公開日:2022/11/17
更新日:2023/01/31

経営者視点とは?従業員が持てない理由から研修のポイントまでご紹介

経営者視点とは?従業員が持てない理由から研修のポイントまでご紹介 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

会社の経営層から経営者視点を持つ人材を育成してほしいと言われているけれど、具体的にどのような人材を育成すればよいのかイメージがわかず困ることはないでしょうか。この記事では経営者視点を従業員が持てない理由から、研修をする際のポイントまで詳しく解説します。

01経営者視点とは?

経営者視点とは企業を経営する人の立場に立って物事を考えたり、行動したりすることを指します。例え現在経営者でなかったとしても、自身の身の回りや目の前の事だけでなく、俯瞰して全体の状況を把握した上で最も成果につながる行動を取ることが経営者目線を持って仕事に取り組むことだと言えるでしょう。

 

02経営者視点における3つの要素

経営者視点は次の3つの要素に分解することができますが、それぞれどのような内容を指すのかをご紹介します。

事業状況を俯瞰して把握

経営者は、自社の事業を俯瞰して様々な角度から把握しています。具体的には、自社の財務状況、市場環境、社内体制、ビジネスモデル、経営資源の活用状況、顧客や取引先等ステークホルダーの動向などが挙げられます。これらのことは従業員、管理職や経営幹部でも見ること自体は可能ですが、一般の従業員の場合は視点が自身の成績・自部署の状況などに当たりやすいため、意識をしないとなかなか全体を俯瞰した視点は持てません。

広い視野を持つ

経営者は広い視野で物事を捉えています。視野とは、経営者が見ている範囲の広さや距離を表しています。経営者が見ている視野と、管理職が見ている視野の違いを項目別に比較してみましょう。

  利益追求 組織の成長 人材育成 企業責任(CSR)の追求
経営者 ・全従業員の給与を支払う
・新しい事業に対して先行投資する
・少しずつ成長しステークホルダーに支持されるようにする ・企業の将来を担う人材を育成する ・社会的な還元を目指す
・従業員が働きやすい環境を作る
管理職 ・自分と所属するチームメンバーの給与に見合う収益を確保する ・チームとして目標を達成する
・チームの働きやすさを追求する
・個人の強みを把握しそれを発揮して成果が挙げられるようにする
・部下の不調に気づきサポートする
・チームでハラスメントやコンプライアンス違反をしないようにする
・リスクが顕在化したら初動の責任を取る

経営者の方が広い視野で、将来的な面も含めて物事を見ていることがわかります。

高い視座で未来を見通す

視座はどこから物事を見ているのかを表しています。展望台をイメージするとわかりやすいですが、高いところから景色を眺めたほうが遠く広く見渡すことができます。経営者は高い視座を持って全体を見渡し、今まで自分が関わってきた仕事だけに重点を置かずに物事を見る必要があるのです。例えば、感染症流行などの想定外の出来事によって自社の事業が大きく影響を受けた場合、迅速に既存のビジネスモデルを変えて新しい消費者ニーズに適合する商品を打ち出す意思決定をする、などは高い視座があるからこそ出来ることと言えるでしょう。また、高い視座を持つほど長期の視点も持ちやすくなります。事業を見る時の時間軸は、それぞれの立場で次のように異なります。

従業員 管理職や経営幹部 経営者
1か月先 1年先 3年~10年先

従業員は1ヵ月先の顧客満足度を高めるため、管理職や経営幹部は1年先の顧客満足度を高めるため、経営者は3年~10年先の顧客・従業員満足度を高めるためにそれぞれ行動をすると組織のパフォーマンスが上がり、経営が安定するということです。

 

03従業員が経営者視点を持てない理由

従業員はなぜ経営者視点を持つことが難しいとされているのでしょうか。主な理由として考えられる、以下の2つについて解説します。

    • 1.経営者視点の定義が多様であるため
    • 2.従業員と経営者では立場が異なるため

1.経営者視点の定義が多様であるため

従業員が経営者視点を持つのが難しいのは、そもそも経営者視点という言葉の定義が曖昧であることが挙げられます。企業を経営する人の立場に立って物事を考えたり、行動したりすることといっても、経営する人は会社によって異なり、従業員の立場でどの程度経営者視点を持ってほしいのかも企業によって違うためです。従業員が自社における経営者視点を持ちやすくするためには、経営者が自分の求める経営者視点とはどういうものなのかを具体的に説明することが大切です。

