーションが取れない

もう一つの動画研修のデメリットは、質疑応答ができないという点です。事前に録画された動画を視聴することになるため、リアルタイムで講師とのコミュニケーションを取れず、理解が足りていないまま進んでしまいがちです。また、受講者同士のコミュニケーションも取ることができないため、学んだ内容を共有する機会が減ってしまったり、社内コミュニケーションが不活発になってしまいがちです。

研修の緊張感が薄まる

動画研修の3つめのデメリットは、対面研修とは異なり、自宅などで視聴することが多くなることや、誰にも視聴態度を見られていないことから、研修に対する緊張感が薄れてしまいがちです。リアルタイムで同じ動画を視聴する場合ならともかく、各自で都合の良いタイミングで視聴するとなると、集中力が散漫になり、インプットがうまくいかない可能性もあります。そのため、研修完了後に理解度テストを行うなど、集中を持続させる取り組みが必要になります。

 

03動画研修がおすすめなケース

動画研修のメリット、デメリットを解説しましたが、目的によって効果的かそうでないかも変わってきます。ここでは、動画研修がおすすめなケースについて解説します。

業務マニュアルとしての活用

業務の作業手順、クレーム対応などの業務に関するマニュアルは動画研修で取扱いやすい題材と言えます。業務マニュアルは内容が変わりづらいものが多いです。また、動画研修であれば、一度の解説で覚えられないことでも繰り返し視聴することで内容の定着が図れます。

集合研修の事前学習に活用する

動画研修で事前に知識をインプットし、集合研修でロールプレイングなどの実技的な内容を実施するという活用方法もおすすめのケースです。座学と実技の両方を同じ研修で実施するとなると、長時間になりがちですが、動画研修を活用することで時間の短縮化が図れます。 また、前述した通り、動画研修では緊張感が薄れがちになりますが、アウトプットの場が設けられていれば高い集中力で動画を視聴してもらえるようになります。

 

04動画研修の教材作成方法

動画研修を導入するには当然ながら、教材となる研修動画が必要になるわけですが、どのように調達するのか、その費用感はどのようなものなのか気になる方も少なくないと思います。ここでは、研修動画の制作方法について解説します。

自前で動画を作成する

撮影機材を自分たちで用意して動画を作成します。用意する機材は、ビデオカメラや三脚などです。動画の内容は集合研修の風景をそのまま撮影したり、講義型の研修を撮影して編集して提供します。 自前で動画を作成するのは自分たちの自由に作成できる一方で、動画編集のノウハウがないとリズムが悪く見づらい動画になってしまう可能性もあるため、難易度の高い方法であるとも言えます。

動画制作会社に依頼する

研修動画の作成を動画制作会社に依頼するのも方法の一つです。プロが作る動画ですので、編集のクオリティも高く、音声も聞き取りやすいため、受講者が見やすい動画を作成してもらえます。 動画制作の料金は1つの研修に対して数万円~数十万円とプランによって差があるため、より具体的な費用を知りたい場合は各会社に見積りを出してもらうとよいでしょう。

研修用動画のパッケージを利用する

企業研修向けに作成した動画を商品として提供している会社を利用するのも一つの方法です。PCスキルやビジネスマナーといった普遍的なスキルは用意されていることが多く、動画の制作にかける時間やコストの節約になるだけでなく、コンテンツのクオリティも高いものとなっています。また、費用面は初期費用と月額の利用料を含めて数千円~数万円で利用できるものもあり、動画研修の中では最も安価に利用できると言えます。 ただし、多くの企業向けにパッケージとして提供しているため、内容によっては個々の企業に合ったものではないこともあるため、全ての研修を網羅できない可能性もあることには注意が必要です。

 

05動画研修の導入するときのポイント

動画研修は企業と受講者の双方にメリットがあり、テレワークが浸透し始めている社会ではぜひ導入しておきたいものです。しかし、動画を作成またはパッケージを利用するだけでは効果の高い研修とは言えません。動画研修の導入には押さえておきたいポイントがいくつかあります。

各受講者の学習状況を把握できるようにしておく

動画研修はいつでもどこでも学習ができる半面、学習の進捗は各受講者に依存することになります。最も理想的なのは対象の研修と受講期限を提示し、指定した期限内で受講者に学習してもらうことです。そのためには各受講者の学習状況を把握できる環境整備も必要となってきます。 そこでおすすめなのが、LMS(Learning Management System)という、オンラインで動画研修に必要な学習教材を配信したり、学習進捗などを一元管理できるシステムです。 このシステムも自前で作成することは可能ですが、LMS自体を製品として提供している会社も多くあるため、利用を検討してみるのもよいでしょう。

▼LMSに関して詳しく知りたい方はこちら▼
【関連記事】LMSとは?メリットやデメリット、導入事例をご紹介

研修内容には面白いものも取り入れ受講者の視聴意欲を高める

講義型の研修はどうしても受講者側からすれば退屈なものになりがちです。そのため、動画研修全てとはいかなくとも、コンテンツとして面白さがあるものを取り入れておくと、視聴しようという気になるだけでなく、内容を理解しようと努力するようにもなります。 面白い内容例としては、動画の中に一部アニメーションを追加したり、クイズなどを取り入れることで聞くことに終始しないように工夫することもよいでしょう。

 

06動画研修ならSchoo for Bussiness

Schoo for Businessでは、企業向けの研修動画としてさまざまなニーズに応えられる授業を提供しています。 PCスキルやビジネスマナー、マネジメントといった基礎的なビジネススキルだけでなく、エンジニアやデザイナーのような特定の職種向けのコンテンツもご用意しています。 また、受け身の学習にならないようなコンテンツとなっているのも、Schooのサービスの特徴です。 ここでは、実際にSchooで提供している動画の一部をご紹介します。


