公開日:2022/08/31
更新日:2024/01/26

推進力とは?企業で求められる理由と鍛え方を解説

推進力とは?企業で求められる理由と鍛え方を解説 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

環境変化のスピードが著しい中、プロジェクトを推し進められる「推進力」がビジネスパーソンに求められています。本記事では、推進力が高い人材の特徴や企業から推進力の高い人材が求められる理由、さらには推進力を鍛える方法について紹介します。

 

01推進力とは

まず、「推進」とは「前におしすすめること」や「事業や物事などを達成するように努めること」と定義されます。「プロジェクトを推進する」や「世界平和を推進する」などと、使用されます。 次に推進力とは、「物事を推し進め実行する力」です。目標達成に向かって、周囲を巻き込みながら推し進めることです。ビジネスにおいては、事業の成功に向けて、取引や商談、プロジェクトなどを遂行する力を推進力といえるでしょう。

実行力との違いとは

「実行」とは、「理論で考えられることや、そうすべきだと思うことを実際に行うこと」と定義されます。つまり、頭の中で考えるだけでなく、実際に行動に移すことがポイントです。 実行力とは、「目標に対して立てられた計画を実行する力」であるのに対して、推進力は「物事を推し進め実行する力」です。どちらも実行する点は同じですが、推進力の方がより積極的に進めようとする力といえるでしょう。実行力は、既に立てられた計画を実行するのに対して、推進力は立てられた計画がないとしても、自ら計画を立てて物事を推し進めていきます。

 

02推進力の高い人材が企業で求められる理由

推進力の高い人材が企業で求められる理由は、具体的に何でしょうか。 ここでは、推進力が高い人材を企業が求める4つの理由を紹介します。

  • 1.スピーディーな意思決定ができる
  • 2.働き方改革にも対応しやすい
  • 3.教育に時間がかからない
  • 4.新しいアイデアの創出を期待できる

それでは、それぞれの理由について解説していきます。

1.スピーディーな意思決定ができる

推進力が高い人材は、常に自分が何をすべきか、何のためにしているのかを意識して行動しています。そのため、スピーディーな意思決定で、迅速に仕事を進めることが可能です。現在、ビジネス市場ではVUCAの時代といわれ、目まぐるしい環境変化の中でスピード感のある対応が求められています。その中で、今後より一層新しい環境でも自ら考え、成長できる推進力の高い人材の需要が高まるでしょう。

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2.働き方改革にも対応しやすい

推進力が高い人材は、リモートワークなどの働き方改革にも対応しやすいことが挙げられます。働き方改革は社員の働きやすさが高まりますが、一方で社員一人一人に管理が行き届かず、マネジメントが難しくなります。その際、推進力の高い人材は、自ら業務遂行に向けて、自律的に行動ができるため安心です。また、より職種に特化した能力が求められるジョブ型雇用が広まる中でも、自己研鑽に励みスキルアップを図れる推進力の高い人材は適していると考えられます。

3.教育に時間がかからない

推進力が高い人材は、上司からの指示を待つのではなく、積極的に指示を仰ぎ、行動していきます。そのため、推進力が低い人材に比べて、教育に時間がかかりません。教えてもらったことや指示に対して、自分で考えながら行動に移すことで、吸収効率も上がります。また、細かな作業内容まで指示する必要がある人は、その分教育する側の時間も必要です。一方、積極的に自分で考え行動できる推進力の高い人は、細かな作業指示の時間も必要なく、より実践的な教育が可能となります。

4.新しいアイディアの創出を期待できる

常に変化するビジネス環境の中で、既存のやり方ではなく新しいアイディアは必要です。その中で、推進力の高い人材は自らの価値観や経験に基づき、解決方法を模索するため、新しいアイデアの創出が期待できます。反対に、指示されたことだけこなす受け身な人材は、指示に基づいた範囲内のやり方に依存したアイデアしか期待できません。また推進力がある人は、積極的なコミュニケーションや行動力もあるため、その中で新たなアイディアも生まれてくるでしょう。

