公開日:2022/03/11
更新日:2022/12/25

従業員のアップスキリングを目指すには?効果的な方法と注意点を紹介

従業員のアップスキリングを目指すには?効果的な方法と注意点を紹介 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

アップスキリングとは、従業員のスキルの向上を助長することです。 本記事では、企業がアップスキリングに取り組むべき理由や、アップスキリングを取り入れる際の注意点について解説します。

 

01アップスキリングとは

アップスキリングとは、変化し続ける高度なテクノロジーを職場や日常生活の中で使えるようになるために、必要な知識やツール、能力を身に着ける機会を与えることを意味します。 従業員全員がアップスキリングを通じてプログラミングを学ぶ必要はありません。しかし、多くの従業員はAIやデータアナリティクス、自動運転車など、現在の新しい技術や最先端のテクノロジーを正しく理解し、対応する必要があります。また、すべての企業の従業員には、より強いリーダーシップ力も求められています。それはチームメンバーなどを巻き込み、学び続ける意欲を掻き立て、やる気にさせる能力と、テクノロジーの導入と活用への適切な判断ができる能力です。 アップスキリングを経ることで、仕事の生産性や業務の難易度は大幅に向上します。このような理由から、変化の激しい現代社会において、アップスキリングは企業・組織にとって今後の重要な施策となると考えられているのです。

リカレントとの違い

リカレントとは、生涯にわたって教育と就労のサイクルを繰り返す教育システムのことを指します。 正確に表現すると、義務教育や高校・大学での学びを終えて社会人になってからも学ぶことをやめず、新たなスキルや知識を取得するために教育を受けていくことをいいます。 リカレント教育を最初に提唱したのは、スウェーデンの経済学者であるゴスタ・レーンです。1970年代に、国際経済全般について協議する機関「経済協力開発機構」で取り上げられ、リカレント教育の構想が脚光を浴び、世界的に広まりました。 海外では有給教育制度など、リカレント教育を受けるための制度が充実していますが、日本ではまだあまり浸透していません。そのため就労しながら大学の夜間開講制度や通信教育を受けたり、企業の研修を受けたりしなければならないのが現状です。これもリカレント教育のひとつとみなされています。

リスキングとの違い

アップスキリングと並んで使われる言葉に、「リスキリング」があります。 「リスキリング」とは新しい職業に就くため、あるいは今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、企業が従業員に必要なスキルを獲得させることを指します。 もともとは、職業能力の再開発や再教育という意味合いで使われてきた言葉でしたが、世界規模で拡大するデジタル化に伴って生まれる新しい職業や、仕様が大幅に変わった職業に就くために、新たな知識やスキルを習得することを指すようになりました。

 

02自社におけるアップスキリングの必要性

アップスキリングは、企業にとっても労働者にとっても「生き残り」に欠かせない戦略のひとつとされています。なぜならば、事業において新たな価値を生み出し続けるには、企業が従業員の能力・スキルを再開発するための組織的な仕組み作りが必要とされているためです。ここでは、 自社におけるアップスキリングの必要性について詳しく紹介します。

企業を取り巻く変化に対応するため

現在のビジネスシーンでは、市場に飛び交う情報の量とスピードが飛躍的に上昇しているだけではなく、異分野同士のコラボレーションが新たなビジネスを創造しています。常に新しいものに迅速に対応する能力は、あらゆる企業に求められるようになり、現代ビジネスの流れに乗り遅れるのは、企業の存続にも関わる重大な問題だと考えられるようになりました。 急激に変化する時代や環境の変化に対応するためにも、アップスキリングは企業にとって欠かせないものだと考えられています。

デジタル化を促進するため

企業のDX推進が加速していることも、アップスキリングが注目を浴びる理由のひとつです。近年、急成長を遂げるAIの発展により、ロボット技術やロボティクスなどに関連する新たな職業は、今後大きく増えていくことが予想されています。これに伴い、デジタル技術を取り入れたことで仕事の進め方が大幅に変わる職業も少なくありません。こうした環境変化に適応するためにも新たなスキルを習得すること、すなわちアップスキリングが必要だと考えられるようになりました。

