社内コミュニケーションを深める方法、メリット・施策・レクリエーション5選
社内でコミュニケーションが深まると、会社全体に大きなメリットをもたらします。社内でレクリエーションや交流を行い、従業員同士の協調性を高めましょう。当記事では、社内コミュニケーションを深めるメリット・ポイント・具体的な施策を解説します。
- 01.社内コミュニケーションとは
- 02.コミュニケーションを深めるメリット
- 03.コミュニケーションを深めるポイント
- 04.コミュニケーションを深める施策
- 05.レクリエーションおすすめ5選
- 06.まとめ
01社内コミュニケーションとは
社内コミュニケーションとは、職場における会話や情報交換を指しています。 自分の担当する業務以外の内容をあまり詳しく知らない方もいるのではないでしょうか。しかし、仕事は複数の人が助け合うことで成立します。 そのため、他者の業務を理解しコミュニケーションをとることは欠かせません。部署を超えた横のつながりはもちろん、上司との縦の関係も築くことが大切です。
02コミュニケーションを深めるメリット
コミュニケーションを深める効果は、相手とスムーズなやり取りができるだけではありません。ここでは、コミュニケーションを深めるメリットを解説します。
1)生産性の向上
コミュニケーションを深めるメリット1つ目は、生産性の向上です。 社内コミュニケーションが活性化することで、従業員同士で情報共有がされるようになります。それにより、業務の進捗状況の確認や報告の漏れをなくすことができるでしょう。 また、互いの状況が把握できることにより、困ったときは助け合うことができるようになります。
2)離職率の低下
コミュニケーションを深めるメリット2つ目は、離職率の低下です。 離職理由の1つに「職場内の人間関係」が挙げられます。人間の悩みの多くが対人関係にあるといわれるほど、人は人間関係にストレスを感じます。コミュニケーションが不足していると、職場内で困ったことや嫌なことがあったときに、誰にも相談できなくなってしまいます。 たとえ離職を考えていたとしても「真剣に向き合ってくれる上司の存在」や「信頼できる同期の存在」によって離職を思いとどまったという例は多くあります。職場内でのコミュニケーションが深まり、人間関係が良好になるほど離職率は低下するといえるでしょう。
3)企業文化の醸成
コミュニケーションを深めるメリット3つ目は、企業文化の醸成です。 企業文化とは、従業員間で共有されている意識的/無意識的な行動規範のことです。企業文化があれば、従業員は業務における判断軸や行動指針が分かりやすくなります。さらに、企業文化が醸成されることで社外から見た企業イメージの向上にもつながります。 企業文化を全社的に浸透させていくためには、従業員間でコミュニケーションをしっかりとり、共通認識をもっていることが重要です。社内のコミュニケーションが深まれば、結果的に企業文化の醸成につながるといえるでしょう。
03コミュニケーションを深めるポイント
コミュニケーションを深めるにあたって、どのような取り組みをしたら良いのか分からない方もいるのではないでしょうか。社内でコミュニケーションを深めるために意識するポイントは以下の通りです。
- 1)メンバーの特性を把握する
- 2)感謝の気持ちを伝える
- 3)自己開示を積極的にする
ここでは上記のコミュニケーションを深めるポイントについて解説します。
1)メンバーの特性を把握する
コミュニケーションを深めるポイント1つ目は、メンバーの特性を把握することです。 メンバーのプライベートや趣味を知ることは、コミュニケーションをとる上で非常に重要となります。 なぜなら相手の趣味や休日の過ごし方を知ることで、仕事のモチベーションを把握でき、新たな仕事を割り振ることにもつながるからです。
2)感謝の気持ちを伝える
コミュニケーションを深めるポイント2つ目は、感謝の気持ちを伝えることです。 「ありがとう」と伝えているつもりでも、知らないうちに「してもらうことが当たり前」だと感じてしまっていることはないでしょうか。些細なことでも相手に感謝の気持ちを伝えることで、相手は自分の行動やしたことに対して誇りをもつことができます。 たとえ、相手がしてくれたことが期待していた内容と多少異なっていたとしても、まずは感謝の気持ちを伝えましょう。感謝の気持ちを伝えた後に、相手に期待していたことやしてほしかったことをしっかりと伝え、認識の差をなくしていくことが大切です。
