公開日:2021/08/26
更新日:2022/07/27

エンプロイーエクスペリエンスとは?導入のメリットや企業事例を紹介

エンプロイーエクスペリエンスとは?導入のメリットや企業事例を紹介 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

エンプロイーエクスペリエンスは、従業員のパフォーマンスを向上させる取り組みとして、国内外で注目を集め始めています。本記事では、エンプロイーエクスペリエンスの導入事例を交えながら、導入のメリットや具体的な方法を紹介していますので、人事担当の方はぜひ参考にしてください。

 

01エンプロイーエクスペリエンスとは

エンプロイーエクスペリエンスとは、職場での日常業務や会社内におけるすべての時間のなかで、従業員が得られる経験価値を意味する言葉です。経験の具体例としては、仕事の達成感や上司からの評価、職場環境や福利厚生、従業員の健康状態などが挙げられます。エンプロイーエクスペリエンスは、企業で働くうえで発生するすべてのプロセスを通して、従業員が経験するすべての事象を包括しています。

エンプロイーエクスペリエンスの歴史

エンプロイーエクスペリエンスは、2015年から2016年にかけて、HR系カンファレンスや経営雑誌で取り上げられたことをきっかけに、人事に携わる人たちの間で認知度が高まりました。また、宿泊予約サイト大手であるAirbnbが、人事部署の名称を「エンプロイーエクスペリエンス」へ変更し、このことがニュースとして報道されたことで、より一層エンプロイーエクスペリエンスに注目が集まりました。

エンプロイーエクスペリエンスが注目されている背景

エンプロイーエクスペリエンスが注目を集めている背景には、エンプロイーエクスペリエンスの取り組みを、人材不足や働き方改革への対策としたいという狙いが潜んでいます。 人材不足という昨今の情勢においては、いかに離職率を低めて従業員を定着させるかが重要事項といえます。エンプロイーエクスペリエンスを高めることによって、従業員の満足度が高まり、自社への帰属意識の向上に寄与し、結果的に離職率が低下すると期待されているのです。 また、エンプロイーエクスペリエンスを高めることで、従業員の心身の健康を保ち、モチベーションを維持できる効果も重視されています。この効果によって、企業全体の生産性が向上し、エンプロイーエクスペリエンスの取り組み自体が働き方改革の一環となるとも考えられているのです。

 

02エンプロイーエクスペリエンスを導入するメリットとは

エンプロイーエクスペリエンスを導入することによって、従業員だけでなく企業にもさまざまなメリットをもたらすと期待されています。ここでは、エンプロイーエクスペリエンス導入により期待されるメリットについて、詳しく解説していきます。

従業員の満足度が向上し離職率が低下する

エンプロイーエクスペリエンスの取り組みを通して、従業員は仕事に対するやりがいや達成感を感じることができるようになります。その結果、従業員の満足度が向上し、自社に対する帰属意識や貢献意欲が保たれるという、副次的な効果が発生するのです。そして、自社への帰属意識を高めた従業員が増えれば、企業全体の離職率は低下すると考えられるため、企業の人材管理の視点で大きなメリットをもたらすと期待されます。

採用活動におけるアピールポイントになる

エンプロイーエクスペリエンスに取り組むことで、従業員の満足度向上によって離職率は低下し、職場環境も良好に保たれる効果が発生するものです。採用活動において、求職者たちは「良好な職場環境」「離職率の低さ」を条件に企業探しをすることもあるため、これらの条件をクリアしている企業への応募は増加する可能性があります。また、独自性があり、画期的なエンプロイーエクスペリエンスの取り組みを実施している場合、取り組み自体が企業の社風を反映させるものとして、採用活動におけるアピールポイントになるともいえます。

生産性が向上し働き方改革の一環になる

エンプロイーエクスペリエンスの導入後、従業員が仕事にやりがいを見出せる機会が増えることで、モチベーションは向上するものです。また、従業員の心身の健康を正常に保つような取り組みを行えば、従業員一人ひとりがより多くの成果を出せるようになるとも期待できます。上記のような効果は、最終的には企業全体の生産性の向上に寄与すると考えられるため、エンプロイーエクスペリエンスの取り組みが働き方改革の一環となりえるのです。

企業の成長につながり利益が向上する

エンプロイーエクスペリエンスを通して、従業員が自らのスキルを伸ばせるようになれば、従業員一人ひとりの能力は高まり、企業全体の業績の向上につながると考えられます。また、従業員が仕事に対してやりがいを見出せるようになれば、主体的で効率性を重視した行動を取るようになることを期待でき、ひいては企業の成長と利益の向上に寄与するようになるのです。

 