社内に新しいアイディアが生まれる

アップスキリングにより、従業員が新しいスキルを習得することで、社内に新しいアイデアが生まれやすくなります。アップスキリングをうまく活用できれば、社内に新しい風を吹き込めるようになり、事業の陳腐化や時代の移り変わりによる経営悪化を防ぐことが可能となります。

自律的な人材を育成するため

自律的な人材とは、みずからの価値観に基づいて考え、判断・行動して成果を出せる人材のことをいいます。上司から細かい指示を受けなくても、自分の役割を理解し、やるべき業務を見つけて仕事を遂行できる点が特徴で、自律的な人材が増えるほど組織の生産性の質は高まると考えられています。

 

03アップスキリングの4つのステップ

アップスキリングは、4つのステップに沿って取り組みます。定められた4つのステップに沿って展開することで、課題の発見、目標、行動計画の設定、見直しを、従業員本人が自主的に取り組むようになり、その過程の中で自然と課題解決能力を高められるのです。以下ではアップスキリングの4つのステップについて紹介します。

スキルの特定と測定

まず「未来のスキルを特定」します。今後どのようにビジネスを展開していくのか、企業の方針を明確にし、そのうえで社員に必要なスキルを定義します。次に「スキルを測定」として、自己申告や360度調査などを元に、現在社員が持っているスキルを洗い出します。

目標設定とマッピング

スキルの測定が済んだら、「個人ごとにアップスキリングの目標設定」を行います。それをもとに「学習をスキルにマッピング」をします。一人ひとりの目標とスキルレベルに合わせて、学びの場を提供することで、アップスキリングの効果をより高めることが狙いです。

アップスキリングの進捗の測定

続いて「アップスキリングの進捗」を測定します。実施した学びについて、本当にそのスキルが身についたかどうかを確認します。この際スキル測定時に使用したツールを用いて定期的に測定を行うのがポイントで、自分の進捗を客観的に把握することで、課題に対する取り組み方の変化を促します。

オポチュニティにつなげて報告

マネジメント側は部下が学んだスキルを、実務に活かせる場を用意することも忘れてはなりません。そのため「スキルをオポチュニティにつなげる」ことに注力します。最後にステップ7で「成功結果を報告」します。ここまでで説明した内容で繰り返し学びながら、スキルの幅を広げていきましょう。

 

04社内にアップスキリングを取り入れる方法と注意点

ここまでで、企業がアップスキリングに取り組むべき理由や、そのメリットについてご理解いただけたかと思います。ここからは、社内にアップスキリングを取り入れる方法と注意点について解説します。ぜひ、自社の運用開始時の参考にしてください。

必要な業務に応じた研修を実施する

必要な業務が明確になったら、そのスキルを習得するために必要な研修内容を計画します。 また、研修が終了したら、参加した従業員や担当者から研修の満足度や不満点、改善点、効果などを確認し、次回以降の研修に反映できるようにまとめましょう。

従業員のモチベーションが維持される仕組みを作る

アップスキリングに取り組む従業員の中には、途中でモチベーションが下がる人もいます。アップスキリングは継続することで効果を発揮するため、モチベーションが維持される仕組みを考えることも肝要です。「同志を集めて取り組ませる」「インセンティブを用意する」など、アップスキリングに取り組みたくなる仕組みを設け、従業員が継続してスキル向上に励める環境を整えましょう。

長期目線で研修後もフォローアップする

フォローアップとは、すでに始めたことや習ったことに対して、それを強化したり効果を認識したりするために、ある程度時間が経ってから繰り返し行うことを意味します。 従業員の帰属意識を高め、生産性を向上させるためにも、研修終了から一定期間経過後にフォローアップを行い、研修の効果をよりよいものにしましょう。


 

