公開日:2021/12/02
更新日:2023/02/19

システム開発研修とは?研修の目的や実施時のポイントを紹介

システム開発研修とは?研修の目的や実施時のポイントを紹介 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

システム開発研修は、自社のSEやプログラマーを育成するための教育プログラムです。本記事では、SE職に必要なスキルを確認したうえでシステム開発研修の狙いをみていきます。研修実施のポイントも紹介しているため、人事担当の方はぜひ参考にしてください。

 

01システム開発研修とは?

IT化およびDXが急速に進むビジネスにおいては、システム開発人材の確保が急務となりつつあります。自社システムの刷新は、外注よりも自社で行った方がコストを抑えられるためです。 そして、SE・プログラマーを用意する手段のひとつが、システム開発研修です。ここではシステム開発研修の目的や他の研修との違いを解説します。

SE/プログラマーを育成するための研修

SEは、顧客の要求をもとに仕様を決定し設計を行います。SEが設計したシステムが作動するようにプログラムを行うのが、プログラマーです。 システム開発研修は、SE(システムエンジニア)やプログラマーに必要な知識を体系的に学ぶ研修です。また、システム開発の全体的な流れや実践的なスキルも身に付くため、SE職を育成する代表的な手段となっています。

IT研修との違い

システム開発研修と混同されやすいものにIT研修があります。 IT研修で学ぶ主な内容は、インターネットや各種Officeソフトの基本的な操作方法、ITリテラシーやセキュリティです。 どの業種・職種でも必要となる基礎的スキルの体得がIT研修の狙いである一方、システム開発研修ではSE職で必須な実践的スキルを学びます。 IT研修の内容をさらに高度化かつ実践的にしたものが、システム開発研修といえます。

 

02SE/プログラマーに求められるスキル

SEやプログラマーに求められるスキルには、PCに関する知識に加えて、コミュニケーションスキルやプロジェクト管理能力があります。 ここでは、SEおよびプログラマーが業務上必要なスキルについてみていきます。

プログラミング言語

プログラミング言語とは、PC上でのシステムを開発時、コンピュータに指示を出すための言葉です。プログラミング言語は全部で200種類あるといわれていますが、実際に使われているのはそのうち10%程度にとどまります。 自社の事業内容に適したプログラミング言語を、少なくとも2.3言語体得するのが望ましいです。初心者向けとされるプログラミング言語には、RubyとJavaScriptがあります。

デバッグスキル

デバッグは、「デバッガ」というバグ発見ツールを使用して、プログラムや関数の間違いを探し出す作業です。デバッグを行って、システムの動作を仕様書通りに修正する能力を、デバッグスキルと呼びます。 システム開発では必ず何らかのバグが発生するため、デバッグスキルの体得はSE担当者に必須です。

コミュニケーションスキル

SE・プログラマーは、他のチームメンバーと意見交換や協力を行いながら業務を進めることになります。そのため、自分の考えを適切に伝えるコミュニケーションスキルやチームビルディングの心得が必要です。 また、仕様書を設計するうえでは、クライアントの要望を詳細にヒアリングして反映させられるコミュニケーションスキルも求められます。クライアントが抱える課題を見極めて、実装可能なシステムを提案することが、SE職で最も重要な使命です。

プロジェクト管理能力

システム開発の現場では、予定通りに開発が進行せずにトラブルが発生する場面もあります。その時に、クライアントやエンジニアとの調整や話し合いを行って、プロジェクト全体を管理する能力が必要です。 また、プロジェクトが納期に間に合うように、システム開発計画や進行途中での作戦変更を柔軟に行えるスキルも求められます。

 

03システム開発研修で身に付く内容とは

システム開発研修では、SEやプログラマーに必要な知識を体系的に学びます。それでは、システム開発研修を通して、具体的にどのような知識や理解を得られるのでしょうか。ここからはシステム開発研修で身に付く内容を解説します。

コンピュータの構成要素についての理解

SEやプログラマーはPC上でシステム開発を行うため、基本となるコンピュータの仕組みについての理解が欠かせません。コンピュータは、「制御装置」「演算装置」「記憶装置」「入力装置」「出力装置」の5大装置から構成されています。これら5つの構成要素の働きや制御・データの流れを理解するのが、システム開発研修の狙いです。

ネットワーク方式や通信プロトコルに関する知識

社内のネットワーク設計を行う場合は特に、LANやWANなどのネットワーク方式に関する知識が重要です。システム開発研修ではネットワーク方式に加えて、通信時のルールとなる「通信プロトコル」について種類や定義を学べます。 通信プロトコルは、人間における言語のようなものです。日本語で互いに会話ができるように、通信プロトコルを決めることで通信が成り立つようになっています。