03エンプロイーエクスペリエンスを高める方法とは

エンプロイーエクスペリエンスは、従業員と企業の双方にさまざまなメリットをもたらすため、人材管理の計画にぜひ盛り込みたいところですが、具体的にどのような方法で高めていけばよいのでしょうか。ここでは、エンプロイーエクスペリエンスを向上させる代表的な方法をみていきます。

エンプロイージャーニーマップを作成する

エンプロイージャーニーマップとは、従業員が採用から退職までの企業生活において、どのような経験をしていくのかを時系列に沿って記載した図です。エンプロイージャーニーマップには、それぞれの従業員が経験を通してどのような感情を抱き、どのようなことを考えるのかということを従業員目線で記入します。エンプロイージャーニーマップの作成によって、企業は従業員の経験価値を可視化できるようになり、具体的な取り組みを検討しやすくなるのです。

従業員に対するアンケート調査を行う

エンプロイーエクスペリエンスの取り組みを検討しているなかで、どの項目を優先すべきか迷うこともあるでしょう。その場合におすすめなのが、従業員に対するアンケート調査です。アンケート調査を通して、従業員の健康状態や人間関係に関するストレスなどを把握できるうえに、従業員体験についての希望もヒアリングできます。エンプロイーエクスペリエンスにおける優先順位がわかり、具体的な計画が立てやすくなるはずです。

健康的な労働環境を整備する

健康的な労働環境とは、長時間労働やパワハラ・セクハラが存在せず、従業員一人ひとりが気持ちよく働ける、風通しの良い職場環境といえます。エンプロイーエクスペリエンスにおいては、従業員が企業にいる間に過ごす環境や経験が重視されるため、労働環境の整備は欠かせない項目と考えられます。また、上記の労働環境の是正に加えて、休暇を取得しやすい雰囲気や仕組みづくり、福利厚生の拡充も、従業員の心身の健康を整えるものとして有効な手段です。

 

04エンプロイーエクスペリエンスを導入している企業事例

エンプロイーエクスペリエンスを既に導入し、成果を挙げている企業は国内外にいくつか存在しています。ここでは、エンプロイーエクスペリエンスを取り入れている企業の取り組み事例を紹介します。これらの企業は、どのような仕組みを取り入れているのか、またどのような工夫を凝らして成果を出しているのでしょうか。

freee株式会社

freee株式会社には、総務人事部門である「メンバーサクセスチーム」という組織が置かれています。付加価値や自己成長が存在する業務こそが本質的な価値を有する業務であるとし、このような業務に労力を費やすように全社員へ伝えています。 具体的な取り組みとしては、「weekly 1on1」という面談制度があります。この面談は週1回の頻度で行われ、1回あたり約30分程度の時間を要するものです。「weekly 1on1」は、上司と従業員とで将来のキャリアを考えながら働き方を話し合い、自社の価値観を共有しながら、従業員のエンゲージメントを向上させることを狙いとしています。

参考:職場環境と制度|freee株式会社

Airbnb

Airbnbは、人事部門の名称を「エンプロイーエクスペリエンスチーム」へ変更し、「広く社員の面倒をみて、会社の健康と幸せの向上のために日夜働くこと」をチームのミッションとして掲げています。このチームの具体的な業務内容は、「ヘルシーでおいしい社食の献立を組むこと」「最新テクノロジーを揃えること」「ベスト&ブライテスト(超一流)な人材を引き抜くこと」「社屋が最高の職場環境になるよう手配すること」など、実に幅広いものになっているのです。

参考:「Small teams, global mission|Airbnb」

Starbucks

Starbucksは、従業員の学びの場を用意してサポートする取り組みに力を入れて、エンプロイーエクスペリエンスを実施している企業です。大学の学費支給や、アリゾナ州立大学と提携して80以上の授業のオンライン受講をサポートする取り組みを行っています。日本では、通信教育の補助や、従業員のスキル開発支援に力を入れています。Starbucksの取り組みは、エンプロイーエクスペリエンスを高めつつ、従業員の能力を伸ばす好例です。

参考:「Starbucks and ASU Offer Four Years of College with Full Tuition Coverage|Starbucks」

 

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05まとめ

エンプロイーエクスペリエンスを導入することで、従業員満足度の向上による離職率の低下や、モチベーションアップによる生産性の向上など、従業員と企業にとって嬉しい効果を期待できるものです。自社でエンプロイーエクスペリエンスの導入を検討する際には、従業員アンケートの実施やエンプロイージャーニーマップの作成など、従業員目線に立って経験価値を整理することが大切といえます。 これらの取り組みを通して、自社の課題や従業員の不満など、置かれている状況を正しく把握するとともに、経験価値を重視した取り組みを充実させてみてはいかがでしょうか。

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