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クレドとは?導入する目的からメリットまで詳しく解説

公開日:2021/05/28
更新日:2021/06/02
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クレドとは?導入する目的からメリットまで詳しく解説 | オンライン社員研修・eラーニング研修 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

組織において従業員の成長を促すのは大切なことですが、企業活動や方向性の基準がきちんと理解されていなければ、足並みが揃わなくなってしまいます。しかしそのような時に拠り所となるのがクレドです。この記事ではクレドを導入する目的からそのメリットまで詳しく解説します。

 

クレドとは?

クレドとはラテン語で「約束」「信条」「行動方針」「志」などの意味を表す「credo」が語源で、企業活動において意思決定や行動基準となる信条や行動指針のことです。 アメリカの医療品メーカー、ジョンソン・エンド・ジョンソンの13代目の社長である、ロバート・ウッド・ジョンソンJrによって提唱されました。 クレドは社内外両方で掲げられ、経営者だけではなく全従業員に浸透させることが必要です。

クレドの特徴について

クレドには、企業がどのような価値観を持った集団であるかが表現されており、企業全体に共有されています。 また言葉として掲げられるだけではなく、従業員一人一人の具体的な行動に反映されるのが特徴的だと言えるでしょう。

クレドとミッション、ビジョン、バリューとの違い

クレドに似た言葉で「ミッション」「ビジョン」「バリュー」といった言葉が使用されることもありますが、どのような違いがあるのが表にまとめました。 言葉 意味 クレド 企業において全従業員が心掛ける信条や行動指針。 ミッション 企業が何のために存在するかを示す言葉。日々果たすべき使命。 ビジョン  企業がミッションを実現して作りたい未来。 バリュー 企業がマーケットへ提供を約束する価値や強み。 クレドに従って「ミッションを日々達成し、バリューを市場に提供することでビジョンの実現に近づく」という、企業活動の流れに基づいて考えるとわかりやすいでしょう。

クレドと企業理念、経営理念との違い

クレドと企業理念、経営理念との違いは次の3つです。

  • 企業理念や経営理念は創業者の信条や大切にしている考え方が反映され、クレドは従業員の信条や行動指針を示す
  • 企業理念や経営理念は創業から引き継がれるが、クレドは企業の成長や時代の変化に合わせて内容が変わる場合がある
  • 企業理念や経営理念は社外に向けて何をするかが掲げられるが、クレドは社内外両方に掲げられる

企業理念や経営理念は創業時からあって受け継がれますが、クレドはビジネスの環境に合わせて変化するのが大きな違いだと言えるでしょう。

クレドが注目される背景とは

2000年代に入った頃、企業の不祥事が相次いで発覚しました。 このことから、コンプライアンスや企業の社会的責任(CSR)を重視した経営が重要視されるようになったのです。 しかし、法令遵守意識や主体性は、経営層が掲げるだけでは企業全体に浸透しにくいと言えます。 そのため、クレドを取り入れ、全従業員の意識や行動を改革していくクレド経営が注目されるようになったのです。

 

クレドを作成する目的

クレドを作成する目的にはどのようなものがあるのでしょうか。 3つご紹介します。

行動指針を全社で共有し、従業員が自身で判断して行動できるようにするため

クレドを作成することで行動指針を全社で共有することができるので、従業員はそれに基づいて的確な判断をし、自主的に行動するようになるでしょう。 例えば、企業として利益を追求するのは大切なことですが、現場でお客様のニーズに合わない場合には、上司やトップの指示を待たずに、従業員が瞬時に判断・行動できるとトラブルを回避できます。 この判断を行う際に、クレドがなければ企業として間違った行動に繋がる可能性がありますが、クレドを従業員がしっかりと理解していれば、示された行動指針に基づいた判断ができるため、トラブルにも繋がりにくくなるということです。

コンプライアンスを遵守するため

近年、企業に求められるコンプライアンス意識はますます高くなってきています。 SNSなどの普及により、さらに高いコンプライアンス意識が求められる範囲も広くなってきていることから、企業としては、リスクマネジメントの意味も含めて全従業員にクレドを浸透させ、守るべき基準を明確化してコンプライアンス遵守の意識を向上させる必要があるのです。

モチベーションを向上させるため

クレドには、企業の信念や方針が具体的に表現されているため、社会に役立つ仕事をしているということを従業員に理解してもらいやすくなります。 このことにより、従業員に仕事に対するやりがいを見出してもらえるため、モチベーションの向上にも繋がりやすいでしょう。

 

クレドを作成するメリット

クレドを作成するメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。 5つご紹介します。

統一された基準に沿った人材採用、人材教育ができる

クレドを作成することで、企業の信念や方針を従業員と共有できるため、その軸に沿った人材採用や人材教育を行うことができます。 採用や社員教育が属人的にならず、企業にとって有益な人材を統一された基準に基づいて採用・育成できるのが、クレドを用いるメリットだと言えるでしょう。

