公開日:2020/03/27
更新日:2023/02/06

チームビルディング研修の目的や効果的に研修を行うためのポイントを紹介

チームビルディング研修の目的や効果的に研修を行うためのポイントを紹介 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

チームビルディングは、企業の成長だけでなく各社員の成長にも非常に重要です。強いチームが強い企業を産むといっても過言ではないくらい、チームの力というのは他部署だけでなく会社全体に波及します。このコラムではチームビルディングの効果と実際の研修事例を併せて紹介いたします。

 

01チームビルディングとは

チームビルディングはチームでプロジェクトを行う上で非常に重要です。しかし、チームビルディングの意味や、対象者にどのような社員を選ぶかを理解していなければ、効果的なチームビルディングは行えません。ここでは、チームビルディングの意味、対象者、そしてチームビルディングが必要になる理由を解説します。

チームビルディングの意味

チームビルディングは、「チームをつくる」という意味があります。チームや組織のメンバーそれぞれが、自分の個性や能力を発揮しながら一丸となってゴールを目指すチームをつくるための取り組みのことです。チームや組織が目指す姿を明確にし、それに向かってメンバーがそれぞれ主体的に行動しゴールを目指します。

チームビルディングの対象者は?

チームビルディングを考える上で、まずはチームというものの定義をしておきましょう。ここでいうチームとは、目的やゴールを共有する者の集まりを指しています。目的の有無を問わない集団として、たとえば会社同期の集まりなどはチームと混同しやすいのですが、ここでは集団に目的があるのかどうかが重要になります。一つの目的をもとに集められたチームですから、チームビルディングでは新入社員から中堅社員、管理職層など様々な階級の人がメンバーとなります。したがってチームビルディングの対象者とは、会社組織における全ての人が対象であると言えます。

チームビルディングが必要な理由

チームビルディングが必要な理由には、近年の著しいIT化やグローバル化が挙げられます。これまでの日本では、チームはリーダーがメンバーのマネジメントを行いメンバーはそれにしたがって個人の目標を達成していくという形が主流でした。しかしながら、近年では先述のように世の中の著しい変化によって、スピード感や柔軟な対応を求められる企業が急速に増えています。企業は、従来と同じ仕事の仕方では競争に勝てなくなってしまうというという危機感を持っており、組織やチームのあり方を見直そうとしています。従来のようなチームのあり方ではなく、個人が自発的に行動でき、互いの協力関係を発揮し合える、常に改善と成長を続けられるチーム作りが必要なのです。

 

02チームビルディング理論「タックマンモデル」を解説

チームビルディングにおいて、「タックマンモデル」という理論があります。この「タックマンモデル」は、心理学者のブルース.W.タックマンが1965年に提唱した、チームビルディングにおける5つの発展段階です。タックマンは、チームが発展する段階には、形成期、混乱期、統一期、機能期、散会期という5つの過程があるといっています。

タックマンモデル

1:形成期

形成期は、チームのメンバーが決まった段階で、メンバー同士がお互いのことをよく知らない状態です。また、チームの中での個々の役割も定まっていない状態を指します。この形成期の特徴としては、チームの中に不安や緊張感が伴い、メンバー同士で遠慮があります。また、リーダーや責任者などに説明や指示を求めようとする行為もみられます。

2: 混乱期

混乱期は、チームの目的や目標に対する意見の食い違いや、業務の進め方に対して対立が起こるような状態です。個人がそれぞれのやり方を通したり、自分を主張したりすることで考え方や行動に対し対立が起こりやすくなります。チーム内でのヒエラルキーを気にする動きも出始め、チーム全体でモチベーションが下がりやすくなる時期といえます。

3:統一期

統一期では、チームの目指すべき目的が明確になり、それぞれのメンバーに役割や特徴が共有されることで、統一感が生まれてくる時期です。統一期のチームには、目的やビジョンが明確になり、メンバーの役割やそれぞれの責任が明確になってきます。そして、メンバーの中で「わたしたち」や「うちのチームは」という表現が使われるようになります。意見を交わしたり、笑いや議論があったりと、チーム内が活性化する感じを受けます。