2.従業員と経営者では立場が異なるため

従業員が経営者視点を持ちにくいのは、そもそも従業員に求められる業務内容が経営ではないからです。従業員は必ずどこかの部署に所属し、立場ごとにミッションが与えられます。そのため他部署と協働することはあっても、企業全体を横断的に見たり、全社横断的な情報に触れる機会はほとんどないのが現状でしょう。従業員と経営者の役割や立場の違いが、視点や視野、視座の違いとなって現れていると言えます。

 

04経営者視点を持つ従業員を育成する方法

経営者視点を持つ従業員を育成する方法としては、以下の3つが挙げられます。それぞれの詳細について解説します。

    • 1.経営判断に必要な経営指標を従業員に開示する
    • 2.収益を意識させる
    • 3.研修を行う

1.経営判断に必要な経営指標を従業員に開示する

経営者視点を持つ従業員を育成したいなら、まず経営判断に必要な経営指標のデータを従業員に開示しましょう。経営に関わるデータを見てもらうことで、当事者意識を持ってもらうのです。さまざまな経営指標のデータから、どのような課題があるのかが見えてくるため、従業員が少しずつ改善策を考えるきっかけとなるでしょう。

2.収益を意識させる

経営指標のデータの中でも、特に売上、経費、利益と損益全体がわかるデータを見てもらうと、従業員が企業において行っているビジネスの全体像をイメージしやすくなります。事業全体を収益の数値で見渡し、それを自分の手でコントロールしながら事業を成長させていくという感覚を持ってもらうことにつながるでしょう。

3.研修を行う

経営者視点を持ってもらうためには、そのための研修を行うのも1つの方法です。従業員の立場で一度研修を受けたからといって、すぐに経営者視点が身に着くわけではありませんが、若いうちから経営を意識させることで当事者意識を持って仕事に取り組んで もらえる可能性があります。また管理職に対して研修を行うことで、今自分の立場から見えていることと経営層が見えていることの違いをはっきり理解させることができるでしょう。

 

05経営者視点を持つための研修をする時のポイント

従業員が経営者視点を持つための研修をする際は、以下のポイントを踏まえて実行することを推奨します。主なポイント3つについて、解説します。

  • 1.階層別に行う
  • 2.経営層が講師になって教える
  • 3.アクティブラーニングを取り入れる

1.階層別に行う

従業員に経営者視点を持ってもらうための研修をする際は、新入社員・中堅社員・管理職候補・経営幹部候補といった形で階層別に行うのが望ましいでしょう。同じ従業員とはいっても、置かれている立場によって今見えていることが異なるため、経営者視点に対する理解度が大きく違うためです。例えば管理職候補に対して研修をするのであれば、管理職としての立場で必要な経営者視点について学ぶことのできる研修とするなど、実践にすぐにつなげられる内容にすると自分事として捉えてもらいやすくなるでしょう。

2.経営層が講師になって教える

従業員が自社における経営者視点を持ちやすくするためには、経営者が自分の求める経営者視点とはどういうものなのかを具体的に説明することが重要なので、経営層が講師となって教えるのも良い取り組みです。特に経営幹部の候補者に対しては、経営層が実際に体験したことや葛藤した経験などを織り交ぜた内容で話をすると、経営者視点を持つことの大切さがよりリアルに伝わるのではないでしょうか。また、経営層が実際に葛藤したことをテーマとし、自分だったらどのように判断するかをシミュレーションして考えてもらう訓練なども取り入れると、1人1人がより経営者視点について深く考えるきっかけとなるでしょう。

3.アクティブラーニングを取り入れる

従業員が経営者視点を研修で身に着けるためには、座学だけでは難しいと言えるでしょう。前項目でご紹介したようなシミュレーション、ロールプレイング、ワークショップ形式などのアクティブラーニングを取り入れ、悩み試行錯誤する時間を他の人と共有することが、より幅広い視野や高い視座を持つことにつながります。従業員に経営者視点を浸透させるためには長い時間をかけて研修を行う必要があるかもしれませんが、ただ話を聞くだけではなく自分の体験として感じられるようにすることで、より実践に結び付きやすくなるでしょう。

 

