公開日:2021/05/28
更新日:2024/01/13

情報収集能力とは|高い人の特徴や鍛え方について解説

情報収集能力とは|高い人の特徴や鍛え方について解説 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

企業にとって情報収集能力がある人は、価値のある人材として評価されます。本記事では、情報収集能力とは何か、ビジネスでどう役立つか、能力アップの手法について解説していきます。企業にとって価値ある人材になるために、情報収集能力を身に付けて活用していきましょう。

 

01情報収集能力とは

情報収集能力とは、適切な情報源を見極め、短時間で質の高い情報を手に入れる能力のことです。

日常の業務において、想定以上に情報を収集することに時間が掛かることがあります。情報収集を効率的に行うことで、質の高いアプトプットを出せる「情報収集能力」がビジネスにおいて必須のスキルといえます。現在は、情報の収集はインターネット上でも行うことができ、短時間に情報を集めることも可能です。

しかし、その中で本当に必要な情報を分類し整理するためには「情報の正確性」「情報の有益性」が求められます。ただ情報を集めてくることではなく、利用できる情報を集めることができる人材はビジネスを行う上で必要な人材となり、さまざまな場面で中心的な存在として活躍することができます。このように「情報の正確性」「情報の有益性」をもった情報を収集できる情報管理能力を保有した人材は、企業において必要不可欠な人材といえます。

 

02情報収集能力を身につけるメリット

適切な情報収集能力を持つことで、有益な情報のみを選び出し、質の高いアウトプットを生み出すことが可能になります。これにより業務の処理スピードが向上し、情報に基づいた正確な仮説や判断を得ることができるでしょう。

インプットする情報量と質が高くなる

インターネットを検索すれば情報が溢れかえる現在では、全ての情報をインプットすることは不可能です。情報収集能力を保有していれば、多くの情報の中からビジネスにいて有効、有益な情報のみを選択し収集することが可能です。無作為に集める情報とは異なり、有益な情報の量が増えることで、必然的に情報の質が高まります。このように有効かつ有益な情報を集めることができる人材は、企業において必要な人材といえます。

アウトプットされる情報量と質の向上

質の良いインプットがあれば、必然的にアウトプットの質は向上していきます。また、質の良い情報が多く集まることで、分析できる内容も増えアウトプットの量も増やすことが可能になります。このように、インプットとアウトプットが関係し質を上げた情報を作り上げることが可能になります。アウトプットを行うことで、より理解力が増えることで次に情報を収集する際にも役立てることができ、相乗効果を期待できることにもなります。

業務の処理スピードが上がる

むやみに情報を集めてしまうことで、情報の整理、分析や共有、そして活用スピードは落ちてしまいます。しかし、情報収集能力を活かすことにより、無駄な情報がなく整理のスピードがあがり、結果として分析や活用までのスピードも向上します。この効果により業務全体のスピードアップを実現し効率的な業務を行うことを実現していきます。

情報に基づいた仮説力が増す

有益な情報を活用することで、仮説の信憑性がまし様々な仮説力を向上させます。物事の行動や結果を予測する際に必要となる仮説には、仮説を立てる上で情報が必要となります。この仮説を立てる上で必要となる情報に誤りがあれば、誤った仮説を立ててしまうことになりますが、有益な情報を元にすることで仮説の信憑性が増し決断や判断を行う上でも良い作用をもたらしていくことが可能です。

判断力の精度が上がる

仮説力が増した情報を元に行う判断は、誤りや失敗を最小限にします。正しい情報を元にした仮説を元に行う判断であれば、企業における失敗のリスクを避け、短時間での判断を行うことも可能となりビジネスチャンスや機会損失を防ぐ効果にも繋がります。判断力の精度があがることは、企業成長において不可欠な要素です。

 

03情報収集能力が高い人の特徴

情報収集能力が高い人は、複数のソースから適切な情報を効率良く選択し、収集します。場面に応じて最適な情報源を使い分け、質問力を活用して必要な情報を正確に特定し、取得する能力があります。

また、集めた情報の中から必要なものだけを選び出す取捨選択のスキルも持っています。これにより、情報の量と質を高め、効果的な分析や判断に役立てることができるのが特徴です。