4:機能期

機能期におけるチームは、共通のゴールに向かってメンバー同士が一致団結して取り組む時期です。メンバーは指示がなくても自分で考えて行動することができるようになっており、個々の能力が存分に発揮される時期です。また、「このチームだったら大丈夫」という強い信頼関係が生まれる段階でもあります。

5:散会期

散会期では、目的の達成もしくは時間的な制限などの理由によりチームが解散になる段階です。それぞれのメンバーは、また別の目的に向けて動きだす状態にあります。メンバーの中には、さらに上を目指そうとする人が出てきたり、退職や異動を考える人も出てきたりするようになります。

▼タックマンモデルについて詳しく知りたい方はこちらから▼
【関連記事】タックマンモデルとは?チームを上手く機能させるための方法を解説

 

03チームビルディング研修の目的

チームビルディング研修には様々な効果があり、チームとして結果を残すために必要なステップです。では、チームビルディングは具体的にどのような目的で行われるのでしょうか?ここでは、どんな目的があるのかを解説します。

チームとしてのパフォーマンスを向上させる

チームビルディングの大きな目的は、チームのパフォーマンスを向上させることにあります。チームビルディング研修を行うことで、受講者はチームにおける自分の役割を認識することができ、メンバーの一員としてどのように振る舞うべきかを考えるようになるでしょう。チーム一人ひとりが、自分の行動がチームに影響を与えることが意識できるようになれば、相乗効果でチーム全体が活性化していきます。

コミュニケーションを活性化させる

近年のダイバーシティの影響などでメンバーの属性や雇用形態は様々です。様々な異なる背景を持つメンバー同士が一つの目的に向かって協力関係を築きながら仕事を進めていくには、よいコミュニケーションが不可欠です。上司や目上を立てるだけのコミュニケーションではなく、チームメンバーの一員として臆せず自分の意見を述べられる風土作りが必要になります。

組織のミッションやビジョンを浸透させる

新しく組織を形成した時や、プロジェクトのキックオフ時に、組織のミッションやビジョンを浸透させる目的でチームビルディング研修を導入することも効果的です。ミッションやビジョンは、どのようなパフォーマンスが求められているのかを理解したり、様々な課題を解決したりする際、判断の軸となります。

 

04チームビルディング研修による3つの効果

チームビルディング研修には様々な効果があります。例えば、チームの意識の変革、個人のパフォーマンスの向上などが挙げられますが、ここではそれぞれの効果について詳しく説明していきます。

チームで目標を追う意識がつく

チームビルディングが行われるようになると、個人ではなくチームで動くという意識が芽生えてくるようになります。個人の強みを発揮しながら、いかにしてチームの役に立つかという視点で仕事を進めていけるようになるため、メンバー同士が協力的になり、チームが活性化されていきます。

個人のパフォーマンスが向上する

チーム全体で物事が考えられるようになり、互いに協力関係や信頼関係が生まれるようになると、その環境の中で自分がどのように能力をすべきかを考えるようになります。チームメンバーが互いに切磋琢磨することで、個人のパフォーマンスも向上していくと期待できます。

メンバー同士の協力関係が生まれる

チームビルディング研修を受けることで、チームで取り組む良さを理解できるようになります。チームの良さは、個人ではなくチームでしかできないことを体験できるところにあります。自分ひとりではできない目的が達成された喜びは、チームの協力関係があってこそ。また、仕事を進めていく上でも、協力することでスピード感をもって仕事をこなしていくこともできます。チームで取り組むことの素晴らしさが理解できるようになれば、さらにメンバー同士の協力関係も生まれていきます。

