公開日:2021/07/07
更新日:2023/02/25

新入社員研修に必須!研修日報を書くポイントや記入例を解説

新入社員研修に必須!研修日報を書くポイントや記入例を解説 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

研修日報とは、研修の受講内容を上司に報告する書類です。本記事では、研修日報の必要性や書くときに気を付けるべきポイントを紹介しています。また、研修日報に書くべき項目や記入例も紹介していますので、教育担当、人事担当の方はぜひ本記事をお役立てください。

 

01社内研修と社外研修それぞれのメリットとは?

社内研修と社外研修はいずれも社員研修の一種で、企業が従業員のスキルや知識を教育するために実施する研修です。社内研修は、社内の教育担当者が実施する研修のことをいいます。一方、社外研修は専門家や社員研修のプロなど外部の講師が担当する研修です。社内研修と社外研修には、それぞれどのようなメリットが存在するのでしょうか。

社内ではコミュニケーションを円滑にする

社内研修では、社内の担当者が講師を務めるため、従業員とのコミュニケーションを多く取ることができ、研修後の業務におけるコミュニケーションを円滑にする効果を期待できます。また、自社で浸透している仕事の進め方や考え方など、自社の社風に合った研修内容を設定することができることも、社内研修のメリットのひとつです

▼社内研修について詳しく知りたい方はこちらから▼
【関連記事】「社内研修の内容どうしたらいい?」効果的な研修を行うポイントを解説

社外ではプロや専門家からリアルな知識を学ぶ

社外研修では、研修対象の分野の専門家や第一線の人物から教育を受けるため、専門的でリアルな知識を学ぶことができます。また、講師を担当する人物は、社外研修を多く経験しており指導に慣れているプロであるため、受講側の習熟度の向上を期待できるというメリットも存在します。

▼社外研修について詳しく知りたい方はこちらから▼
【関連記事】外部研修とは?社内研修との違いやおすすめの研修を紹介

 

02研修の日報を書く必要性とは?

研修日報とは、社員研修の受講者が研修の内容や学んだことを記録する報告書であり、研修終了後、上司や教育担当に提出を課す企業は多いものです。研修日報の提出を義務づける背景には、研修日報を作成することによって期待できるメリットが存在します。大きくは次の5つが挙げられます。

  • ・研修の理解度を確認するため
  • ・わかりやすく報告するため
  • ・研修内容が適切であったかを振り返るため
  • ・新たな課題や学びを見つけるため
  • ・上司と新入社員のコミュニケーションツールとするため

それぞれ具体的に次で解説していきます。

研修の理解度を確認するため

社員研修は、業務におけるスキルを教育するために実施するものです。そのため、上司や教育担当は、従業員が研修を通してどの程度内容を理解できたかを把握する必要があります。研修日報において、受講者が学んだことや得た成果を記載することで、研修の理解度を確認することは、研修日報のメリットのひとつです。

わかりやすく報告するため

社員研修の受講後は、口頭やメールなど何らかの形で上司に研修内容を報告するものですが、研修日報を使用した場合、より一層わかりやすく報告できるようになります。研修日報では、研修の情報や学んだことを形式に当てはめて記載するため、口頭やメールと比較して読みやすく、内容も把握しやすくなると期待されます。

研修内容が適切であったかを振り返るため

研修日報を作成することによって、研修内容が業務に必要なものであったか、ボリュームや進行速度は適切であったかどうかなど、研修の評価を客観的に行うことが可能になります。研修日報での振り返りの結果、研修内容の改善点や受講の必要性を把握することができるため、次回以降の研修に反省点として反映させることができるのです

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  • 思考の整理家®/株式会社コンパス 代表取締役

    思考の整理家® 1974年生まれ。株式会社コンパス 代表取締役。 現在は「思考の整理術」を使った独自の手法で人材育成トレーナーおよびコンサルタントとして活動中。 大学卒業後、IT系企業や商社を経て25歳で起業。「金なし・人脈なし・ノウハウなし」の3重苦からスタートしたため、3年以上まともに給与が取れずに挫折続きの生活を送る。 その後、思考を整理すれば問題の9割が解決していることに気づき、思考の整理術に開眼。以来、10年以上にわたり研究を独自に重ねて体系化。 難しい問題を優しく解きほぐす「思考の整理術」は、フリーランスや起業家、東証一部上場企業まで幅広く支持され、コンサルティング実績は100社以上、研修や講演は年間150日以上登壇、セミナー受講者数は累計3万人を超す。特に「思考の整理ノート」メソッドは、経営者の意思決定支援や次世代リーダーの育成で圧倒的な支持を得ている。 また、ラジオ、テレビ出演を果たした他、執筆活動にも力を入れ、著書に『1分で頭の中を片づける技術』(あさ出版)など11冊・累計12万部以上の実績を持つ。 読書会を主宰する他、焼き鳥をこよなく愛する。 左手にアメトーク、右手にハイボールを。

