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リスキリングとは?デジタル時代の人材戦略に欠かせない手法を徹底解説

公開日:2021/09/10
更新日:2021/09/14
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リスキリングとは?デジタル時代の人材戦略に欠かせない手法を徹底解説 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

急激に変化し続ける市場やDX(デジタルトランスフォーメーション)への対応のため、企業では新たなこれらの業務を行うことのできる人材を戦略的に育成しなければなりません。この記事ではこのような時代に欠かせない人材戦略、リスキリングについて詳しく解説します。

 

リスキリングとは?

リスキリングとは、新しい職業に就くためや、今の職業で必要とされるスキルの大きな変化に適応するために、新しいスキルを獲得することです。近年ではDXへの対応で新しく生まれる業務や、仕事の進め方の変化に対処するためにリスキリングが行われることが多いと言えます。 リスキリングでは、これからも企業が市場において価値を創出し続けるために従業員がスキルを身に着けるため、学ぶ目的がはっきりしているのが特徴です。

リスキリングとOJTの違い

日本の企業で社内での教育というと「OJT (On-the-Job Training)」を思い起こす人も多いかもしれませんが、OJTは現在存在している業務について従業員を教育し、そのやり方や流れを理解してもらうことを指します。 それに対してリスキリングは、現在は存在していない業務や現在はできる人がいない業務について、新たなスキルを獲得してできるようになってもらうための教育を指すため、意味が異なるのです。 OJTは新たに業務に着任した人に対して連続的に行われますが、リスキリングにはそのような連続性がないのも特徴のひとつだと言えるでしょう。

リスキリングとアップスキリングの違い

リスキリングと並んで良く使われる言葉がアップスキリングですが、アップスキリングはすでに持っているスキルを高め、生産性やこなせる業務の難易度を上げることを指すため、リスキリングとは異なります。 企業におけるDXの推進において、リスキリングとアップスキリングは両方必要となるでしょう。

 

リスキリングが必要とされる背景

企業でリスキリングが必要とされる背景には、DXの推進と、日本企業が一度雇用した従業員を法律上解雇しにくいという問題を抱えていることがあります。 DXの推進については、2020年8月に株式会社帝国データバンクが行った「新型コロナウイルス感染症に対する企業の意識調査」で、企業の75.5%がコロナ禍を契機にデジタル施策を推進したことがわかりました。 取り組み内容としては、オンライン会議の設備導入が60.8%で最も多く、テレワークなどのリモート設備導入52.7%、ペーパーレス化の推進36.2%と続いています。 きっかけはコロナ対策かもしれませんが、今後の企業にはデジタル施策で生産性の向上や新しいビジネスモデルの開発、付加価値の高い商品やサービスの創出などが求められるため、それを支える人材戦略としてのリスキリングは欠かせないものとなるでしょう。 また日本企業の雇用慣行を考えると、DXの推進をきっかけに今後は不要となるスキルや能力しか持たない人材を解雇するのは難しいため、そのような従業員にはリスキリングを行ってDXに対応できる人材として活用する方針の企業が多いのです。
参考:株式会社帝国データバンク「新型コロナウイルス感染症に対する企業の意識調査」

 

企業がリスキリングを行うメリット

企業がリスキリングを行うメリットを3つご紹介します。

離職率が下がり企業文化を守ることができる

リスキリングでは企業がそれまで育成してきた人材を活用するため、企業がそれまで築き上げてきた社風や企業文化を継承することができます。 例えば既存の従業員を解雇してDXを推進した場合、デジタル施策は急激に進みますが、必ずしも企業理念やターゲット顧客のニーズに合った形にはならないかもしれません。 しかし既存の従業員をリスキリングしてDXを推進すると、自社の従業員や顧客に合った形で、デジタル施策を進めることができるのです。

人材採用・育成にかかるコストを削減できる

新たな人材を採用してDXを推進する場合、既存の従業員を活用してリスキリングするより採用や育成にコストがかかります。 人材戦略部門にかかるコストは営業部門などと異なり軽視しがちですが、採用や育成にかかる経費を抑えるためにも、リスキリングを上手く活用することが求められるのです。

生産性が向上する

リスキリングをすることでDXが少しずつ推進されていくと、現場の生産性が向上します。 今まで人間の手でしかできないと思われていたことが、新しいテクノロジーを活用することで素早く正確に行えるようになり、従業員のタスクが減少して本来取り組むべき業務に専念できるようになるためです。

 