 

03推進力が高い人材に見られる傾向

次に、推進力が高い人材の特徴について、紹介します。 主な特徴は以下の5つです。

  • 1.プレゼンに強い
  • 2.コミュニケーション能力が高い
  • 3.調整力に優れている
  • 4.実行力がある
  • 5.リーダーシップがある

全ての人材に該当するわけではありませんが、推進力が高い人材に見られる傾向として参考にしてください。

1.プレゼンに強い

推進力が高い人材は、大勢の人の前で伝えたいことを正確に伝える能力が高いものです。そのため、会議や商談での説明やプレゼンに強い傾向があります。仕事をスムーズに進めるうえで、大事な場面で自分の意図を相手に伝えることは必要不可欠です。ビジネスにおいて、取引先や上司など様々な場面でプレゼンする機会はあります。そのような場面では、どれだけ相手のニーズを汲み取り、説得力のあるプレゼンができるかどうかが、ビジネスを成功させるカギです。

2.コミュニケーション能力が高い

他部署や取引先、クライアントとの折衝は、プロジェクトを進める上で避けて通れません。このとき、プロジェクトを推進するのに欠かせないのが、コミュニケーション能力です。コミュニケーション能力があることで、周囲とも上手く意思疎通を図り、協力を得られます。コミュニケーションの手段としては、メールや電話、対面など様々な方法があるでしょう。どの方法においても、相手の立場を理解し、自分たちの想いを伝えることで相手を巻き込めます。このように、推進力がある人は周囲を巻き込みながら進めるコミュニケーション能力が高い傾向にあります。

3.調整力に優れている

推進力が高い人はコミュニケーション能力とともに、調整力も優れている傾向があります。仕事を進めるうえで、いろんな立場の人と様々な事項について、調整する場面があります。その際、立場や利害関係が違う人々を取りまとめ、それぞれの利害をすり合わせ、同じ目標に向けて協力してもらわなければなりません。そのため、仕事を推進する上で、関係者の立場を理解して、周囲の状況を見極め、全体最適解を導く調整力は欠かせないでしょう。

4.実行力がある

仕事を進めるにあたって推進力が高い人は、計画を行動に移せる実行力があります。計画を立てて指示を出すだけでは、周囲のメンバーはついてきてくれません。自らが率先して実行していくことで、周りのメンバーも協力して取り組みます。また、仕事を進める際、困難な状況など、諦めてしまいたいときもあるでしょう。そのような状況下でも、途中で投げ出さず、諦めずに最後までやり遂げる実行力も目標を達成するうえでは欠かせません。

5.リーダーシップがある

リーダーシップは目標を達成するために、ビジョンを明確にしてチームメンバーを目標に向けて導く役割があります。そのため、目標に向けて仕事を推進する力が高い人は、リーダーシップも持っている傾向が高いものです。推進力が高い人は、自らが先導して実行したり、メンバーをフォローしながら進めたりと、様々なリーダーシップを発揮します。

 

04推進力を鍛える方法

最後に、推進力を鍛える方法を紹介します。推進力を鍛える方法としては、以下5つがあります。

  • 1.責任のある仕事を引き受ける
  • 2.発言力や傾聴力を伸ばす
  • 3.自己啓発や自己学習を促進する
  • 4.失敗への対処法を考えておく
  • 5.実行力やマネジメントなどの研修・勉強会を実施する

ぜひ参考にして、実践してみてください。

1.責任のある仕事を引き受ける

推進力を高めるためには、積極的に責任ある仕事を引き受けるようにしましょう。責任ある仕事を行うことで、自分で判断して業務を進める機会が増えていきます。上司からの指示を待ち行動するのではなく、自分なりに考え、実行していく環境づくりが重要です。その環境の中で、幾度となく業務を進め最後までやり遂げ、目標達成することで自分の判断への自信も付くでしょう。