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05アップスキリングならSchooビジネスプラン

Schooビジネスプランでは約6000本の授業をご用意しており、様々な種類の研修に対応しています。その上、自己啓発にも効果的な内容の講座を毎日配信しているため、研修と自己啓発の両方に対応することができるシステムになっています。研修と自己啓発を掛け合わせることにより、誰かに要求されて学ぶのではなく、自発的に学び、成長していく人材を育成することが可能になります。ここでは、Schooビジネスプランの具体的な活用方法と、特徴、さらにはどのようなメリットがあるのかを解説します。

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1.研修と自己啓発を両方行うことができる

Schooビジネスプランは社員研修にも自己啓発にも利用できるオンライン学習サービスです。通常の研修動画は、研修に特化したものが多く、社員の自己啓発には向かないものも少なくありません。しかし、Schooの約6000本にも上る授業では、研修系の内容から自己啓発に役立つ内容まで幅広く網羅しているため、研修と自己啓発の双方の効果を得ることができるのです。

2.自発的に学ぶ人材を育成できるSchooの講座

上記でも説明したように、Schooでは約6000本もの動画を用意している上に、毎日新しいトピックに関する動画が配信されるため、研修に加えて自ら学び、成長する人材の育成が可能です。近年の社会のグローバル化やテクノロジーの進化などにより、企業を取り巻く環境が刻々と変化しています。それに伴い、社員の業務内容や求められるスキルも早いスパンで変化しています。このような予測のつかない時代の中で会社の競争力を維持するためには、社員一人一人が自発的に学び、成長させ続けることができる環境、いわば「学び続ける組織」になることが必要です。

Schooビジネスプランの講座では、体系的な社員研修だけでなく、自己啓発を通じて自発的に学び、成長できる人材を育成することが可能です。

ここでは、自律型人材育成に活用できるカリキュラムをご紹介します。

  • ロジカルシンキングの基礎を学ぶことができます。具体的には、「ロジカルシンキングとは何か」や「ロジカルシンキングの基礎となる技術」などについて学ぶことができます。新入社員や若手社員で論理的に話すことや考えることが苦手という人に、おすすめの研修パッケージです。
  • 「Excelを活用したデータ分析の基本」でエクセルの機能を使いつつ、具体的なデータ分析方法を学び、「問題解決のためのデータ分析」で、データ分析をどのように行うべきかを目的別に解説しています。
  • 課題の発見から設定、解決までのプロセスを身につけることができるパッケージです。Why型思考や課題解決アプローチについて学ぶことができます。

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3.受講者の学習状況を把握し、人材育成に役立てることができる

Schooビジネスプランには学習管理機能が備わっているため、社員の学習進捗度を常に可視化することができる上に、受講者がどんな内容の講座をどれくらいの長さ見ていたのかも把握することができるため、社員のキャリアプランの傾向を掴むことも可能です。ここでは学習管理機能の使い方を簡単に解説します。

管理画面の使い方2

管理画面では受講者それぞれの総受講時間を管理者が確認できるようになっており、いつ見たのか、いくつの講座を見たのか、どのくらいの時間見たのか、ということが一目でわかるようになっています。

管理画面の使い方1

さらに、受講履歴からは受講者がどのような分野の動画を頻繁に見ているかが簡単にわかるようになっており、受講者の興味のある分野を可視化することが可能です。これにより、社員がどのようなキャリアプランを持っているのかを把握できるだけでなく、社員のモチベーションを高めながら人材育成するためのヒントを得ることができます。

さらに、社員に自己啓発を目的として受講してもらっている場合、社員がどのような内容の授業を受講する傾向があるのかを把握できるため、社員のキャリアプランを把握することができます。

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06まとめ

アップスキリングにより、組織全体のスキルアップが達成できれば、生産性の大幅な向上に期待ができるようになります。 また、アップスキリングを行う際には、自社の目的や必要な業務・スキルを明確にすることが大切です。ぜひ、本記事を参考にアップスキリングに取り組み、企業力をより強くしていきましょう。

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