新たな課題や学びを見つけるため

研修日報の作成を通して、受講者自身が研修の振り返りを行うことができ、研修で学んだことや得た成果、今後の課題を客観的に見つめ直せます。社員研修は実施すること自体が目的ではなく、研修を通して業務に活かすスキルを身につけ、生産性を向上させることが本来の狙いです。このため、研修日報の作成において受講者が内省を行えるということは、社員研修の効果を最大限に高めるという点で大変有効です。

上司と新入社員のコミュニケーションツールとするため

研修日報提出後、上司から研修の成果や日報内容についてフィードバックを行うことで、研修日報は従業員と上司のコミュニケーションツールとなります。特に、新入社員のうちは上司とどのようにコミュニケーションを取ればよいのかわからず、上司も自分の業務で手一杯のため新入社員の状況を把握しにくいことがあるものです。そのため、研修日報を通してコミュニケーションを図ることは、研修日報の目的のひとつです。


 

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03研修日報を書くとき気を配るポイントは?

前述のとおり、研修日報には研修内容の振り返りにとどまらない、多くのメリットが存在します。研修日報の作成を効果的に行うためには、やみくもに研修内容を書き連ねるだけではなく、いくつかのポイントに気を配ることが必要です。ここでは、研修日報を書くときに、ぜひ気をつけたいポイントについて紹介します。

簡潔に分かるようにまとまっているか

研修日報は、研修を受けていない人でも内容が把握できるように、なるべく簡潔な文章で作成するようにしましょう。具体的には、5W1Hを意識して書く、箇条書きでひとつの文章は50文字程度にとどめる、などが挙げられます。これらのことを意識することで、研修日報は簡潔でわかりやすい文章になります。

正しい内容が書かれているか

これは研修日報に限られた話ではありませんが、文章を書く際には誤字脱字がないか、記載した数字に誤りはないかなど、内容が正しいかどうかを意識することが大切です。研修日報においても、文章を作成したあとには内容に誤りがないかを再度読んで確認するようにしましょう。

研修の目的に対する達成度が書かれているか

研修を受講する前には、上司から研修の動機づけが行われ、面談の下で研修の目的を設定するものです。したがって、研修日報には研修の目的に対して、どの程度達成できたのか、なぜ達成できたと思うのかなど、達成度を測るための内容を記載するようにしましょう。

数字を使って具体的に書かれているか

誰が読んでもわかりやすい文章を書くためには、数字を使って具体的に内容を表すことが有効です。研修日報を書くうえでも、研修に要した時間やスキルチェックテストの点数など、数字で示すことができる項目については、なるべく数字を用いるようにしましょう。

研修で学んだことの活かし方が書かれているか

研修日報を作成するうえで注意したい点のひとつに、内容が感想で終わることがないようにすることが挙げられます。「面白かった」「内容がよくわかった」だけではなく、研修を通してどのようなことを学び、どのような成果を得たのか、また今後の業務でどのように活用していくのかを日報に盛り込むようにしましょう。

研修中にメモを取っておくとスムーズ

研修日報をスムーズに作成するためにおすすめなのが、研修中にあらかじめ内容のメモを取っておくことです。箇条書きや走り書き程度で構わないので、日報の項目に沿って研修内容のメモを取ります。研修終了後は、事前に取っておいたメモを参考にすることで、よりわかりやすくスムーズに日報を作成できます。

 

04研修日報に書くべき項目とは?