3)自己開示を積極的にする
コミュニケーションを深めるポイント3つ目は、自己開示をすることです。 自己開示とは「自分の本音をさらけ出すこと」です。相手から本心を引き出したい場合は、まずは自分も積極的に自己開示をしていくことが大切です。初対面の相手に自分の本心をさらけ出せる人はあまりいません。だからこそ、互いに本音を探り合うのではなく、まずは自分から本音で話すことが大切です。そうすることで、相手が「この人なら本音で話してくれるから信用できるかもしれない」と感じることができます。 注意したいことは、自己開示をする目的は「自分の本音を話す」だけでなく、「自分の本音を話すことで、相手が本音を話しやすい環境をつくること」です。自分ばかりが話してしまわないように、本音で話した後は相手に話題を振るよう意識しましょう。
04コミュニケーションを深める施策
ここまでコミュニケーションを深める方法について解説しました。では、社内でコミュニケーションを深めるには、具体的に何を行ったら良いのでしょうか。 ここでは、コミュニケーションを深める施策について解説します。
チャットツール
コミュニケーションを深める施策1つ目は、社内で使用できるチャットツールを導入することです。 ビジネスチャットツールはメールと比べ、リアルタイムで簡潔なやり取りができます。メールでは、毎回送信先や件名を決めなくてはならないため、気軽にやりとりする手段として適切であるとはいえません。 気軽な質問や手短な報告を行う際は、「わざわざメールするほどではない」と送信を躊躇してしまうかもしれません。より気軽な報告や質問をやり取りする場としてチャットツールを用いることで、社内におけるコミュニケーションが活性化されます。 コミュニケーションが活性化されることで、報告の漏れや認識のズレを減らすことができるでしょう。
1on1
コミュニケーションを深める施策2つ目は、1on1です。 1on1とは上司が部下に対して行う個人面談のことです。面談では日々の業務における些細な悩みや不安の共有はもちろん、将来のビジョンに今の仕事がどのように紐付いているのかの確認を行います。 1on1において、上司が部下を評価することはありません。評価ではなく、部下が悩みを解消し、業務に対するモチベーションを上げるために実施されます。定期的に1on1で話す機会を設けることで、上司と部下の間に信頼関係を築きましょう。
社内報
コミュニケーションを深める施策3つ目は、社内報です。 社内報とは、会社の理念や社員の情報を伝えるための手段です。以前は新聞や雑誌のような紙媒体が主流でしたが、近年では社内報のアプリや、動画での配信などWeb上での発信が増加しました。 特に社員の人数が多い会社では、なかなか全社員で交流を深めることができません。そのため「会社にどのような人が働いているのか」「会社がどのような方向に向かっているのか」をなかなか把握することができません。 全社員に会社が向かう方向を示し、共通の意識をもって働いてもらうためにも、社内報は有効な手段であるといえるでしょう。
社員食堂
コミュニケーションを深める施策4つ目は、社員食堂です。 社員食堂は、会社で食事が取れるシステムで福利厚生の1つです。社員食堂という共通の食事の場を設けることで、業務外で会社の人と関わる機会が増えます。日常の業務ではなかなか顔を合わせない人との出会いもあるため、部署間を超えた交流が可能となります。 共に食事をとりながら会話をすることで、コミュニケーションが深まることでしょう。社員食堂がある会社ならば、食堂でのコミュニケーションを活発にするような仕組みを取り入れてみるのも良いでしょう。
レクリエーション