様々な情報ソースを用いる

情報収集力が高い人材は、必要な情報を収集するために複数の情報ソースを活用する特徴があります。複数の情報ソースを利用する際にも、効果的なソースを分類し収集を行います。場面、場面に応じ適切な情報ソースを使い分けることで、情報収集スピードや情報量、正確性があがります。同じ目的の情報収集を行った場合には、その情報量や質の違いが異なるため、情報収集力がある人材であることが分かりやすくなります。

質問力がある

情報収集力のある人材の特徴に質問力があります。質問力とは文字通り「質問をする能力やスキル」」を指します。質問力があることで、疑問に思うことや確認しなければいけないことを正しく相手に伝えることができます。質問力が高いことで、どのような情報を必要としているのか、何を目的に情報を集めるのかを正しく理解、それにそった情報収集を行うことが可能になります。

必要な情報の取捨選択ができる

集まった情報の中から、必要な情報だけを取捨選択できることも情報収集力が高い人の特徴です。集まる情報が膨大な場合にも、集めた情報を何に利用するのか、何をしりたいのか、何を判断したいのかなどの基準で整理し取捨選択していきます。必要な情報のみに整理することができれば、情報の活用も有効に行うことができ、仮説を立てる、判断を行う際にも誤りを軽減することが可能になります。

 

04情報収集能力が低い人の特徴

情報収集能力が低い人の特徴として、まず適切な情報を見極める能力が不足していることが挙げられます。その理由として、情報収集自体が目的となってしまっていて、集めた情報の活用まで考えられていない可能性があります。

適切な情報の取捨選択ができない

集める情報の幅が広く、情報を適切に取捨選択できない失敗は起きやすい失敗事例です。膨大な情報の中から有益な情報に整理できないと、誤った分析結果を出し、仮説が誤ることが起きてしまいます。これでは、集めた情報を活用することが難しくなります。原因は、情報を集める目的の理解が不十分であり、得たい情報以外の情報も広く集めてしまうことにあります。情報を集める際には、どのような目的で利用される情報であるかを確認し、それに付随する情報収集を行うことが必要です。

情報収集が目的となってしまう

情報収集はビジネスにおいても重要な行為です。また、集めた情報の取り扱いについても理解しておくことが必要ですが、情報収集能力が高いことで情報を集めることが目的となってしまい集めることだけに捕らわれる失敗も起きやすいと理解しておく必要があります。あくまで情報収集とは、目的を達成するために行うことであり、情報収集自体が目的となっては意味がありません。情報収集力があることで、これがあればよりいいのではないかという判断から必要ではない情報収集も行う傾向がある場合には、注意が必要です。

集めた情報を活用できない

情報収集力がある人すべてが、情報を整理し活用できるとは限りません。集めた情報を整理し分析し活用することができない場合もあり、情報収集のみが得意な人がいることも理解しておく必要があります。このような場合には、情報収集を行うことに専念をさせ、整理や分析については、段階を踏み育成していくことが大事です。

 

05情報収集能力を高める方法

最後に情報収集力を高める方法についてご紹介していきます。情報収集力を高めたいと考えた場合には、日常のビジネスシーンを活用し訓練を行うことが有効です。決して、数日で情報収集力が高まるとは考えず訓練を行っていきましょう。

情報収集の目的やゴールを常に見直す

日々のビジネスシーンにおいて、業務の指示があった場合には必要に応じて都度、方向性の確認や軌道修正を行うことを実施していきます。同じ質問を繰り返し行うのではなく、指示を受けた際、途中経過の報告と確認、最終的な確認など必要なポイントで確認を行うことで、方向性を理解し実践する訓練を行います。実際に自分が行っていることは、依頼の希望にそっているかを意識することは、情報収集を行う際に目的を正しく理解することができるようになる訓練になります。

仮説立案に基づく情報収集を行う

情報収集を行う際には、仮説をたて、それに付随する情報の収集を行う訓練を行います。ただし、最初から正しい仮説を導きだせるわけはありません。業務指示の内容に基づき、この情報が必要だ、この情報は有効だなどの仮説から始めていくことが最適です。これは、業務指示の内容や目的を正しく理解していなければできないため、質問力も高め、欲しい情報が何かを理解した上で実践していきましょう。