<チームビルディングについてのSchooおすすめ授業>

皆さんは、リモートワークに移行してから、改めてチームの難しさを痛感していませんか。

環境が変わってプロジェクトメンバーとの雑談や接触が減り、チームの空気感がつかめないし、他のメンバーの役割やスキルもいまいち理解できないのではないしょうか。

本授業では、リモートでもリアルでも、どんな状況、どんな環境でも目標達成し結束力のつよいチームビルディングについて学んでいきます。

チームビルディングの極意はリーダーだけのものではありません。
メンバーとしてどのように振る舞えばよいか必ず見えてきます。
チームビルディングのために必要なことを習得し、早速、明日から社内で活用してみましょう。

「いまのメンバーで仕事が面白くなるチームビルディング」

いまのメンバーで仕事が面白くなるチームビルディング

  • リクルートワークス研究所 人事研究センター長 / 主幹研究員

    日本福祉大学卒業後、東京学芸大学にて野外教育学を研究後、冒険教育研修会社、玩具メーカー、人事コンサルティング会社を経て独立。 企業、団体、教育、スポーツの現場など、約20年にわたって3000回を超えるチームビルディングを実施、現在は複数の法人で「エア社員」の肩書のもと、事業開発やサービス開発、社内外との横断プロジェクトを通じた組織づくりをファシリテーションする。 株式会社ナガオ考務店代表取締役、一般社団法人プロジェクト結コンソーシアム理事長、学校法人茂来学園大日向小学校の理事を兼任する。 著書に『宇宙兄弟「完璧なリーダー」は、もういらない。』『宇宙兄弟 今いる仲間でうまくいく チームの話』(学研プラス)がある。
 

05チームビルディング研修の内容

チームビルディング研修の内容には様々な種類があり、会社のニーズや育成方針によって内容が変わってきます。ここでは、代表的なチームビルディング研修の内容を3つ解説します。

ワークショップやゲーム

ゲームを研修でやるというのは少し意外なことかもしれません。しかし、ワークショップやゲームを用いて行うチームビルディング研修は多くの企業で導入されています。次の章でご紹介しますが、何も道具を使わずに体だけを使うゲームや、ピンポン玉を使うゲームなど、研修で使われるゲームには様々な種類があります。ただ楽しくゲームをすることが目的ではなく、ゲームで協力してゴールを目指すというプロセスの中で、チームで力を発揮する能力を身につけます。

屋外での研修

室内でゲームを活用した研修に加えて、屋外で行う研修もよく行われる研修の1つです。具体的な内容としてはアスレチックや軽いスポーツなど、ゲームと同じくチームワークを養うことができる内容が多く、楽しみながら行える研修です。室内で行うよりも屋外で行う方がコミュニケーションが取りにくいため、チームメンバーのコミュニケーション力が鍛えられるというメリットもあります。

合宿研修

そして、何日かかけて行う合宿型の研修も効果的です。何より、チームのメンバーと過ごす時間が長くなるため、メンバーの良い面と悪い面の両面を見たうえでゲームやワークショップ、スポーツ・アスレチックなどに臨むことになり、結果的にチームワークが深まることになります。ただ、合宿の宿泊費や、交通費など、経費がかなりかかってしまうため、導入する際には予算に合った方法を考えるようにしましょう。

 

06チームビルディング研修にゲームを活用する

チームビルディング研修には、ゲームを活用することが有効であると言われています。ゲームには数分で行えるものから数時間、数日間かけて行えるものまで存在します。ここでは、数分で手軽に行うことができるゲームをご紹介します。

ジェスチャーゲーム

  • ・プレイ人数:3〜8人
  • ・プレイ時間:10分〜
遊び方
  • 1. 一人がお題を見て、チームの他の人にジェスチャーだけで伝える。
  • 2. 見ている側がお題を当てたら次の人に交代する。(お題がわからない場合はその題をパスする。パスは3回まで)
  • 3. チームの最後の人までジェスチャーを終えたチームが優勝。

