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360度評価が注目される理由とは?成功に導く導入方法を解説

公開日:2021/07/07
更新日:2021/07/28
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360度評価が注目される理由とは?成功に導く導入方法を解説 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

360度評価を導入することで得られるメリットやデメリット、効果的な導入方法について解説します。今後、360度評価を取り入れようとお考えの企業担当者の方は、導入事例を参考にしながら、自社に最適な評価方法を検討する材料にしてください。

 

360度評価とは

360度評価は多面評価とも呼ばれ、上司や同僚、部下といった立場や対象者との関係性が異なる複数の評価者が、対象者を多面的に評価する手法です。この評価を活用すると、気づきにくい対象者の特性を把握でき、人物評価の信頼性や妥当性を高めることにつながります。

 

360度評価のメリットとは

昨今、360度評価を人事施策として導入する企業が増えていますが、そのひとつの要因として働き方改革の浸透が考えられます。社員が長時間隣り合って働くという仕事のスタイルから、テレワークや短時間勤務の導入が進み、上司からだけでは現場の様子が把握しづらくなっています。 そのため、評価を行う材料として、部下や周囲からの意見を収集する360度評価への注目が高まっているのです。ここからは、360度評価を導入することで得られるメリットについて解説します。

人材育成やモチベーションアップにつながる

360度評価では、社員の一人ひとりが評価に関わるため、自分の意見が組織運営に反映されるという満足感や肯定感を感じられ、従業員エンゲージメントが高まります。また、公正な評価をされることで不満が軽減され、企業への信頼度が増し、モチベーションアップにつながると考えられます。

自身の特性を客観的に把握し改善点に気づくようになる

360度評価では、他者からの評価だけではなく自己評価も同時に行います。そのため自分の評価と他者からの評価の差異を目にすることで、自分の強みや弱みを多面的に把握できます。その結果、仕事への向き合い方や上司や同僚、部下との関わり方を考えるきっかけとなり意識改革へとつながっていきます。 また、上司による指導や人材育成のポイントが明確になり、効果的な育成につなげられます。管理職層では、部下や同僚からの率直な評価を得ることで、現状抱えている課題を認識できるようになります。

さまざまな視点からの評価で客観性・公平性が保てる

360度評価は一人からの評価ではなく、複数の人が対象者の評価をします。さまざまな視点から評価を行うことで、通常の人事評価に比べてより客観的な意見を吸い上げられます。直属の上司だけでは把握が難しかった人間性を発見できるなど、公平性を保つことができます。

 

360度評価のデメリットとは

360度評価のデメリットとは 上司や同僚、部下など複数の立場の視点から評価し、フィードバックを得られる360度評価は、本人と他者の認識ギャップを可視化できます。良い面ばかりが目立ちますが、気をつけるべきポイントもあります。ここからは、いくつかのデメリットをみていきます。

主観が評価に影響する可能性がある

評価とは、常に公平で客観的なものでなければなりませんが、相性など感情的なものが多少なりとも影響しがちです。そのため、主観が入りすぎて評価に影響を及ぼしたり、単なる人気投票になったりしないよう注意しなくてはなりません。

高評価を求めすぎ部下を厳しく教育しなくなる

上司は、ときには部下に対して厳しく接することもありますが、厳しい上司に対して反発心を抱く部下もいます。360度評価を行う際、部下が上司の評価者となった場合に主観が入り、不当に評価を低くしてしまう可能性もあります。 一方で、上司側も厳しい態度をとることで部下からの評価が気になり、厳しく教育しなくなるなど、人材育成に支障が出るおそれがあります。こうした状況を避けるために、部下が上司を評価する際は、限定した評価項目とする、日ごろから部下とこまめにコミュニケーションを図り、指導や命令の仕方を理解してもらうといった対策をとってください。

社員同士の気遣いや忖度がある

上司と部下、または同僚同士などがお互いに気遣いや忖度をする可能性も否定できません。たとえば、嫌いな人へ攻撃するために、わざと低い評価をつけるように示し合わせるといった不正行為が行われると、社員間の相互信頼を失い、人間関係の悪化が懸念されます。 こうした不正行為を回避するためには、相互信頼の醸成や企業文化・風土の醸成といった下地づくりが必要になるとともに、ルール作りも重要となります。