データベース形式や設計技法への理解

SE・プログラマーの業務上、データベースの設計や管理が必要です。システム開発研修では、データベースの型の種類やそれぞれの役割、データベース設計手順を学びます。 データベース設計技法は、独学で学ぶのは特に厳しいとされる分野です。そのため、システム開発研修では、専門の講師を招いて正しい知識を体得するのが望ましいです。

システム開発の手法や要件定義についての知識

システム開発研修の内容で大変重要なのが、システム開発の原理原則や基本的な開発手順です。また、運用や障害発生時の対策、システム開発コストなど実践的なスキルを身に付ければ、現場での大きな戦力となるはずです。

 

04システム開発研修実施のステップ

ここまで、システム開発研修で学ぶ内容をみてきました。ここからは、システム開発研修を実施する際の具体的なステップを紹介します。 また、それぞれのステップにおいて行うべきことも詳しくみていきますので、ぜひ参考にしてください。

1.研修の実施目的や目標を設定する

研修すべてに共通する話ですが、研修実施自体は目的ではないため、研修を通して実現したいことの洗い出しがファーストステップとなります。システム開発研修の場合、「新入社員がプログラマーの知識を身に付ける」「SE担当者のスキルアップを図る」などが、研修の実施目的例です。 経営層がいる場で自社の課題や今後のビジョンを確認し、システム開発研修での目標や狙いを策定してください。

2.研修の対象者を決定する

研修の目的を定義すると、研修の対象となる従業員の範囲も自ずと決まるはずです。「新入社員」「マネジメント層」「SE部門」など、システム開発研修に参加を呼びかける従業員について、対象者を決定してください。

3.研修の方法を検討する

研修方法には、外部講師を招く社内研修やeラーニング、社外の施設に通う研修があります。対象者の業務状況やコストを考慮したうえで、最適な研修の方法を検討してください。特に「SE担当者のスキルアップを図る」場合、抱えている業務で忙しいと考えられるため、負担が少ないがおすすめです。

4.研修実施後はフォローアップを行う

研修の効果を高めるため、講師からのアドバイスや確認テストを行うなどのフォローアップを施してください。講師からのアドバイスは学習意欲を向上させて、確認テストは理解していない部分の洗い出しにつながります。

 

05システム開発研修実施のポイント

システム開発研修においてはさまざまな知識を横断的に学ぶため、効果的な人材育成を期待できます。しかし、ただ研修を実施するだけでは効果が薄く、計画段階や研修実施後において気をつけるべきポイントが存在します。

スキルマップを通して従業員のスキルを把握する

スキルマップは、業務上で必要な従業員のスキルを洗い出して一覧表にしたものです。この表の役割は、従業員の不足しているスキルを可視化して、計画的な人材育成を実現する点にあります。 システム開発研修でもスキルマップを活用して、より効果的で実態に即した研修計画を策定するのがおすすめです。

振り返りの機会を定期的に設ける

せっかく研修で知識を学んでも、実践する機会がなければ、時間の経過とともに研修の効果は薄くなってしまいます。研修実施後は、研修で学んだことを業務で活用するようにする、あるいは定期的に確認テストを行うなどの対策を講じてください。

実技演習も取り入れる

机上で知識を学ぶことも大切ですが、現場でスキルを発揮するには実技演習が欠かせません。そのため、システム開発研修では座学だけではなくグループワークなど実技演習を取り入れるのがおすすめです。 インプットに加えて実技演習でアウトプットを行うことで、研修の効果がより一層高まるはずです。

研修形式は効率的なオンライン研修がおすすめ

研修対象者は自分の業務で忙しいことが多いため、時間やコスト面で負担になりにくいオンライン研修がおすすめです。オンライン研修であれば、いつでもどこでも自分の都合に合わせて研修を受講できるうえに、わからない部分を繰り返し確認できます。 人事担当者としても、社外研修や通学研修よりもコストが抑えられる点がメリットです。


 

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■資料内容抜粋
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06システム開発研修ならSchooビジネスプラン

Schooビジネスプランでは約6000本の授業をご用意しており、様々な種類の研修に対応しています。その上、自己啓発にも効果的な内容の講座を毎日配信しているため、研修と自己啓発の両方に対応することができるシステムになっています。研修と自己啓発を掛け合わせることにより、誰かに要求されて学ぶのではなく、自発的に学び、成長していく人材を育成することが可能になります。ここでは、Schooビジネスプランの具体的な活用方法と、特徴、さらにはどのようなメリットがあるのかを解説します。