リスキリングの始め方

企業にリスキリングをスムーズに導入するための始め方を、4ステップに分けてご紹介します。

スキルを可視化する

最初に新たに従業員に習得してほしいスキルを可視化します。 スキルの可視化とは、新たな業務をするために必要なスキルの内容や難易度を明確化することです。 また、従業員が現在持っているスキルも同じように可視化し、それを一覧できるスキルデータベースやスキルマップを作成することが望ましいでしょう。 可視化された2つのスキルを比較することで、新しく必要なスキルと現在従業員が持っているスキルのギャップが明確にわかります。

学習プログラムを準備・提供する

スキルを可視化することでわかった、新しく必要なスキルと現在従業員が持っているスキルのギャップを埋めるために、学習プログラムを準備します。 この学習プログラムを準備する際、日本の企業では自社で制作しようとしがちですが、必ずしもそうする必要はありません。 なぜなら、ビジネスアプリケーションを多数提供しているMicrosoftやGoogleでは、それを学習するためのコンテンツも同時に提供していたり、オンラインの教育コンテンツプロバイダーが汎用性の高いデジタルスキルの学習プログラムを提供していたりするためです。 自社で学習プログラムを0から制作するにはコストも手間もかかりますが、内容が自社に合っているのかを精査した上で外部のツールを活用すれば、リスキリングを行う上でのコストを削減することができるでしょう。

学習に伴走する

学習プログラムを提供した後は、従業員が新たなスキルを獲得できるよう個人の学習の進捗管理を行い、離脱せずに学習を続けられるよう支援する必要があります。 学習管理システムなどを用いて個人の理解度や到達度を確認し、従業員自身も自分の獲得したスキルを確認できるようにすると、スムーズにリスキリングが進むでしょう。 また、学習自体への心理的なハードルを下げる工夫も重要ですが、海外では「Learning in the Flow of Work」(業務の流れの中における学習)という手法がよく用いられています。 これは、普段業務で使用するSalesforce、Google Workplaceなどのアプリケーションに学習プログラムをリンクしておく取り組みで、何か不明点が発生した際従業員が1クリックで学習に取り掛かれるようになっているのです。 学習が進まず離脱する人が出るとDXは推進できないため、全員で前に進む意識を大切にしてサポートを行いましょう。

スキルを実践させる

学習プログラムで学んだ内容を従業員に定着させるため、実践する機会を作ります。 プロジェクトのトライアルなど最初は小さなことから始め、少しずつ現場の仕事にも応用していくようにすれば切り替えがうまくいくでしょう。 リスキリングをスムーズに行うためには、それを主導する部署とDXを推進する現場が連携しながら丁寧に進めていくことが大切です。

 

企業にリスキリングを導入する上での課題

企業にリスキリングを導入する上での課題を2つご紹介します。

リスキリングの認知度が低い

世界経済会議では、2018年から3年連続で「リスキル革命」と銘打ったセッションが行われたり、2030年までに全世界で10億人をリスキリングするという宣言が出されたりしていますが、海外と比較すると日本でのリスキリングへの認知度はまだ低いのが現状です。 これは、日本の製造業などでのDX推進が遅れていることや、企業のIT化を進める上で多数の企業が外注を行っているため、社内にITやテクノロジーへの知見を持つ人材が育ちにくかったというのが背景にあります。 しかし、日本でも大企業などではAI研修を導入したり、DX基礎教育を実施したりとリスキリングへの努力が垣間見えるようになってきました。 日本企業においては海外でのリスキリング事例に学び、従業員に自分事としてリスキリングを捉えてもらえるよう、情報を発信し続けていく姿勢が重要だと言えるでしょう。

リスキリングへの抵抗が大きい従業員の存在

どのような企業においても、リスキリングに抵抗を示す従業員は一定数存在するでしょう。 しかしDXを推進する時代においてリスキリングを行わなければ、企業として生き残りをかけることは難しいと言えます。 そのため、従業員の抵抗をなるべく避けてリスキリングをスムーズに行うためには、リスキリングをすれば企業内で価値を創出できる人材として生き残れるというメリットを、従業員にうまく伝える必要があります。 例えば海外企業では、リスキリングの学習プログラムに参加した従業員を参加しない従業員より高く評価したり、昇進させたりといった目に見える工夫を行っています。 日本企業の人事制度においてこれを取り入れるのはなかなか難しいかもしれませんが、従業員にとってのリスキリングのメリットについて、明確に示す努力をすることが重要だと言えるでしょう。

 

まとめ

リスキリングとは新しい職業に就くためや、今の職業で必要とされるスキルの大きな変化に適応するために新しいスキルを獲得することですが、現在ではDXへの対応で新しく生まれる業務や、仕事の進め方の変化に対処するためにリスキリングが行われることが多いと言えます。 日本企業ではDX推進の遅れに伴いリスキリングの認知や推進があまり進んではいませんが、海外の好事例に見習い、積極的にリスキリングを推進していきましょう。

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