更新日:2024/12/03

動画研修のメリット・デメリットとは|サービス選定のポイントを解説

動画研修のメリット・デメリットとは|サービス選定のポイントを解説 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

多くの企業がテレワークの導入を進めている中、人材育成においても動画を使った研修が取り入れられ始めています。 また、多くの人がPCやスマートフォンで動画を見ることに慣れてきており、動画での研修に対するニーズも高まっています。 そこでこの記事では、動画研修のメリットや導入方法について解説します。

 

01動画研修のメリット

動画研修は、研修する側にはコスト削減や効率的な研修提供、研修を受ける側には柔軟な学習環境や心理的負担の軽減といった多くのメリットが存在します。ここでは、一般的な集合研修と比較すると、どのようなメリットがあるのかについて、詳しく解説します。

研修する側のメリット

動画研修における研修する側のメリットとして、コスト削減、学習効果の向上、研修内容の均一化などが挙げられます。そのため、動画研修は研修する側の効率と効果を大幅に向上させる手段として非常に有効です。ここではそれぞれについて具体的に解説していきます。

研修にかかるコストを削減できる

動画研修を導入することでメリットとしては、なんと言っても研修の実施コストが削減できることです。対面での集合研修では会場を予約したり、講師の招待など、何かとコストが発生しますが、動画研修ではこれらのコストの節約が可能です。また、金銭的なコストだけではなく、研修対象者の日程調整など、人的なコストも削減することができます。

学習効果が向上する

研修が動画になっていることで、いつでも内容を見返すことが可能です。そのため、複数にも活用することができ、受講者の理解度を深めることができます。一般的な集合研修は一回きりのため、学習→実践→復習の流れを作りづらいです。 動画研修であれば、何度でも学習が可能なため、研修の内容をより効率的に定着させることができます。

研修の均一化を図ることができる

動画を使用することで、全受講者に対して同一の内容を提供できます。これにより、研修の質の均一化を図ることができるでしょう。また、動画研修の場合、講師のパフォーマンスに依存せず、常に高品質な研修を提供できます。講師のスキルや体調に左右されることがありません。加えて、新しい情報や変更点が発生した場合、動画の一部を更新するだけで最新の情報を提供できるでしょう。

研修を受ける側のメリット

研修を受ける側にとって、動画研修は、受講者が自分の都合に合わせて学習でき、自分のペースで進められる点、そして心理的な負担が少ない点から、多くの人にとって受けやすい形式となっています。ここではそれぞれについて具体的に解説していきます。

都合の良いタイミングで受講できる

研修を受ける側のメリットとして、自分の業務を中断する必要がないという点です。複数の支店を持つ企業の場合、集合研修に参加するために自分の業務を一旦中断することになります。午前中など、短時間で終わる研修であればそこまで大きな影響はないかもしれませんが、1日中または数日間に渡って研修を行うとなると、その分通常業務に支障が発生する可能性が高まります。 動画研修であれば、各社員の支店でいつでも研修を受講できるため、研修による業務への影響を軽減することが可能です。

自分のペースで受講できる

動画研修の場合、受講者は自分の理解度に応じて進めることができ、分からない部分は繰り返し視聴して理解を深めることができます。他の受講者の進行に合わせる必要がないため、焦ることなく自分のペースで学習を進めることができます。

心理的ハードルが低い

動画研修は、直接講師や他の受講者と対面しないため、質問しづらいと感じる人も気軽に質問ができる環境を整えることができます。そのため、チャット機能やフォーラムを通じて質問できることが多いでしょう。また、大勢の前で発言する必要がないため、内気な人や人前で話すのが苦手な人でもリラックスして学習に取り組むことができます。加えて、自宅やオフィスなど、自分の落ち着ける環境で研修を受けられるため、心理的な負担を軽減することが可能です。

 

02動画研修のデメリット

動画研修は、多くのメリットがある一方で次のようなデメリットも存在します。

  • ・教材制作の手間がかかる
  • ・講師と受講者でコミュニケーションが取れない
  • ・研修の緊張感が薄まる
  • ・通信環境などの整備が求められる

これらの課題を克服するために、例えばオンラインディスカッションやチャット機能を併用する、定期的な運用方法のアップデートなどの工夫が求められます。ここでは具体的なデメリットについて解説していきます。