2.発言力や傾聴力を伸ばす

推進力の中でも特に、コミュニケーション力は重要なスキルです。そのため、コミュニケ―ションをする上で必要な、発言力や傾聴力を伸ばしてみましょう。特に、物事を推進するのにコミュニケーションの中でも発言力に注目しがちですが、傾聴力は大切です。相手の考えていることや伝えたいことにしっかりと耳を傾け、理解した上で自分の意見を伝えることで、協力し合える関係を作ることができます。

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3.自己啓発や自己学習を促進する

VUCA時代の中で、目まぐるしい環境変化に対応するため、常に知識をアップデートすることは欠かせません。仕事を推し進められる人は、その最新の知識を持って環境に対応しながら、推進力を発揮していきます。そのため、推進力を高めるためには、スキルアップのための自己啓発や自己学習を促進する環境を作ることが重要です。セミナーの開催やe-ラーニング、資格取得への奨励制度などの方法を取り入れてみましょう。

4.失敗への対処法を考えておく

推進力を高めるためには、失敗したときの対処法を考えておくことです。仕事をするうえで、計画通りにいくことは少なく、失敗する経験もあります。そのとき、事前に失敗したときの対策を検討しておくことで、失敗してもスムーズに物事を進められます。また、職場環境についても失敗してもフォローできる体制を整えておくと良いでしょう。失敗を責めるような職場では、周りの反応を恐れ、積極的に行動できなくなります。

5.実行力やマネジメントなどの研修・勉強会を実施する

推進力を高める方法として、実行力やマネジメントなどの研修・勉強会を実施することも有効です。研修をすることで、基礎から実践まで集中的に学ぶことができ、グループワークなど実践を想定した事例の経験もできます。社員を集めて研修や勉強会の実施が難しい場合、e-ラーニングなどのオンライン学習も効果的でしょう。

 

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  • 中尾マネジメント研究所 代表取締役社長

    中尾マネジメント研究所 代表取締役社長 兼 LIFULL取締役、旅工房 取締役、博報堂フェロー、東京電力フロンティアパートナーズ 投資委員、LiNKX監査役。2019年中尾マネジメント研究所を、自律してマネジメントできる経営リーダを育成するために設立。仕事をするスタンスとして、世の中に役立つ会社の世の中に役立つテーマである事。そして当社が役立てる内容、形で、『気持ちの良い方々と一緒』にプロジェクトを進められる事を大事にしています。リクルートグループ29年間でIT会社社長、住宅領域での事業開発担当執行役員などを通じて事業執行、事業開発、管理会計、マーケティング、人材採用、組織創り、KPIなどのスキルを習得。著書として『最高の結果を出すKPIマネジメント』12刷。『「数字で考える」は武器になる』6刷など13冊。最新刊として『世界一シンプルな問題解決』を2022年2月19日発売。

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本授業を通じて、 プロジェクトマネジメントにおけるモヤモヤっとした「悩み」を具体化できた! ・問題の対処法を知ることで、プロジェクトを成功へ導く事ができた! のようにプロジェクトマネージャーの皆さんに感じていただけることを目指します。

 
  • プロジェクトエディター

    "自動車、映画、地域活性、防災、育児、離乳食、動画、カメラなどの事業・製品開発のプロジェクトマネジメントに携わる。テーマや規模を問わないプロジェクトの仮説立案、合意形成、進行管理を行うためのツール「プ譜」を考案。プ譜を使用したプロジェクト進行支援や企業研修、小中高大学生向けのProject Based Learningの支援を行う。 著書に『予定通り進まないプロジェクトの進め方』(宣伝会議)、『紙1枚に書くだけでうまくいく プロジェクト進行の技術が身につく本』(翔泳社)など"

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06まとめ

今後、VUCA時代の中で目まぐるしい環境変化に対応するため、より一層推進力を持った人材の需要は高まるでしょう。今回は、推進力が高い人材の特徴や企業から推進力高い人材が求められる理由、さらには推進力を鍛える方法を紹介しました。本記事を参考に、少しずつ推進力を身につけていきましょう。

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この記事を書いた人
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