06経営者視点を学ぶSchooのオンライン研修

Schoo for Businessは、国内最大級7,000本以上の講座から、自由に研修カリキュラムを組むことができるオンライン研修サービスです。導入企業数は2,700社以上、新入社員研修や管理職研修はもちろん、DX研修から自律学習促進まで幅広くご支援させていただいております。

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Schoo for Businessの特長

Schoo for Businessには主に3つの特長があります。

【1】国内最大級7,000本以上の講座数
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経営者視点に関するSchooの講座を紹介

Schooは汎用的なビジネススキルからDXやAIのような最先端のスキルまで、7,000本以上の講座を取り揃えております。この章では、経営者に関する授業を紹介いたします。

事業家視点を養う課題解決の教科書

皆さんは、会社の課題に対してどのように考え行動していますか? 会社の課題は、経営陣が考えることと割り切って仕事している方もいらっしゃるのではないでしょうか。 しかし、視点を上げて少しでも社内の課題解決を自分事化して解決できるとしたら、必ず自分のレベルアップに繋がりキャリア形成の一助になるはずです。 このコースでは、そうしたマネジャーや役員、経営者の視点に立つ方法や経営のノウハウ、現場に使える技術を学ぶことができる授業になっています。

 
  • 株式会社ユニコーンファームCEO/株式会社ベーシックCSO

    これまで日本で4社、シリコンバレーで1社起業をした連続起業家 2017年発売以降115週連続でAmazon経営書売上1位になった「起業の科学 スタートアップサイエンス」、及び「御社の新規事業はなぜ失敗するのか? 企業発イノベーションの科学」 「起業大全」の著者。 2014年から2017年までシリコンバレーのVCのパートナーとしてグローバルの投資を行う 現在は、日本の最大級のウェブマーケティング会社の株式会社ベーシックのCSOを務めながら、スタートアップ経営や大企業のイノベーションを支援するUnicorn FarmのCEOを務める 年間の講演回数は160回(2019年実績) 新規事業アドバイス/メンタリングは600回(2019年実績) 内閣府タスクフォース(価値デザイン社会審議会)メンバー 経産省主催STS(シード期の研究開発型ベンチャーに対する事業化支援)の協議会メンバー 経産省主催TCP(ベンチャー支援プログラム)のメンター/審査員 などを歴任
  • ファームサイド株式会社 代表取締役

    "東京大学農学部、同修士卒。外資メーカーの研究開発職を経て、2014年9月より阿部梨園に参画し、代表阿部の右腕業を務める。農家が苦手とする経営管理、企画、経理会計、人事労務、さらにブランディングや広報、販売など生産以外のすべてを担当。直売率99%超を達成した。 梨園で実施した経営改善tipsはオンラインメディア「阿部梨園の知恵袋|農家の小さな改善実例300」として無料公開されている。 その後、ファームサイド株式会社を起業。講演活動やコンサルティングで全国を周り農家の経営体質改善を旗振り中。 2020年9月、『東大卒、農家の右腕になる。小さな経営改善ノウハウ100』(ダイヤモンド社)を出版。"

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組織を学問する「経営学」のキホン

私たちは人と組織を作り共に働く(協働する)ことによって、自分ひとりではできないようなことを成し遂げようとします。それでは私たちが上手に協働するために何をしたらよいのでしょうか?誤解を恐れずに言うなら、このような疑問に対して様々な切り口から果敢に挑み、理解しようと試行錯誤してきたものが経営学です。 今回の授業では「経営学って面白い」と感じてもらえるよう、経営学の中から、「これから組織を作っていく、あるいは組織の運営管理で悩みを抱えているという方」に興味をもっていただけるような分野をピックアップし入門編として学んでいきます。

 
  • 株式会社共生基盤 代表取締役

    リース会社、投資銀行、M&Aコンサルティング会社等を経て、M&Aコンサルティング会社を設立。ストリートアカデミーでは500名以上が受講した経営分析と経営戦略の基本を学ぶセミナーを主宰。

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07まとめ

経営者視点とは企業を経営する人の立場に立って物事を考えたり、行動したりすることを指し、従業員に身に着けてもらうのは役割や立場の違いから難しい面もありますが、経営層が講師となったり、階層別研修を行ったりすることで少しずつ個人の視点を変化させられるでしょう。この記事も参考にして、ぜひ自社にとっての経営者視点を持つ従業員の育成に取り組んでみてください。

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