公開日:2022/10/06
更新日:2024/06/24

21世紀型スキルとは|注目されている理由や育成方法について解説

21世紀型スキルとは|注目されている理由や育成方法について解説 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

変化の激しい時代において求められるスキルは従来とは異なることも多いです。21世紀の時代に求めるスキルを把握しておかないと、研修などでの適切な社員育成ができなくなってしまいます。本記事では21世紀型スキルとは、21世紀型スキルの種類、21世紀型スキルの育成方法、などについて解説します。

 

0121世紀型スキルとは

21世紀型スキルとは、これからの時代に適応するために必要なスキルの総称です。21世紀型スキルは国際団体ATC21s(Assessment and Teaching of 21st Century Skills)によって提唱されました。

21世紀型スキルは、主に情報想像力や批判的思考力、問題解決力、コミュニケーション力、プロジェクト力、ICT活用力などで構成され、変化の激しい時代に必要なスキルが網羅されています。

▶︎参考:文部科学省「21世紀にふさわしい学校や学び、学校教育の情報化が果たす役割等について」

21世紀型スキルが注目されている理由

21世紀は20世紀までと比べて変化の激しい時代であると言われています。働き方や求められるスキルはもちろんのこと、IT技術の発展から、人々の価値観の変化やトレンドの移り変わりが激しいといった特徴があります。

このような変化が激しい時代においては、従来の常識や経験が通用しない場面も多いため、状況に応じて柔軟に対応するための「考える力」が必要になってきます。21世紀型スキルが注目されているのには、こういった背景があるのです。

 

02ATC21sが提唱する21世紀型スキル

ATC21sが提唱する21世紀型スキルは、主に以下の4つで構成されています。

  • 1.思考の方法(Ways of thinking)
  • 2.仕事の方法(Ways of working)
  • 3.仕事のツール(Tools for working)
  • 4.社会生活(Ways of living in the world)

以下で、詳しく紹介します。

1.思考の方法(Ways of thinking)

1つ目は自ら解決方法を導き出すための思考力です。21世紀においては以前よりも考える力の重要性が高まっていると言えます。自分で課題を解決し、解決するためのフローを考え実行できるだけのスキルが社員一人ひとりに必要です。思考力を高めるには、論理的思考力や批判的思考力を高めたり、メタ認知を鍛え自分の思考状況を客観的に見る力を養ったりすることが重要になります。社員の思考力が高まると、新規プロジェクトが立ち上がりやすくなったり、イノベーションが起こりやすくなったりして、事業が停滞した際に打破しやすくなると言えるでしょう。

2.仕事の方法(Ways of working)

2つ目は他人と協力して仕事をこなしていくためのスキルです。仕事を行ううえで重要なスキルにコミュニケーション能力やチームワークがあります。21世紀ではコミュニケーション能力やチームワークがさらに求められてきます。同じ部署の人達だけでなく、部署同士で連携してプロジェクトを行ったり、企業同士で共同解決を行ったりすることが重要になります。異なる価値観や考え方を持つ人とも積極的に関係性を築ける能力が必要です。

3.仕事のツール(Tools for working)

3つ目は仕事で扱うツールを使いこなすためのスキルです。21世紀は技術の進歩が早くなっており、新しいITツールが次々と誕生しています。競合他社が生産性の面で負けないためにも、最新のITツールを導入して業務効率化を図ることが求められます。ITツールを使いこなすためには、社員一人ひとりが情報リテラシーを高めなくてはいけません。ソフトウェアやパソコン操作に苦手意識のある方は、21世紀の業務についていけなくなる可能性があります。

4.社会生活(Ways of living in the world)

4つ目は社会生活を健全に営むためのスキルです。昨今は様々な人々や多様性のある考え方を受け入れることが求められています。また、変化の激しい時代においては、自分の考えに拘らず、時代に合わせてアップデートしていくことが重要です。新しい考え方を柔軟に取り入れられる人の方が、幅広い視点から新規事業のアイデアなどを考えられます。

 

03文部科学省が提唱する21世紀型スキル

文部科学省が提唱する21世紀型スキルは、以下の3つで構成されています。

  • 1.基礎力
  • 2.思考力
  • 3.実践力

以下で、詳しく紹介します。

▶︎参考:教育課程の編成に関する基礎的研究(国立教育政策研究所発表資料)

1.基礎力

基礎力とは、言語、数、情報(ICT)を目的に応じて道具として使いこなす力のことです。「読み書き」や「計算」などの基礎的な知識・技能だけでなく、VUCA時代を生き抜く基礎力として「ICTスキル・情報リテラシー」が不可欠なものとして設定されています。

2.思考力

思考力とは、問題の解決や発見、新しいアイデアの生成に関わる創造力、その過程で発揮され続ける論理的・批判的思考力、自分の問題の解き方や学び方を振り返るメタ認知、そこから次に学ぶべきことを探す適応的学習力などから構成されます。

3.実践力

実践力には、自分の行動を調整し、生き方を主体的に選択するキャリア設計力、他者と効果的なコミュニケーションをとる力、協力して社会づくりに参画する力、倫理や市民的責任を自覚して行動する力などが含まれます。

 