 

360度評価を効果的に導入する方法とは

360度評価のメリット、デメリットをそれぞれみてきましたが、ここからは、360度評価を導入するにあたり、効果的な運用方法について解説します。対象とする社員の範囲やフィードバックの方法について説明しますので、担当者の方はぜひ参考にしてください。

適切な評価者の選定を行い、運用規模に沿った設計にする

360度評価を導入するにあたり、評価者の選定を適切に、かつ運用規模に沿った設計が求められます。被評価者に対して、どのような立場の社員が評価するかを決め、実際に一人ひとりに当てはめていきます。被評価者に対する評価者の人数はおおよそ2人から10人が目安となりますが、企業の規模に合わせて決定してください。

人事評価の対象となるすべての人を対象とする

360度評価は、客観性や公平性が保たれる点がメリットといえます。そのため、人事評価の対象となるすべての社員を対象とするのが望ましく、限られた一部の社員だけを評価の対象としてしまうと、公平性があるとは言い切れなくなります。

最終評価得点は平均化した数値を用いる

360度評価の評価得点を集計する際には、評価の合計を集計した平均値を評価対象者の評価得点とします。上司、同僚、部下から集めた評価得点を見てみると、人によってばらつきがあるはずです。最高値や最低値ではなく、平均化した数値を最終評価得点とすると公平性が保たれます。

執務態度を中心に評価する

人事評価項目には、執務態度や成果、発揮能力などがあげられますが、360度評価で用いる項目は、日常の様子を観察し評価できる執務態度を中心に構成するのが重要です。また、評価を強制せず、「評価できない」「わからない」といった回答を認める配慮も必要です。

 

360度評価を実際に活用している企業例

多面評価の狙いは、人材育成、現状把握と課題発見、組織づくり、人事評価など、企業ごとの事情によってさまざまです。ここからは、実際に360度評価を取り入れて活用している企業事例と効果的に活用している工夫のポイントを紹介します。

トヨタ

大手自動車メーカーのトヨタは、2020年7月から管理職以上の役職を対象に、上司や部下、社内外の関係者を含めた十数人で評価する「360度フィードバック」の導入をしています。人間性を分析し、適性がないと判断された場合は所属長に任命しないなど、能力の重視から人間性を重視する評価基準へと変更しています。

DeNA(ディー・エヌ・エー)

インターネット関連企業のDeNAは、マネージャー職を対象に360度評価を取り入れています。5つの評価軸に対してそれぞれの実践度合いを評価し、その結果をもとに部下とディスカッションを行い、課題点や改善策を洗い出します。マネージャー同士で、360度評価に関する意見交換会や社内報に載せるなどして情報共有をしています。

ヤマト運輸

宅配便事業のヤマト運輸では、1991年からセールスドライバー同士が互いに評価しあう360度評価を行い、現在ではパートを含めた全社員を対象に年2回行っています。評価によるフィードバックは、人を育てることを目的としているため、悪い点を指摘するのではなく、よい点を伸ばしつつ、足りない点はどこかという姿勢で行われています。

アイリスオーヤマ

生活用品の製造・販売会社であるアイリスオーヤマは、2003年から360度評価を導入し、人事評価と人材育成の両面において、「公正な評価」を重視しています。現在では、360度評価を行う対象を管理職階層だけでなく、パートや契約社員にまで広げています。360度評価の運用に際して注意しているポイントは、部門による評価目線の違いがある、気づきを促し自己成長に繋がるフォローを行う、極端な回答をする評価者への対処などです。
参考:「360度評価支援システム」

 

まとめ

年功序列が当たり前の時代と比べると、成果主義が広がり、人材の流動化も始まりつつある昨今、多面的な評価制度が求められているといえます。客観的評価の可視化ができる360度評価は、適切に活用することで、社員一人ひとりを適正に評価し、人材育成に活かせます。導入にあたっては、360度評価のメリットやデメリットをよく理解し、社内風土にマッチした導入をおすすめします。

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