公開日:2022/08/31
更新日:2022/11/09

影響力とは?若手リーダー人材に求められる影響力や高めるための方法を解説

影響力とは?若手リーダー人材に求められる影響力や高めるための方法を解説 | オンライン研修・人材育成 - Schoo(スクー)法人・企業向けサービス

優秀な人材が影響力を発揮することで、組織は良い方向に導かれます。次世代を担う若手人材が影響力を身に付け、優れたリーダーシップを発揮することが企業の成長には不可欠です。本記事では、若手リーダーに求められる影響力と、高めるための方法を解説します。

 

01影響力とは

影響力とは、他者に働きかけることで、その人の考え方を変化させたり行動変容を促したりする力を指します。 ビジネスは一人で完結するものではなく、他者との協力により成果を求めるものです。周囲の協力がなければ、大きな成果を上げることはできません。 そのために必要な力が影響力です。自身の発言や働きかけによって人の心を動かし、自ら行動したくなる気持ちを起こさせるのです。 リーダーシップに不可欠な力であり、特に次世代を担う若手人材には身に付けてもらいたいスキルの一つといえるでしょう

 

02影響力の種類

影響力にもいくつかの種類があります。影響の源泉となるパワーの違いにより、以下の3つに分類されます。若手人材においては、特に3つ目の「個人の力による影響力」を高める取り組みが望まれるでしょう。

  • ・1.ポジションによる影響力
  • ・2.人脈による影響力
  • ・3.個人の力による影響力

1.ポジションによる影響力

ポジションによる影響力とは、組織における肩書きや役職が持つ力に由来するものです。社長や取締役、部長といったそれぞれの役職の持つ権限が、部下に対する強制力を発揮します。 組織における指揮命令において欠かせないもので、人事権や予算に関する権限など、特定の権限がポジションによる影響力を強くします。 若手人材が高い役職に就くことは稀なため、こうした影響力を発揮する機会は少ないでしょう。

2.人脈による影響力

人脈による影響力とは、他者との関係性に由来するものです。例えば、後ろ盾となる上司のポジションパワーにより影響力を発揮するケースです。しかしこうした影響力は後ろ盾がなくなることで消失してしまうため、良いものではありません。 若手人材が身に付けたい人脈による影響力とは、周囲と良好な関係を築き、協力を取り付ける力といえるでしょう。

3.個人の力による影響力

若手人材が高めていきたいのが、個人の力による影響力です。個人が持つ魅力と言い換えても良いかもしれません。人間性や人柄、これまでの経験や実績、専門性のあるスキルや知識に由来する影響力です。 この影響力は自身の心がけや努力次第で、どこまでも高めていけるものです。若手人材が意識して身に付けることで、個人の成長につながります。

 

03影響力がある人の特徴

ここで影響力がある人の特徴を整理しておきます。ここに挙げる特徴は、個人の影響力を高めていくために不可欠なものばかりです。若手人材には、積極的に身に付けてもらいたい特徴といえるでしょう。以下の5つが挙げられます。

  • ・1.自信に溢れている
  • ・2.決断が早い
  • ・3.率先して行動する
  • ・4.実績を残している
  • ・5.巻き込み力がある

1.自信に溢れている

影響力がある人は自身の考えや行動に強い自信を持っています。信念と言い換えても良いかもしれません。思考に一貫性があり、その思考のもと数多くの成功体験を重ねてきたことが影響しているのです。 自分に自信があることで人前でも堂々と振る舞うため、周囲の人々は敬意を持って接するようになります。また、成功だけでなく失敗も数多く経験しているのも特徴です。失敗した経験が深い人間性を醸成し、周囲の人には魅力として映るのです。

2.決断が早い

決断が早いのも影響力がある人の特徴です。洞察力と意思決定力に優れているため、トラブルに見舞われても慌てることはありません。冷静に状況を把握し、どのように動けばトラブルを解消できるのか即座に判断します。 こうした危機管理能力の高い姿に周囲の人々は尊敬の念を持ち、影響力が高まっていくのです。

3.率先して行動する

影響力が高い人は、率先して行動する姿勢を崩しません。特にトラブルなど困難な局面においては、常に先頭に立ち対処していきます。こうした姿勢を持つリーダーは、周囲の人々に安心感を抱かせます。 何事も率先して行動する姿勢を示すことは、説得力につながり影響力を増していくのです。

4.実績を残している

能力が高く実績を残していることも、影響力がある人の特徴です。これまでに個人の努力で成し遂げてきた数々の実績は、発言や行動に説得力をもたらします。「これだけの実績を多く挙げてきた人が言うことだから間違いない」という説得力です。 高い実績を残した人物のアドバイスは、影響力を持って周囲の人に響くのです。