0421世紀型スキルを育成する方法

社員の21世紀型スキルを向上させるには、主に以下の3つの方法があります。

  • 1.研修(Off-JT)
  • 2.OJT
  • 3.自律学習

日本において、研修やOJTは慣れ親しまれている教育手法です。この章では、さらに近年の潮流となっている自律学習についても紹介します。

1.研修(Off-JT)

21世紀型スキルの育成方法としては、研修(Off-JT)が代表と言えるでしょう。その中でも、アーカイブ動画を活用したオンライン研修を利用することをお勧めします。21世紀型スキルの内容は多岐に渡り、対面研修で習得を試みると、多くの時間を研修に割かなければなりません。そのため、アーカイブ動画を受講する形式のオンライン研修であれば、時間や場所の制限がなく、21世紀型スキルを学んでもらうことができます。

2.OJT

育成手法として、研修の次に代表的なものがOJTです。業務を通じながら習得するOJTであれば、育成の時間を確保しなくても21世紀型スキルを習得してもらうことが可能です。一方で、正しい知識のインプットがなければ業務て実践する機会があっても、スキルの習得は難しいでしょう、そのため、研修とOJTは組み合わせることが前提で考えるのが一般的です。

3.自律学習

自律学習とは、社員が主体的に学習することを指します。大企業を中心に研修とOJTに依存した育成からの脱却が進んでおり、自律学習の推進が始まっています。21世紀型スキルの習得という観点でも、社員が自ら必要性を感じ、主体的に習得してくれることが理想でしょう。しかし、必要性を感じてもらったり、自身で学習時間を捻出することは簡単ではありません。そのため、一定の強制力は必要であり、就業時間中に学習時間を確保するなどの支援は企業として求められます。

 

0521世紀型スキルを向上させるSchooのオンライン研修

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21世紀型スキルに関するSchooの講座を紹介

Schooは汎用的なビジネススキルからDXやAIのような最先端のスキルまで、8,500本以上の講座を取り揃えております。この章では、21世紀型スキルに関する授業を紹介いたします。

本当に必要なビジネススキルとは

リクルートの住宅領域の新規事業であるスーモカウンター推進室室長時代に同事業を6年間で売上30倍、店舗数12倍、従業員数を5倍にした立役者として活躍され、現在は株式会社中尾マネジメント研究所 代表取締役社長の中尾隆一郎さんに、著書『最高の成果を生み出すビジネススキル・プリンシプル』(フォレスト出版)をもとにお話いただき、受講生のみなさんと一緒にどう活用していけるのか考え・自分の力にできるよう習得できることを目指す1時間です。

 
  • 中尾マネジメント研究所 代表取締役社長

    中尾マネジメント研究所 代表取締役社長 兼 LIFULL取締役、旅工房 取締役、博報堂フェロー、東京電力フロンティアパートナーズ 投資委員、LiNKX監査役。2019年中尾マネジメント研究所を、自律してマネジメントできる経営リーダを育成するために設立。仕事をするスタンスとして、世の中に役立つ会社の世の中に役立つテーマである事。そして当社が役立てる内容、形で、『気持ちの良い方々と一緒』にプロジェクトを進められる事を大事にしています。リクルートグループ29年間でIT会社社長、住宅領域での事業開発担当執行役員などを通じて事業執行、事業開発、管理会計、マーケティング、人材採用、組織創り、KPIなどのスキルを習得。著書として『最高の結果を出すKPIマネジメント』12刷。『「数字で考える」は武器になる』6刷など13冊。最新刊として『世界一シンプルな問題解決』を2022年2月19日発売。

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ニューノーマル時代に必要とされる「問う力」とは

この授業では、8月9日に発売された書籍『「問う力」が最強の思考ツールである』の著者である井澤 友郭先生を講師にお招きし、これからの時代に必要となる「問う力」とは何かについて、対話や学びを深めるための問いのつくり方について教えていただきます。

 
  • こども国連環境会議推進協会 事務局長

    1974年生まれ。二児の父。2003年から「持続可能性」や「危機管理」をテーマに、各地の学校や企業、自治体などにワークショップなどの教育コンテンツを提供。2016年から持続可能な開発目標:SDGsをテーマに理念浸透や新規事業開発、地域活性化を目的としたプログラムを多数開発しながら、ファシリテーション講座なども開催している。進行役として年間200回以上登壇、延べ4万人以上の学生・社会人を育成してきた。プログラムは、講義など一方的な知識伝達のスタイルではなく「他者理解」と「合意形成」そして「主体形成」が育成される実践的ワークショップとして定評がある。領域:人材開発、21世紀型能力開発、SDGs、ビジョン形成、理念浸透

ニューノーマル時代に必要とされる「問う力」とはを無料視聴する

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06まとめ

21世紀型スキルを身につけることは変化の激しい時代を生き抜く上で重要になるため、人事部の方は社員育成を行う際に意識することが求められます。外部研修も上手く活用し、ITスキルやコミュニケーションスキルなどを高めることも検討した方が良いでしょう。

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この記事を書いた人
Schoo編集部
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Schooの「世の中から卒業をなくす」というミッションのもと活動。人事担当や人材育成担当の方にとって必要な情報を、わかりやすくご提供することを心がけ記事執筆・編集を行っている。研修ノウハウだけでなく、人的資本経営やDXなど幅広いテーマを取り扱う。
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