研修日報は、企業によって形式やテンプレートがさまざまあるものですが、基本的な項目は共通しています。基本的な項目を盛り込みつつ、自社に合わせた研修日報のテンプレートを作成することがおすすめです。研修日報に記載すべき項目には、どのようなものがあるかをみていきましょう。

研修名・参加日時・研修場所

研修の名称、研修に参加した日時、研修が開催された場所の三点は、研修日報に必ず記載するようにしたいところです。これらの項目を盛り込むことで、どの研修を対象とした研修日報であるかが一目瞭然となり、客観的でわかりやすい日報になります。

研修実施会社・講師名(社外研修の場合)・参加者

研修を特定するための情報には日時や場所のほかに、研修を実施した会社や担当者名、講師名、研修の参加者のデータが挙げられます。社外研修の場合には、研修を主催した会社名や担当した外部の講師名を記載するようにし、社内研修の場合には、研修を担当した従業員の名前を記載するようにしましょう。

研修内容と目的

研修日報で最も大切な項目のひとつに、研修の内容と目的が挙げられます。研修内容を記載する際には、箇条書きで簡潔に事実のみを文章化するようにしましょう。また、目的については、あらかじめ上司との面談を通して設定した自らの目的や、講師が研修冒頭で話した研修の目的などを記載するのが望ましいです。

研修から何を学んだのか

社員研修の目的は従業員の教育であり、受講者は研修を通して何かしらのことを学ぶ必要があります。したがって、研修日報では、研修を通してどのようなことを学び、何を考えたのかを記載するようにしましょう。研修の前後で自分はどの程度成長できたのか、どのようなスキルを身につけたのかを意識することで、研修日報がスムーズに書けるようになります。

研修で学んだことをどのように役立てていくのか

社員研修で学んだことを今後の業務に活かしていくことが、社員研修の最大の目的であるといえます。研修日報を作成するうえでは、研修で学んだことだけではなく、業務のどのような場面で役立てていくのか、どのような方法でスキルを伸ばしていくのかなどを必ず記載するようにしましょう。

 

05研修日報の記入例を紹介

前項で解説したように研修日報に盛り込むべき項目は複数存在します。ここでは、実際の書き方を紹介するので、今後研修日報を導入する際のフォーマットとして参考にしていきましょう。

  • 提出日  :2021年〇月△日(□曜日)
  • 氏名   :営業部 □□ □□
  • 題名   :研修日報
  • 概要   :2021年〇月△日、「2021年度若手社員向けプレゼンテーションスキル研修」を
          受講しましたため、下記の通り報告いたします。
  • 研修名  :2021年度若手社員向けプレゼンテーションスキル研修
  • 開催日時 :2021年〇月△日 9:00〜16:00
  • 研修会場 :東京〇〇センター 大研修室B
  • 講師   :株式会社プレゼンテーション研修所 〇〇氏
  • 参加者  :2021年度若手社員20名(うち同社員5名、その他外部企業)
  • 研修内容 :
          ・営業マンにプレゼンテーションスキルが必要な理由
          ・プレゼンテーションの基本
          ・プレゼンテーションの際の姿勢
          ・態度
          ・プレゼンテーションの構成
          ・社内でのプレゼンテーション(グループワーク含む)
          ・取引先でのプレゼンテーション(グループワーク含む)
          ・商談でのプレゼンテーション(グループワーク含む)
          ・確認テストと復習(文書テストと口頭のテスト)
  • 所感   :
          営業担当として必要とされる、プレゼンテーションスキルの基本を学ぶことが
          できました。参加者は若手社員のためプレゼンテーションの経験がない人が
          ほとんどで、グループワークは実際の状況に即した形式で行われ、実践的な経験
          ができたと思います。

          研修の最後のテストでは100点中70点の評価をいただき、研修を通して
          プレゼンテーションスキルについてほとんど理解できたと思います。
          今後自主的に復習と実践を繰り返し、
          プレゼンテーションスキルをしっかりと身につけていきます。

 

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06まとめ

研修日報は、受講者が研修内容を振り返り、研修で学んだことを今後に活かしていくために有効であり、社員研修の効果を最大限に高める重要な存在です。社員研修の実施担当者は、研修日報の提出を従業員に課し、本記事で紹介した日報作成時の注意点を共有することで、社員研修の実施効果を高めてみてはいかがでしょうか。

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    サイボウズ人事本部 兼 チームワーク総研所属

    東京大学教育学部卒業後、2016年トヨタ自動車株式会社に新卒入社。人事部にて労務(国内給与)、全社コミュニケーション促進施策の企画・運用を経験後、2019年サイボウズ株式会社に入社。主に人事制度、研修の企画・運用を担当し、そこで得た知見をチームワーク総研で発信している。

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この記事を書いた人
Schoo編集部
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Schooの「世の中から卒業をなくす」というミッションのもと活動。人事担当や人材育成担当の方にとって必要な情報を、わかりやすくご提供することを心がけ記事執筆・編集を行っている。研修ノウハウだけでなく、人的資本経営やDXなど幅広いテーマを取り扱う。
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