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CFOとは?役職の意味から求められる役割まで詳しく解説

公開日:2021/05/28
更新日:2021/06/02
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CFOとは?役職の意味から求められる役割まで詳しく解説 | オンライン社員研修・eラーニング研修 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

近年アメリカの法人における役職名が、少しずつ日本でも用いられています。しかし日本の組織における役職とは異なるので、意味や役割がまだよく理解できていない人も多いでしょう。この記事ではCFOとはどのような意味なのかから求められる役割まで詳しく解説します。

 

CFOとは?

CFOとはChief Financial Officerの頭文字を取った略称で、日本語に直訳すると「最高財務責任者」です。 具体的には、企業の財務・経理の戦略立案、執行の総責任者として企業のお金に関わる全てを統括します。 アメリカでは、財務戦略を経営戦略の1つとして見なすことから、CFOを経営陣の一員としてとらえていますが、日本では財務の責任者は財務部長であることが多く、まだ経営陣の一員とまでは見なされません。 しかし、ビジネスのグローバル化が進む昨今、財務や経理の専門知識を基に、海外の企業と対等に資金調達やM&Aを行うことができるCFOは、少しずつ重要な存在となってきています。

CFO・CEO・CTO・COO・財務部長の違い

CFO・CEO・CTO・COO・財務部長の違いを以下にまとめてみました。

  • ・CFO(Chief Financial Officer)=最高財務責任者 経営戦略を基に財務戦略を立案し執行する総責任者
  • ・CEO(Chief Executive Officer)=最高経営責任者 企業の代表者で経営方針や企業戦略の決定を行う経営全体の責任者
  • ・CTO(Chief Technology Officer)=最高技術責任者 企業の技術戦略の統括責任者
  • ・COO(Chief Operating Officer)=最高執行責任者 CEOの下で企業の経営方針に従い営業活動や業務執行などの企業活動を行う統括責任者
  • ・財務部長 企業の間接部門である財務部門の責任者

CEOが会社の総責任者、CFO、COO、CTOが経営陣としてそれぞれの担当部門を統括する責任者、財務部長は経営陣には入っていないという違いがあるのがわかるでしょう。

CFOが必要とされる背景とは

CFOという役職が、近年企業に少しずつ導入され、増加しているのにはどのような背景があるのでしょうか。 1991年~1993年に起きたバブル経済の崩壊までは、企業の資金調達の方法と言えば、金融機関からの融資でした。 そのため、企業の財務責任者には金融機関との信頼関係を大切にし、自社の財務状況や財務計画についてきちんと説明できるというスキルが主に求められていたのです。 しかし、バブル経済の崩壊後は、金融機関からの融資を受けることは難しくなり、企業は投資家からの資金調達を行わなければならなくなりました。 投資家から資金調達を行うには、自社の成長戦略を数字に落とし込み、競合他社と比較した場合の優位性、市場全体が成長するかどうかなども含めて経営陣としての観点から説明をする必要があります。 そのため財務における専門知識と、経営陣としてのスキルを持ち合わせたCFOへのニーズが高まってきたというわけです。

 

CFOの仕事内容と役割

CFOの仕事内容や求められる役割とはどのようなものなのでしょうか。 主たる職務の「企業会計」「企業財務」と、企業の成長に伴うCFOの役割の変化の3つに分けてご紹介します。

企業会計

企業会計とは、企業活動の結果として生じたお金の出入りを財務諸表として記録・管理することです。 財務諸表とは、損益計算書や貸借対照表、キャッシュフロー計算書などに代表される計算書類のことで、もし上場を目指しているならグループ内で連結した連結財務諸表を作成する必要があります。 財務諸表は、投資家や税務当局などに自社の利益、負債、抱えている資金、資金の運用方法などをわかりやすく説明するのに役立ちます。 近年ビジネスのグローバル化に伴い、企業会計に現在100ヵ国以上が採用している国際会計基準を導入し、世界統一基準で行う動きが目立ってきています。 そのため今後CFOには、国際会計基準の知識も求められるようになっていくでしょう。

企業財務

企業財務とは、企業活動をするための資金調達と運用を行って将来の企業におけるお金の流れを設計することです。 具体的には金融機関や投資家から資金を調達し、その資金を流動資産や固定資産に投資して将来のキャッシュフローを増大させることを意味します。 企業価値を少しずつ高めていくために、お金という観点から総合的に企業活動をマネジメントするため、財務部長とは異なり経営戦略や財務戦略の立案など、経営陣としての視点も求められるということです。 また近年は、キャッシュフローを増大させるための資産運用期間をIT技術を用いて短縮するといった効率化も必要なため、ITについての知識もあるとなお良いでしょう。