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1.研修と自己啓発を両方行うことができる

Schooビジネスプランは社員研修にも自己啓発にも利用できるオンライン学習サービスです。通常の研修動画は、研修に特化したものが多く、社員の自己啓発には向かないものも少なくありません。しかし、Schooの約6000本にも上る授業では、研修系の内容から自己啓発に役立つ内容まで幅広く網羅しているため、研修と自己啓発の双方の効果を得ることができるのです。

2.システム開発研修におすすめのSchooの研修パッケージ

様々な研修に対応できるSchooビジネスプランの研修パッケージですが、もちろんシステム開発研修にも対応しています。エンジニアに必要な知識を基礎から応用まで学ぶことができます。

さらに、社員に研修動画を受講してもらった後に、意見の共有会やディスカッションを行うことで、学んだことをより効果的に定着させることができます。

今さら聞けない「アジャイル開発」入門〜正しいプロダクトを正しくつくるとは〜

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  • 株式会社レッドジャーニー代表/政府CIO補佐官

    DevLOVE ファウンダー サービスや事業についてのアイデア段階の構想から、コンセプトを練り上げていく仮説検証とアジャイル開発の運営について経験が厚い。プログラマーからキャリアをスタートし、SIerでのプロジェクトマネジメント、大規模インターネットサービスのプロデューサー、アジャイル開発の実践を経て、自らの会社を立ち上げる。それぞれの局面から得られた実践知で、ソフトウェアの共創に辿り着くべく越境し続けている。

連続起業家に学ぶ「プログラミング学習」の一歩目

連続起業家に学ぶ「プログラミング学習」の一歩目"

  • 株式会社LABOT 代表取締役CEO

    慶應義塾大学在学中にアプリ開発Labitを創業し、大学生向けアプリ「すごい時間割」を開発、2014年に事業売却。その後、ゲームエイトを設立し月間1億PVに成長。2017年、IPO前のメルカリに参画しグループ会社執行役員に就任してCtoCサービスを企画、開発、PMとしてプロデュース。スタートアップや上場企業での経験をもとに、新たなプログラミング教育サービスを提供すべく、日本で始めて授業料の「出世払い」であるISAを仕組みに取り入れたエンジニア養成学校「CODEGYM」を2019年に創業。

チームワークの教科書

チームワークの教科書

  • 株式会社AHGS代表取締役/グローバル起業家

    最終学歴は中卒。15歳から社会人として働き始め、22歳で東証一部上場企業に入社し、27歳で子会社の代表に就任。その後、英語力ゼロで海を渡り30歳でセブ島にて自己資本で起業。立上げ当初は部下のやる気を全く引き出すことができずに赤字続き。半年後には全財産を失うが、リーダーシップとマネージメントの型を一から学びなおした結果、組織を伸ばし業績が好転。現在は250名を超えるスタッフを抱えるベンチャー企業へと急拡大。 日本とセブとオーストラリアの3ヶ国で「英語学校」「日本語学校」「IT開発」「コールセンター」などのサービスを展開する。 また、講演家としても全国で活動中で、2020年2月には東京都庁にて400人を超える聴衆に講演を行う。

3.管理画面で受講者の学習状況を可視化できる

Schooビジネスプランには学習管理機能が備わっているため、研修スケジュールの作成を容易に行うことができます。さらに、社員の学習進捗度を常に可視化することができる上に、レポート機能を使って学んだことを振り返る機会を作ることも可能です。ここでは学習管理機能の使い方を簡単に解説します。

管理画面の使い方1

まず、Schooビジネスプランの管理画面を開き、「研修を作成するという」ページで作成した研修の研修期間を設定します。ここで期間を設定するだけで自動的に受講者の研修アカウントにも研修期間が設定されるため、簡単にスケジュールを組むことができます。

管理画面の使い方2

この、管理者側の管理ツールでは受講者がスケジュール通りに研修を受けているかを確認することができます。もし決められた研修をスケジュール通りに行っていない受講者がいれば注意したり、話を聞くことができるなど、受講者がしっかりスケジュールを守っているかを確認することができます。

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07まとめ

目まぐるしく変化する昨今のビジネスにおいては、SE・プログラマーを育成してシステム刷新や事業改革を進める必要があります。 しかし、SEやプログラマーに求められるスキルは専門的で高度な内容であるため、自社でノウハウを有していないケースも多いです。そのためシステム開発研修は、外部の専門講師によるオンライン研修が最適といえます。 自社の利益拡大や生産性向上のため、システム開発研修の実施を検討してみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人
Schoo編集部
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Schooの「世の中から卒業をなくす」というミッションのもと活動。人事担当や人材育成担当の方にとって必要な情報を、わかりやすくご提供することを心がけ記事執筆・編集を行っている。研修ノウハウだけでなく、人的資本経営やDXなど幅広いテーマを取り扱う。
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