事前に準備しておくべき物がほとんど必要なく、お題さえあればどこでも行うことができるのがジェスチャーゲームです。出されたお題を言葉を使わずにジェスチャーだけで見ている人に伝えるため、表現力と相手の伝えたいことを理解する必要があります。チームで動いていく上で必要不可欠な意思疎通の能力を鍛えることができる上に、ノンバーバルコミュニケーションの力を伸ばすことも可能です。

バースデイライン

  • ・プレイ人数:8〜15人
  • ・プレイ時間:5〜15分
遊び方
  • 1. 誕生日の早い順(先頭が1月1日生まれ、最後尾が12月31日生まれ)に一列に並ぶ。しゃべることや筆談はNG。
  • 2. 制限時間がきたら、先頭から順番に自分の誕生日を言う。
  • 3. メンバーの誕生日の順番を間違えずに並んだチームが優勝。

バースデイラインは、制限時間内に誕生日の早い順から順番に一列に並ぶゲームです。終始無言でおこない、言葉を使う事はもちろん、筆談も禁止されています。このゲームでは、言葉を使って行うコミュニケーションの大切さと、言葉を使わずに相手の気持ちを推測するノンバーバルコミュニケーションの重要性を同時に学ぶことができるため、チームビルディング研修には最適なゲームです。

ピンポン玉リレー

  • ・プレイ人数:6人〜
  • ・プレイ時間:約10分
遊び方
  • 1. 先頭の人がスプーンやお箸でピンポン玉を落とさないように運ぶ。ピンポン玉を落とした場合はその地点から再開する。
  • 2. 折り返し地点を経由するなどコースを回る。
  • 3. ピンポン玉を落とさないようにしながら次の人にバトンタッチする。
  • 4. 最初に全員がゴールしたチームが優勝。

ピンポン玉リレーは、スプーンやお箸を使ってリレー形式でピンポン玉を運ぶという非常にシンプルなゲームです。折り返し地点を設けたり障害物を設置したりしてコースを作り、ピンポン玉を受け渡しながら最も速く全員がゴールしたチームが優勝です。非常に軽くて不安定なピンポン玉をリレー形式で受け渡していくため、メンバーのチームワークが非常に重要になり、チームワークを養うことができます。

ウソつき当てゲーム

  • ・プレイ人数:5〜10人
  • ・プレイ時間:10分
遊び方
  • 1. 少人数のグループを作る。
  • 2. 嘘をつく人を1人決める
  • 3. チームごとにお題を振り分ける
  • 4. チーム内で会話をすることで嘘をついている人を見抜く
  • 5. 嘘が見抜かれると嘘をついた人の負け。見抜かれないと嘘をついた人の勝ち

非常に簡単なルールのゲームですが、簡単なお題より少し難しい設定にするとチーム内で嘘をついている人を当てようとする動きが活発になり、会話が弾みコミニケーションも図れます。また、嘘を見破ろうとする中で、人の話を注意深く聞く力や、個々の集中力、洞察力が高まります。

条件プレゼン

  • ・プレイ人数:10〜20人
  • ・プレイ時間:30分
遊び方
  • 1. 参加者を数名のチームに分ける
  • 2. 事前に決められたキーワードを盛り込んだプレゼンをチームで考える
  • 3. プレゼンを行う
  • 4. プレゼン後、最も面白かったチームのプレゼンを投票で決める
  • 5. 最も多く得票したチームの勝ち

時間もかからず、道具などもほとんど必要ないため、手軽に行えるのが条件プレゼンです。チームになってプレゼンを行うため、チーム内でのコミュニケーションが活性化され、メンバー同士の仲が深まります。さらに、お題をいかに面白くプレゼンするかを考える中で、想像力が高まり、相手にどのように伝えるのかということを考えることで、プレゼン力も身に付きます。

