公開日:2021/07/20
更新日:2022/06/10

海外研修のメリットとは?海外研修で期待できるこうかと注意点について解説する

海外研修のメリットとは?海外研修で期待できるこうかと注意点について解説する | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

本記事では、海外研修を実施する事によるメリットについて解説しています。海外研修を行うことでどのような期待を持つことができるのでしょうか。また、注意事項についても解説していますので、今後の海外研修実施時の参考にしてください。

 

01海外研修の主な目的とは

海外研修を行う目的にはどのようなものがあるのでしょうか。海外研修を通してどの様なスキルを習得して欲しいかを含めた解説をしていますので、目的と合わせて確認していくことで研修の目的をさらに理解することができます。

語学力の向上

文字通り語学力の向上を目的とした海外研修です。日本語が少ない環境で生活をすうことで語学力を格段に伸ばすことができます。日本国内では使用されていない独特の表現も習得することができ、今まではできなかった深いコミュニケーションを取ることが可能になります。

グローバルスキルの獲得

グローバルスキルとは、単に語学力があるということではありません。「柔軟性」「問題解決力」「チャレンジ精神」「異文化コミュニケーション力」など複数の能力の総称です。これらのスキルを包括的に習得することは国内では難しいため海外研修の場を通して習得していきます。グローバルスキルの習得には、一般的に大学などで学び習得していくとされています。

社員の自立

日本国内での特徴である受け身のスタイルは海外では通用しません。自分から積極的に動くことを学び体感することができる海外研修は社員の自立に貢献します。特に新興国家では、その傾向が強いとされています。

異文化の刺激によるアイデア創出

異文化に触れることは、大きな刺激となります。海外研修で見聞きした内容は新たなビジネスアイデアの創出に影響します。海外では、当たり前のことが国内では珍しいなどの発見により新しいビジネスチャンスを生むこともあります。

 

02海外研修で実施される内容

海外研修で実施される内容にはどのようなものがあるのでしょうか。次に海外研修で実施される内容について紹介していきます。海外研修にも種類あり、自社の海外研修はどの研修が向いているかを検討しながら確認していきましょう。

語学研修

従業員の語学力を伸ばす目的で実施するのが語学研修です。一定期間、海外の語学学校などに通い徹底的に語学力アップを図ります。日本語がほとどない生活を送ることで集中して語学力をアップすることが可能です。また、日本では通用したやり取りでも海外では通用しないなどの発見もあります。帰国後は積極的に海外とのやり取りを任せるなどし語学力の維持をはかっていく必要もあります。

専門研修

ビジネススクールや大学などに通い専門分野を学ぶ研修です。語学力と同時に専門分野の知識を習得することが可能です。帰国後には、学んだ分野の専門性を活かして会社に貢献できる期待がもてます。学ぶ分野は、国内で担当していた業務と関連性の高い分野がよく、国内で行っていることとの比較ができ習得しやすいと言われています

フィールドワーク

主に大学が展開しているプログラムです。研究テーマにそった調査活動を行い研究を行います。その土地独特のものを知る、研究できることで同じ研究をする人との情報交換やコミュニケーションを取ることも可能です。専門性の高い業務を担当している人に向いているとされ、現地で知り合った人とは帰国後も情報交換などを通してやり取りを継続的に行えるメリットもあります。

インターンシップ

NGOや企業で働くことで、海外での働き方やコミュニケーションについて学ぶプログラムです。自分自身も社員として働くことで、文化や企業文化を始め仕事のやり方を学ぶことができます。海外で仕事をすることで、積極性の向上や責任感をはぐくむことも可能です。

海外ボランティア

発展途上国なでに赴き、ボランティア活動を通して国際感覚や語学力を伸ばしていくプログラムです。積極的に動くことが必要なボランティア活動を通して、自主性の向上を期待できます。その他にも文化の違いなどを学ぶことができます。普段の生活ではできない体験を通して人間性の成長にも期待できます。

海外視察

海外の企業を訪問し働き方や最新技術の見学を行います。海外研修の中では、最も期間が短く最新情報を知ることや日本との違いを学ぶプログラムです。帰国後には、知りえた情報を元に既存業務の変革などを行うことにつながります。

 

03海外研修を成功させるポイント

海外研修を成功させるためには、いくつかのポイントをおさえておく必要があります。国内を出て海外で過ごすことになるため、細心の注意を払いながら準備をしておく必要があります。