論理的思考能力を養う

ロジカルシンキングをはじめとする論理的思考能力を高めることも情報収集能力を高めるためには有効です。論理的思考で、物事をシンプルに整理することで集める情報の種類や内容についても正確性を高めます。同時に、集めた情報もシンプルに整理し分析することも可能になるため、情報の活用力もアップします。

習慣化の促進

情報収集能力を高める訓練は、繰り返し行う習慣化が必要です。意識的に繰り返すことで、情報収集力を身に付けるだけはなく、高めることも可能です。情報収集能力は、ここまでできればいいというゴールがある訳ではなく、高め続けることが可能な能力です。一度、習慣化したやり方や観点が無くなることもないため、身に付ける訓練を繰り返し行うようにしましょう。

 

06 情報収集の手段と特徴

この章では、情報収集の手段と特徴を紹介します。

SNS

SNSを利用して情報収集をおこなう人も多くいます。特に若年層は検索エンジンではなく、Instagramで基本的に情報収集をしているというデータもあるほどです。特徴は速報性と発信者にあります。各消費者が発信するリアルタイムの情報が手に入ることが、SNSの最大の特徴と言っても過言ではありません。しかし、個人が発信している情報であるため、信頼性には課題が残ります。また、インフルエンサーが使っていたから・良いと言っていたからというように、誰かの発信を鵜呑みにして拡散してしまう習性もSNSにはあります。効果的にSNSを利用するためには、信じるに値する発信者を見つけるリテラシーが求められるでしょう。

検索エンジン

GoogleやYahoo、Bingを代表とする検索エンジンを、情報収集に利用する人も多いでしょう。検索エンジンの特徴はキーワード検索にあります。SNSにもキーワードで検索する方法もありますが、ハッシュタグをつけていないと検索に引っかからないなどの課題も残っており、ピンポイントで何かを調べたい時は検索エンジンが適しています。一方で、こちらも情報の信用性には課題が残ります。そのため、ドメインをみて信用性の高いページからの情報を得るなど、使用する側のリテラシーが求められます。

書籍

書籍も情報収集のツールとして非常に有効です。基本的には情報の信用性も高いので、情報ソースとしては安心して利用して良いでしょう。一方で、昨今では自費出版なども増えてきており、編集者が情報の正確性を検閲していないこともあります。そのため、次第に情報の信用性については疑問符が増えてくるかもしれません。また、書籍は情報を得るために費用と時間がかかるという点もデメリットと言えます。

マスメディア

テレビや新聞といったマスメディアも情報取集の手段として有効です。速報性もあり、信用性もそれなりに担保されているので、特に30代後半以上の消費者にとっては、情報収集の第一メディアにテレビや新聞を選んでいる人も少なくありません。一方で、収集できる情報は発信者が取捨選択したものだけであり、自らが主体的に知りたいことを知ることはできません。

人からの伝聞

友人や上司、家族からの伝聞も重要な情報収集のチャネルです。特に仕事に関する話は上司や同僚から得ると、背景も理解してくれているため、本当に必要な情報が手に入る可能性が高いかもしれません。また、専門家などの講演に参加したりすることでも情報収集をすることができます。一方で、情報を得ることができるタイミングに限りがあるなど、メリットだけとは言えません。


 

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07まとめ

本記事では、情報収集力をテーマに情報収集力があることでのメリットや失敗事例、訓練の方法について解説しています。企業において情報収集能力がある人材は、必要不可欠な人材です。本記事を参考に、情報収集能力が高い人材を育成し企業経営に役立ててください。

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この記事を書いた人
Schoo編集部
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Schooの「世の中から卒業をなくす」というミッションのもと活動。人事担当や人材育成担当の方にとって必要な情報を、わかりやすくご提供することを心がけ記事執筆・編集を行っている。研修ノウハウだけでなく、人的資本経営やDXなど幅広いテーマを取り扱う。
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