<プレゼンテーションについてのSchooおすすめ授業>

プレゼンテーションは営業職に就く仕事に限らず、自身の考えを採用してもらう全てのビジネスパーソンに必須のスキルです。

・説得力のある説明をしたい
・短い時間で簡潔に要点を伝える術を身につけたい
・いざというときに舞い上がってしまわないように今のうちから伝える練習をしておきたい

などなど、それぞれが思うところがあると思います。

そこで今回は伝えたいことを論理的に簡潔に伝えるプレゼン技術と、プレゼンの実践的な練習機会がセットになった授業を準備しました。

「読んで面白かった書籍」「ハマっている漫画」「行ってよかった旅行先」など、カジュアルで取り組みやすいテーマで始めていきますので、ぜひ皆さんも積極的に参加してくださいね。

「プレゼン特講 -伝えたいことを論理的に簡潔に伝える特訓-」

プレゼン特講 -伝えたいことを論理的に簡潔に伝える特訓-

  • 有限会社N&Sラーニング 代表取締役

    企業・官庁・自治体の社員、職員を対象としてディベート、プレゼンテーション、傾聴技法、メンタルタフネスなどのコミュニケーションスキルやメンタルヘルス各種研修講師を務めている。全国教室ディベート連盟。理事産業カウンセラー・論理療法士。 主な著書として『実践ディベート研修』(生産性出版)、『はじめてのディベート』(あさ出版)、『『議論力」が身につく技術』(あさ出版)などがある。

ペーパータワー

  • ・プレイ人数:3〜8人
  • ・プレイ時間:5分
遊び方
  • 1. 1つのチームにつき30枚のA4用紙を配布する
  • 2. 作戦タイム→1枚だけ用紙に触れて良い
  • 3. 5分間でカードを組み立て、出来るだけ高くタワーを作る
  • 4. 組み立て終了後、全員がタワーから手を離す
  • 5. 全員で10秒数えた後、計測タイムに移行
  • 6. 優勝チームの発表
  • ・ルール:紙の変形は行ってもいいが、紙以外の道具は使ってはならない

このゲームは紙と机さえあればどこでも行える簡単なゲームです。時間内でできるだけ高くタワーを積み重ねたチームが勝ちとなるため、素早く考える思考力と、チームの協調性が養われます。

質問ゲーム

  • ・プレイ人数:4人〜
  • ・プレイ時間:1分〜
遊び方
  • 1. 2人1組のペアを作る
  • 2. 相手に質問し、答えてもらう
  • 3. 相手のことをより多く知ることができた方が勝ち

このゲームは初めてメンバーが集まる時など、メンバーの中の親交があまり深まっていない状態で行うことが効果的です。1分ほどの短い間に相手に質問し、答えてもらい、その人をいかに知ることができるかを競うだけのとても簡単なゲームです。短い間で簡潔に質問し、あるいは簡潔に答えることで、質問力、対話力の強化につながります。

似顔絵当てゲーム

  • ・プレイ人数:5人〜
  • ・プレイ時間:15分
遊び方
  • 1. 数人のチームに分ける
  • 2. チームの全員が各々の課題を元に似顔絵を描く
  • 3. 似顔絵を描いた人以外のメンバーが誰の似顔絵なのかを答える
  • 4. 最も正解数が多かったチームが優勝です

このゲームも、ペンと紙さえあればできる非常に簡単なゲームです。課題を芸能人などといった範囲の広いものではなく、メンバーの人全員が知っている身近な人を課題とすることで、ちょうど良い難易度になります。基本的に楽しく行えるゲームであるため、チームビルディングを養うのにおすすめです。

 

07チームビルディング研修を行う際のポイント

チームビルディング研修も他の研修と同じく、意識すべきポイントが存在します。ここでは、チームビルディング研修の効果を高めるいくつかのポイントをご紹介します。

対話を意識させる

チームビルディング研修は、ディスカッション形式で行われる機会が多くなると思います。ディスカッション形式で研修を行う際に注意する必要があるのが、本当にディスカッションをさせてはいけない、ということです。