教材制作の手間がかかる

動画研修のデメリットは、教材制作の手間がかかることです。従来の集合研修などでの資料は、WordやPowerPointで作成することが一般的でした。しかし、動画研修においては、動画編集ソフトを使って、受講者にわかりやすい動画を作成する必要があり、ソフトに慣れている人材がいない場合は作成に時間がかかることが考えられます。また、動画が完成しても情報のアップデートによる動画の編集といった手間がかかることもあり、作成だけでなく運用方法も同時に検討してから導入する必要があります。

講師と受講者でコミュニケーションが取れない

もう一つの動画研修のデメリットは、質疑応答ができないという点です。事前に録画された動画を視聴することになるため、リアルタイムで講師とのコミュニケーションを取れず、理解が足りていないまま進んでしまいがちです。また、受講者同士のコミュニケーションも取ることができないため、学んだ内容を共有する機会が減ってしまったり、社内コミュニケーションが不活発になってしまいがちです。チャット機能を活用して、双方向のコミュニケーションを取れるようにする必要があるでしょう。

研修の緊張感が薄まる

動画研修の3つ目のデメリットは、対面研修とは異なり、自宅などで視聴することが多くなることや、誰にも視聴態度を見られていないことから、研修に対する緊張感が薄れてしまいがちです。リアルタイムで同じ動画を視聴する場合ならともかく、各自で都合の良いタイミングで視聴するとなると、集中力が散漫になり、インプットがうまくいかない可能性もあります。そのため、研修完了後に理解度テストを行うなど、集中を持続させる取り組みが必要になります。

通信環境などの整備が求められる

動画研修を受けるには、高速で安定したインターネット接続が必要です。これが整っていないと、動画が途切れたり、読み込みに時間がかかったりして学習の妨げになります。そのため、受講者が適切なデバイス(パソコン、タブレット、スマートフォンなど)を持っている必要があります。また、これらのデバイスの動作環境やソフトウェアのアップデートも重要です。加えて、受講者が技術的な問題に直面した場合、迅速にサポートを提供するためのITサポートスタッフの配置やトラブルシューティングガイドの提供などが必要です。

 

03動画研修の導入を推奨する企業

以下の4つの需要に当てはまる企業は動画研修の導入が適していると言えます。

  • 1:研修コストを削減したい
  • 2:テレワークに対応した研修を実施したい
  • 3:知識のインプットを効率よく行いたい
  • 4:業務時間をできる限り減らしたくない

動画研修では、隙間時間での活用ができ効率よく学習することができます。また低コストで実施可能です。テレワークなど現代の働き方にも対応しているため、これらのニーズに当てはまる企業にとっては動画研修が有効であるといえます。

1: 研修コストを削減したい

動画研修は、一度作成すれば繰り返し利用可能で、会場費や講師料、交通費などのコストを削減できます。特に、多拠点展開している企業や社員数が多い企業に適しており、教材をオンラインで提供することで、印刷や配布にかかる経費も抑えられます。また、受講者が自分のペースで学べるため、一人ひとりに合わせた柔軟な学習環境を提供できます。これにより、コスト削減と効率的な教育が両立可能です。

2: テレワークに対応した研修を実施したい

テレワークの普及により、物理的な場所に縛られない研修の需要が高まっています。動画研修は、オンライン環境で視聴できるため、自宅やリモートワーク中の従業員に適した形式です。さらに、インターネット接続さえあればどこでもアクセス可能で、時間に縛られずに学習が可能です。これにより、テレワーク環境下での人材育成の課題を解決し、柔軟な働き方をサポートします。

3: 知識のインプットを効率よく行いたい

動画研修は、短時間で内容を伝えるのに適しており、視覚や聴覚を活用することで情報の理解や記憶の定着を高めます。例えば、専門用語や実務に必要な知識をアニメーションや図解で説明することで、受講者の集中力を維持しやすくなります。さらに、倍速再生や巻き戻し機能を使って、受講者が自分のペースで効率的に学習できる点もメリットです。

4: 業務時間をできる限り減らしたくない

動画研修は、オンデマンド形式で提供することで、従業員が業務の合間や空き時間を活用して受講可能です。これにより、業務への影響を最小限に抑えつつ、必要なスキルや知識を習得できます。また、全員が一斉に参加する必要がないため、業務のスケジュール調整が容易で、生産性を損なわない柔軟な学習環境を提供できます。