従業員のエンゲージメントが高まる

「ミッション」「ビジョン」「バリュー」「クレド」が浸透した組織で従業員が働くということは、ビジョンやクレドという企業の持つ目的に共感し、それを叶えるためのミッションを受け入れてマーケットにバリューという新しい価値を生み出してくれるという状態になっているということです。 働く目的が同じで、価値観に共感しあえる仲間が企業内に揃っているということなので、企業に対するエンゲージメントは必然的に高まります。

従業員のモチベーションアップにつながる

クレドは、経営層が一方的に掲げるものではなく、従業員が納得した上で制定され、浸透していくものです。 またクレドは、企業の成長や時代の変化に合わせて変わっていく必要があるため、どのように変えるかは従業員自らが考え、議論していかなければなりません。 そのため、クレドを深く理解すれば一人一人の従業員が、何のために仕事をしているのかを腹落ちでき、自社をより良い方向へと改善するにはどうすれば良いかを考えるきっかけとなるため、モチベーションアップに繋がります。

他社との差別化が図れる

クレドは社内外に向けて掲げるという性質から、競合他社との差別化を図る手段にもなるでしょう。 例えば、高品質な商品やサービスの提供をクレドに盛り込めば、競合他社と比較して高級感のあるイメージを明確に示すことができます。 クレドに自社のバリューを反映することで、従業員の意識統一も図ることができるでしょう。

チーム間、部門間の連携が取りやすくなる

異なる役割を持ったチームや、部門間でスムーズなコミュニケーションを行うのは難しいですが、クレドが浸透することで共通の判断基準が生まれます。 このことから前向きな議論やコミュニケーションができ、連携が取りやすくなるでしょう。

 

クレドの作成方法

クレドを作成する手順を4つの段階に分けてご紹介します。

クレドを作成する目的やスケジュールを決める

最初に、クレドを作成する目的や理由を明確にして、いつまでにどのような作業をするのかスケジュールを決めましょう。 曖昧な理由でクレド作成に着手したり、担当や日程をしっかりと決めなかったりすると中身の伴わないクレドが完成してしまいます。 要点を押さえ、無駄のないプロセスでクレド作成を進められる環境を整えましょう。

経営陣にインタビューをする

クレドには、全従業員の意思を反映させるのが望ましいため、経営陣が考える判断基準や価値観、将来のビジョンなどをヒアリングしましょう。 企業としてのあり方をクレドに反映させられるよう、経営陣の中でも意見をまとめておくことが重要です。

従業員にアンケートを行う

従業員へのアンケートを行い、自社を良くしていきたいと考える熱意や想いを積極的に汲み上げましょう。 このプロセスを丁寧に行うことで、従業員へクレドを浸透させるのに後で役立ちます。

クレドを文章化して配布する

クレドを文章化して配布する際、読み手として意識するのは従業員です。 簡潔でわかりやすく、企業の独自性が現れている具体的な内容とすることが重要だと言えるでしょう。

 

クレドを浸透させる方法

クレドは作成するより浸透させることが大切だとよく言われますが、企業内で効率的にクレドを浸透させる方法を3つご紹介します。

クレドカードの配布や掲示

クレドを導入している会社の多くは、クレドを記載して日常的に見てもらうことでより意識付けをさせる「クレドカード」を作成して配布し、社員証と一緒に持ち歩いてもらったり、従業員だけではなく、外部の人の目にも止まるような場所に掲示したりして周知を図っています。 まずは身近な環境にクレドを存在させることで、認知度や理解度を高めていくのです。

朝礼や全社会議での周知

朝礼や全社会議でクレドを繰り返し読み上げ、従業員に多く耳にしてもらうのも良い方法だと言えるでしょう。 誰がどのようにしてクレドを作成したのかや、企業が何を目指しているのかなどのストーリーを併せて伝えると、より浸透しやすくなります。

イントラネット、社内SNSなどを活用して周知

イントラネットや社内SNSなどを活用してクレドを周知すると、いつでも閲覧可能となるので従業員が活用しやすくなります。 また、定期的に発信するといった工夫もできるため、より社内に浸透しやすくなるでしょう。

 

クレドの導入事例

クレドを提唱したジョンソン・エンド・ジョンソン社の導入事例をご紹介します。 ジョンソン・エンド・ジョンソン社ではクレドを「我が信条」として次の通り定めています。

  • ・第一の責任は全ての顧客に対するもの
  • ・第二の責任は全社員に対するもの
  • ・第三の責任は地域社会、全世界の共同社会に対するもの
  • ・最後の責任は会社の株主に対するもの

顧客第一の姿勢を貫くことで企業を大きくしていこうという姿勢が、このクレドで表現されていると言えるのではないでしょうか。

 

まとめ

クレドとは、企業活動において意思決定や行動基準となる信条や行動指針のことで、全従業員の意思が反映されているため、組織に浸透するほど従業員のエンゲージメントを高め、モチベーションアップに繋がるなどメリットが大きいとわかりました。 ぜひクレドを自社に合った方法で取り入れ、従業員の意識改革や行動改革のきっかけとしてみてください。

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