基本的に、ディスカッションは相手に自分の意見を論理的に伝えることで相手を納得させる行為のことを言います。ディスカッションは勝負では無いのですが、相手を納得させようとお互いにヒートアップしてしまうこともあります。お互いにヒートアップしてしまうと、チームビルディング研修の趣旨から逸れてしまいます。そのため、ファシリテーターなどを用いて対話を意識させることが大切です。

質問力・聴く力を身につけられるようにする

質問力と聴く力はコミュニケーションにおいて最も重要だと言えるスキルです。そして、チームビルディングにはコミュニケーションが欠かせません。

上記の通り、対話を意識したコミュニケーションを促し、相手を変えて質問と相手の話を聴く作業を繰り返し行うことがポイントです。そして、質問力と聴く力には個人差があり、それらの力を持っている人とそうで無い人には大きな差があります。

そのため、ファシリテーターは誰が質問力・聴く力が無いのかを見極め、重点的にそれらの受講者をサポートするようにしましょう。

振り返りを行う

どの研修においても振り返りは研修の最後のステップとして非常に重要です。研修の振り返りを行わなければ受講者の意見や感想も聞き出せない上に、研修の課題が洗い出されないため、研修のPDCAサイクルが回せなくなります。

そして、チームビルディング研修においては、振り返りが特に重要な意味を持ちます。理由としては、受講者からの率直な意見を聞き出すことができ、受講者同士の繋がりを強めることができるという点が挙げられます。

研修中に対話を多く行っても、何かしらのトピックがあったり、ファシリテーターがいることで話しにくく感じる受講者もいるかもしれません。そのため、研修が全て終わった振り返りの段階で受講者同士を自由に会話させることで、受講者から率直な意見を引き出すことができ、受講者同士の繋がりも強めることができます。


 

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08Schooのチームビルディング研修

schooビジネスプランは、オンライン研修にも社員の自発的学習を促進させるツールとしても利用いただけるサービスです。Schooビジネスプランのチームビルディング研修では、チームビルディング研修をオンラインで行う際に必要な内容を網羅しており、効果的なチームビルディング研修を行うことが可能です。ここでは、具体的にオンラインでどのようにチームビルディング研修を行うのかを解説します。

1.Schooの授業を事前に視聴

まずは、事前にSchooの授業をそれぞれが視聴し準備を整えます。視聴する授業は、研修したいテーマに即したものを選びます。Schooの授業を視聴しながら、自分の気づきや意見を書き留めておき、それまでの経験などを照らし合わせながら自分自身を振り返るなど、一人ひとりがワークシートなどに記入します。

チームビルディング研修におすすめのSchoo研修パッケージ

  • 相手を尊重しながら自分の意見を伝える「アサーション」「アサーティブコミュニケーション」について学べる研修パッケージです。ビジネスコミュニケーション事例からアサーティブコミュニケーションの方法について学び、人間関係のストレスを減らして仕事のパフォーマンスを上げる方法を身につけることができます。
  • マネージャー向けの組織マネジメントについて学べるカリキュラムです。マネージャーの役割と業務について体系的に学んだ上で、具体的にチームで成果を出していくために必要なことについて学習できる研修となっています。
  • チームビルディングについて基礎を身につけたいという方向けの研修パッケージです。成果を出すチームビルディングに必要なコミュニケーション方法や、チームで成果を出すための基本スキルについて学びます。
  • チームビルディングの基礎については習得していて、さらにスキルアップしたいという方向けの研修パッケージです。チームをさらに強化するための「仕事可視化の技術」や「課題を解決するファシリテーションの方法」について学ぶことができます。

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2.それぞれの感想・学びを共有

次に、それぞれが記入したワークシートをもとに受講者同士で気づいたことを発表し共有します。自分の意見を発表することで、自分の意見の伝え方を学ぶこともできますし、自分にはなかった視点に気づくこともできます。