 

04動画研修サービスの選び方

ここまで動画研修のメリットや動画研修に適した企業について紹介しました。ここでは動画研修サービスの選び方について紹介します。選び方のポイントは以下の4つです。

  • 1:研修管理機能がついている
  • 2:研修動画の質と量が問題ない
  • 3:導入実績や企業事例が豊富
  • 4:研修以外の用途でも使用できる

動画の質や量はもちろんのことですが、受講状況やレポート機能などの管理機能の充実性もサービスを検討する際に重要なポイントです。また、導入実績なども考慮に入れてサービスを選べるといいでしょう。

研修管理機能がついている

動画研修サービスを選ぶ際には、受講者の進捗を一元管理できる機能が重要です。受講状況(受講済み、未受講)や課題提出状況、テスト結果などをリアルタイムで把握できる機能があると、受講者の理解度や参加率を正確に確認できます。また、レポート生成機能やアラート機能があれば、管理者が手間をかけずにフォローアップが可能で、研修効果を最大化しやすくなります。

研修動画の質と量が問題ない

研修の目的に応じた高品質な動画コンテンツを提供するサービスを選ぶことが重要です。内容が分かりやすく構成され、実務に即した例や最新の知識が盛り込まれているかを確認しましょう。また、幅広いテーマを網羅しているサービスを選ぶと多様な業種・職種に対応可能です。加えて、動画の分量が適切であることも重要で、過不足なく効率的に学べる構成が求められます。

導入実績や企業事例が豊富

実績のあるサービスは信頼性が高く、導入後のサポートも期待できます。特に、同業他社や規模が近い企業の導入事例が多いサービスは、自社に適した機能や運用方法を見つけやすい点が魅力です。成功事例を参考にすることで、運用のイメージが湧きやすく、導入後の定着をスムーズに進められます。

研修以外の用途でも使用できる

動画研修サービスが研修以外にも使える汎用性があれば、投資対効果が高まります。たとえば、社内コミュニケーションや情報共有、製品説明動画の作成などに活用できるプラットフォームは、長期的に利用価値が高いです。このような柔軟性のあるサービスを選ぶと、組織全体でのデジタル活用が進みやすくなります。


 

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■資料内容抜粋
・大人たちが学び続ける「Schoo for Business」とは?
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・自己啓発への活用方法 など


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06動画研修ならSchoo for Bussiness

Schoo for Business

Schoo for Businessでは、約9,000本の授業をご用意しており、様々な種類の研修に対応しています。階層別研修やDX研修なども実施でき、さらにアセスメント機能も標準で備わっています。また、自律学習の支援ツールとしても活用いただいており、「主体的に学び、成長する人材」の育成を目的にして、ご導入いただくことが多いです。

受講形式 オンライン
(アーカイブ型)
アーカイブ本数 9,000本
※2023年3月時点
研修管理機能 あり
※詳細はお問い合わせください
費用 1ID/1,650円
※ID数によりボリュームディスカウントあり
契約形態 年間契約のみ
※ご契約は20IDからとなっております

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研修に関するSchooの講座例

Schooでは9,000本以上の動画をすべて自社で作成します。この章では、人材育成・研修に関するSchooの講座を紹介します。研修担当者の方であれば、10日間限定でSchooの全授業をお試し視聴できるデモアカウントを発行可能ですので、気になるものがあれば、お気軽にお問い合わせください。

社員研修のあるべき姿

この授業では、社員研修の必要性や役割についてインストラクショナルデザイン(ID)を軸に学びます。研修担当者として「何のために社員研修を行うのか」「研修の役割と担当者としての立ち位置」など、研修の根本的な考え方をまず問い直すために、インストラクショナルデザイン(ID)をもとにした研修のあるべき姿について学んでいきましょう。