企業のフェーズによってCFOに求められる役割

企業のフェーズによってCFOに求められる役割を、3段階に分けてご紹介します。

1.創業時の資金調達

創業したばかりの企業は運転資金に余裕があるとは言えないため、ビジネスモデルにもよりますが、事業を成長させるために資金調達を行う場合が多いでしょう。 資金調達の方法には金融機関からの融資を受ける方法と、投資家やVC(ベンチャーキャピタル)などから出資を受ける方法の2通りがあります。 融資を受ける場合CFOが財務諸表を整理したり、返済計画を策定したりして金融機関との交渉役となり、効率良く融資審査へとつなげることができるでしょう。 また出資を受ける場合投資家やVCの候補リスト作成や、発行する株式の数や種類の打ち合わせ、投資契約書の確認などをCFOが行うので、企業にとって効果的な出資を受けることができるでしょう。

2.拡大期における財務戦略の立案・実行

企業の拡大期においては従業員の増員や広告宣伝費、商品やサービスの開発費などのコストが増加するため、企業会計の仕事もそれに伴って増えるでしょう。 具体的には事業を拡大するために適切な予算配分とはどのようなものかを考えたり、コストカットが可能な部分がないかを洗い出したりしていくといった内容となります。 大きな流れで見ると経営戦略に基づいた財務戦略の実行が求められるので、CFOが最も実力を発揮する段階だと言えるでしょう。

3.上場前の内部統制や監査法人・証券会社の選定

企業が成長し上場するための準備段階になると、CFOは内部統制の構築や監査法人や証券会社の選定、渉外といったことにも目を向ける必要が出てくるため、複雑化した業務を分業してそのチームをマネジメントする必要が出てきます。 また上場後を見据えた市場関係者や機関投資家とのコミュニケーションは、上場後の株価に影響を及ぼすので、CFOの重要な役割だと言えるでしょう。

 

CFOに求められるスキル

CFOに求められるスキルとはどのようなものでしょうか。 5つご紹介します。

財務・経理・税務・法務分野の専門知識と経験

CFOは企業会計と企業財務が主たる職務となるため、財務・経理・税務についての専門知識が必要となります。 もちろんそれらは法令順守で行う必要があるため、金融商品取引法、銀行法、保険業法などの知識が必要となりますし、コンプライアンスの観点から労務に関する法律、個人情報保護法についての知識もあるとなお良いでしょう。 また中小企業で多彩な経理・財務経験を積むのももちろん役に立ちますが、大企業特有の財務と言える定期的な多額の資金調達を行った経験があるかどうかは非常に重要です。

経営者としての意識

CFOはお金の面から企業活動や経営戦略を支えるのが役割です。 企業を取り巻く市場の大きな流れの中で、自社の企業価値を高めていくためには、他社とどのように協業するか、不採算事業を売却するかなど、経営陣としての視線を持って考えていく必要があります。 企業がお金の面で健全な経営を続けていくために、CFOにはコスト意識やコンプライアンス意識を高く持ち適切な経営判断をするためのスキルが求められます。

経営企画能力

CFOにはCEOと共に経営企画の立案に携わるという役割があります。 業界全体の今後の流れを見据えながら中長期計画や経営計画を立て、それらをまとめてマネジメントレポートにする必要があるのです。 一般的には従業員が100名以上の企業であれば経営企画室や経営企画部が設置されているので、チームメンバーと協力しながら事業計画を策定し、実行に移す能力が求められます。

マネジメント能力

CFOの役割を適切に果たすためには、経理部・財務部・法務部・経営企画部などさまざまな部署の人に協力を仰ぐ必要があります。 会社としての目標を達成し成果につなげるため、CFOは各部署に分担された業務がスムーズに回るよう全体を見渡してマネジメントを行わなければなりません。 どれだけ良い財務計画や経営計画を作っても、実行に移すことができなければ役に立たないことを念頭に置いて、各部署の人たちが仕事に取り組みやすい環境を整えることが重要です。

コミュニケーションスキル

CFOが行う仕事の内容は企業会計と企業財務であり、会社における仕事の中でも専門性が高い内容と言えます。 そのため財務計画を説明し、納得した上で社員に実行してもらうためには難しいことをかわりやすく伝えるコミュニケーション能力が必須です。 またCFOは社内だけではなく、金融機関の担当者、投資家、VCの担当者など社外の人にも自社の財務について協力を仰いだり、そのための適切な説明を行ったりしなければなりません。 自社と社外の人たちの間で信頼関係を構築し、財務計画について安心感を持ってもらうよう配慮しながらコミュニケーションを行うのがCFOにとって大切なことだと言えます。

 

まとめ

CFOとは最高財務責任者のことで企業会計と企業財務を主たる業務とし、財務・経理・税務の専門知識を活かしながら、経営者としての目線で経営戦略に基づいた財務戦略を立案し、実行に移すのが会社内での役割だとわかりました。 元々はアメリカの法人における役職だったため、日本の組織になじむまでにはまだ時間がかかるかもしれませんが、経営者の目線で資金調達を戦略的に行うなど、これから日本企業がグローバル化していく上では重要な存在だと言えるでしょう。 この記事も参考にしてぜひCFOについてしっかりと学び、国際的なビジネススタイルへの理解を深めていってください。

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