3.テーマについてディスカッション

受講者がひとりずつ発表し終わったら、それをもとに気づいたことや発見したことをシェアしたりディスカッションしたりします。相互理解を深め、学ぶテーマに対して多角的な視野で理解していけるようになります。

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09チームビルディング研修のよくある質問

ここからは、Schooのチームビルディング研修についてのよくある質問を、Q&A形式でご紹介します。

質問:チームビルディング研修の内容について教えてください。

回答:Schoo for Businessを使ったチームビルディング研修では、チームビルディングに必要なコミュニケーションスキルやマネジメントスキルなどを学ぶ講座がよくご利用いただけております。研修を通じ、チームでの成果の出し方や、メンバーが力を発揮できる環境づくりについて学びます。

質問:授業はどのように選んだらよいですか?

回答:スクーでは職種別・階層別に様々な研修パッケージをご用意しています。研修パッケージはいくつかの授業によって構成されており、目的や対象に合わせて研修パッケージのテンプレートを選択するだけで簡単に研修を開始することができます。チームビルディング研修パッケージの一例をご紹介すると、「チームビルディング研修パッケージ」や「組織マネジメント研修パッケージ」などがあります。

質問:当社の状況を踏まえたマネジメント研修パッケージは作れますか?

回答:授業を組み合わせてオリジナルの研修パッケージを作成することが可能です。 またスクーでは階層や職種に応じて様々な研修テンプレートをご用意しているので、1から研修を作る手間をかけずに社員に合った研修を始めることもできます。まずはお気軽にご相談ください。<お問い合わせフォーム

 

10まとめ

  • ・チームビルディングとは、チームや組織のメンバーそれぞれが、自分の個性や能力を発揮しながら一丸となってゴールを目指すチームをつくるための取り組みのこと。チームや組織が目指す姿を明確にし、それに向かってメンバーがそれぞれ主体的に行動しゴールを目指す。

  • ・タックマンモデルとは、心理学者のブルース.W.タックマンが1965年に提唱した、チームビルディングにおける5つの発展段階のこと。チームが発展する段階には、形成期、混乱期、統一期、機能期、散会期という5つの過程がある。

  • ・チームビルディング研修の目的は、個人のパフォーマンスの向上やコミュニケーションの活性化、組織全体のミッションやビジョンの共有である。

  • ・チームビルディング研修を行うと、個人のパフォーマンスが向上したり、メンバー同士の協力関係が生まれるようになると期待できる。

  • ・Schooを利用したチームビルディング研修は、研修のテーマに即した授業をそれぞれが視聴し、気づいたことをワークシートに記入する。後日、そのワークシートを用いて、受講者が意見を発表したり、互いに気づいたことをディスカッションしたりして、テーマに対する理解を深めるというもの。

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自律性を持った人材を育てる「自律型組織」についてのウェビナーアーカイブです。トップダウンの統率による組織に限界を感じ、ボトムアップで社員が自律的に動けるよう組織開発を行う企業が増えています。Zホールディングスにて次世代リーダー開発を担う伊藤羊一氏をお招きし、現代に適応した自律型の組織の作り方についてお話いただきます。

  • 登壇者:伊藤 羊一 様
    Zアカデミア学長 / 武蔵野大学アントレプレナーシップ学部 学部長 / Voicyパーソナリティ

    日本興業銀行、プラスを経て2015年よりヤフー。現在Zアカデミア学長としてZホールディングス全体の次世代リーダー開発を行う。またウェイウェイ代表、グロービス経営大学院客員教授としてもリーダー開発に注力する。2021年4月に武蔵野大学アントレプレナーシップ学部(武蔵野EMC)の学部長に就任。代表作に56万部超ベストセラー「1分で話せ」。ほか、「1行書くだけ日記」「FREE, FLAT, FUN」など。

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