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受講形式 オンライン
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これだけは押さえたい社会人マナー

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初回の授業では、コミュニケーションを取る上での心構えとマナーから学んでいきましょう。 当たり前に行っている挨拶や敬語ですが、きちんと基礎を押さえられているでしょうか。 実践パートではみなさんも是非動画を見ながら一緒にお試しください。

  • コミュニケーションアドバイザー/大学講師

    大学講師、コミュニケーションアドバイザー。大手出版社で営業、編集経験を経て、2000年から大学で敬語、面接、マナー、コミュニケーション、就職講座の講師を担当。国際基督教大学、日本大学芸術学部、明治学院大学、東洋大学、上智大学、東北医科薬科大学など、全国の大学生に楽しくて分かりやすい熱血講義を展開中。 また、社会人研修やコミュニケーション講師として【オーダーメイドの伝え方】をアドバイス。 実務教育学会所属。イノベーションコンテストでビジネス企画賞を受賞。著書に10万部突破ベストセラー『さすがと言われる話し方・聞き方のビジネスマナー』、『敬語すらすらBOOK』など90冊。 近著に『大学生からはじめる社会人基礎トレーニング』、『きちんと伝える全技術』がある。またTBSテレビ『クイズ日本語王』『マツコの知らない世界』『王様のブランチ』、フジテレビ『ノンストップ』、テレビ朝日『SMAPがんばります』など多くのテレビ番組にも出演。
時間 50分(50分×1コマ)
学べること ・「形より心」で伝える挨拶の方法
・顔、心、体の3Kトークで行う自己紹介
・服装や礼儀などのビジネスマナーとは
・話すときのポイント
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・敬語の種類、使い方、事例
・好感度が上がるクッション言葉
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ロジカルに考える -抜け漏れのない分解と深堀り-

ロジカルに考える -抜け漏れのない分解と深堀り-
 

ビジネスパーソンであれば誰もが聞いたことのあるロジカルシンキング。 上司に習ったり、研修や書籍で触れたことがある一方、実務で使いこなせているかどうか、自信のない方も多いのではないでしょうか。そこで、今さら聞けないロジカルシンキングの入門講義を開講します。

  • ビジネス本著者

    1976年大阪府生まれ。灘高校、東京大学経済学部を卒業後、日系メーカーで17年間勤務。経理、営業、マーケティング、経営企画と多様な部門を経験し、半年間のイギリス留学後に外資系企業に転職。在職中より書籍の執筆を開始。2021年に退職し、44歳でFIRE達成。著作に『40歳でGAFAの部長に転職した僕が20代で学んだ思考法』、『4時間のエクセル仕事は20秒で終わる』、『強みを引き出す4分割ノート術』がある。
時間 60分(60分×1コマ)
学べること 1.ロジカルシンキングとは
2.基本の3ステップ
・要素を洗い出す
・考える軸を設定する
・論理的に深掘りする
3.ロジカルシンキングで活用するフレームワーク
・羅列型・放射形
・視野・視座・視点
・グルーピング
・MECE・5W1H
・ロジックツリー
・マトリックス
 

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課題設定力の磨き方~ロジカルに課題の精度を上げる方法~

課題設定力の磨き方~ロジカルに課題の精度を上げる方法~
 

「問題解決力を身近な例を用いたワークショップを通して学ぶ授業です。」 問題解決とは企業業績を高める方法です。そのためには本質的問題を発見することが必要で「これはなんや」「どういうことや」と考えることが大事です。ビジネスの身近な例を元に一緒に問題解決を行いましょう。

  • 株式会社アンド・クリエイト 代表取締役社長

    大手アパレル企業を経て、1998年にプライスウォーターハウスコンサルタント(現IBM)入社。企業変革戦略コンサルティングチームのリーダーとして、多くの変革プロジェクトをリード。「人が変わらなければ変革は成功しない」との思いから、専門を人材育成分野に移し、人材開発のプロジェクトをリード。 2005年に当時の社長から命を受け、コンサルティング&SI事業の人材開発部門リーダーとして育成プログラムを設計導入。ベストプラクティスとして多くのメディアに取り上げられた。2013年に独立し執筆・講演活動を開始。講師として、大前研一ビジネス・ブレークスルー、日本能率協会、日経BPセミナー、大手銀行系研修会社などに多数のプログラムを提供し、高い集客と満足度を得ている。 著書は「一流の学び方」など現在18冊を出版。東洋経済オンライン、プレジデントオンラインなど連載多数。
時間 60分(60分×1コマ)
学べること ・課題と問題の違いとは
・視野・視座・視点
・視点の偏りとは
・空・雨・傘の仮説思考とは
・ロジックツリーの手順
 

課題設定力の磨き方~ロジカルに課題の精度を上げる方法~を無料視聴する


 

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■資料内容抜粋
・大人たちが学び続ける「Schoo for Business」とは?
・研修への活用方法
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07まとめ

動画研修はこれまでの集合研修と比較してメリットが多い新しい研修形態です。 導入のために動画の作成またパッケージの利用によって、一時的に時間やコストが発生してしまうものの、動画は再利用できるという点を十分に活かすことで長期的に見て利益を享受できます。 いきなり全ての研修に動画研修を導入することは難しいかもしれませんが、一部だけでも試験的に導入することで集合研修とどちらが良いのかを判断してみてください。

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この記事を書いた人
Schoo編集部
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Schooの「世の中から卒業をなくす」というミッションのもと活動。人事担当や人材育成担当の方にとって必要な情報を、わかりやすくご提供することを心がけ記事執筆・編集を行っている。研修ノウハウだけでなく、人的資本経営やDXなど幅広いテーマを取り扱う。
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