5.巻き込み力がある

影響力がある人は周囲の人を巻き込むことに長けています。認められる実績を残しかつ高い人間性を備えているため、周囲の人々は何かあれば協力したいという気持ちを持つものです。 人を巻き込む力を発揮するには、人間性と実績の両方が必要です。高い実績を残していても、嫌われる人柄であれば人はついていきません。また好かれる人物であっても、実績がなければ言動に説得力はありません。

 

04人材の影響力を高める方法とは

若手人材の影響力を高めることは、次世代リーダーの育成に欠かせない企業としての取り組みです。人材育成のテーマの一つとして、ある程度のリソースを割くことが、後の企業力の向上に大きく影響してくるでしょう。 人材の影響力を高める方法を、個人と企業の取り組みの両面から、以下に4つ紹介します。

  • ・1.専門性を追求し実績を出す
  • ・2.積極的にメリットを提供する
  • ・3.VSOP論に沿ったキャリア設計を進める
  • ・4.社内勉強会や研修を実施する

1.専門性を追求し実績を出す

専門性を高め、その分野で高い実績を残すことが、影響力を高めるには必要なことです。企業の中で、特定の分野の第一任者であることは、高い影響力を持つことです。専門性に基づいた実績は「信用」につながるでしょう。ビジネスにおいて人を動かすには、信用が欠かせません。 人材の専門性を高めるためには、企業の側の取り組みも必要です。得意分野を活かす適材適所の人員配置や、ジョブディスクリプションを整備し、スペシャリストを育成するといった取り組みが考えられます。

2.積極的にメリットを提供する

周囲との関係性を構築し影響力を高めるには、常に相手にメリットを積極的に提供する姿勢が欠かせません。人の心を動かし行動に導くのは「メリット」の存在です。「この人と行動を共にすることで自身にもメリットがある」と感じてもらうことが、影響力につながります。 メリットとは金銭的なものだけではありません。行動を共にすることで「学ぶことが多い」といったことも大きなメリットです。

3.VSOP論に沿ったキャリア設計を進める

キャリアのVSOP論とは、年代別に求められるスキルを言語化したものです。

  • ・20代はバイタリティ(Vitality)
  • ・30代はスペシャリティ(Speciality)
  • ・40代はオリジナリティ(Originality)
  • ・50代はパーソナリティ(Personality)

この理論によると20代〜30代に求められるのは、できるだけ多くの仕事をこなし専門性を高めていくことだとわかります。この時期に経験したことが、40代以降のビジネスパーソンとしての魅力につながっていくようです。 こうしたキャリア理論を、若年層の社員に意識してもらうことも大切な取り組みです。

4.社内勉強会や研修を実施する

勉強会や研修を実施し、影響力について学んでもらうことも有効な取り組みです。リーダーシップに必要な影響力を知識としてインプットすることは、その後の業務行動に良い影響をおよぼすことが考えられます。 専門性の高い知識やスキルを高めていくためにも、研修や勉強会は不可欠です。こうした活動を重ねることで、社内に専門性の高いノウハウが蓄積されていきます。 また、研修や勉強会の場で社員同士が切磋琢磨することも、良い刺激となるでしょう。

 

05若手リーダーが影響力を高めるためのポイントとは

若手リーダーが影響力を高めるためのポイントを整理しておきます。若手人材が高めたい影響力は「個人の力による影響力」であることは前述した通りです。個人の力による影響力を高めることは、ビジネスパーソンとして成長し魅力を高めていくことでもあります。以下に挙げる2つのスキルを磨き上げることで、影響力を高めていけるでしょう。

ヒューマンスキルを磨く

まず磨き上げていきたいのはヒューマンスキルです。ヒューマンスキルは以下の7つの要素により構成されます。

  • ・リーダーシップ
  • ・コミュニケーション能力
  • ・ネゴシエーション能力
  • ・プレゼンテーション能力
  • ・コーチング能力
  • ・ヒアリング能力
  • ・向上心

この7つのスキルを意識して身に付けることで、人間性を高めていけます。影響力のあるリーダーとして人を導くには欠かせないスキルです。

テクニカルスキルを高める

一方で、ヒューマンスキルだけでは、人が動かないことを知る必要があります。いくら好かれていても、実績が無い人の言動に説得力がないことは先に述べた通りです。 テクニカルスキルとは、実務を進めていく上で必要な技術や知識のことです。ヒューマンスキルと合わせてテクニカルスキルも磨いていかなくては、影響力の源となる高い実績を残すことはできないでしょう。