コミュニケーションを深める施策5つ目は、レクリエーションです。 レクリエーションとは、職場で協力して行うゲームのことです。職場の人間関係の構築、従業員のコミュニケーションの活性化、労働による疲労改善を目的としています。部署や世代を超えて協力し合うことで、コミュニケーションを深めることができるでしょう。懇親会の余興などで行われることも多いと思います。 ただし、参加の強制はおすすめしません。レクリエーションへの参加が強制になってしまうと、それを嫌だと感じる社員のモチベーションが低下し、離職率が上がってしまうからです。 レクリエーションの実施は、ある程度会社への帰属意識が高い社員を、より鼓舞するものである、と捉えておきましょう。
05レクリエーションおすすめ5選
レクリエーションは、職場の人間関係を深めたり、新たな人間関係を構築するのに有効な手段です。 ここでは、おすすめのレクリエーションを紹介します。
NASAゲーム
オススメのレクリエーション1つ目は、NASAゲームです。 NASAゲームとは、数人で行うことのできる合意形成ゲームです。事故にあった宇宙飛行士になりきり、無事に母船にたどり着くための有効な手段やアイテムを相談で決めていきます。このときに大切なことは、決して多数決でなく、話し合いで決定しなくてはならないということです。相手と意見が合うまで話し合いを行うため、周囲の人の価値観を把握できます。 対面はもちろん、オンライン上でもゲームを行うことができます。新型コロナウイルスの影響で、社内のコミュニケーションがとれていないと感じる方は取り入れてみたらいかがでしょうか。
謎解きゲーム
オススメのレクリエーション2つ目は、謎解きゲームです。 謎解きゲームとは、周囲と協力しながら空間を脱出するための謎を時間内で解いていくゲームです。全員知識を共有する必要があるため、全社員が楽しみながら参加することができます。 協力しながら進めていくことで会話も弾み、チームの結束力も徐々に深まることでしょう。
クイズ大会
オススメのレクリエーション3つ目は、クイズ大会です。 クイズ大会では、できるだけ会社や参加者に関する情報を取り上げるようにしましょう。そうすれば、会社に対する知識を深めながら、周囲と協力して答えを導き出すことが可能です。 クイズ大会を行う前に、「社員にどのような知識をつけてほしいのか」を整理した上で、クイズを作成していきましょう。
Good&New
オススメのレクリエーション4つ目は、Good&Newです。 Good&Newとは、最近あった良い出来事と新しい出来事を共有する方法です。簡単なアイスブレイクで、他者の近況を知ることができます。さらに、良い出来事を聞くことで「どのようなときに嬉しいと感じるのか」という価値観も明らかになります。 1人あたり5分程度しかかからないため、アイスブレイクとして有効に使用することができるでしょう。簡潔に終わらせるために、できるだけ質問などの時間はとらないようにしましょう。
表彰イベント
オススメのレクリエーション5つ目は、表彰イベントです。 社内で活躍した社員は、全体の場で表彰するようにしましょう。成果だけでなく、人柄や努力の過程を表彰することで、表彰された社員のモチベーションを上げることができます。 また、人柄について表彰することで「会社が大切にしている価値観」についての理解が深まるでしょう。
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06まとめ
社内でコミュニケーションが深まると、生産性の向上、離職率の低下、企業文化の醸成など会社全体の利益につながります。 従業員同士のコミュニケーションを深めるために、まずは個人としてできることを始めることが大切です。その後、会社としての取り組みを強化することで、部署間や世代間を超えた社内の交流を活性化させましょう。
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登壇者:斉藤 徹 様ループス・コミュニケーションズ 代表取締役
1991年、日本IBMを退職、ICT技術を活かしてベンチャーを創業。携帯テクノロジーが注目され、未上場で時価総額 100億円超。その後、組織論と起業論を専門として 学習院大学 客員教授に就任。幸せ視点の経営講義が Z世代に響き、立ち見のでる熱中教室に。現在は ビジネス・ブレークスルー大学 教授として教鞭をふるう。2018年には、社会人向け講座「hintゼミ」を開講。卒業生は 600名を超え、三ヶ月毎に約70名の仲間が増えている。