 
  • 熊本大学教授システム学研究センター 教授

    1959年生まれ。Ph.D.(フロリダ州立大学教授システム学専攻)。ibstpi®フェロー・元理事(2007-2015)、日本教育工学会監事・第8代会長(2017-2021)、教育システム情報学会顧問、日本教育メディア学会理事・第7期会長(2012-2015)、日本医療教授システム学会副代表理事、日本イーラーニングコンソシアム名誉会員など。主著に「学習設計マニュアル(共編著)」、「研修設計マニュアル」、「教材設計マニュアル」、「教育工学を始めよう(共訳・解説)」、「インストラクショナルデザインの原理(共監訳)」、「学習意欲をデザインする(監訳)」、「インストラクショナルデザインとテクノロジ(共監訳)」などがある。

ビジネスパーソンの『学習設計マニュアル』

この授業では、学校教育の勉強とは異なるおとなの「学び方」について学びます。社会に出てからの「学び」は、学校教育での「勉強」とは言葉は似ていますが、まったく異なる行動です。そこで、「学び方」を学ぶことによって、今の自分に適した学習を設計できるように、インストラクショナルデザイン(ID)の研究者である熊本大学・鈴木克明教授からおとなの「学び方」について学んでいきましょう。

 
  • 熊本大学教授システム学研究センター 教授

    1959年生まれ。Ph.D.(フロリダ州立大学教授システム学専攻)。ibstpi®フェロー・元理事(2007-2015)、日本教育工学会監事・第8代会長(2017-2021)、教育システム情報学会顧問、日本教育メディア学会理事・第7期会長(2012-2015)、日本医療教授システム学会副代表理事、日本イーラーニングコンソシアム名誉会員など。主著に「学習設計マニュアル(共編著)」、「研修設計マニュアル」、「教材設計マニュアル」、「教育工学を始めよう(共訳・解説)」、「インストラクショナルデザインの原理(共監訳)」、「学習意欲をデザインする(監訳)」、「インストラクショナルデザインとテクノロジ(共監訳)」などがある。

研修の組み立て方 ‐ 設計・実施・評価

この授業では、研修の設計から実施、評価までの一連の組み立て方について学びます。研修担当者のために研修の設計・実施・評価がデザインできるように、インストラクショナルデザイン(ID)をベースにヒューマンパフォーマンスインプルーブメント(HPI)、プロジェクトマネジメント(PM)の考え方を掛け合わせたビジネスインストラクショナルデザイン(BID)を基に研修の組み立て方について、講師2名のデモンストレーション形式で学んでいきます。

 
  • サンライトヒューマンTDMC株式会社 代表取締役社長

    熊本大学大学院 教授システム学専攻 非常勤講師。製薬業界での営業、トレーニング部門を経て、起業。HPIやIDを軸とした企業内教育のコンサルティングやインストラクショナルデザイナー、インストラクターを育成する資格講座の運営を行っている。IDの実践方法を提供してきた会社は100社、4,000名を超える。 主な著書:『魔法の人材教育(改訂版)』(幻冬舎、2017年)、『ビジネスインストラクショナルデザイン』(中央経済社、2019年)

全講座を無料視聴可能!10日間のデモアカウントを発行する

※研修・人材育成担当者限定 10日間の無料デモアカウント配布中。対象は研修・人材育成のご担当者に限ります。

導入実績

Schoo導入企業ロゴ

Schoo for Businessは、大企業から中小企業まで幅広い企業にご導入いただいております。利用用途も各社さまざまで、階層別研修やDX研修としての利用もあれば、自律学習としての利用もあり、キャリア開発の目的で導入いただくこともあります。

導入事例も掲載しているので、ご興味のあるものがあれば一読いただけますと幸いです。以下から資料請求いただくことで導入事例集もプレゼントしております。そちらも併せて参考にいただけますと幸いです。

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07まとめ

動画研修はこれまでの集合研修と比較してメリットが多い新しい研修形態です。 導入のために動画の作成またパッケージの利用によって、一時的に時間やコストが発生してしまうものの、動画は再利用できるという点を十分に活かすことで長期的に見て利益を享受できます。 いきなり全ての研修に動画研修を導入することは難しいかもしれませんが、一部だけでも試験的に導入することで集合研修とどちらが良いのかを判断してみてください。

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この記事を書いた人
Schoo編集部
Editor
Schooの「世の中から卒業をなくす」というミッションのもと活動。人事担当や人材育成担当の方にとって必要な情報を、わかりやすくご提供することを心がけ記事執筆・編集を行っている。研修ノウハウだけでなく、人的資本経営やDXなど幅広いテーマを取り扱う。
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