研修の目的を理解させる

海外研修での目的をしっかりと理解させ、その目的を達成するために、しなければいけないことを理解させることが必要です。海外ということもあり、人事部門によるサポートができない環境です。そのため、参加者がいかに目的を理解しているか、目的のために行動できるかが絶対条件となります。研修期間中の予定を明確にし、途中途中での達成目標も明文化し共通認識を持つなどの工夫も必要です。また、帰国後に何を期待しているかも明確に伝え、帰国後をイメージした海外研修での学びをするよう働きかけることも必要になります。遊びに行くのとは違いはっきりとした目標を持って海外研修に参加することが絶対条件になります。

研修先との綿密な情報交換

人事部門は、研修先との綿密な情報交換を行い準備をしていくことが必要です。飛行機の予定から宿泊先のことなどの基本的なことから、治安の状態や物価を含め生活に関することについての情報を集めておくことも必要です。長期間にわたり海外で過ごすことため、持病などがある場合には情報を連携するだけではなく医療機関の調査も行う必要があります。語学研修などを含み、数年に渡り海外で生活をするために必要なことを知り参加者が日常生活に困らにように情報交換を行い準備をしていきます。

事前準備の徹底

事前準備の徹底を行います。長期間海外で過ごすことを前提に体調面での管理や投薬などを含めた情報の整理、出発までに治せる病気は治しておくなどの指示を参加者に行います。また、現在住んでいる住居や自動車の管理なども参加者と連携して対応を行う必要があります。一人暮らしの場合には、住居の管理を人事が引き受けることもあるため、本人の意向を確認し準備を進めていきます。準備を徹底していない場合に出発日を迎えてしまった場合には、連絡を取ることや本人が対応することが難しい場合も出てくるため、事前準備の徹底や確認は欠かせないものです。

周囲のフォロー体制の構築

長期間の研修となるため、参加者の業務を引き継ぐ必要性があります。誰に何を引きつつぐか決めると同時に、引継ぎを開始することになります。不在の間に引継ぎ先の担当者が困らに様に取引先を紹介する、業務資料を整理するなどの対応も必要です。時には担当していた業務をフローやマニュアル化しておく必要もあります。それだけではなく顧客や取引先へ連絡し海外研修へ参加すること、不在時の担当者の紹介なども実施しておく必要があるため、周囲のフォロー体制を確実にし対応することになります。

研修後のフォローアップ

海外研修期間中もWEBシステムなどを活用し状況の確認や連絡事項の通達を行う必要がありますが、研修後のフォローアップは非常に大事になります。海外研修を通して学んだことや習得したことを報告して貰うのと同時に、実務でその経験を活かしてもらう必要があります。必要に応じて部署異動を行い学んだことを最大限に発揮する環境作りも必要です。同時に能力を発揮できる指導を行える環境も意識的に構築する必要性もあり学んできたことが無駄にならない仕組み作りを行うことを理解しておきましょう。

 

04海外研修を成功させた事例

次にグローバル人材の育成に成功した事例を紹介します。

TDK株式会社

TDKは、グループ構成員の育成を目的とした人材育成の仕組みとして海外研修を積極的に取り入れています。その成果がありイノベーションを起こす人材と環境作りに成功し急速な成長を遂げています。グループ内のノウハウを蓄積する「グローバルでの地域別キャリア開発プログラム」などの独自プログラムを構築しさらなる成長に向けた活動を行っています。 2017年度にはドイツのミュンヘンで「グローバル人事・総務ミーティング」を開催し、世界各地の人事・総務メンバーがチームミッションなどについて議論を重ねることで、チームのビジョンとミッションが明確になり、メンバーが同じ方向を向くことにつながりました。2018年度からはヨーロッパ、アジア、アメリカに展開し、リーダーシップ・マネジメントの強化や企業文化づくりなどを通して、メンバー間の結束強化を目指しています。
参考:STATUP DOJO 企業紹介

株式会社ヤクルト本社

世界38カ国の国と地域で販売を続けるヤクルトは更なる成長を遂げるためのグローバル人材育成を行っています。研修に参加する対象者は海外赴任を見据えたメンバーとし、海外赴任を前提とした意識改革を図り成功しています。 2004年からはグローバルインターンシップ研修を開講しています。 主に2週間、海外現地法人にて営業・生産部門の業務を体験し、社員との交流や地域の生活を見学し、海外赴任を見据えた研修となっています。 また、若手社員でも海外業務に挑戦ができ、長期的な視点で業務に取り組める機会を用意することで、社員が海外赴任にやりがいを持てる環境を整えています。
参考:STATUP DOJO 企業紹介


 

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05まとめ

本記事は、海外研修をテーマに留意点や研修の種類を解説しています。今後の海外研修の検討において、研修の内容や目的を参考に企業にとってメリットのある研修企画を立案してください。

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