 

06影響力を向上させるSchooのオンライン研修

Schoo for Businessは、国内最大級7,000本以上の講座から、自由に研修カリキュラムを組むことができるオンライン研修サービスです。導入企業数は2,700社以上、新入社員研修や管理職研修はもちろん、DX研修から自律学習促進まで幅広くご支援させていただいております。

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Schoo for Businessの特長

Schoo for Businessには主に3つの特長があります。

【1】国内最大級7,000本以上の講座数
【2】研修設定・管理が簡単
【3】カスタマーサクセスのサポートが充実

影響力に関するSchooの講座を紹介

Schooは汎用的なビジネススキルからDXやAIのような最先端のスキルまで、7,000本以上の講座を取り揃えております。この章では、影響力に関する授業を紹介いたします。

『人の心を動かす話し方』著者:和田裕美さん

いま何を学べば置いていかれないのか、これを見れば分かります。

 
  • 作家・ビジネスコンサルタント

    作家・ビジネスコンサルタント 京都光華女子大学キャリア形成学科客員教授 株式会社HIROWA代表取締役 外資系教育会社での営業時代、世界142ヶ国のセールスマンのなかで 第2位となった成績を残し、その後、女性初の最年少支社長になった実績がある。累計220万超の著書に「人に好かれる話し方」「人生を好転させる「新・陽転思考」「成約率98%の秘訣」「稼げる技術〜女性のためのカセギスキル」「和田裕美の営業手帳」などがあり、 絵本「ぼくはちいさくてしろい」は平成30年度の小学校1年生道徳の教科書に選ばれている。 NHK Eテレ「芸人先生」レギュラーコメンテーターなど数多くのメディアでも活躍中。
  • 動画プロデューサー

    テレビ番組、ラジオ番組、映画、アニメ、ネット番組、ゲームシナリオ等、様々なメディアで2,000本以上のコンテンツをプロデュース。 松竹在籍時の2006年に三井物産との合弁事業として、携帯電話向け動画配信サービスの立ち上げを行い、以降ネット配信動画の制作に注力。 近年はSchoo、AbemaTV、17 Live、BS12トゥエルビ等にてネット番組のプロデュースを行う。 Twitter:@kato_producer

『人の心を動かす話し方』著者:和田裕美さんを無料視聴する

※研修・人材育成担当者限定 10日間の無料デモアカウント配布中。対象は研修・人材育成のご担当者に限ります。

影響力 -あなたがブランドになる日-

この授業では、どうすれば影響力を手に入れることができるのか、どうすればあなたがブランドと呼ばれる人になれるのか、講師の事業や出版、講演活動の経験を踏まえながら、その点に焦点をしぼって解説していきます。

 
  • 株式会社人財育成JAPAN代表取締役

    大分県中津市生まれ。 2001年、わずか3坪のたこ焼きの行商から商売を始め、2003年に開店したダイニング陽なた家は、口コミだけで県外から毎年1万人を集める大繁盛店になる。 自身の経験をもとに体系化した「一流の人材を集めるのではなく、今いる人間を一流にする」というコンセプトのユニークな人材育成法には定評があり、全国で多くの講演、セミナーを実施。 「人の在り方」を伝えるニューリーダーとして、多くの若者から圧倒的な支持を得ており、講演の累計動員数は延べ45万人にのぼる。 2016年より、拠点を東京麻布に移し、現在は執筆だけではなく、次世代育成スクールである永松塾、出版コンサルティング、イベント主催、映像編集、ブランディングプロデュースなど数々の事業を展開する実業家である。 著作業では2020年、書籍の年間累計発行部数で65万部という記録を達成し、『人は話し方が9割』の単冊売り上げで2020年ビジネス書年間ランキング1位を獲得(日販調べ)。2021年には、同じく『人は話し方が9割』が「読者が選ぶビジネス書グランプリ2021」にて、「特別賞/コロナ禍を支えたビジネス書」を受賞。 著書に『人は話し方が9割』(すばる舎)など多数あり、累計発行部数は210万部を突破している。

影響力 -あなたがブランドになる日を無料視聴する

※研修・人材育成担当者限定 10日間の無料デモアカウント配布中。対象は研修・人材育成のご担当者に限ります。

 

07まとめ

次世代のリーダーを担う若手人材には、影響力を持つ重要性を十分に理解してもらいたいものです。優れたリーダーシップが、企業力を向上させる重要なポイントであることは間違いありません。若手人材の影響力を高めることが、企業に求められる人材育成の課題といえます。若手人材の自己研鑽をサポートする取り組みを検討してみてはいかがでしょうか。

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